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「クレアもね。会いたかった。」
もじもじと恥ずかしそうに赤い瞳を背ける。
「マリアが、いっぱい勉強頑張る、早く会えるよ、言ってた。だから、頑張った。」
「クレア…。」
「レティシア様にね。ありがとう。言いたかったよ。」
なんて良い子なのかしら!
あんな奴らと一緒に居たから、あんなに殺伐としてしまったのね。
「クレア、勉強頑張ってくれてありがとう。一緒にお部屋に行って、お茶にしましょう?」
「お茶、少し入れられる。」
「クレアが入れてくれるの?楽しみだわ。」
マリアについて勉強しているって聞いていたから、てっきり精霊の加護を活かしたり、いざという時の戦力的なものを教わってるのかと思っていたけれど、しっかり普通のメイド教育もされてるらしい。
少し安心した。
読みかけの本は手に持ち、部屋でゆっくりと読むことにして、図書室を後にした。
部屋までの途中もクレアがどんな勉強をしてるのかを聞きながら歩むと、着くのもあっという間だった。
一人でも大丈夫…と思っていたけれど、クレアが来てくれたことで思いかけず楽しい時間を過ごす事が出来た。
「レティが会いたいだろうなって思ってたの。」
クレアと連れ立って部屋に戻ると、待ち構えていたようにマリアに出迎えられた。
「気になっていたから、会えて嬉しかったわ。」
「クレアも何時になったら会える?って、そればかりだったのよ。」
部屋のソファに二人で腰掛ける。
緊張した面持ちで飲み物を運ぶクレアの給仕を、大人しく見守るためだ。
手伝おうか?と申し出たが、マリアには「仕事です」と一喝されてしまった。
時々、手元が覚束無いのが不安だけれど、一生懸命なのが伝わってくる。
物音を立てないように、そっと置かれた紅茶が愛おしく感じられてしまう。
「ありがとう。クレア。一緒に如何かしら?」
「いえ、お側に。控えさせてイタダキます。」
ふにぁと、可愛らしい笑顔が一瞬見られたのに、マリアをちらりと見ると、断られてしまった。
あらかじめ返答が決まってたのね、きっと。
「レティ。先程、シュタイン殿下が到着されたと連絡が着たわ。」
眉間に皺を寄せながら、マリアはコホンと咳払いする。
「ええ、図書室でお会いしたわ。」
「え?」
「つい先程。ギルデガンド…あ、養父様の元へ行くとソウンディック様が仰ってたけれど…。どうしたの?」
話しているうちに、マリアの表情はどんどん険しくなっていく。
「大丈夫だった?嫌な事、言われたりされたりしなかった?」
もじもじと恥ずかしそうに赤い瞳を背ける。
「マリアが、いっぱい勉強頑張る、早く会えるよ、言ってた。だから、頑張った。」
「クレア…。」
「レティシア様にね。ありがとう。言いたかったよ。」
なんて良い子なのかしら!
あんな奴らと一緒に居たから、あんなに殺伐としてしまったのね。
「クレア、勉強頑張ってくれてありがとう。一緒にお部屋に行って、お茶にしましょう?」
「お茶、少し入れられる。」
「クレアが入れてくれるの?楽しみだわ。」
マリアについて勉強しているって聞いていたから、てっきり精霊の加護を活かしたり、いざという時の戦力的なものを教わってるのかと思っていたけれど、しっかり普通のメイド教育もされてるらしい。
少し安心した。
読みかけの本は手に持ち、部屋でゆっくりと読むことにして、図書室を後にした。
部屋までの途中もクレアがどんな勉強をしてるのかを聞きながら歩むと、着くのもあっという間だった。
一人でも大丈夫…と思っていたけれど、クレアが来てくれたことで思いかけず楽しい時間を過ごす事が出来た。
「レティが会いたいだろうなって思ってたの。」
クレアと連れ立って部屋に戻ると、待ち構えていたようにマリアに出迎えられた。
「気になっていたから、会えて嬉しかったわ。」
「クレアも何時になったら会える?って、そればかりだったのよ。」
部屋のソファに二人で腰掛ける。
緊張した面持ちで飲み物を運ぶクレアの給仕を、大人しく見守るためだ。
手伝おうか?と申し出たが、マリアには「仕事です」と一喝されてしまった。
時々、手元が覚束無いのが不安だけれど、一生懸命なのが伝わってくる。
物音を立てないように、そっと置かれた紅茶が愛おしく感じられてしまう。
「ありがとう。クレア。一緒に如何かしら?」
「いえ、お側に。控えさせてイタダキます。」
ふにぁと、可愛らしい笑顔が一瞬見られたのに、マリアをちらりと見ると、断られてしまった。
あらかじめ返答が決まってたのね、きっと。
「レティ。先程、シュタイン殿下が到着されたと連絡が着たわ。」
眉間に皺を寄せながら、マリアはコホンと咳払いする。
「ええ、図書室でお会いしたわ。」
「え?」
「つい先程。ギルデガンド…あ、養父様の元へ行くとソウンディック様が仰ってたけれど…。どうしたの?」
話しているうちに、マリアの表情はどんどん険しくなっていく。
「大丈夫だった?嫌な事、言われたりされたりしなかった?」
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