13 / 209
13 図書室へいこう!
しおりを挟む
死刑は免れた。
当然といえば当然、だって取り返しのつかない悪い事まだしてしてないもん。
帰宅したのが日付が変わるちょっと前、ノエが出迎えてくれた。
「やだ、まだ寝てなかったのっ?」
「おじょうさまが帰るまでおきて……よ……」
私に抱きつくような姿勢で、ノエは寝てしまった。
ノエの部屋まで運ぼうと思ったが鍵がかかっていた。
鍵を開けてまで部屋に入る気にはなれず、ノエを私のベッドに寝かす。
私も着替えるとすぐに同じベッドへと入った。
豪華なベッドは大人二人ぐらい余裕だ。
寝ているノエに背後から抱きつく。
昔を思い出して気持ちいい、弟が中学に入るまでこうして寝ていた気がする。
もっとも、中学に入る時に弟の提案で部屋が分かれた、お姉ちゃんは悲しくて泣いたよ。
翌朝目が覚めるとノエの姿はベッドになかった。
物凄く謝られたが、私は手の平を向ける事で制止する。
私が運んだし謝られても困るし。
ノエが作ってくれた料理を食べ、今日の予定を考える。
昨日の今日で、錬金術師を辞めるという選択肢はなくなった。
王から頑張れと言われて、返事した翌日に、錬金術師をやめまーすは無いだろう。
少しかじってみるのもいいかもしれない。
少なくとも卒業ぐらいは視野に入れるべきか……。
「ノエ、お昼頃に馬車の用意をおねがい」
「は、はいっ!」
◇◇◇
部屋の主は不機嫌そうに私を見る。
鼠色の髪を掻き乱して溜め息をついている。
「で、なんでボクの所なんだ」
「いや、他に知り合いいないし」
ディーオは食べかけのお弁当を置くと、私に向き直った。
場所は学園にある教師の個室。
受付に聞いたら、この時間はそこにいるかもと教えてくれたので訪ねたのだ。
あと、ノエは本来は学園内は入ったらダメらしく、先に帰ってもらった。
「錬金術師になれって言われたけど、具体的に何をどうしたらいいかわからなくて」
「具体的な事は特にない」
「んんん? じゃぁ錬金術師ってなんなのよ」
「身近な物から便利な物を作るのに優れた人間、もしくは、身近な物から便利な物を作れる知識をもった人間と言うべきだろう」
意味がわからない。
それだったら誰でも錬金術師と名乗っていいんじゃ?
「誰でも錬金術師を名乗れる、そう思ったって顔してるな」
「別にしてませんしー」
「あながち間違いではない。だからこそ本物の錬金術師を、国は求めてる」
「わかった様なわからないような……」
「知識だけなら図書室へでもいけ」
ていよく追い出されたので、図書室に行く事になった。
受付で場所を聞いて向かう。
誰も居ない大きな図書室。
本棚が数十あり、本の数でいえば数万冊はあるだろう。
「誰も居ないわね……」
無用心すぎる、受付からは司書がいるから後はその人に聞いてくれと、涙目で言われた。
あの受付、別に苛めてないのに私に対していつも涙目なのよね。
「ん? これって『御用の方はハンドベルを鳴らしてください』か……ベルはこれね」
チリン。
チリン。
チリリン。
小さい音を奏でると、図書室の奥から人が走ってきた。
緑の髪の小さい男の子。
手には分厚そうな本を持っている。
「はいはいはーい。お待たせしましたっ」
「ええっと、子供?」
「子供です! 見た目の通り十一歳です! でも司書のフェルです!」
「そ、そう……」
「おねーさんなんの用ですか?」
「錬金科の生徒なんだけど、錬金術の本を見たくて」
学生の証であるカードを見せると、下から笑みを向けてくる。
可愛い、ナナとは違った可愛さでヌイグルミに近い。
「わっかりました! 棚は三十二番です! 図書室では騒がないようにお願いしますっ!」
大きい声でペコリと頭を下げるフェル君。
ちょっと、と問いかける前に、走って奥へと行くと見えなくなってしまった。
「いいのかしらあれで……」
私は三十二番の棚へと歩く。
