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大会編
炎のファイター
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『さて、二回戦第一仕合はAブロックよりテル選手とエリ選手の仕合となります。既に紅禽《ケツァール》の方角より入場したエリ選手に続き、黒鼈《タルタルーガ》の方角よりテル選手が入って参りました!!』
ゲートから入り、子国の獣人ウスマとモルモを帯同しながらリングへと歩みを進めるテルの姿を見ながら、ツジナリは実況する。
『えーっと、テル─本名を星野輝臣《ほしのてるおみ》、日本国は岐阜県出身。小学生の頃、真日本プロレスのアントニウス稲城に憧れてプロレスラーを志し、高校生の時にレスリングを始める。その時にインターハイを制覇、25歳の時にオリンピックでフリースタイル銀メダルという実績を引っ提げ、鳴り物入りで真日本プロレスへ入門。厳しい新弟子とヤングライガー(若手)時代を経て海外武者修行へ。アメリカではケンドー・ホシの名でインディー団体で数々のタイトルを獲得し、凱旋帰国するも日本ではプロレス人気が総合格闘技に取られる通称「冬の時代」へ突入し、鳴かず飛ばずのプロレス人生を15年ほど歩み、50歳の時に弟子であったジョニー・オズマとタイトルマッチを1時間近く行い脱水症状とくも膜下出血により死亡し子の干支乱勢へと転生ね……ふーん』
己の人生をさもつまらなそうに読み上げられ、ヒナコに若干の苛立ちを覚えながらもテルはリングイン。
先に入場していたエリに対峙すると、審判ゴーレムであるブルーソックス・ウミノが試合開始を告げようとするが……
「少し、彼と話をさせてもらえないか?」
エリが待ったを掛けた。
「手短に」
許可が出るや、エリはテルに向き直る。
「先ほど解説の小娘が言っていたが、君はアントニウス・イナギと関わりがあるのか?」
「稲城会長は俺がいた団体の創始者だ。俺は入門して少しの間、鞄持ちとかの付き人をやってたのと、稲城さんの弟子の田山聡一ってレスラーが俺の師匠だってくらいの関わりだよ」
アントニウス稲城、本名を稲城寛造。燃ゆる闘魂のキャッチフレーズでお馴染みのレジェ ンドレスラーが真日本プロレスを一躍有名にしたのは、ある一戦が決め手であった。
「ボクシング界のレジェンド、アフマド・アリー……彼がその昔、一人の日本人プロレスラーと闘ったのは知っているな?」
「ああ。知らねえレスラーとボクサーを探す方が難しいだろ」
真日本プロレスを旗揚げした稲城は、「プロレスこそ最強の格闘技である」と証明する為、様々な格闘家達と異種格闘技戦を行った。中でもとりわけ有名なのは、世紀の一戦ことアントニウス稲城VSアフマド・アリーだろう。
当時ボクシング世界王者のアリーと、日本一のプロレスラーである稲城の対戦は格闘技ファンの誰もが血湧き肉躍る試合となるはずだった。
だが、試合当日、アリー側から稲城側に提示されたルールは、投げ・関節技、そして“立った状態でパンチ以外の攻撃”を禁じるなど稲城に圧倒的不利なルールであった。いや、それどころが試合として成立すら不可能ではないかと言われたものである。だが、そこは稲城も一流のプロレスラー。彼は不利なルールの裏を突き、試合を見事にやり切ってみせたのだ。
「アリーは、おれの師匠であるキング・バトラーJrの、そのまた師匠に当たる。おれとお前の闘いは、かつて伝説の一戦を交えたレジェンドの孫弟子同士の闘いというわけだ」
「まるで漫画みてえな巡り合わせだな、おい。どうせならお互い、転生前に闘《や》りたかったカードだがな!」
「同感だ……話は終わった。仕合を始めてくれ」
審判ゴーレムは頷くと、高く掲げた腕を振り下ろす。
「開始《はじめ》ぇ!」
と、同時にゴングの音が鳴り響き、仕合が始まる。
エリは軽快なフットワークから、けん制のジャブを放つ。テルはそれを避け……ない。ガードの為に上げた両腕で全て受ける。
「テル!何やっとんじゃあ!お主の能力ならかわせるじゃろが!!!」
セコンドに付く子国の長・ウスマはリングのエプロンを叩きながら檄を飛ばす。
子の干支乱勢としてテルに与えられた能力、それは「触覚と聴覚による危険察知」。ネズミなど齧歯目の生物は、多くが他の肉食動物から捕食対象となる為、外敵から逃げる手段として顔に生えたヒゲや丸い耳などが感覚器官として優れて発達しており、目で見るより早く相手の攻撃を空気の流れと音で感じ取る、言わば「予知」にも似た能力……だが、それはテルのファイトスタイルとはあまり良いと言える相性ではなかった。
「避けるだぁ!?馬鹿言うな、プロレスラーがこの程度の打撃を受けねえでどうするんだ!!」
プロレスと他の格闘技やスポーツの大きな違いの一つ、それが「受けの美学」なるものが存在する所である。空手やボクシングだけでなく剣道やフェンシングでも相手の攻撃が当たればポイントが入ったり、判定でも当てた方が有利になる。だから避けるのだ。
しかし、プロレスでは滅多に避けない。受ける事で試合を盛り上げるのだ。避けるが許されているのはここぞという所のみである。よって、テルはエリの攻撃が来るのを読んだ後、「避けずに急所を外して受ける」事を選んだのであった。
エリの拳が纏う圧と重さが変わった。右ストレートが顔面を狙いに来る。プロボクサーによる渾身のパンチを頭部に食らう─それは如何にプロレスラーといえど失神は必須。では、どうするか?答えは「避けながら攻撃する」。今がここぞという時なのだ!
