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レモンスカッシュ
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パタン.
ドアが閉まる音
ゴトン…
塩の香りと共に
学生服を着た男の子2人組がゆっくりと
窓際の席に腰を降ろす。
翔平「今日の朝練疲れちゃったよ~(汗)コーチにもしごかれるしー泣。メニューもハードすぎて辞めちゃいたいくらいだったよー泣。」
テーブルの上に顎をのせ、しょぼくれる翔平
雄心「まぁまぁ。コーチも焦ってんじゃないの?なんせあのライバル学校と次練習試合だしさ」
翔平をなだめる雄心
翔平「ツーメン水なしは流石に死ぬよぉ~泣
もうツーメンじゃなくてソーメンにしたいヨォ~泣」
雄心「まぁ、流石にコーチもヤクザだけどってソーメンは滑ってんだよ!笑」
キョトンとした顔で雄心を見つめる翔平
翔平「…?だって走った後のキンキンに冷えたソーメンって最高じゃん!」
ポカンと口を開き呆れた表情をする雄心
タッタタッタ足音
2人の元へ駆け寄る碧海
八重歯を出しながらにっこり笑みを浮かべ
碧海「いらっしゃいませー♪ご注文はお決まりですかー♪本日のおすすめは炭酸クゥーっとレモンスカッシュですっ♪」
翔平「え!?めっちゃ最高じゃん♪!それにしようよ!!」
ピカピカと目を輝かせながら翔平が雄心の目を見つめる
雄心「はいはい~。じゃ。レモンスカッシュ2つで。」
翔平「お姉さん分かってるぅー♪」
やれやれと呆れ顔の雄心
タッタタッタ足音
嬉しそうに笑みを浮かべながらマスターの元へ駆け寄る碧海。
碧海「マスター流石ですねぇ♪レモンスカッシュもう出ましたよぉ♪」
マスター「やろっ♪ニヒッ」
ご機嫌な表情で冷蔵庫から冷えたレモンスカッシュを取り出す
お盆へ丁寧に並べ碧海へと渡す。
碧海「それでは持って参りまーす♪」
マスター「転ばんようにな」
グラグラと揺れながらも一生懸命に運ぶ碧海。
碧海「はい♪当店自慢のレモンスカッシュですっ♪」
コトン…コトン…
自慢気にふふんとテーブルの上にレモンスカッシュを置く。
翔平「うわ!めっちゃうまそうじゃん!くぅ~!最高!!」
ゴクッゴクッゴクッ。半分まで飲む翔平
翔平「雄心も飲んでみなって!めっちゃ美味いから!」
照れ臭い笑みを浮かべながら
ゴクッゴクッと飲む雄心。
翔平「な!?美味いだろ?」
雄心「お前がゆーなよ!まぁ、美味かったけど…照」
急に目を細め真顔で翔平をみる雄心
雄心「てかさ、お前卒業したら学校どうすんだ?」
翔平「ぇ~泣急に言われてもなぁ~泣」
雄心と翔平は幼なじみだった。
小さい頃から同じ学校、登校も一緒
今年は高校受験を控えていた。
翔平「けどぉ雄心と一緒の学校だと無理だしなぁ…。」
子犬みたいにしょぼーんとした顔をする翔平
雄心「笑授業中寝過ぎなんだよ!笑」
少し嬉しそうな顔をする雄心。
翔平「だってぇ~。朝練で眠たくなっちゃうんだよぉ~。泣」
雄心「あーっもう!わかったわかった。スポーツ馬鹿のお前ならスポーツで俺と一緒の学校に来いよ!」
翔平「ぇ~汗。出来るかなぁ~泣。雄心が合図出してくれてたからスタメンに入れたけど~泣。雄心高校行ったらバスケ辞めるんでしょ?」
雄心「…。」
難しそうな表情で眉間にシワを寄せる雄心。
雄心の家庭は片親の母親側で高校に行ったら大好きなバスケを諦めてアルバイトをしようと決めていた。
ただこの事は翔平には告げてはいない。
翔平「何でバスケやめちゃうの~?俺嫌な事したかなぁ~泣。」
雄心「…」
困った表情をする雄心。
雄心は本当は翔平とバスケをしたかったのだ。
頭脳派の雄心は翔平を体の一部と思っていたからだ。