初めての錬金術師、錬金術師とは、錬金術中級編、別冊実は怖い錬金術師などパラパラとページをめくっては棚へと戻す。
どの本も、簡単なレシピしか書かれていてない。
石鹸(せっけん)や蒸留ワイン、毒草と薬草の扱い方など。
一冊だけボロボロの本があった、とても貴重そうで私はどきどきしながら棚から取り出す。
真っ黒なカバーで裏表紙には貸し出し厳禁と書かれている。
全体から何か黒いもやみたいのがあふれ出てるようにも見えた。
とても凄い事が書かれているのかもしれない。
ページをめくる。
一ページ目には裸の女性が書いてあった。
二ページ目も開く、ネコのポーズをした裸の女性の絵が描かれている。
三ページ……四ページ、どのページにも女性の裸の絵が描かれていた。
私は本を床に叩き付ける。
「ったく、思わせぶりな所に置くんじゃないっ!」
男ってこういうの好きよねぇ……。
パタパタと子供の走る音が聞こえると、さっきのフェル君が私の前へと来た。
「おねーさん、図書室は静にお願いしますっ! 本を大切にっ!」
「ご、ごめんね」
私が叩き付けた本を拾うと、手で埃を払って棚に戻そうとする。でも身長が低いから元の場所には届かない。
私は司書の体を持ち上げる。
「おねーさん、ありがとうございますっ!」
「いいえ、フェル君この棚以外に錬金術の本はないの?」
「あると思うんですけどすけど……整理が出来てなくて、すみませんっ!」
「「…………」」
「あのっ!」
「なに?」
「降ろしてくださいです!」
やっぱりか。
小さくで可愛くてずっと抱っこしておきたかった。
ゆっくりと降ろすと、こっちです! とパタパタと走る。
私は付いていくと、地下室へと降りた。
本が無造作に置かれている、その数数百冊、数千冊はあるかもしれない。
ご自由に見てくださいと言われた。
当然といえば当然、だって取り返しのつかない悪い事まだしてしてないもん。
帰宅したのが日付が変わるちょっと前、ノエが出迎えてくれた。
「やだ、まだ寝てなかったのっ?」
「おじょうさまが帰るまでおきて……よ……」
私に抱きつくような姿勢で、ノエは寝てしまった。
ノエの部屋まで運ぼうと思ったが鍵がかかっていた。
鍵を開けてまで部屋に入る気にはなれず、ノエを私のベッドに寝かす。
私も着替えるとすぐに同じベッドへと入った。
豪華なベッドは大人二人ぐらい余裕だ。
寝ているノエに背後から抱きつく。
昔を思い出して気持ちいい、弟が中学に入るまでこうして寝ていた気がする。
もっとも、中学に入る時に弟の提案で部屋が分かれた、お姉ちゃんは悲しくて泣いたよ。
翌朝目が覚めるとノエの姿はベッドになかった。
物凄く謝られたが、私は手の平を向ける事で制止する。
私が運んだし謝られても困るし。
ノエが作ってくれた料理を食べ、今日の予定を考える。
昨日の今日で、錬金術師を辞めるという選択肢はなくなった。
王から頑張れと言われて、返事した翌日に、錬金術師をやめまーすは無いだろう。
少しかじってみるのもいいかもしれない。
少なくとも卒業ぐらいは視野に入れるべきか……。
「ノエ、お昼頃に馬車の用意をおねがい」
「は、はいっ!」
◇◇◇
部屋の主は不機嫌そうに私を見る。
鼠色の髪を掻き乱して溜め息をついている。
「で、なんでボクの所なんだ」
「いや、他に知り合いいないし」
ディーオは食べかけのお弁当を置くと、私に向き直った。
場所は学園にある教師の個室。
受付に聞いたら、この時間はそこにいるかもと教えてくれたので訪ねたのだ。
あと、ノエは本来は学園内は入ったらダメらしく、先に帰ってもらった。
「錬金術師になれって言われたけど、具体的に何をどうしたらいいかわからなくて」
「具体的な事は特にない」
「んんん? じゃぁ錬金術師ってなんなのよ」
「身近な物から便利な物を作るのに優れた人間、もしくは、身近な物から便利な物を作れる知識をもった人間と言うべきだろう」
意味がわからない。
それだったら誰でも錬金術師と名乗っていいんじゃ?
