人から龍へ、龍から神へ 神に至った者の異世界改革

菊一片

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第二章 神と人と

第一幕 準備期間

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sideケーマ
役立たずな自称神様をぶっ倒して、正式な管理神になってから3ヶ月以上たった俺は出来る事を把握する作業を続けていた。
「あまり長時間、コントロールルーム神の領域に籠ると外の時間が飛ぶのがネックだなぁ~」
そう、このコントロールルーム神の領域で一時間過ごすと、外の時間はおおよそ進むのだ。
だからあまり長時間続けて調べると3日も4日も家を空けた事になってしまう。
既に二回ほどやらかしてしまっているが、現在五人いる妻たちのご機嫌をとるのにその倍の日数がかかってしまう。
次にやらかしたら今度は説教だけでその時間がかかりかねない為、帰宅時間だけは全力で守る事にしている。
「しかし、まさか五人とも一気にとは、いやこれでも神なんだからいくらでも面倒を見るけども、この不安定なテンションはどうすればいいんだ。」
そう俺が今日、妊娠してる妻たちを置いてコントロールルーム神の領域に来ているのは自分の気持ちを落ち着ける為である。
「みんな幸せそうだから、俺ももっとしっかりしなければいけないが、いきなり五人分の赤ちゃんの名前を考えなければいけないとは、まぁ嬉しいからいいが、プレッシャーがかかるのは仕方ないか。」
一人で考えながらモニターをポチポチする。
「よし、これでこの島は、500年後にはオーストラリア大陸くらいには、はずだ。」
他の大陸もそのうち手をつけるが、現地に行かないと天候や地形の良し悪しがわからないからとりあえず、今いる龍の聖域だけいじった。
「しかし、我が友ニーズヘッグが教えてくれたが、本当に出来るんだな。」
そう、地形や天候はもちろん個人や動物などのステータスまでバッチリいじれるのだ。
「まさかステータスまでイケるとは、とりあえず俺が持っているスキル、オリジナル・スキル・クリエーターとワールド・コアをリンクさせてもっとうまく手加減出来るように出力調整のスキルを作って自分につけとこ。」
これでこの世界に来た時からの悩みが少しは軽くなったぞ!少しなのが悲しいが、
「よし、とりあえずもう帰らないと、ヘソを曲げられたらかなわないしな。」
言いながら、俺は創世術を使って俺が出掛けている時の侵入者対策としてガーディアン警備ロボを作成する。
「ふ~む、ドラゴン系の姿でもいいんだけどどうしようかな?ゴーレムにするか?いや、マシンタイプも捨てがたい!いや~迷うな~(ニヤリ)」
あえて言おう、マッドであると!
ロボットというモノを造れる事を知ってからは、毎日かなり悩んで過ごしている。
「某有名ゲームメーカーの奴にするか、最後の物語に出てくる奴をガーディアン化するか!しかも零式で!!」
自分の中でお気に入りのゲームのが使えるって知った時は、喜び過ぎて爆発するかと思ったね、マジで!!
「テンションが上がりすぎて、魔力のコントロールが上手くいかなかったもんなぁ~」
おかげで妻たちからコントロールルーム神の領域のチェックをしていいよって言われたんだけど、
「あっ!?ヤバいそろそろ本当に行かないと!」
そうして俺はガーディアンを完成させる。
「名前は・・・分かりやすくいくか!」

[ガーディアン・ドラゴン ティアマト]
創造主 グリムノース管理神 ケーマ
戦闘能力 計測不能
現在、神の領域の守護を命じられている。

「全知の瞳でしっかりチェックしてから・・・よし、異常無しだな!じゃあここの守りは任せるからな、頼むぞ!」
そう言って、俺はコントロールルームから外に出る。
「ヤバい、もう日が沈む!ぶっ飛んで行かないと!」
そうして俺は龍化して空を飛んでいった。