指示を出し、それをすぐ察して動く翔平
抜群のコンビネーションの2人だった。
そして雄心から見た翔平は
馬鹿正直なほっとけない所といい。
自分が1人っ子だった為もあったのか弟が出来たように感じていた。と、同時に馬鹿正直な自由奔放な性格に憧れを抱いていたのだ。
一方翔平はスポーツ馬鹿で勉強もろくに出来ない。せいぜい成績が良くてもケツから5番目。
毎回テストが返ってくるので泣きながら雄心に助けてぇ~。泣と甘えていた。
翔平からしたらどしっとしてて知的で、安心感のある雄心が頼もしかったのであろう。
雄心が一緒考えた表情を浮かべ
重たそうに口を開く…
雄心「お前なら出来るよ!笑今まで一緒にやってきたんだから!笑」
翔平「んっ~汗。雄心がそうゆうなら頑張る!」
ゴクゴクッゴクッ
2人同時に残りのレモンスカッシュを飲み干す。
翔平「また受かったら一緒にレモンスカッシュ飲んでくれる?」
子犬みたいに雄心を見つめる翔平。
嬉しそうに笑みを浮かべながら
雄心「おぅ!笑ってまず明日の練習試合いからだよ!」
ガタッ…席から立ち上がる2人
碧海「ありがとうございましたぁー♪お会計お2人合わせて1200円ですー♪」
チャリン…
チャリン…
翔平「また雄心と一緒に来ますっー!レモンスカッシュスポーツ後の体に最高でしたっ♪」
雄心「…。ありがとうございました。」
カランカラン
パタン…ドアが閉まる音。
碧海「ふぁー♪なんか青春っ♪て感じでしたねっマスター♪」
マスター「まぁなぁ。」
碧海「マスターにもあんな青春あったりしましたあー?笑笑」
八重歯を見せながらニンマリする碧海。
マスター「まぁなぁ……。」
意味深な顔で窓際の席を眺めるマスター。
陽気に片付けを始める碧海。
カウンターの下にチョコを見つけ一口食べる
碧海「にっがぁーいこれビターですか!?」
マスター「こら!食べるな!」
慌ててキッチンに行き口を濯ぐ碧海。
17:30
カランカラン
ドアが閉まる音
ゴトン…
塩の香りと共に
学生服を着た男の子2人組がゆっくりと
窓際の席に腰を降ろす。
翔平「今日の朝練疲れちゃったよ~(汗)コーチにもしごかれるしー泣。メニューもハードすぎて辞めちゃいたいくらいだったよー泣。」
テーブルの上に顎をのせ、しょぼくれる翔平
雄心「まぁまぁ。コーチも焦ってんじゃないの?なんせあのライバル学校と次練習試合だしさ」
翔平をなだめる雄心
翔平「ツーメン水なしは流石に死ぬよぉ~泣
もうツーメンじゃなくてソーメンにしたいヨォ~泣」
雄心「まぁ、流石にコーチもヤクザだけどってソーメンは滑ってんだよ!笑」
キョトンとした顔で雄心を見つめる翔平
翔平「…?だって走った後のキンキンに冷えたソーメンって最高じゃん!」
ポカンと口を開き呆れた表情をする雄心
タッタタッタ足音
2人の元へ駆け寄る碧海
八重歯を出しながらにっこり笑みを浮かべ
碧海「いらっしゃいませー♪ご注文はお決まりですかー♪本日のおすすめは炭酸クゥーっとレモンスカッシュですっ♪」
翔平「え!?めっちゃ最高じゃん♪!それにしようよ!!」
ピカピカと目を輝かせながら翔平が雄心の目を見つめる
雄心「はいはい~。じゃ。レモンスカッシュ2つで。」
翔平「お姉さん分かってるぅー♪」
やれやれと呆れ顔の雄心
タッタタッタ足音
嬉しそうに笑みを浮かべながらマスターの元へ駆け寄る碧海。
碧海「マスター流石ですねぇ♪レモンスカッシュもう出ましたよぉ♪」
マスター「やろっ♪ニヒッ」
ご機嫌な表情で冷蔵庫から冷えたレモンスカッシュを取り出す
お盆へ丁寧に並べ碧海へと渡す。
碧海「それでは持って参りまーす♪」
マスター「転ばんようにな」
グラグラと揺れながらも一生懸命に運ぶ碧海。
碧海「はい♪当店自慢のレモンスカッシュですっ♪」
コトン…コトン…
自慢気にふふんとテーブルの上にレモンスカッシュを置く。
翔平「うわ!めっちゃうまそうじゃん!くぅ~!最高!!」
ゴクッゴクッゴクッ。半分まで飲む翔平
翔平「雄心も飲んでみなって!めっちゃ美味いから!」
照れ臭い笑みを浮かべながら
ゴクッゴクッと飲む雄心。
翔平「な!?美味いだろ?」
雄心「お前がゆーなよ!まぁ、美味かったけど…照」
急に目を細め真顔で翔平をみる雄心
雄心「てかさ、お前卒業したら学校どうすんだ?」
翔平「ぇ~泣急に言われてもなぁ~泣」
雄心と翔平は幼なじみだった。
小さい頃から同じ学校、登校も一緒
今年は高校受験を控えていた。
翔平「けどぉ雄心と一緒の学校だと無理だしなぁ…。」
子犬みたいにしょぼーんとした顔をする翔平
雄心「笑授業中寝過ぎなんだよ!笑」
少し嬉しそうな顔をする雄心。
翔平「だってぇ~。朝練で眠たくなっちゃうんだよぉ~。泣」
雄心「あーっもう!わかったわかった。スポーツ馬鹿のお前ならスポーツで俺と一緒の学校に来いよ!」
翔平「ぇ~汗。出来るかなぁ~泣。雄心が合図出してくれてたからスタメンに入れたけど~泣。雄心高校行ったらバスケ辞めるんでしょ?」
雄心「…。」
難しそうな表情で眉間にシワを寄せる雄心。
雄心の家庭は片親の母親側で高校に行ったら大好きなバスケを諦めてアルバイトをしようと決めていた。
ただこの事は翔平には告げてはいない。
翔平「何でバスケやめちゃうの~?俺嫌な事したかなぁ~泣。」
雄心「…」
困った表情をする雄心。
雄心は本当は翔平とバスケをしたかったのだ。
頭脳派の雄心は翔平を体の一部と思っていたからだ。
指示を出し、それをすぐ察して動く翔平
抜群のコンビネーションの2人だった。
そして雄心から見た翔平は
馬鹿正直なほっとけない所といい。
自分が1人っ子だった為もあったのか弟が出来たように感じていた。と、同時に馬鹿正直な自由奔放な性格に憧れを抱いていたのだ。
一方翔平はスポーツ馬鹿で勉強もろくに出来ない。せいぜい成績が良くてもケツから5番目。
毎回テストが返ってくるので泣きながら雄心に助けてぇ~。泣と甘えていた。
翔平からしたらどしっとしてて知的で、安心感のある雄心が頼もしかったのであろう。
雄心が一緒考えた表情を浮かべ
重たそうに口を開く…
雄心「お前なら出来るよ!笑今まで一緒にやってきたんだから!笑」
翔平「んっ~汗。雄心がそうゆうなら頑張る!」
ゴクゴクッゴクッ
2人同時に残りのレモンスカッシュを飲み干す。
翔平「また受かったら一緒にレモンスカッシュ飲んでくれる?」
子犬みたいに雄心を見つめる翔平。
嬉しそうに笑みを浮かべながら
雄心「おぅ!笑ってまず明日の練習試合いからだよ!」
ガタッ…席から立ち上がる2人
碧海「ありがとうございましたぁー♪お会計お2人合わせて1200円ですー♪」
チャリン…
チャリン…
翔平「また雄心と一緒に来ますっー!レモンスカッシュスポーツ後の体に最高でしたっ♪」
雄心「…。ありがとうございました。」
カランカラン
パタン…ドアが閉まる音。
碧海「ふぁー♪なんか青春っ♪て感じでしたねっマスター♪」
マスター「まぁなぁ。」
碧海「マスターにもあんな青春あったりしましたあー?笑笑」
八重歯を見せながらニンマリする碧海。
マスター「まぁなぁ……。」
意味深な顔で窓際の席を眺めるマスター。
陽気に片付けを始める碧海。
カウンターの下にチョコを見つけ一口食べる
碧海「にっがぁーいこれビターですか!?」
マスター「こら!食べるな!」
慌ててキッチンに行き口を濯ぐ碧海。
17:30
カランカラン
応援ありがとうございます!
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