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54 誰かさんの恋愛事情
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私は学園の廊下を小走りに歩く、緊急な事なのに走らないだけ褒めて欲しい。
廊下の真ん中で邪魔な生徒数人がいる。
邪魔だからといって押しのけるわけにはいかない、私はか弱い女の子だもん。
と、いうか私の姿を見ると道を開けてくれるのは……今は考えないようにしましょう。
教員の小部屋へと着くと軽くノックをする。
返事がないただの……なんていってる場合じゃないわね。
「たっく、この緊急事態にディーオはどこほっつき歩いて居るのよっ! ばっかじゃないの!」
「……………………先生ぐらいつけろ。何のようだ」
背後から声が聞こえた。
私はゆっくりと振り返ると、疲れきったディーオの顔が見えた。
「ごきげんようディーオ先生、用事があったから尋ねたのですわ」
「喋り方は普通にしゃべった方がいいな。気持ち悪い」
「いちいち文句を言わない!」
それでも、ディーオは個室の鍵を開けると私を部屋へと招きいれた。
外に出ていたのかローブを壁にかけると、書類のたまった机へと歩いていく。
溜め息と共に椅子に座ると、もう一度何のようだ? と聞いてきた。
「け、けっこんよ!」
「決行? 何か予定があったか?」
「ちーがーうー、結婚よ結婚」
「ああ、ヘルン王子の事だな。何とかなりそうだ王からの連絡が来た。
最悪指輪が無くてもと連絡が取れた。やっと肩の荷が取れそうだ」
「本当? 良かったわ、私が打ち首にならなくて…………じゃなくて! この紙よ!」
「まて、なぜ君が打ち首に……」
「いいから! この紙よ!」
私は一枚の紙をつきつけた。
その紙にはエルン・カミュラーヌ氏とディーオ・クライマ氏の披露宴についてと書かれていた。
ってか、ディーオの本名初めて知ったわ。
私から紙を受け取ると、ディーオはその内容を小さく呟いていく。
エルン・カミューラーヌ女子。ディーオ・クライマ禁断の恋の成立。
つきましては披露宴日程のお知らせは後日お知らせします。
「………………誰の悪戯だ」
「こっちが聞きたいわよ」
そう受付で言われた結婚おめでとう御座います。そのまま受付に詳しい理由を聞いた。
なんでも前日に学園の掲示板に張ってくれと宅配で紙が来たと、身元不明であるが、正規の金額も入っておりその紙には王国の印も入った正式な物だ。
まだ知っている人間は受付以外居なく誰にも話してないと、でも印が入っているので明日にでも学園の掲示板に張る所になっていた。
それを、私がたまたま受付に用事があり発見したのだ。
「てな具合よ。私とディーオの結婚っては、は、初耳なんですけどー!」
「……………………下らない冗談はよせ」
真顔で聞いてくるので、いらっとしてきた。
「冗談って、こんなピチピチな女生徒と結婚の話が出てるのに、そこまで真顔になる事ないんじゃないの? あ…………もしかして?」
「なんだ?」
「な、なんでもないわよ」
「そこまで言うなら最後まで話せ」
「じゃぁ、言うけど…………ミーナみたいなロリ体系が好きで、私には魅力がないから嫌とか?」
ディーオは私の言葉を聞いた後、眼鏡をクイと上げた。
あ、やばい本気で怒っている目だ。
「君とは一度真面目に話しておかないと、色々と語弊があるようだ。体系のよしあしではない。
次にボクとアレは同期なだけで恋愛感情も無い。そもそも、アレに振り回されて何度死にそうな目にあったか。
入学時にボムを投げつけられ、その数日後には森で遭難。行きたくも無い氷結湖に連れて行かれ、大丈夫だというから乗った氷が割れ湖に落ちる。あの時は本気で死んだと思った。
