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設定資料:怪獣図鑑

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◆灼竜怪獣ファルハード

身長:40メートル
体重:3万7千トン

およそ一万年前、ロギエルが獅子座ゼータ星系の惑星ウェレスから地球に連れて来た宇宙怪獣。
全身が赤い鱗に覆われており、頭の長い二本の角と尻尾の先端にある棘がついた球形のスパイク、口から噴く超高熱の火炎熱線が武器。
背中に並んだ二列の鰭で日光や火などから熱を吸収してエネルギー源としている。
大昔に産み落とされた卵が氷漬けになって地中で冷凍睡眠状態になっていたが、氷が溶けたため現代になって孵化し栗原未玖と杉浦拓矢に育てられた。
人間のペットとして育ったため温厚で人懐っこい性格で未玖と拓矢をとても慕っており、二人を守るためならどんな危険も顧みず勇敢に戦う。
ファルハードというのは未玖が名づけた個体名で、種族名はアヴサロスという。
元々は大人しい性質の種族だが自分を捕食しようとする敵には激しく立ち向かう習性があり、超古代にはロギエルに操られて地球上で破壊の限りを尽くし人々から恐れられた。
地中で生活していた地竜が翼を持つようになって飛竜に進化した両者の中間的な種族のため、地面に潜ることもできる上にマッハ三で空を飛ぶことも可能(ただし純粋な飛行生物として進化してきた従来の飛竜には飛行速度は劣る)。
本来は体長二十メートルほどの大きさで、超古代の戦争では自分よりも巨大なザデラムを集団戦で狩る戦法を取っていたが、ファルハードは偶然見つけた火山の火口に巣を作って住み着いたため、溶岩の熱を常時浴びて育ったことで平均の二倍の巨体に異常成長し、単独でもザデラムと互角に戦える強さを手に入れた。


◆魔泥怪獣ザデラム

身長:53メートル
体重:2万5千トン

およそ一万年前、超古代文明の反乱軍がロギエルとその侵略兵器であるアヴサロスを倒すために造り出した巨大なゴーレム(泥人形)。
古生代の海に生息していたオパビニアに似た姿をしており、六つの目と舟のオールのような無数の脚、蟹のような大型の鋏がついた腕を持つ。
象の鼻のような長い突起の先に口がついており、ここから破壊光線を撃つ他、左右の鋏からも稲妻を発射することができる。
超古代の魔術師が命を吹き込んだ土製の戦闘ロボットで、魔法で埋め込まれたプログラムに従って自動で破壊と殺戮を行なうだけでなく、銅剣によってテレパシーを送って遠隔操作することも可能。
太古の戦争において北海道に送り込まれたザデラムの一体が封印され、その伝承がアイヌ民族によって語り継がれてきたが、土地開発の工事によって結界が破壊されてしまったため現代に復活した。
体の一部を溶かして泥にし再び凝固させることで変形することができ、マッハ五で高速飛行する第一形態(飛行形態)から格闘戦に優れた第二形態(陸戦形態)にチェンジする。
そして更に強力な第三形態もあると超古代の碑文には記されているのだが、それが一体どのような姿なのかは定かではない。
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