sideレミィ
今日も1日が終わろうとしている。
ケーマの子供をこの身に宿してから、いろいろなモノが違って見える。
「綺麗・・・」
屋上から椅子に座って夕日を眺める。
「本当ね・・・」
今日はエルやイリスも一緒に眺めている。
「この家、ケーマ様の力で二回か三回は改築してるのですよね?」
イリスが今自分のいる場所を不思議に思う。
「ふふっ、ケーマはいろいろと大胆だから(ニコッ)」
思わず笑みが溢れた私を見て、
「大胆って言うなら、レミィだってケーマの分身を連れてかなりしてもらっているじゃない?」
またエルが意地悪な事を言って来た。
「確かに・・・挑発したらで押し倒されたんでしたっけ?」
イリスまでそんな事思い出さなくていいのに、
「う~、二人とも意地悪!」
じとっ睨む私の視線をしれっとかわす二人、
「エルもイリスも相当されたじゃん!!」
すると今度は二人が赤くなった。
「だって、あんなにの・・・」
「あんな風に囁かれたらもう蕩けるしかないじゃないですか!?」
その時の事を思い出しているのだろう、二人とも顔を赤くして悶えている。
するとそこに、
「三人とももう暗くなって来たから家の中に入って。」
リーヴァが呼びに来た。
「そうね、身体が冷える前に入りましょうか」
リーヴァのお腹にも赤ちゃんがいる。
「リーヴァは身体の調子はどう?」
リーヴァはそのままの表情で、
「大丈夫!問題ないよ、むしろ調子いいくらい」
そう答えた。
「じゃあ下にりましょうか。」
私達は下に降りてケーマの帰りを待つことにした。


sideケーマ
龍の集落 バハムルは今じゃちょっとした街になっていた。
だから、これからは龍の街 バハムル、そう呼ぶ事に3ヶ月前から始まった住人すみびと会議に参加した住民達との協議の結果決まった。
「後は、住民の数が増えるのに合わせながら拡張しないとな。」
今はまだそこまで住人は増えていない。
「あれからまだ3ヶ月ぐらいしか経っていないからな~、でも、もう3ヶ月とも言えてしまうな。龍人族は超長寿だからな~、500年以上生きている、族長殿でもまだ若い部類に入ってしまう。」
戦闘狂バトル・ジャンキーな義父の顔を思い出しながら家に向かう。
その途中で、テムシン殿が奥さんのユーリさんを連れて買い物をしているのを見つけた。
ユーリさんのお腹が少しのは、俺の気のせいだろうか?
この3ヶ月で優先的に改革(魔改造ともいう)を施したのは、医療と上下水道等の水道工事に、更に服飾とおまけに家具も重点的に技術教諭してきた。
医療と上下水道だけに関しては、わざわざコントロールルームで本(百科辞典、解体真書など)を創世術で作り出した。
コントロールルームで創世術を使うと俺の目の前にパネルが現れて、そのパネルがネット通販のようにカタログを表示する。その後、魔力を使って欲しいモノをこの世界に創り出す。
そんな事が可能だ。
他のスキルと併用すればコントロールルーム以外でもそういった事が出来ると思いそうだが、その全知の瞳のスキルには、という言葉があるがその意味はではなく、あくまでもが出来るという意味である。
例えば、この世界グリムノースというにも世界は存在する。
その幾つあるかわからない数多あまたの世界の知識まで入ってきたら確実に脳ミソが溶ける。
おまけにスキルを使った自分自身の死、それだけで済めばまだいいが、どの世界にも触れてはならない禁忌というモノがある。
そういった禁忌は見る事、聞く事はおろか、大変な事になってしまう。
だから、この全知の瞳のスキルはあくまで、のみを教えてくれるスキルなのである。
「禁忌に触れるという事は、この世を消すという事に等しい」
俺は、コントロールルームで調べモノをする過程でこの事を知った。
「あとは、この余計な気を回すから厄介なんだよな~」
街になってから家の前に龍化した姿で直接降りる事は禁止になったせいで、俺はまだ歩く。
「おっ!?」
家の場所は元々マールの家があった場所だから、街の一番奥に家があるんだけどその手前にある、族長殿の家にガルム殿が見馴れぬ女性と一緒に入っていった。
「ひょっとして、ガルム殿も・・・、もしそうならまた家を作らなければ!」
龍人族は出生率にかなりの問題があって、それがまだ集落だった頃に住んでいたみんなの意識に影を落としていたらしい。
ところが、俺がその原因を探った所この世界にいた古い神々によって出生率というを下げられた事が原因のようでその部分は既に元に戻している。
結果、現在龍人族は結婚ブームの波が来ている。
「龍人族の女たちのあの姿はそこから来ていたみたいだしな。」
そうして俺は家に帰り着いた。
「ただいま~」
「「「「「おかえりなさい」」」」」
帰ったら我が愛しき妻たちが、五人揃ってリビングにいた。
「ご飯の支度は出来てますよ、それとも先にお風呂にしますか?」
マールが妻として定番のセリフを言ってきたので、
「今日は特に運動もしてないし、先にご飯かな。」
マールはニコッとしてご飯を用意するために立ち上がろうとすると、
「用意は私がする、マールは座ってて」
リーヴァが先に動いて用意を始めた。
「そうね、マール姉はなんだからそっちに備えてゆっくりしてて」
イリスも手伝いに行った。
「マール、体調は平気なの?」
レミィが、期待と不安、両方が入り交じった眼をしながらマールに問う。
「レミィ、その質問は今日何回目ですか?」
苦笑しながらレミィに答えを返すマールは、既にその質問を複数回聞かれていた模様。
「まぁ、ケーマも含めてここにいるみんなが初出産だもの、不安も期待もそりゃあるわよね。」
エルがその様子を見ながら幸せそうに自分のお腹を撫でながら微笑む。
「確かにプレッシャーが半端ないが、出来る準備はすべて揃えたからな、万が一の時は神の力を使ってでもどうにかするさ。」
既に腹が据わっている俺は、我が子の為ならば因果率の操作までやる所存!
「ケーマ様、さすがにそれは・・・」
「やり過ぎだと思う。」
イリスとリーヴァが、お盆に最後の一品を持って炊飯器をテーブルに乗せる。
「それじゃあケーマ、お願いします」
「いただきます!」
俺が手を合わせてそう言うと、
「「「「「いただきます!」」」」」
他の五人も一緒に声を揃えた。
その一時は非常にささやかで幸せな一時だった。