それだけじゃない、危険は無いからと連れて行かれた洞窟には死霊の騎士がいた。
ヘルンと一緒だから良かったが、あれからボクは剣を習う事をした。理由はもちろん死なないためだ。
そうそう、お詫びに貰った栄養ドリンク、味は美味しかったが一週間ほど寝込んだ、それか――――」
「すとーっぷ! わかった、わかったわよ。恋愛ってよりも恨みなのよね」
「………………恨みとも違うな、ともあれ悪い意味で腐れ縁という奴だ。
だが、ボクの両親が亡くなった時にボク以上に泣いてくれた優しい奴だ」
ディーオの目が少し優しくなった。
そういえば私はコイツの事を何も知らない。
前作のキャラというだけの情報だ。別に知る必要な無いんだけど…………。
「ディーオ君、アタシの事好きだったの!?」
突然聞こえる場違いの声。
振り向くと、噂をしていたミーナが立っている。
「「どこを聞いたらそうなる!!」」
「うわ、二人して突っ込まなくても……」
何のようだ! とキレ気味に言うのはディーオで、ミーナはというと笑顔でそれを受け流した。
「何って、お祝いしようかと思って。結婚おめでとう。お祝い持って来たよー」
「くだらん冗談はよせ、ボクみたいなのが夫ならエルン君が困るだろう」
「え、別にこまらな…………」
ディーオの動きが止まり、ミーナは私とディーオの顔を見てニヤケ顔になる。
「そう! 困る、困るわよ!」
「………………そうだろう、ボクみたいな甲斐性なさそうな夫は困るに決まっている、それよりもミーナ、お前はどうなんだ! それよりもボクは、この紙の裏を取ってくる。
エ、エルン君、鍵はかけなくていいから適当にコイツの相手をしたら帰ってくれ」
めっちゃ早口でディーオは出て行った。
「めっちゃ早口だったね」
「き、きのせいですー! それよりもお祝いって?」
「じゃっじゃーん。図書館の地下室への入場カードー! これ贈ろうと思って」
「え、本当で」
これがあれば地下所蔵室に入り放題じゃないの! あれ? 何か忘れてるような。
廊下の真ん中で邪魔な生徒数人がいる。
邪魔だからといって押しのけるわけにはいかない、私はか弱い女の子だもん。
と、いうか私の姿を見ると道を開けてくれるのは……今は考えないようにしましょう。
教員の小部屋へと着くと軽くノックをする。
返事がないただの……なんていってる場合じゃないわね。
「たっく、この緊急事態にディーオはどこほっつき歩いて居るのよっ! ばっかじゃないの!」
「……………………先生ぐらいつけろ。何のようだ」
背後から声が聞こえた。
私はゆっくりと振り返ると、疲れきったディーオの顔が見えた。
「ごきげんようディーオ先生、用事があったから尋ねたのですわ」
「喋り方は普通にしゃべった方がいいな。気持ち悪い」
「いちいち文句を言わない!」
それでも、ディーオは個室の鍵を開けると私を部屋へと招きいれた。
外に出ていたのかローブを壁にかけると、書類のたまった机へと歩いていく。
溜め息と共に椅子に座ると、もう一度何のようだ? と聞いてきた。
「け、けっこんよ!」
「決行? 何か予定があったか?」
「ちーがーうー、結婚よ結婚」
「ああ、ヘルン王子の事だな。何とかなりそうだ王からの連絡が来た。
最悪指輪が無くてもと連絡が取れた。やっと肩の荷が取れそうだ」
「本当? 良かったわ、私が打ち首にならなくて…………じゃなくて! この紙よ!」
「まて、なぜ君が打ち首に……」
「いいから! この紙よ!」
私は一枚の紙をつきつけた。
その紙にはエルン・カミュラーヌ氏とディーオ・クライマ氏の披露宴についてと書かれていた。
ってか、ディーオの本名初めて知ったわ。
私から紙を受け取ると、ディーオはその内容を小さく呟いていく。