「誰でも錬金術師を名乗れる、そう思ったって顔してるな」
「別にしてませんしー」
「あながち間違いではない。だからこそ本物の錬金術師を、国は求めてる」
「わかった様なわからないような……」
「知識だけなら図書室へでもいけ」
ていよく追い出されたので、図書室に行く事になった。
受付で場所を聞いて向かう。
誰も居ない大きな図書室。
本棚が数十あり、本の数でいえば数万冊はあるだろう。
「誰も居ないわね……」
無用心すぎる、受付からは司書がいるから後はその人に聞いてくれと、涙目で言われた。
あの受付、別に苛めてないのに私に対していつも涙目なのよね。
「ん? これって『御用の方はハンドベルを鳴らしてください』か……ベルはこれね」
チリン。
チリン。
チリリン。
小さい音を奏でると、図書室の奥から人が走ってきた。
緑の髪の小さい男の子。
手には分厚そうな本を持っている。
「はいはいはーい。お待たせしましたっ」
「ええっと、子供?」
「子供です! 見た目の通り十一歳です! でも司書のフェルです!」
「そ、そう……」
「おねーさんなんの用ですか?」
「錬金科の生徒なんだけど、錬金術の本を見たくて」
学生の証であるカードを見せると、下から笑みを向けてくる。
可愛い、ナナとは違った可愛さでヌイグルミに近い。
「わっかりました! 棚は三十二番です! 図書室では騒がないようにお願いしますっ!」
大きい声でペコリと頭を下げるフェル君。
ちょっと、と問いかける前に、走って奥へと行くと見えなくなってしまった。
「いいのかしらあれで……」
私は三十二番の棚へと歩く。
初めての錬金術師、錬金術師とは、錬金術中級編、別冊実は怖い錬金術師などパラパラとページをめくっては棚へと戻す。
どの本も、簡単なレシピしか書かれていてない。
石鹸(せっけん)や蒸留ワイン、毒草と薬草の扱い方など。
一冊だけボロボロの本があった、とても貴重そうで私はどきどきしながら棚から取り出す。
真っ黒なカバーで裏表紙には貸し出し厳禁と書かれている。
全体から何か黒いもやみたいのがあふれ出てるようにも見えた。
とても凄い事が書かれているのかもしれない。
ページをめくる。
一ページ目には裸の女性が書いてあった。
二ページ目も開く、ネコのポーズをした裸の女性の絵が描かれている。
三ページ……四ページ、どのページにも女性の裸の絵が描かれていた。
私は本を床に叩き付ける。
「ったく、思わせぶりな所に置くんじゃないっ!」
男ってこういうの好きよねぇ……。
パタパタと子供の走る音が聞こえると、さっきのフェル君が私の前へと来た。
「おねーさん、図書室は静にお願いしますっ! 本を大切にっ!」
「ご、ごめんね」
私が叩き付けた本を拾うと、手で埃を払って棚に戻そうとする。でも身長が低いから元の場所には届かない。
私は司書の体を持ち上げる。
「おねーさん、ありがとうございますっ!」
「いいえ、フェル君この棚以外に錬金術の本はないの?」
「あると思うんですけどすけど……整理が出来てなくて、すみませんっ!」
「「…………」」
「あのっ!」
「なに?」
「降ろしてくださいです!」
やっぱりか。
小さくで可愛くてずっと抱っこしておきたかった。
ゆっくりと降ろすと、こっちです! とパタパタと走る。
私は付いていくと、地下室へと降りた。
本が無造作に置かれている、その数数百冊、数千冊はあるかもしれない。
ご自由に見てくださいと言われた。
0
あなたにおすすめの小説
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
異世界転生した私は甘味のものがないことを知り前世の記憶をフル活用したら、甘味長者になっていた~悪役令嬢なんて知りません(嘘)~
詩河とんぼ
恋愛
とあるゲームの病弱悪役令嬢に異世界転生した甘味大好きな私。しかし、転生した世界には甘味のものないことを知る―――ないなら、作ろう!と考え、この世界の人に食べてもらうと大好評で――気づけば甘味長者になっていた!?
小説家になろう様でも投稿させていただいております
8月29日 HOT女性向けランキングで10位、恋愛で49位、全体で74位
8月30日 HOT女性向けランキングで6位、恋愛で24位、全体で26位
8月31日 HOT女性向けランキングで4位、恋愛で20位、全体で23位
に……凄すぎてびっくりしてます!ありがとうございますm(_ _)m
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる