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31 ナナと魔法のベッド
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迷いの森から街道へと出た。
ナナが凄い凄いと、言いながら太陽を指差す。
「本当にみーおうさんの言ったとおりですね」
「全く腹立たしいデブ猫だったわ」
「もう。エルンさんっ。可愛いじゃないですか、もふもふのもふもふでしたよ」
あの後、私とナナは精霊ちゃんの元を手に入れた。
テレッテレー!
脳内SEを鳴らした後に、持参した精霊の瓶に中の液体を移し変えて帰る事にした。
その時にあまり遅くなると他の人が心配しますねというナナの呟きに、あのデブ猫はだったら森の時間をもどすにゃとわけわからない事を言ったからだ。
正確に聞いたら、私たち二人に警戒して、あのデブ猫が時間がたったように見せかけていたらしい。
実際の時間は然程立ってないといわれた。
実際森からでると太陽が高い場所にある。
どうせだったら、疲労も取ってほしい。
「同じもふもふなら、ベッドで十分よ」
「そ、そうですよね」
反応がにぶいわね。
「もしかして……ベッド持ってない?」
ゲームの記憶ではナナの工房の二階にはベッドがある。
何日でも何年でも寝れる、考えると怖いベッドだ。
「えっ! あ……あるにはあったんですけど。
その使わないし、お金に困って売ったと言いますか…………」
「はあ? じゃぁどこで寝てるのよ」
「ええっと、床で。ち、ちがうんです! そのベッドがいいのはわかるんです!
でも、なんていうかあのベッドで寝ると怖いぐらいに正確で、明日の昼に起きようと寝ますよね。そしたら目覚ましも無いのに昼ぴったりに起きるんです」
確かにそういうベッドだった。
「目覚ましが要らないだなんて便利じゃないの」
「そうなんですけど…………引っ越してから毎日そうだったんです。
でも、もしもですよ? 三年ぐらい寝たらどうなるんだろう。いや十年寝ましょうって寝たらと考えてしまって」
なるほどね。
この子が三年寝ようと思って寝たらゲームと同じで三年間絶対に起きないわよね。
うーん、断るかしらね? 聞いてみましょうか。
「よし、ベッド買いに行くわよ」
「えっ、いえ。だ、大丈夫です!」
「どうせ手持ちが無いとかでしょ。出すわよそれぐらい、この代金の支払いもしてないし」
代金の支払いというのは精霊の眼鏡と、手袋と小瓶である。
作ってきたんですよ! というけど、これもそれなりにお金かかってるのよね。
こう見えても私はお礼ぐらいは出きる女だ。
それでも、そんなつもりで作ってきたわけじゃないんですと、言うナナの頭を撫でる。
街の門が見えて来た時、見覚えのある男性が私たちに向かって走ってきた。
「あら。リュートじゃない」
「エルン! それにナナ。よかった間に合ったか」
「間に合ったって?」
「精霊の森にいくと聞いて、護衛と思って走ってきたんだ」
子供じゃないんだし、いや子供か…………?
「所でどうやって私達が精霊の森行くってしったのよ、ストーカーとか嫌なんですけど」
リュートは、一瞬驚いた顔をしているし。
隣のナナからは、わたしは大丈夫ですよねと謎の呟きが聞こえる。
「その、手紙の配達をしに家に言ったんだ」
私に一枚の封筒を手渡してくる。
裏を見ると王家の印が入っている所から重要な手紙だ。
「そしたらメイドの子が出かけた場所を教えくれて」
なるほど、ついに来たか。
私が慰謝料を払う日が書かれた奴ね。
衣服のうちポケットへと入れるとナナに向き直る。
「特に危険な事はなかったわよ、ねーナナ」
「は、はいっ! 精霊ちゃんも手に入れました」
「へえ。凄いな…………ここからじゃかっこつかないけど家まで送るよ」
「これから買い物だからパスするわ」
私は手をひらひらさせてリュートの提案を断る。
「それじゃ。その買い物にかかる金額を俺に出させて貰えないか?」
「私の買い物じゃないし、ナナのよ」
「それなら余計に出させてくれないか? 母からも二人に迷惑をかけたと言っていたし。
ああ見えてナナの事も気に掛けろと言われているんだ」
「最初に言っておくけど、出したからといって復縁は無いわよ?」
金を出したからだと言って彼氏面されても困る。
入るんだ、俺が買ったアレはどうしたとか、俺が奢った飯はどうだらと……。
お前が私にくれたのは、ボールペンとチェーン店のラーメンだろうが! と、転生前の中年上司の記憶を薄っすらと思い出した。
「わ。わかってる……」
本当かしら?
