俺に婚約者?!

ながしょー

文字の大きさ
11 / 15

第11話 文化祭

しおりを挟む
 明日が十一月という十月最後のこの日。
 学校では文化祭が開催されていた。
 各クラスお化け屋敷やカフェ、劇などをやっている。
 俺たちのクラスはというと……教室の半分がメイド喫茶。主にというか女子がやっている。もう半分はというとおネエ喫茶。男子がやっている。……ていうか、誰だよ!おネエ喫茶やろうって言ったやつは!そもそもおネエなんてほとんど需要ねーだろ!
 とにかく俺は今、女装しながら……というか、させられ、接客を担当している。
 ん?客?あははははっ……そんなのいるわけねーよ!

 「あー。暇だ」

 客が来ない以上、暇である。
 隣のメイド喫茶はというと、結構繁盛している。

 「お帰りなさいませ。ご主人様♡」

 と、誰かの声が聞こえてくる。

 「いいなー。俺も客として行きたい」

 俺はそう言うと悠人も、

 「だな。一緒に行くか?」

 「でも、おネエ喫茶はどうすんだ?俺たち接客だろ?」

 そう言うと、悠人はなぜか声をあげながら笑った。

 「どうした?!壊れたか?」

 俺は少し焦った。女装させられたショックでなんかしら壊れたのかと思ったが、悠人はいきなり真顔になり……

 「こんなのやってられっかあぁあ!!!」

 ブチ切れた。いきなりすぎて怖いよ!

 「やだぁー、悠人くんったらこ・わ・い♡」

 どこかのおネエがそう言ったが、正直キモイ。なので、俺は無視した。もちろん悠人も聞こえていないふり。
 とりあえず、控え室に行き、逃げるようにおネエ喫茶から出ると、なんだか気分爽快!普段がこんなに心地よいなんて知らなかったな!
 隣のメイド喫茶に入店すると、メイド服姿の見覚えのある女の子がこちらに向かってきて、

 「お帰りなさいませ。ご主人様♡」

 と、迎えてくれた。メイドっていいね!将来はお金持ちになってたくさんの可愛いメイドさんを雇いたいなって妄想していたとき、悠人が驚いた顔をしていた。

 「どうした?悠人」

 「み、見て分からないのか?美紀ちゃんじゃん!」

 「まじで?!」

 「そだよ!優希くん」

 気づかなかった。てか、普通は気づくよね!
 とりあえず、美紀に案内された席につくと、メニュー表を渡された。

 「へぇー。じゃあ、パンケーキとコーヒーで」

 「かしこまりましたご主人様♡」

 「悠人お前は何を頼むんだ?」

 「んー……僕も優希と同じで」

 「かしこまりましたご主人様♡少々お待ちくださいね」

 そう言うと美紀は注文を伝えに行った。
 それにしてもなんか、クラスの女子が全員メイド姿というのはなかなか新鮮である。
 俺は悠人とそんな話をしていると、

 「お待たせしましたー。ご主人様♡」

 お盆に俺たちが注文したパンケーキ二皿とコーヒー二杯をのせた美紀がやってきた。

 「なんか早くねーか?」

 注文して三分で持ってこれるものなのだろうか?
 とりあえず、注文したものを受け取ると美紀は、

 「ちょっと待って」

 と言い、何をするのだろうかと俺と悠人は見ていた。

 「おいしくなーれ、萌え萌えきゅーん♡」

 ああ、なるほど。なんかアニメとかで見たことがあるわコレ。実際のメイド喫茶には行ったことがないから分からないけど、本当にやるんだね!
 パンケーキを食べてみると、めっちゃくちゃおいしかった。さっきのおまじないのおかげなのかな?
 食べ終わるころ、ちょうど美紀もシフトが交代の時間だったようで一緒にメイド喫茶を出た。
 メイド服姿可愛いかったことを伝えると、顔を赤くして俯いてしまった。たぶん、照れているのだろう。可愛い!
 こうして、俺たちの文化祭は終わった。……ん?莉々見かけなかったけど何してたんだろ?……まあ、いいか!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。

水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。 一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。 二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。 習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。 幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。 検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。 だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。 七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。 椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。 美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。 学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。 幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

【朗報】俺をこっぴどく振った幼馴染がレンカノしてたので2時間15,000円でレンタルしてみました

田中又雄
恋愛
俺には幼稚園の頃からの幼馴染がいた。 しかし、高校進学にあたり、別々の高校に行くことになったため、中学卒業のタイミングで思い切って告白してみた。 だが、返ってきたのは…「はぁ!?誰があんたみたいなのと付き合うのよ!」という酷い言葉だった。 それからは家は近所だったが、それからは一度も話をすることもなく、高校を卒業して、俺たちは同じ大学に行くことになった。 そんなある日、とある噂を聞いた。 どうやら、あいつがレンタル彼女なるものを始めたとか…。 気持ち悪いと思いながらも俺は予約を入れるのであった。 そうして、デート当日。 待ち合わせ場所に着くと、後ろから彼女がやってきた。 「あ、ごめんね!待たせちゃっ…た…よ…ね」と、どんどんと顔が青ざめる。 「…待ってないよ。マイハニー」 「なっ…!?なんであんたが…!ばっかじゃないの!?」 「あんた…?何を言っているんだい?彼女が彼氏にあんたとか言わないよね?」 「頭おかしいんじゃないの…」 そうして、ドン引きする幼馴染と俺は初デートをするのだった。

処理中です...