Mother Heart

KEN

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非日常

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第1話

非日常

俺は工藤 雄也 17歳 県立西宮高校 2年生
俺と父親 拓也と母親 聖子の3人暮らしだ
雄也❗️早く起きなさい❗️
母親の声で俺は目が覚めた
時間は7時半を回って8時前だ
ヤバイ 遅刻する❗️
学校まで歩いて20分の距離に家がある
8時半には校門は閉まる
慌ててベットから飛び起き 洗面所に向かった
歯を磨き 顔を洗い 制服に着替える
リビングに行くと母親がいる
何で 雄也は 毎日 毎日 起きるのがギリギリなの❓
目覚まし時計はただの飾り❓
早く 朝食 食べなさい❗️
母親の頭には角が立っている
時間が無いから朝食は要らないと言おうものなら母親の逆鱗に触れるに違いない
俺は大急ぎで朝食を口に頬張った
美優ちゃんが玄関で待ってからね❗️
母親は怒りの声が聞こえた
玄関には美優が靴箱の上にある鏡で前髪を整えている
俺を見ると
おはぁ~ 雄也❗️
早く❗️早く❗️遅刻するよぉ
と嗾ける
解ってるって❗️
俺は慌ててスニーカーを履いた
美優は
おばさん 行って来ま~す
と一声掛けると俺の手を取り引っ張る様に玄関を出た
美優はまるで母親が我が子の手を握り慌てる様に手を引っ張り早歩きで学校に急ぐ
もう 手を離せよ❗️
俺は美優の手をはらった
何ぃ? もしかして照れてるのぉ~❓
と美優は俺の顔を覗き込む
彼女は3歳からの幼馴染で名前は 涼宮 美優 俺と同じ高校に通う同級生だ
美優とはクラスも一緒 2-A だ
美優 スカート捲れてパンツ丸見えだぜぇ
と言うと
嫌だぁ~ マジぃ❓
と真っ赤な顔でスカートの後ろを確かめる
嘘ピョン(笑)
と言うと俺は学校に向かって猛ダッシュをする
待てぇ 雄也~💢
俺は中学の3年間 運動会ではリレーのアンカーを務めていた
走りには自信はある
美優とは100m近く差を開けていたはずだ
後ろを振り返ると美優が小脇にカバンを抱え猛追して来た
差は50mも無い
しまったぁ❗️
美優は陸上部で400m走のスペシャリストだ
関西陸上大会で銅メダルを取っている
見る見るうちに差が縮まる
ヤバイ❗️ 逃げきれない
俺は右の路地に逃げ込んだ
喫茶店の看板の陰に息を潜め 美優が通り過ぎるのを待つ
俺の前を横切った
雄也~ 何処ぉ💢
隠れても無駄よぉ~💢
俺はすかさず看板の影から飛び出し
もうダッシュで走り出す
美優も気づいて
待ちなさい 雄也~💢
凄い勢いで追いかけて来る
校門まで 後100mという所でついに美優に追いつかれ捕まったのだ
ハァ ハァハァ
と完全に俺は息が上がっている
美優は涼しい顔で
私から逃げ切れるとでも思ったのぉ~
100万年早いわよぉ
勝ち誇った顔で俺に蔓延の笑顔を見せた
キン コン カン コーン
と予鈴のチャイムが鳴っている
慌てて校門に向かう2人
後 20mという所で無情に校門は閉じられたのだ
校門前には生徒指導の体育の先生が仁王立ちしている
校門前に着いた俺と美優に不敵な笑みを浮かべ右親指を立て
アウト❗️
と言った
散々 説教され俺と美優は教室に向かったのだ
美優は怒って口もきかないで歩いている
美優ちゃん ごめんねぇ🙏
と謝る俺を完全に無視をする
教室に着くと
ガラ ガラ ガラと扉を開く
遅刻して すいません
と謝ると美優は教室に入った
その後を
以下 同文
と俺が言い教室に入ると 教室に笑いが起き 冷ややかな空気から和やかな空気に変わった
2人共 早く席に着きなさい❗️
担任の吉田先生は促した
3時限目が始まり20分程経った時 
ガラ ガラ ガラ
と扉が開き教頭先生が教室に入って来た
工藤君 家から電話がかかって来ているので職員室まで急いで来るように
と告げた
我が高校では携帯電話は授業中は先生に預ける校則になっているのだ
俺は無性に不安になった
日常から非日常に変わった瞬間だった

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