まぁでも出してもらえるなら出してもらったほうがいいだろう。
なんせ、タダ!
「あの、わたしは別に…………」
「っと、いいのよナナ。出したいって男がいるんだから。
世の中には二つの男がいるのよ、貢いでくれる男か、貢いでくれない男かよ!」
「ぷっあっはっは」
突然にリュートが笑うので、私もナナもその顔を見た。
「いや、悪い。あの日から人が変わったと思ったけど、やっぱりエルンはエルンだなって思ってね」
む。これはあれか?
「馬鹿にしてるのかしら?」
「ちがう、そう誰にでも対して真っ直ぐな言葉を言える君が好きだ」
「わぁ!」
ナナが黄色い悲鳴をあげてるけど、特に何も無いわよ。
「はいはい。想いには答えれませんけどねー、出すもんだしてくれれば」
「エルン。なんだかマギカが言う悪役令嬢みたいだな」
「えっ!?」
リュートの言葉に私は固まる。
「あ、ごめん。悪気は無かったんだ。ただ、マギカが余りにもいうから」
「マギカって、リュートの婚約者の?」
「婚約者の部分を強調しないでほしいな、親戚の幼馴染だよ。
暫くは田舎に居たらしいんだけどね、来年学園に通うとなって家で預かってる」
「へえ…………」
そういえば、散々な目に合わせてくれたわよね、あの子。
エレファントさんから貰った物が凄すぎて忘れていたわ。
なるほど、なるほど、人を捕まえて悪役令嬢か……。
「エ、エルンっ。その含み笑いはちょっと怖いな」
「別に何もですわよ」
「ですわよって」
「さぁナナ行きましょう。今日はとことこん付き合ってもらうわよ。
いいわよね?」
「あ、ああ…………」
こんなに頑張って悪役から脱却してるのに、何がそっくりだ!
財布が空になるまで付き合って貰おうじゃないのっ!
ナナが凄い凄いと、言いながら太陽を指差す。
「本当にみーおうさんの言ったとおりですね」
「全く腹立たしいデブ猫だったわ」
「もう。エルンさんっ。可愛いじゃないですか、もふもふのもふもふでしたよ」
あの後、私とナナは精霊ちゃんの元を手に入れた。
テレッテレー!
脳内SEを鳴らした後に、持参した精霊の瓶に中の液体を移し変えて帰る事にした。
その時にあまり遅くなると他の人が心配しますねというナナの呟きに、あのデブ猫はだったら森の時間をもどすにゃとわけわからない事を言ったからだ。
正確に聞いたら、私たち二人に警戒して、あのデブ猫が時間がたったように見せかけていたらしい。
実際の時間は然程立ってないといわれた。
実際森からでると太陽が高い場所にある。
どうせだったら、疲労も取ってほしい。
「同じもふもふなら、ベッドで十分よ」
「そ、そうですよね」
反応がにぶいわね。
「もしかして……ベッド持ってない?」
ゲームの記憶ではナナの工房の二階にはベッドがある。
何日でも何年でも寝れる、考えると怖いベッドだ。
「えっ! あ……あるにはあったんですけど。
その使わないし、お金に困って売ったと言いますか…………」
「はあ? じゃぁどこで寝てるのよ」
「ええっと、床で。ち、ちがうんです! そのベッドがいいのはわかるんです!
