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俺の称号は旅人、勇者じゃないのかよ!
しおりを挟むパクられたようなのでまだ改修前のなろう当時にまま掲載します。
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走り出して気がついたのだが、オフロードタイヤじゃないのに悪路を物ともしない。
そういえばこの原チャ、倒れたのに傷ひとつ無い。
当然この原チャも強化されたってことか。
とは言え、あまり無駄に乗れないなよな、ガソリンは有限だしな。町についたらここぞと言うとき以外は乗るのは止めておこう。
町があればの話だが。
まさかこの世界に人間が俺一人だったらどうしよう。
不安にかられながら一時間程走っていると、前方に木でで来た砦のようなものが見えた。
これ以上原チャで行くのはまずいと考えた俺は原チャを降りて砦まで徒歩で行くことにした。
この世界に原チャがあるかは分からないが、原チャが自体が魔物に見えなくもないもんな。
とは言え、この原チャを乗り捨てていくわけにはいかない。こいつは長年の相棒だ。
回収ボタンを押してみたが、駄目だった。
俺は原チャに触りながらアイテム一覧に入れたいと考えていたその時である。
原チャがアイテム一覧に入ったのである。
念の為にアイテム一覧からもう一度だし、『アイテム一覧にいれる』と考えたらまた戻った。
つまり自分に所有権があるものなら考えただけでアイテムの出し入れが可能なのだ。
回収ボタンは倒したとき専用か。
取り合えず、何でも入るんだなこのアイテム一覧。
俺が感心しながら歩いていると砦の方から鎧を着た兵士が馬に乗ってやって来た。
うあ、まじで異世界じゃないか。
魔物がいる時点で異世界確定だけど、希望は残したかったじゃん?
だけど逆に安心もした人間がいるんだな。
「貴様、何者だ!」
この砦はきっとあの魔物達から守るためのものだろう。
なら、その方向から来た俺は完全な不審者だ、魔物に襲われたことにしよう。
「カズヤと言います。道に迷っていたところ、魔物に追われ逃げてきました」
「ふむ、そうであったか。しかし奇妙な出で立ちだな」
「はい、武具を買うにもお金がなく、自分で材料を集めて作りました」
「ならば、これから来る魔物の群れをここで食い止める義勇軍に志願すれば1日20Cやろう」
これは情報収集のためにも義勇軍に入った方がいいのかな。ここが異世界なら俺は確実に常識が無いしな。
「よろしくお願いします」
その兵士にお願いすると砦に案内された、そこで4人組のパーティーを紹介され、その人たちと一緒に組むことになった。
リーダーの男ジム気さくで取っ付き易いおっさん、職業は斧戦士だ。
サブリーダーのクライン、イケメンの魔法使い。
紅一点、神官のフレイアさん、エッチだ!
そしてタンク役のゼオラマガタイは一番でかい。
パーティー名は森の悪魔フォレストデビル
「頑張りますので、よろしくおねがいします」
「おう、まあそう固くなんなやガハハハ」
ジムが大笑いしながら俺の背中をバシバシと叩く。
「で、君は職業は何なのかな?」
クラインは俺の職業を聞いてくる、参謀的存在なのだろうかパーティーメンバーの構成把握は重要だよな。
「まだ、未設定なんですよ」
「おいおいマジかよ、その年で未設定ってことは、よほどの田舎から出てきたのか? フレイアお前って職の宝玉持ってたよな」
「あるけど無料とかは無理よ。まあ、これも何かの縁だから100Cカパス》でやってあげるけど」
フレイアさんは神官なので、その仕事の一貫として職業を設定できるのだと言う、その設定用の宝珠を持っているそうだ。
普通は150Cカパスすると言うことなのだが、今回は臨時パーティーメンバーと言うこともあり安くしてくれた。
ちなみに、それとなく貨幣価値を聞いた。
近くにある町で出されるランチが一食2Cだそうだ。、そして宿屋が一泊10C、ちなみに100Cで1S、10Sで1Gだそうだ。
つまり100Cは10万位か?
正確な貨幣価値は分からないけど。 俺、超お金持ちじゃんか……。
念のため数枚の金貨をポケット入れておいたけど、金貨一枚で100万円か。
くずせるかな?
