俺の学園生活をこれ以上めちゃくちゃにしないでくれ!!

雪鵠夕璃

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一学期【恋する乙女】編

『恋する乙女』で『ストーカー』⑥

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人の寄り付かない『幽霊教室』。 俺と彼女以外は誰もいない。縮こまる彼女はこちらを見て目をぱちぱちと閉じたり開いたりしている。状況が読み込めていないのだろう。確かに『幽霊教室』に人がいるなんて誰も思わないだろう。俺や彼女のように悩みを抱えていなければ気づかない。何度もお世話になったからな、この教室には。一人でいたい時には快適な場所だった。

「隣、座ってもいいかな?」

そう尋ねると、小さく首を縦に振った。多分、許可が降りたということでいいのだろう。

「それじゃ、失礼するね」

彼女の隣に俺は腰掛ける。 すると、琴乃葉は距離をとる。その行動に俺は軽く苦笑いを浮かべて、そうえばと携帯を取り出す。というのも、新達に見つけたとことを報告しなければならない。流石に手伝ってもらっといて報告しないのはおかしいし、申し訳ない。電話帳から『新』を選択し、電話をかける。しばらくがメロディが鳴った後、

『もしもし。 どうしたの? ケータ君』

新の声が聞こえた。

「もう探さなくていい。琴乃葉ちゃん、見つかったからさ。先に部室で待っててくれ」

『えーと、僕達もそうしたいんだけど、ちょっと問題が起こって・・・』

「問題? また雫が何かしでかしたのか?」

困ったような答えに俺は尋ねる。 しばしの沈黙。 そして--

『・・・うん。 岸野院さんが数分前に突然、ケータ君の気配がする、って大声上げて、走っていったよ。 ごめん、ケータ君』

申し訳なさそうに新が説明する。

「いや、気にしなくていいよ。後で京治の股間を蹴り上げるだけだから。新は気にすんな」

『おい! 兄太!? 悪いの俺じゃねえだろ!?』

「お前は呼んでねえよ、バカ京治」

『呼んだ呼んでないはどうでもいいんだよ!そんなことより、俺の股間を蹴りあげるって、りふじ--』

なんか長くなりそうな気がしたので通話を切った。そして、機内モードにしておく。これで電話が来ても画面がつくことは無い。ポケットに携帯をねじ込み、隣の琴乃葉に声をかける。

「さっきは連れの馬鹿がゴメンね。驚いたよね?」

「・・・ん」

小さく頷く琴乃葉。 こちらに顔を向けないので、避けられているのだろうか。俺は彼女が興味を持ちそうな、というか昨日の話を持ち出すことにした。

「昨日さ、俺が帰る時になにか言おうとしてたでしょ? その言葉いま聞いていいかな?」

「・・・だ」

小さな小さな聞き取れない声で彼女は呟き、首を横に振った。全く聞こえなかったが、首を横に振ったということは嫌ということだろう。それなら仕方ない。言いたくないことを無理やり言わせる行為が最低な事だと俺は知っている。 だから聞かない。ふと壁に掛けられた時計に視線を移して時間を確認。まだ部活時間のようだ。 

「じゃあ、ほかの質問。 君が女性恐怖症になった理由について教えて貰えるかな? 別に言いたくなかったら言わなくていいんだけど」

「・・・・いや。 言ったら皆、私から離れていくから。誰もこんな私と友達になりたいなんて思わなくなるから」

「それは中学校の人だけでしょ?でも、この学園ではまだ試していないよね? 誰しもが同じなんて思っちゃいけない。この学校には色んな奴らがいて、どいつもこいつも良い奴ばかりだ。それは俺が保証する。 君がどんなに辛い過去を背負っているかは分からないし、その痛みを理解できるかも分からない。ただそれでも、少しだけ、君の痛みを共に分かち合わせてくれないかな?」

そう告げて、琴乃葉に笑いかけた。



『君の痛みを分かち合わせてくれないかな?』

その言葉は初めて言われた。

優しい言葉をかけられたのは何年ぶりだろうか。

両親が離婚する前か、それよりもっと昔か。記憶は定かではないけど、久しぶりだった。

でも--あの事を伝えれば、私を見る目が変わるに決まっている。

あの酷く冷たい侮蔑の瞳。

そして--嘲笑。

思い出すだけでも呼吸が乱れ、息が苦しくなる。何度、過呼吸になった事か。うつ病になりかけたことか。クラスメイトからのいじめに母親からの暴力・・・それを耐えて耐えて耐えて耐え続けた。死のうと思った事は両手じゃ数え切れないほどある。それでも死ななかったのは、久慈宮兄太のスケッチブックが支えになっていたからだ。