でも、なんていうかあのベッドで寝ると怖いぐらいに正確で、明日の昼に起きようと寝ますよね。そしたら目覚ましも無いのに昼ぴったりに起きるんです」
確かにそういうベッドだった。
「目覚ましが要らないだなんて便利じゃないの」
「そうなんですけど…………引っ越してから毎日そうだったんです。
でも、もしもですよ? 三年ぐらい寝たらどうなるんだろう。いや十年寝ましょうって寝たらと考えてしまって」
なるほどね。
この子が三年寝ようと思って寝たらゲームと同じで三年間絶対に起きないわよね。
うーん、断るかしらね? 聞いてみましょうか。
「よし、ベッド買いに行くわよ」
「えっ、いえ。だ、大丈夫です!」
「どうせ手持ちが無いとかでしょ。出すわよそれぐらい、この代金の支払いもしてないし」
代金の支払いというのは精霊の眼鏡と、手袋と小瓶である。
作ってきたんですよ! というけど、これもそれなりにお金かかってるのよね。
こう見えても私はお礼ぐらいは出きる女だ。
それでも、そんなつもりで作ってきたわけじゃないんですと、言うナナの頭を撫でる。
街の門が見えて来た時、見覚えのある男性が私たちに向かって走ってきた。
「あら。リュートじゃない」
「エルン! それにナナ。よかった間に合ったか」
「間に合ったって?」
「精霊の森にいくと聞いて、護衛と思って走ってきたんだ」
子供じゃないんだし、いや子供か…………?
「所でどうやって私達が精霊の森行くってしったのよ、ストーカーとか嫌なんですけど」
リュートは、一瞬驚いた顔をしているし。
隣のナナからは、わたしは大丈夫ですよねと謎の呟きが聞こえる。
「その、手紙の配達をしに家に言ったんだ」
私に一枚の封筒を手渡してくる。
裏を見ると王家の印が入っている所から重要な手紙だ。
「そしたらメイドの子が出かけた場所を教えくれて」
なるほど、ついに来たか。
私が慰謝料を払う日が書かれた奴ね。
衣服のうちポケットへと入れるとナナに向き直る。
「特に危険な事はなかったわよ、ねーナナ」
「は、はいっ! 精霊ちゃんも手に入れました」
「へえ。凄いな…………ここからじゃかっこつかないけど家まで送るよ」
「これから買い物だからパスするわ」
私は手をひらひらさせてリュートの提案を断る。
「それじゃ。その買い物にかかる金額を俺に出させて貰えないか?」
「私の買い物じゃないし、ナナのよ」
「それなら余計に出させてくれないか? 母からも二人に迷惑をかけたと言っていたし。
ああ見えてナナの事も気に掛けろと言われているんだ」
「最初に言っておくけど、出したからといって復縁は無いわよ?」
金を出したからだと言って彼氏面されても困る。
入るんだ、俺が買ったアレはどうしたとか、俺が奢った飯はどうだらと……。
お前が私にくれたのは、ボールペンとチェーン店のラーメンだろうが! と、転生前の中年上司の記憶を薄っすらと思い出した。
「わ。わかってる……」
本当かしら?
まぁでも出してもらえるなら出してもらったほうがいいだろう。
なんせ、タダ!
「あの、わたしは別に…………」
「っと、いいのよナナ。出したいって男がいるんだから。
世の中には二つの男がいるのよ、貢いでくれる男か、貢いでくれない男かよ!」
「ぷっあっはっは」
突然にリュートが笑うので、私もナナもその顔を見た。
「いや、悪い。あの日から人が変わったと思ったけど、やっぱりエルンはエルンだなって思ってね」
む。これはあれか?
「馬鹿にしてるのかしら?」
「ちがう、そう誰にでも対して真っ直ぐな言葉を言える君が好きだ」
「わぁ!」
ナナが黄色い悲鳴をあげてるけど、特に何も無いわよ。
「はいはい。想いには答えれませんけどねー、出すもんだしてくれれば」
「エルン。なんだかマギカが言う悪役令嬢みたいだな」
「えっ!?」
リュートの言葉に私は固まる。
「あ、ごめん。悪気は無かったんだ。ただ、マギカが余りにもいうから」
「マギカって、リュートの婚約者の?」
「婚約者の部分を強調しないでほしいな、親戚の幼馴染だよ。
暫くは田舎に居たらしいんだけどね、来年学園に通うとなって家で預かってる」
「へえ…………」
そういえば、散々な目に合わせてくれたわよね、あの子。
エレファントさんから貰った物が凄すぎて忘れていたわ。
なるほど、なるほど、人を捕まえて悪役令嬢か……。
「エ、エルンっ。その含み笑いはちょっと怖いな」
「別に何もですわよ」
「ですわよって」
「さぁナナ行きましょう。今日はとことこん付き合ってもらうわよ。
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