食事が終わった後に俺が片付けを手伝おうとすると、
「もうお風呂の用意も出来てるから、ケーマは先にお風呂に入る!」
「はい」
レミィに怒られてしまった。
「怒ってないからね!」
考えを読まれた!?
「ケーマ、さっきから顔に出てる!」
等とレミィと遊んでから俺は言われた通りにお風呂に入る。
「ふぃぃ~♪」
のんびりと幸せを満喫していると、
「失礼します」
マールも入ってきた。
すっかり大きくなったお腹を見ながら俺はマールの傍に行って優しく手を引く。
「もぉ、みんなして心配しすぎです!」
そう言いながらも俺に座らされ、背中を流す。
「体調には何も問題は無いんだっけか?」
「はい、来月くらいには生まれているはずです。」
一通り流し終わったマールを連れて、一緒に湯船に浸かる。
「あの湖で出会って、もう半年以上か、あっという間だったな。」
「そうですね、あの覗きがなければ中々運命的だと思うんですけどね(じー)」
「それに関しては俺は後悔してないけどな、マールやレミィと知り合えたし、その時の燃えるようながあったから今こうして新しい出会いがすぐそこに待っているんだしな。」
そうはっきりと言って俺はマールにキスをする。
「んっ、もうあなたのそういう所も全部大好きです。」
そう言って俺とマールが風呂を上がると、
「ねぇ~ケーマぁ、でもいいから一緒にお風呂入ろう?」
レミィがそう言い始めて、他の妻たちも
「そうね、昼間は一緒にいられないし、」
「一緒にお風呂入るくらい、」
「一緒にいたい。」
ストレートなのが約二名いるが、
「わかったよ」
俺は承諾して自分の分身を四人作った。
「のぼせるまで入れるのは勘弁してくれよ?」
そう言いながら、本体の俺はマールと一緒に寝室へ行って眠りについた。
分身のスキルは最近は手動でスキルの発動をONとOFFで切り替える事が出来るようにコントロールルームで調整した。
精神力の消費がひどくなったが、既にステータスが無限の俺には大した問題ではない。
そうしてその幸せな一日を終えた。
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