「ダーッシャ!!」
テルはスライディング気味に倒れ、エリの右ストレートを回避しながら右足で超低空のローキックを放つ!
「ッ!!」
左大腿部にテルの蹴りを食らったエリは、よろめきながらロープへと下がる。
『あーっと!?アレは伝説の「アリーキック」だー!!』
『アリーキック?』
ヒナコが呼んだその技名こそ、かつてアントニウス稲城がアフマド・アリーとの闘いにおけるルールの裏を突いた攻撃であった。
“立った状態でのパンチ以外を禁止する”とあらば、寝ながら攻撃すればよい。立っては滑り込んで蹴る。立っては滑り込んで蹴る、その繰り返しにより、アリーからの攻撃を受ける事なく攻め続けた。アリー側のダメージも相当ではあったものの、試合の決め手とならず両者引き分けのまま、試合は幕を閉じた。
『と、まぁその試合によりボクサーは寝ている相手には攻める事が出来ないってのが有名になって、稲城のスライディングはアリーキック、立った者と寝た者の膠着状態をアリー・稲城状態と呼ばれるようになったワケ』
余談だが、当時この戦いは何の面白みも無い“世紀の凡戦”と揶揄された。しかし、数十年後にMMA (総合格闘技)というものが確立されてからは、稲城の攻撃は理に適っていたと再評価され、稲城 VS アリー戦は「世界最古の総合格闘技」とまで言われるに至った。
「これがアリーキックか……なるほどな」
痛みから立ち直ったエリは、再びリングの中央へと戻る。 既に立っていたテルと対峙し、構えた。
「50年経っても効く戦法とは、さすがは稲城会長だぜ」
昨年亡くなったアントニウス稲城への敬意を込め、テルはつぶやく。
「……では、おれがその50年目で初めてイナギ戦法を破ってやろう!!」
そう言い放ち、エリはまたもや右ストレート!
テルは待ってましたとばかりにアリーキック!しかし、テルの蹴りは空を切った。
エリはその場で跳躍し、 アリーキックを回避したのだ。そして、そのまま上空から右拳を突き出しながら落下!仰向けになったテルの元へ、全体重を乗せた拳が降ってくるではないか!!
『は、ハリケーン・ボルトだぁーーーー!!!!』
ゲートから入り、子国の獣人ウスマとモルモを帯同しながらリングへと歩みを進めるテルの姿を見ながら、ツジナリは実況する。
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己の人生をさもつまらなそうに読み上げられ、ヒナコに若干の苛立ちを覚えながらもテルはリングイン。
先に入場していたエリに対峙すると、審判ゴーレムであるブルーソックス・ウミノが試合開始を告げようとするが……
「少し、彼と話をさせてもらえないか?」
エリが待ったを掛けた。
「手短に」
許可が出るや、エリはテルに向き直る。
「先ほど解説の小娘が言っていたが、君はアントニウス・イナギと関わりがあるのか?」
「稲城会長は俺がいた団体の創始者だ。俺は入門して少しの間、鞄持ちとかの付き人をやってたのと、稲城さんの弟子の田山聡一ってレスラーが俺の師匠だってくらいの関わりだよ」
アントニウス稲城、本名を稲城寛造。燃ゆる闘魂のキャッチフレーズでお馴染みのレジェ ンドレスラーが真日本プロレスを一躍有名にしたのは、ある一戦が決め手であった。
「ボクシング界のレジェンド、アフマド・アリー……彼がその昔、一人の日本人プロレスラーと闘ったのは知っているな?」
「ああ。知らねえレスラーとボクサーを探す方が難しいだろ」
真日本プロレスを旗揚げした稲城は、「プロレスこそ最強の格闘技である」と証明する為、様々な格闘家達と異種格闘技戦を行った。中でもとりわけ有名なのは、世紀の一戦ことアントニウス稲城VSアフマド・アリーだろう。
当時ボクシング世界王者のアリーと、日本一のプロレスラーである稲城の対戦は格闘技ファンの誰もが血湧き肉躍る試合となるはずだった。
だが、試合当日、アリー側から稲城側に提示されたルールは、投げ・関節技、そして“立った状態でパンチ以外の攻撃”を禁じるなど稲城に圧倒的不利なルールであった。いや、それどころが試合として成立すら不可能ではないかと言われたものである。だが、そこは稲城も一流のプロレスラー。彼は不利なルールの裏を突き、試合を見事にやり切ってみせたのだ。
「アリーは、おれの師匠であるキング・バトラーJrの、そのまた師匠に当たる。おれとお前の闘いは、かつて伝説の一戦を交えたレジェンドの孫弟子同士の闘いというわけだ」
「まるで漫画みてえな巡り合わせだな、おい。どうせならお互い、転生前に闘《や》りたかったカードだがな!」
「同感だ……話は終わった。仕合を始めてくれ」
審判ゴーレムは頷くと、高く掲げた腕を振り下ろす。
「開始《はじめ》ぇ!」
と、同時にゴングの音が鳴り響き、仕合が始まる。
エリは軽快なフットワークから、けん制のジャブを放つ。テルはそれを避け……ない。ガードの為に上げた両腕で全て受ける。
「テル!何やっとんじゃあ!お主の能力ならかわせるじゃろが!!!」
セコンドに付く子国の長・ウスマはリングのエプロンを叩きながら檄を飛ばす。
子の干支乱勢としてテルに与えられた能力、それは「触覚と聴覚による危険察知」。ネズミなど齧歯目の生物は、多くが他の肉食動物から捕食対象となる為、外敵から逃げる手段として顔に生えたヒゲや丸い耳などが感覚器官として優れて発達しており、目で見るより早く相手の攻撃を空気の流れと音で感じ取る、言わば「予知」にも似た能力……だが、それはテルのファイトスタイルとはあまり良いと言える相性ではなかった。
「避けるだぁ!?馬鹿言うな、プロレスラーがこの程度の打撃を受けねえでどうするんだ!!」
プロレスと他の格闘技やスポーツの大きな違いの一つ、それが「受けの美学」なるものが存在する所である。空手やボクシングだけでなく剣道やフェンシングでも相手の攻撃が当たればポイントが入ったり、判定でも当てた方が有利になる。だから避けるのだ。
しかし、プロレスでは滅多に避けない。受ける事で試合を盛り上げるのだ。避けるが許されているのはここぞという所のみである。よって、テルはエリの攻撃が来るのを読んだ後、「避けずに急所を外して受ける」事を選んだのであった。
エリの拳が纏う圧と重さが変わった。右ストレートが顔面を狙いに来る。プロボクサーによる渾身のパンチを頭部に食らう─それは如何にプロレスラーといえど失神は必須。では、どうするか?答えは「避けながら攻撃する」。今がここぞという時なのだ!
「ダーッシャ!!」
テルはスライディング気味に倒れ、エリの右ストレートを回避しながら右足で超低空のローキックを放つ!
「ッ!!」
左大腿部にテルの蹴りを食らったエリは、よろめきながらロープへと下がる。
『あーっと!?アレは伝説の「アリーキック」だー!!』
『アリーキック?』
ヒナコが呼んだその技名こそ、かつてアントニウス稲城がアフマド・アリーとの闘いにおけるルールの裏を突いた攻撃であった。
“立った状態でのパンチ以外を禁止する”とあらば、寝ながら攻撃すればよい。立っては滑り込んで蹴る。立っては滑り込んで蹴る、その繰り返しにより、アリーからの攻撃を受ける事なく攻め続けた。アリー側のダメージも相当ではあったものの、試合の決め手とならず両者引き分けのまま、試合は幕を閉じた。
『と、まぁその試合によりボクサーは寝ている相手には攻める事が出来ないってのが有名になって、稲城のスライディングはアリーキック、立った者と寝た者の膠着状態をアリー・稲城状態と呼ばれるようになったワケ』
余談だが、当時この戦いは何の面白みも無い“世紀の凡戦”と揶揄された。しかし、数十年後にMMA (総合格闘技)というものが確立されてからは、稲城の攻撃は理に適っていたと再評価され、稲城 VS アリー戦は「世界最古の総合格闘技」とまで言われるに至った。
「これがアリーキックか……なるほどな」
痛みから立ち直ったエリは、再びリングの中央へと戻る。 既に立っていたテルと対峙し、構えた。
「50年経っても効く戦法とは、さすがは稲城会長だぜ」
昨年亡くなったアントニウス稲城への敬意を込め、テルはつぶやく。
「……では、おれがその50年目で初めてイナギ戦法を破ってやろう!!」
そう言い放ち、エリはまたもや右ストレート!
テルは待ってましたとばかりにアリーキック!しかし、テルの蹴りは空を切った。
エリはその場で跳躍し、 アリーキックを回避したのだ。そして、そのまま上空から右拳を突き出しながら落下!仰向けになったテルの元へ、全体重を乗せた拳が降ってくるではないか!!
『は、ハリケーン・ボルトだぁーーーー!!!!』
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