俺は恐る恐る金貨を渡し職業設定をお願いした。
「え? 1Gゴルスくれるの?」
「いえいえ、細かいのがなくて」
「なにあんた、両替の方法知らないの?」
彼女の話では、リョグと唱えて細かくするときはバラ、纏まとめるときはギュと言えば両替できるそうだ。
どうやらこの世界は想像異常にゲーム的な世界のようだ。
そして俺は、両替したお金を100C渡した。
「魔法使いとか、お願いしたいんですけど」
「うん? 素養があるものしか設定できないわよ。まあ、魔法使いの素養があるかもしれないけど」
素養かあったらいいけど無いだろうな。
こんなファンタジーな世界でも実力主義とか泣きそう。
「じゃあ、この宝珠に手を置いてね」
そう言うとソフトボール位のサイズの珠たまを俺の前に出した。
言われた通り珠たまの上に手を乗せると、フレイアさんがなにか呪文を唱えた。
その瞬間、珠は淡く光出す。
「ええと、あなた村人と旅人しかないわね」
「ええと、それって強いんですか?」
「村人は基本職で、旅人はレアだけど強くわないわね」
「「……」」
「でも、旅人は生活魔法なら使えるわよ。魔法使いたいって言ってたから良かったじゃない」
「それって強いんですか?」
「……」
「まあ旅人や村人で冒険者してる奴もいるし、旅人はレベルをあげると非戦闘の部分で重宝されるから、気を落とすな。ガハハハ」
ジムは豪快に笑うが、この空気どうやら完全に駄目人間扱いだ。
「残存ポイントはいくらあるんだい?」
消沈している俺を心配して無口なタンクのゼオラマさんが話しかけてくる。
さすがに45620ポイントは多すぎだろう。
少なく言おう、やっかい事に巻き込まれても面倒だ。
「30ポイントですね」
「凄いじゃないか、それだけあれば初期ブーストできるよ」
彼が言うには未設定時の魔物を倒した数がポイントとして手に入るそうだ。
貴族などは、金で冒険者を雇い魔物を瀕死状態にしてから狩って安全にポイントブーストをしているそうだ。
「未設定時に倒した魔物の倒し方で初期設定が変わるからステータスを確認してごらん」
そう言われてステータスを確認した。
名前:カズヤ
年齢:18
性別:男
職業:旅人
LV:1
残りポイント:35620
HP 10
MP 3
腕力 1
素早さ 999
知力 1
運 10
回避 999
物理防御力0
魔法防御力0
アイテム
一覧
回収
分解
装備
一覧
スキル
狙撃 100
アサルト 100
短剣 001
職業固有スキル
観察眼 001
生活魔法 001
95,292,283Gゴルス
「素早と回避の値が少し高いですね」
少しどころじゃないけどね。
「遠距離攻撃で倒すとその二つが上がるな。得物は弓か?」
電動エアーガンなんて言えないよな。
弓とか言って、じゃあ弓使えって言われても使えないし。
石、石にするか。
「弱ってた魔物に石を投げて倒しました」
「ふむ、としたら投擲のスキルが付いているか?」
「いいえ、無いですね」
「おい、そのくらいにしておけ。スキル詮索はご法度だろ」
真面目なイケメン魔法使いのクラインさんが、ゼオラマさんをたしなめる。
スキルはその人の切り札なので、おいそれとは教えてはいけないそうだ。
「クラインは真面目だからな、ガハハハ」
ゼオラマの奥さんが妊娠三ヶ月で、将来英才教育するために日夜勉強中なのだとか。
現在パーティーが3人体勢なのは、奥さんがパーティーメンバーの一人だからなのである。
ジムが豪快に笑うがスキル詮索がご法度とか、先に説明しとけよこんちくしょうめ。
ちなみに職業スキルの観察眼を使ってみたら、みんなの名前がわかった。
それだけ、本当それだけ。
名前は自己紹介されてるから完全に無駄スキル。
とは言え、偽名を看破できるから悪意ある人間を識別しやすいかも?
対象のステータスが分かればありがたいんだけどな。
「それとな観察眼も1ポイント位はあげておけよ」
「名前見えるだけの無駄スキルですよね?」
おいおい、と呆れられた。
ゼオラマさんが説明してくれて分かったのだが、どうやら観察眼のスキルを50まで上げると、世界中のどんな言語の文字も読め、思った事を自動筆写できるようになるそうだ。
ちなみに観察眼を50まで上げるにはレベルで言うと500位だそうだ。
余程よほど良いパーティーに入らないと、旅人でレベル500は難しいと言われた。
ちなみに素早さと回避の違いは、素早さは自分の反射速度を上げ、回避は状態異常や敵の攻撃を回避する補正。
つまり前者は物理的作用で後者は精神的作用だそうだ。
ゼオラマさんに言われたのだが、生活魔法にポイントを振るのは悪手なのでやめておけと言われた。
ポイントを振れる事が分かっただけでも上々だ。
そしてこのポイント、未設定時に倒した魔物の数がそのままポイントになるらしい。
基本一匹に付き1ポイントだそうだ。
強いと1ポイント以上あるのだが、そう言うのは災害級魔獣と言われ国一つが消滅するレベルの魔物らしい。
普通は未設定の人間では倒せないそうで、じゃあなんでポイントが入るのが分かるかと言うと、この魔獣は職業設定後でもポイントがもらえるらしい、しかも100ポイント。
今回の討伐では災害級魔獣もいるそうで国のトップカマードである黄金の爆弾ホルデンボマーも参加している、もちろん狙いは災害級魔獣だそうだ。
カマードとはパーティー以上ギルド未満の寄合と言ったところなのだが、トップカマードともなれば、下級貴族以上の権力を持ち野良冒険者や小さいカマードは彼らに逆らうことすらできない。
そしてレベルアップ時のステータス上昇率はLV1のステータスの1割だそうだ。
つまり、最初にできるだけポイントを振った方が良い訳だ。
「旅人ならステータスに振った方が良いだろうな、スキルはレベルアップとは別に使っていれば上がるしな」
「生活魔法に振ったら駄目なんですか?」
「当たり前だろ? 生活魔法など1ポイントあれば全部使えるぞ振るだけ無駄だ」
ゼオラマさんお説明では魔法の火魔法は10ポイント毎に新しい魔法を覚えることが出来るが、生活魔法は10ポイント入れても、新しい魔を覚えないそうだ。
確かにそれじゃ意味が無い。
でも、そんな意味のないシステムなんかあるのか?
ポイントは潤沢にあるんだ、後で試
してみるのも良いかもしれないな。
「魔物が来たぞぉ!」
衛兵の怒号が部屋中を走った
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