だから、ここで虐められていたことを伝えたら、その支えが崩れる気がして、それが怖くて言葉に出来ない。声が発せない。

「私は・・・そんな言葉に・・・騙されない。どうせ、皆・・・私を裏切る。 せ、先輩も」

私は押し殺したような声で呟く。本当は違うのに。本当は助けて欲しいし、気づいてほしい。心が泣いているんだと。心が助けを呼んでいるのだと。でも昔から人に本心を伝えることが苦手で思ってないことを口にしてしまう。

「なんでそんなことが分かるんだ? 俺は一度も君を裏切ってない。そもそも会ったのは昨日が初めてだ。昨日今日で裏切るっておかしくないかな? だって俺は君が女性恐怖症で部活に所属してないって事以外は知らないんだよ?そんな奴がなんの理由もなく裏切るのは心が腐っているやつだけだよ」

「そんなこと言って・・・どうせ裏切る。 皆、そうだったから。もう誰の言葉も信じたくない。信じられない。また裏切られて・・・傷つくのはもう嫌だ。 甘い言葉に騙されて、心を許せる友達が出来たと思ったら、裏切られて・・・そんな苦痛を味わったことの無い先輩に、私の気持ちが分かるはずない」

ギュッと制服を握り、噛み締めるように告げる。しばしの無言の後、私の頭に彼の手が伸びてきた。殴られる、そう思って目をつぶったが、違った。 

「分かるよ。俺も辛い気持ちが、痛い気持ちが分かるよ。憧れてた人に認められなくて、それで絵を描くのが嫌になった時に味わったから。 だから、君と俺は同じだ。それに俺と違って、君は人の痛みも苦しみもわかる優しくて強い心の持ち主だ。だって、そうだろ?俺は逃げ出した、辛いことから。でも君は逃げなかった。 この学園に入学したってことはその苦痛を耐えてきたんだろう? そんなこと、普通の人にはできない。 頑張ったね、琴乃葉ちゃん。もう、一人で抱え込まなくていい。俺が相談に乗ってやるから」

慣れた手つきで頭を撫でる先輩。小学生の時、父に撫でてもらった以来だ。心が暖かくなるような落ち着く感じ。ずっとこの時間が続けばいいのにと思う。 自然と涙が出て、ダムが決壊したように漏れでていく。止まらない涙。悲しいんじゃない。嬉しくて嬉しくて堪らない。

「え、あれ? な、なんで泣いてるの!? 俺、なんかした!? え、ちょ、え、えーと! こういう時どうすれば・・・」

そんな私を見て、慌てる先輩。思わず、

「・・・くすっ」

笑い声が漏れた。

「こ、今度は笑った!? あ、え、どういうこと!?」

コロコロと態度の変わる私に戸惑う先輩。

なんか可愛い。

少し、からかいたくなる。 

だから、私は--

「--先輩」

「ん? どうし--!?」

声に振り返った先輩の頬にキスをした。

「・・・へ?」

顔を真っ赤にした先輩が自身の頬に触れる。 

そして--そんな先輩に私は、

言質げんちは取りましたからね、先輩♪」

自身の唇に人差し指を当てて、微笑んだ。

「・・・あ、へ?」

未だに状況が読み込めないのか、先輩は呆然としている。もっとからかってやろうかな、と思ったが、実は恥ずかしかったのでやめた。顔に出さないよう気をつけてはいるが、油断したら顔が真っ赤になりそうだ。

「そうえば、先輩はなんで私の名前知ってたんですか?」

先輩の前にしゃがみこんで視線を合わせ尋ねる。今更だけど名前を教えた覚えはないはず。その質問に先輩は反応がない。まだ先程のキスの事が忘れられないようだ。私は、仕方ない、と身体をゆする。と、我に返ったように先輩が身体を震わせた。

「やっと気づきましたか? 先輩」

「・・・こ、琴乃葉さん?」

何故か敬称になっている件。余っ程、ほっぺへのキスが嬉しかったか、驚きだったのだろうか。まぁ、嫌ではなかったという点は良かった。あそこで心底嫌な顔されたら、流石の私でも耐えられない。純真な乙女心を傷つけられるのはたまったもんじゃない。

「一度、先程のことは忘れてください。そして、私の質問に答えてください」

先輩に人差し指をビシッと向けて、注意深く念押しする。その剣幕に気圧されたのか、先輩は首を縦に振る。

あぁ、素直な先輩も可愛い。

っと、いけないいけない。私が幸せにトリップしてどうする。そんなことより、質問しなくては。

「ではもう一度。 なんで先輩は私の名前を知っていたんですか? 女性恐怖症で部活に所属していないということも

「それは・・・1年生のリストアップ表を見てかな」

先輩はそう言って、スマホを取り出す。そして軽く操作して、画面を向ける。そこには、

『1年生ピックアップ表』というタイトルの下に、1年生全員の名前と顔写真、所属している部活、クラスと性別が記されていた。

「その表は自分で作ったものなんですか?〕

「ううん、先生から貰った」

「その先生、簡単に生徒の情報売るんですね」

「んー、それはないかな。 これくれた先生はちゃんとした理由がないとくれないから。しかも嘘ついてもすぐバレるんだ。あの先生、心を読める家系の人だからね」

先輩はそう言って、携帯をポケットにしまう。どうやら嘘はついていないらしい。

「という事は、先輩は部活に入ってくれる人を探していたってわけですか?」

「まぁ、そうなるかな。けど、さっき君に言ったことは嘘じゃないからね?本心だからねむ」

先輩は慌ててそう弁解する。

「ええ、分かってます。先輩が嘘つくわけないですもん。私を助けるって言ってくれたんですから。ただ、言質は取れても一生残るような証拠が欲しいところですね。例えば--」

「・・・例えば?」

私の視線がゆっくりと下に向かうにつれて、先輩は後ずさる。

「例えば、先輩のせい--」

くすりと笑って、先輩のとある部分に指を這わせる瞬間、

「ケーくーん!! みーつけたーー!!」

『幽霊教室』の扉が思い切り開かれ、水色の髪をした女子生徒が、先輩を指さして大声をあげた。まるで無邪気な子供が、かくれんぼで人を見つけた時のような嬉しそうな声と表情。オマケに先輩の事を愛称で呼ぶほどの仲ときた。私は即座に、その女子生徒を敵だと認知した。


「んー? あなた、だぁれ~? ケー君のお友達?」

「あ、いえ。 その・・・」

「はじめまして~!! 私は雫!! よろしく!」

「え、は?」

人の話も聞かずに突然、自己紹介を始めた雫という女子生徒に手を握られ、私は先輩に視線で助けを求める。が、先輩は知らないという感じでそっぽを向いている。しかも下手くそな口笛吹いてる。余っ程、この雫とか言う女子生徒の相手がめんどくさいらしい。たしかにめんどくさい。それに疲れる。

「ケー君! 口笛下手くそだね!!」

「うるせぇ! アホ!」

標的が先輩に向いた。めっちゃ嫌そうな顔してる。先輩は怒鳴るが、雫とかいう女子生徒はお腹を押さえて、

「ねぇねぇ、お腹空いた」

「相変わらず自由すぎだろ!?」

マイペースでフリーダムな発言をして、先輩にツッコミを入れられていた。私も先輩につっこまれたい。ナニをナニとは口にしては言えないが。ってそんなこと言ってる場合じゃない! とりあえずこのマイペースでフリーダムな女子生徒を先輩から引き剥がさないと。けど、女性恐怖症な私にはそんなこと言えるわけがなく、オロオロすることしか出来ない。

「帰りにコンビニ寄ればいいだろ。但し、おにぎりは三個までだからな」

「ケー君先生!」

先輩が子供をあやす様にそう言うと、雫とかいう女子生徒が元気よく手を挙げた。

「なんだ、お馬鹿な雫君?」

「200円のおにぎりでも3個まで買えますか?!」

「なわけあるか、一個だ。一個。どうしても食いてえなら、200円おにぎり一個と100円おにぎり二個にしろ。 それなら許してやる」

「200円おにぎり2個だけでもダメ?」

雫とかいう女子生徒が下唇に人差し指を当てて、物欲しそうな顔で先輩を上目で見つめる。不覚にも可愛いと思ってしまった。多分、男の人ならみんなイチコロだろう。きっと、先輩も。

「ダメに決まってんだろ、アホ。200円おにぎりは1個までだ」

「・・・むぅー」

雫とかいう女子生徒が不満そうに頬を膨らませると、

「なんだその不満そうな顔は! そんな顔するやつにはおにぎり奢らないぞ!」

先輩はその両頬を両手でグニグニグニャングニャンビヨーンと捏ねたり伸ばしたりし始めた。

なんて羨ましけしからんことを!!

おっと、いけないいけない。本音がダダ漏れしてしまうところだった。

「そうそう、聞き忘れてたけど、文芸部に入る気はあるかな?」

と、先輩が雫とかいう女子生徒の両頬で遊びながら、声をかけてきた。

「いいえ、入りません。けど、その代わりに毎日欠かさず先輩のとこに遊びに行きますね!」

私は勧誘を断る。普通は先輩からの誘いなら断る理由はないのだが、元々部活をすること自体が好きじゃない。だから断ることにした。

「それじゃ、私はもう帰りますね」

「あ、う、うん」

断られたのがちょっとショックだったのか、先輩は歯切れの悪い返事を返してきた。私は教室を出る前に再度振り返り、

「先輩の『初めて』は絶対に頂くので覚悟していてくださいね♪」

そう告げて、『幽霊教室』を後にした。
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