エルン・カミューラーヌ女子。ディーオ・クライマ禁断の恋の成立。
つきましては披露宴日程のお知らせは後日お知らせします。
「………………誰の悪戯だ」
「こっちが聞きたいわよ」
そう受付で言われた結婚おめでとう御座います。そのまま受付に詳しい理由を聞いた。
なんでも前日に学園の掲示板に張ってくれと宅配で紙が来たと、身元不明であるが、正規の金額も入っておりその紙には王国の印も入った正式な物だ。
まだ知っている人間は受付以外居なく誰にも話してないと、でも印が入っているので明日にでも学園の掲示板に張る所になっていた。
それを、私がたまたま受付に用事があり発見したのだ。
「てな具合よ。私とディーオの結婚っては、は、初耳なんですけどー!」
「……………………下らない冗談はよせ」
真顔で聞いてくるので、いらっとしてきた。
「冗談って、こんなピチピチな女生徒と結婚の話が出てるのに、そこまで真顔になる事ないんじゃないの? あ…………もしかして?」
「なんだ?」
「な、なんでもないわよ」
「そこまで言うなら最後まで話せ」
「じゃぁ、言うけど…………ミーナみたいなロリ体系が好きで、私には魅力がないから嫌とか?」
ディーオは私の言葉を聞いた後、眼鏡をクイと上げた。
あ、やばい本気で怒っている目だ。
「君とは一度真面目に話しておかないと、色々と語弊があるようだ。体系のよしあしではない。
次にボクとアレは同期なだけで恋愛感情も無い。そもそも、アレに振り回されて何度死にそうな目にあったか。
入学時にボムを投げつけられ、その数日後には森で遭難。行きたくも無い氷結湖に連れて行かれ、大丈夫だというから乗った氷が割れ湖に落ちる。あの時は本気で死んだと思った。
それだけじゃない、危険は無いからと連れて行かれた洞窟には死霊の騎士がいた。
ヘルンと一緒だから良かったが、あれからボクは剣を習う事をした。理由はもちろん死なないためだ。
そうそう、お詫びに貰った栄養ドリンク、味は美味しかったが一週間ほど寝込んだ、それか――――」
「すとーっぷ! わかった、わかったわよ。恋愛ってよりも恨みなのよね」
「………………恨みとも違うな、ともあれ悪い意味で腐れ縁という奴だ。
だが、ボクの両親が亡くなった時にボク以上に泣いてくれた優しい奴だ」
ディーオの目が少し優しくなった。
そういえば私はコイツの事を何も知らない。
前作のキャラというだけの情報だ。別に知る必要な無いんだけど…………。
「ディーオ君、アタシの事好きだったの!?」
突然聞こえる場違いの声。
振り向くと、噂をしていたミーナが立っている。
「「どこを聞いたらそうなる!!」」
「うわ、二人して突っ込まなくても……」
何のようだ! とキレ気味に言うのはディーオで、ミーナはというと笑顔でそれを受け流した。
「何って、お祝いしようかと思って。結婚おめでとう。お祝い持って来たよー」
「くだらん冗談はよせ、ボクみたいなのが夫ならエルン君が困るだろう」
「え、別にこまらな…………」
ディーオの動きが止まり、ミーナは私とディーオの顔を見てニヤケ顔になる。
「そう! 困る、困るわよ!」
「………………そうだろう、ボクみたいな甲斐性なさそうな夫は困るに決まっている、それよりもミーナ、お前はどうなんだ! それよりもボクは、この紙の裏を取ってくる。
エ、エルン君、鍵はかけなくていいから適当にコイツの相手をしたら帰ってくれ」
めっちゃ早口でディーオは出て行った。
「めっちゃ早口だったね」
「き、きのせいですー! それよりもお祝いって?」
「じゃっじゃーん。図書館の地下室への入場カードー! これ贈ろうと思って」
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