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17話.デート
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デート当日、僕は澪さんと一緒に買った服を着て、待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所は以前、澪さんと初めてオフ会したハチ公前。
澪さんに以前言われたように、女の子を待たせないために三十分前に到着した。
まだ彩芽さんは来ていないのを確認し、ベンチに座った。
多くの人が行き交う仲、彩芽さんがくるのを待つ。
そういえば、初めて澪さんに会った時の衝撃的だった私服姿や、だいぶ振り回されたりしたことを思い返していると、彩芽さんを見つけた。
澪さんの様なワイルドな服装とは違って、白を基調としたお淑やかな雰囲気の服を着て、とても似合っており、人混みの中で一際目輝いて見えた。
彩芽さんは僕を見つけられていないようで、辺りを見渡していた。
僕は彼女の元へと向かう。
近づいていくと彩芽さんも僕に気づいてくれたようでこっちにやって来る。
「すみません、待たせない様に早めに来たつもりだったんですが、待たせちゃいましたか?」
「いえ、今来たとこなんで全然待ってないですよ」
待ち合わせ時間より早く到着しているというのに、彩芽さんは僕を待たせたのではないかと心配している。
流石は彩芽さんだ。
澪さんだったら、僕より早く待つのが当たり前だとか言ってくるだろうに。
「それじゃあ、行きましょうか」
「はい」
そして僕たちはデートを楽しんだ。
二人で買い物したり、一緒にスイーツを食べたり、満喫した時間を過ごし、夜になるまであっという間だった。
夜になると彩芽さんが僕に見せたいものがあると言って、連れてきてくれた場所は丸の内にあるイルミネーションだった。
多くの街路樹にLEDが彩られ、神秘的な雰囲気が醸し出している。
あたりには多くのカップルがいて、皆幸せそうだ。
あれ? もしかしてこの雰囲気はもしかして……。
こんな綺麗なイルミネーションに連れてきてくれたということ、辺りはカップルが多い、これはもしかするともしかするのではないだろうか?
しかも頬を染め、彩芽さんはもじもじしている様に見える。
遂に僕にも春が来るのか? と心臓が暴れだす。
何とか鎮めようとするが、増します激しくなるばかりだった。
そして彩芽さんは口を開いた。
「あ、あのね山田君」
「は、はい」
一体、次に彼女が何を口にするのか、全神経を耳に集中させる。
「私、諦めるね!」
彼女は何を言ったのだろうか?
「……はい?」
「私、山田君のこと諦める。あー、言っちゃったー!」
彩芽さんは満足したのか、大きく背伸びをし、リラックスしている。
対して僕は固まったままだ。
「私ね、山田君のこと好きになったんだ。でも山田君って澪のこと好きでしょ?」
「す、好きじゃないですよ!」
「嘘ばっかり。今日は告白しようと思って、デートに誘ったのに、山田君、澪の話ばっかり」
そんなことはないと言いたいが、言っていたかもしれない。
澪さんとの思い出が蘇ってくる、どれもこれも楽しい思い出ばかりだ。
そうか、僕は彼女のことが……。
あれ? 僕は澪さんのことが好きだったのか?
僕が言いよどめんでいると彩芽さんは続ける。
「澪、以前はとても楽しそうだったのに。私と山田君が知り合ってから、ずっとつまらなそうなんだよね。山田君も最初に会った頃に比べて澪の話ばっかりする様になったし。そんなに両思いなら付き合えばいいのにって今日、確信しちゃった。だから山田君は今から澪に会いに行って」
「いや、でも……」
「すぐに行動しない男は澪に嫌われちゃうよ」
「ごめん。香取さん、ありがとう!」
僕は彩芽さんを置いて、澪さんの元へ走って向かった。
「私も澪に負けないぐらいのいい人探さないとな……」
去り際に彩芽さんがぽつりと呟いたのは聞き間違いかもしれない。
待ち合わせ場所は以前、澪さんと初めてオフ会したハチ公前。
澪さんに以前言われたように、女の子を待たせないために三十分前に到着した。
まだ彩芽さんは来ていないのを確認し、ベンチに座った。
多くの人が行き交う仲、彩芽さんがくるのを待つ。
そういえば、初めて澪さんに会った時の衝撃的だった私服姿や、だいぶ振り回されたりしたことを思い返していると、彩芽さんを見つけた。
澪さんの様なワイルドな服装とは違って、白を基調としたお淑やかな雰囲気の服を着て、とても似合っており、人混みの中で一際目輝いて見えた。
彩芽さんは僕を見つけられていないようで、辺りを見渡していた。
僕は彼女の元へと向かう。
近づいていくと彩芽さんも僕に気づいてくれたようでこっちにやって来る。
「すみません、待たせない様に早めに来たつもりだったんですが、待たせちゃいましたか?」
「いえ、今来たとこなんで全然待ってないですよ」
待ち合わせ時間より早く到着しているというのに、彩芽さんは僕を待たせたのではないかと心配している。
流石は彩芽さんだ。
澪さんだったら、僕より早く待つのが当たり前だとか言ってくるだろうに。
「それじゃあ、行きましょうか」
「はい」
そして僕たちはデートを楽しんだ。
二人で買い物したり、一緒にスイーツを食べたり、満喫した時間を過ごし、夜になるまであっという間だった。
夜になると彩芽さんが僕に見せたいものがあると言って、連れてきてくれた場所は丸の内にあるイルミネーションだった。
多くの街路樹にLEDが彩られ、神秘的な雰囲気が醸し出している。
あたりには多くのカップルがいて、皆幸せそうだ。
あれ? もしかしてこの雰囲気はもしかして……。
こんな綺麗なイルミネーションに連れてきてくれたということ、辺りはカップルが多い、これはもしかするともしかするのではないだろうか?
しかも頬を染め、彩芽さんはもじもじしている様に見える。
遂に僕にも春が来るのか? と心臓が暴れだす。
何とか鎮めようとするが、増します激しくなるばかりだった。
そして彩芽さんは口を開いた。
「あ、あのね山田君」
「は、はい」
一体、次に彼女が何を口にするのか、全神経を耳に集中させる。
「私、諦めるね!」
彼女は何を言ったのだろうか?
「……はい?」
「私、山田君のこと諦める。あー、言っちゃったー!」
彩芽さんは満足したのか、大きく背伸びをし、リラックスしている。
対して僕は固まったままだ。
「私ね、山田君のこと好きになったんだ。でも山田君って澪のこと好きでしょ?」
「す、好きじゃないですよ!」
「嘘ばっかり。今日は告白しようと思って、デートに誘ったのに、山田君、澪の話ばっかり」
そんなことはないと言いたいが、言っていたかもしれない。
澪さんとの思い出が蘇ってくる、どれもこれも楽しい思い出ばかりだ。
そうか、僕は彼女のことが……。
あれ? 僕は澪さんのことが好きだったのか?
僕が言いよどめんでいると彩芽さんは続ける。
「澪、以前はとても楽しそうだったのに。私と山田君が知り合ってから、ずっとつまらなそうなんだよね。山田君も最初に会った頃に比べて澪の話ばっかりする様になったし。そんなに両思いなら付き合えばいいのにって今日、確信しちゃった。だから山田君は今から澪に会いに行って」
「いや、でも……」
「すぐに行動しない男は澪に嫌われちゃうよ」
「ごめん。香取さん、ありがとう!」
僕は彩芽さんを置いて、澪さんの元へ走って向かった。
「私も澪に負けないぐらいのいい人探さないとな……」
去り際に彩芽さんがぽつりと呟いたのは聞き間違いかもしれない。
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