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20 慰謝料を作り出します!
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走らなければ大丈夫、そこまで足が治った日、私はある少女を呼び出した。
その少女は客室で宝石を一個一個ルーペで丁寧に眺めている。
赤茶色の髪の少女、齢はナナと同じ十六歳。学園には通っていない市民の子だ。
「偽物って事はないみたいやね」
「ミーティアちゃん、エルンさんに失礼よ!」
そういうのは、ミーティアの横にいるナナ。
彼女の名はミーティア、ナナの事が好きな親友で道具屋の娘。
ナナの事が好きなナナの幼馴染だ。大事な事なので二回ほど確認した。
偶然王都で再会し、それ以降はナナにとっては大事な親友まで上り詰める。
親密度を上げていくと最終的には個別ENDへ行き、私に毒を渡して飲ませて来る。
私が目の前にいると言うのにナナのほうを向く。
「ええか、ナナ。
商売とは信用と信用の取引や。
大貴族である人間が、町のちっぽけな道具屋を突然呼びつけて宝石を買い取ってくれってのは、信用の売り買いに値すると思うか?」
「それはミーティアちゃんが信用に値するからだよ。
ミーティアちゃん、エルンさんの事が嫌い?」
「ウチはナナが好きや。
ナナがどうしてもって言うから来ただけで、貴族に好きも嫌いもない」
元々商売で旅をしていたらしく、へんな訛りが入っている。
ミーティアは露骨に溜め息を出すと、私へと向き直った。
「で、エルンさんだったなぁ。
宝石が全部本物なのはわかったで。
ナナの紹介だからって一枚の銅貨も高く買い取るのはしないで」
「ミーティアちゃんっ!」
「別にいいわよ、ナナ」
私がナナに言うと、ミーティアが私を睨む。
「ずいぶんと二人は仲がよろしい事で」
「えへへ」
「違うから」
私の一声で、照れていたナナがシュンと小さくなり、それを見たミーティアが私を見て余計に不機嫌な顔になる。
「私が呼んだのは、どんな状況でも全うな値段をつける買い手よ。
ナナに腕のいい商売をしている人を紹介して欲しいと頼んだら貴女だった。
ご不満かしら?」
「くっ……そりゃウチはどんな客でも買い取る商品には全うに値段つける……それが嫌いな相手でもな」
「いつか命落とすわよ」
「落としても結構や」
私の言葉にプイっと横を向くミーティア、ちょろい。
「で? 買い取れるの?」
「…………金額が大きくて親父の手を借りないと売ることは無理や。
それでもええか?」
「他言無用なら別にいいわ」
手持ちの宝石などを売って金策してると、あまり知られたくない。
それに、私は売る場所を知らない。
リュートリュートと言っていたから、世間にうとい。
で、考えた結果ナナに商人を紹介してほしいと頼んだわけだ。
「希望の金額になるかはわからん、でもウチが責任を持って預かるや。
ナナ帰るでっ」
「え? わたしはもう少しエルンさんのお見舞いに……」
ミーティアは膝を付いて倒れる。
「幼馴染のウチより、こんな傲慢な貴族の見舞いが大事とか……」
「ミーティアちゃんほら、ミーティアちゃんとは直ぐ会えるけど、エルンさんはその直ぐ会えないし」
「そうね、私と付き合うとろくな噂にならないわよ」
「噂といえば、草原の立ち入り禁止解除されました」
「そうなの?」
ナナが元気よく教えてくれた。
あれから騎士団と騎士科が交代で調べた結果、通常のぽよぽよしか出なかった。
「はい、ですから今度は一緒に採取しにいきましょう!」
「一緒にも何もそんな仲じゃないじゃない……」
「ご、ごめんなさい」
「なんや! あんたウチの可愛いナナの誘い断るんかいっ!」
「じゃ、行ってもいいのね?」
「そ、それはアカン」
どうしろと。
「私にかまわずリュートとでも行ってきなさい」
私の言葉に、ナナの隣に居たミーティアが首をかしげる。
「リュートって誰や?」
「ナナの恋人よ」
「ち、ちがいますっ! わたしの腕を買ってくれてる人で、エルンさんの恋人なんですよね!?」
私はナナの両肩に手を置いた。
「いい? 貴女はともかく私はもう終わったの」
「は、はい」
「こわい女やなー……っと何も言ってないで」
かっこいい青年とは思う。
私の我侭にも付き合ってくれたし、回りに飛び火しないようにもしてくれていた。
少しなよっとしているけど、そこがまたいいというか。
でも、私に毒を盛って来る可能性はゼロではないし、どうも趣味が変わったのよね。
どうせだったら、もっと話しやすくてパートナーになるような男性がいい。
私の性格を把握しつつ、ご機嫌取りもしない、だからといってさっと手を差し伸べてくれるような……。
うん?
