俺の学園生活をこれ以上めちゃくちゃにしないでくれ!!

雪鵠夕璃

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一学期【中間試験】編

惚れ薬騒動

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ふかふかとしたベッドの感触。頭の中が蕩けるような匂い。ほんのりとした温もり。そして、衣が擦れる音。


……あれ?なんか肌寒い??


俺は閉じていた目を開けると、最初に入ってきたのは、


「くくく!今この場所に我を邪魔するものはいない!これで気兼ねなく未来の伴侶に【永縛魅了エテルノ・チャーム】をかけられる!くくく・・・ははははは!!」

馬乗りになって恍惚とした表情で俺の服を脱がしているレヴィだった。…寝込みを襲われているみたいだ。って、冷静に状況判断してる場合じゃねえ!?

「おまっ、何やってんだ!?」

「む?起きたのか、未来の伴侶。悪いがもう少し眠ってくれると助かるのだが…ダメか?」

「そんな可愛い顔で言ってもダメだからな!!いいからさっさとどけ!」

俺は無理矢理レヴィを押し退ける。ドンッと音を上げてレヴィが俺の上から転げ落ちた。全く油断も隙もないやつだ。それにこの甘ったるい書いでると頭が蕩けそうな匂いはなんだ? どこから発してん…らぁ? 

あ…あれ?なんら…あたまら…

「くくく!やっと効いてきたみたいだな!我が未来の伴侶よ!我が母から伝授された好きな人を絶対に手に入れる薬!母印の惚れ薬が!!」

レヴィが勝ち誇った顔で、机に載っている小瓶を手に取り、見せつけてきた。

「おま…なんれもんを…」

やばい、意識をしっかり保たないと呂律が完全回らなくなって意識が途切れてしまう。このままだと本当にやばい…。 俺はクラクラとする意識を何とか引っ張り、扉へと向かう。早く…誰かに助けを求めなくては…。

「む?助けを求める気だな!だが残念だったな、我が未来の伴侶よ! 吸血鬼は既に帰り、妹に関しては恐らく…来ないはずだ!」

扉の前に立ち塞がるレヴィはちょっと自信なさげである。どうやら、妹華に関しては完璧に助けに来ないとは言いきれないらしい。俺はならばと息を沢山吸い、

「キャアアアアアアアアア!!レヴィに貞操を奪われるぅぅぅぅぅぅうううう!!」

大声で叫んだ。その行動にレヴィが慌てふためいていると、階段を勢いよく駆け上がる音がし、

「厨二病クソブス女アアァァ!! 私のおにぃになにしようとしてんのよ!!」

押さえつけられていた扉を蹴破り叫びながら妹華が助けに来た。その姿はまさにヒーローだ。うーん、ドキドキトゥンクトゥンクしちゃう。

「ちっ。間の悪い妹め。だが、もう遅いわ!なんてったって我が母のお手製惚れ薬の効果はもう出たあとなのだからな!くくく!ははははは!!」

そう言って勝ち誇るレヴィ。そして俺の方にやってきて、

「さあ!我が未来の伴侶よ!我の身体を思う存分隅々まで堪能するがいい!」

バッと手を広げて待機状態に入った。

「・・・・ぁ」

俺の身体がユラっと揺れる。勝手に足が進んでいる。そしてもうちょいでレヴィに触れ--ずに通り過ぎた。

「・・・へ?」

自分の元へと来なかった事に訳が分からないというような声を出すレヴィ。

「ぷッ!あはははは!!あ、あんな自信満々に勝ち誇ってたくせに、ス、スルーされるとか!だっさ!ダサすぎてお腹痛い!あはははは!」

妹華がレヴィをバカにするように笑う。しかし、そんな自分に近づいてくる俺に気づいた妹華は、

「な、何よ?ちょ、え? お、おにぃ?」

両肩をガシッと俺に掴まれ、ビクビクと震え出し、オマケに涙目になる妹華。そんな妹華に、

「妹華、俺はお前が好きだ」

そんな事を告げた。…は?え?何言ってんの、俺!? おいおい!嘘だろ?

「……え?」

予想外すぎた言葉に妹華の顔が爆発したのかと言えるほどに真っ赤に染まった。そして、

「あ、えっと…い、妹として…だよね?」

上目遣いで小さな声で尋ねる。それはもちろんそうだよ!逆に妹以外で好きとかありえな……

「いや、違う。俺はお前を女としてめちゃくちゃ好きだ。いや、大好きだ。というか愛してる」


うおおおおおい!?何言っちゃってんの!?これ、惚れ薬の効果消えたあと、どう接したらいいの!?俺、いつも通りに接しれる自信ないよ!?


「…ほ、ほんと…なの?」

ち、違うんだ!これ絶対殴られるやつじゃん!あー、死んだ。もう終わりましたわ。

俺は死を覚悟する。しかし妹華から一向に処刑されない。むしろ、なんかモジモジしてらっしゃる気が…

「え、えっとね。わ、私も本当は…おにぃのことが…」

妹華が何か言おうとした所で…再び意識が混濁する。というかもうそろ意識途切れそう。

「・・・・ぁ」

もう少し耐えれると思ったが無理だった。徐々に消えていく意識。その中で--

「■■!!」

何かを俺に告げた妹華の真っ赤な顔が見えて、今度こそ完璧に意識は途切れた。
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