おかしいな、そういう人物一人だけ居る。
錬金術科の教師で……。
「だああああああああ!」
「「ひい」」
「な、なんやテーブルを叩いて、壊すきか?」
「エルンさん、わたしなにか怒らせるようなっ! ごめんなさいっ!」
「………………とにかく、今は一人がいいわ」
冷めた紅茶と共に考えを流し込む。
そもそも私のもっとーは楽して暮らすよ。
そのためには、お金! そうお金を稼ぐのよ!
「そうお金を稼ぐのよ! パパの領地だって何時まであるか解らないし、貧乏人と結婚はしたくないわね。愛があったってご飯は食べれないのよっ!
なんだったら錬金術でがっぽが……」
声に出ていたらしい、ナナがソワソワと目線を泳がせている。
ミーティアが立ち上がった。
「すばらしいやんオタク。顔の割にはいい考えなや、ウチ少し見直したで!
で、その素晴らしいアイテムが出来たなら販売はウチに任せてもらえんか」
「握手はしないわよ」
「もちろん、商売上の付き合いや」
私とミーティアが話をしているとナナが困り顔になる。
「あ、あの、その錬金術師は人々の為ってありまして、独占はあの、その」
「ナナ、細かいのはばれた時に考えればいいのよ」
「そ、そうなんでしょうか?」
そう、面倒な事は後に回せばいいのよ!
その少女は客室で宝石を一個一個ルーペで丁寧に眺めている。
赤茶色の髪の少女、齢はナナと同じ十六歳。学園には通っていない市民の子だ。
「偽物って事はないみたいやね」
「ミーティアちゃん、エルンさんに失礼よ!」
そういうのは、ミーティアの横にいるナナ。
彼女の名はミーティア、ナナの事が好きな親友で道具屋の娘。
ナナの事が好きなナナの幼馴染だ。大事な事なので二回ほど確認した。
偶然王都で再会し、それ以降はナナにとっては大事な親友まで上り詰める。
親密度を上げていくと最終的には個別ENDへ行き、私に毒を渡して飲ませて来る。
私が目の前にいると言うのにナナのほうを向く。
「ええか、ナナ。
商売とは信用と信用の取引や。
大貴族である人間が、町のちっぽけな道具屋を突然呼びつけて宝石を買い取ってくれってのは、信用の売り買いに値すると思うか?」
「それはミーティアちゃんが信用に値するからだよ。
ミーティアちゃん、エルンさんの事が嫌い?」
「ウチはナナが好きや。
ナナがどうしてもって言うから来ただけで、貴族に好きも嫌いもない」
元々商売で旅をしていたらしく、へんな訛りが入っている。
ミーティアは露骨に溜め息を出すと、私へと向き直った。
「で、エルンさんだったなぁ。
宝石が全部本物なのはわかったで。
ナナの紹介だからって一枚の銅貨も高く買い取るのはしないで」
「ミーティアちゃんっ!」
「別にいいわよ、ナナ」
私がナナに言うと、ミーティアが私を睨む。
「ずいぶんと二人は仲がよろしい事で」
「えへへ」
「違うから」
私の一声で、照れていたナナがシュンと小さくなり、それを見たミーティアが私を見て余計に不機嫌な顔になる。
「私が呼んだのは、どんな状況でも全うな値段をつける買い手よ。
ナナに腕のいい商売をしている人を紹介して欲しいと頼んだら貴女だった。
ご不満かしら?」
「くっ……そりゃウチはどんな客でも買い取る商品には全うに値段つける……それが嫌いな相手でもな」
「いつか命落とすわよ」
「落としても結構や」
私の言葉にプイっと横を向くミーティア、ちょろい。
「で? 買い取れるの?」
「…………金額が大きくて親父の手を借りないと売ることは無理や。
それでもええか?」
「他言無用なら別にいいわ」
手持ちの宝石などを売って金策してると、あまり知られたくない。
それに、私は売る場所を知らない。
リュートリュートと言っていたから、世間にうとい。
で、考えた結果ナナに商人を紹介してほしいと頼んだわけだ。
「希望の金額になるかはわからん、でもウチが責任を持って預かるや。
ナナ帰るでっ」
「え? わたしはもう少しエルンさんのお見舞いに……」
ミーティアは膝を付いて倒れる。
「幼馴染のウチより、こんな傲慢な貴族の見舞いが大事とか……」
「ミーティアちゃんほら、ミーティアちゃんとは直ぐ会えるけど、エルンさんはその直ぐ会えないし」
「そうね、私と付き合うとろくな噂にならないわよ」
「噂といえば、草原の立ち入り禁止解除されました」
「そうなの?」
ナナが元気よく教えてくれた。
あれから騎士団と騎士科が交代で調べた結果、通常のぽよぽよしか出なかった。
「はい、ですから今度は一緒に採取しにいきましょう!」
「一緒にも何もそんな仲じゃないじゃない……」
「ご、ごめんなさい」
「なんや! あんたウチの可愛いナナの誘い断るんかいっ!」
「じゃ、行ってもいいのね?」
「そ、それはアカン」
どうしろと。
「私にかまわずリュートとでも行ってきなさい」
私の言葉に、ナナの隣に居たミーティアが首をかしげる。
「リュートって誰や?」
「ナナの恋人よ」
「ち、ちがいますっ! わたしの腕を買ってくれてる人で、エルンさんの恋人なんですよね!?」
私はナナの両肩に手を置いた。
「いい? 貴女はともかく私はもう終わったの」
「は、はい」
「こわい女やなー……っと何も言ってないで」
かっこいい青年とは思う。
私の我侭にも付き合ってくれたし、回りに飛び火しないようにもしてくれていた。
少しなよっとしているけど、そこがまたいいというか。
でも、私に毒を盛って来る可能性はゼロではないし、どうも趣味が変わったのよね。
どうせだったら、もっと話しやすくてパートナーになるような男性がいい。
私の性格を把握しつつ、ご機嫌取りもしない、だからといってさっと手を差し伸べてくれるような……。
うん?
おかしいな、そういう人物一人だけ居る。
錬金術科の教師で……。
「だああああああああ!」
「「ひい」」
「な、なんやテーブルを叩いて、壊すきか?」
「エルンさん、わたしなにか怒らせるようなっ! ごめんなさいっ!」
「………………とにかく、今は一人がいいわ」
冷めた紅茶と共に考えを流し込む。
そもそも私のもっとーは楽して暮らすよ。
そのためには、お金! そうお金を稼ぐのよ!
「そうお金を稼ぐのよ! パパの領地だって何時まであるか解らないし、貧乏人と結婚はしたくないわね。愛があったってご飯は食べれないのよっ!
なんだったら錬金術でがっぽが……」
声に出ていたらしい、ナナがソワソワと目線を泳がせている。
ミーティアが立ち上がった。
「すばらしいやんオタク。顔の割にはいい考えなや、ウチ少し見直したで!
で、その素晴らしいアイテムが出来たなら販売はウチに任せてもらえんか」
「握手はしないわよ」
「もちろん、商売上の付き合いや」
私とミーティアが話をしているとナナが困り顔になる。
「あ、あの、その錬金術師は人々の為ってありまして、独占はあの、その」
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