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145 初恋はそのままに
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噴水前にはディーオとリオ、そして変装した単眼メイドさんが居た。
元気良く挨拶をすると、それぞれの返事が返ってくる。
「おはようございます、エルン様」
「君にしては早いな」
単眼メイドさんにディーオが返事を返してくれる。
リオはというと、長い銀髪を後ろでまとめ、体のラインがでるようなぴったりとした服。
長い耳は私には見えているけど、これ隠れているのよね。
どこぞの社長秘書、もしくは妙齢の女騎士を思わせる。
「エルン! へ、へんじゃないかな」
「良く似合ってるわよ」
ガチガチに緊張したリオを馬車に乗せて城へといく。
贈呈式といっても、ディーオと私が個人的に渡すので大きな式ではない。
むしろ友達感覚で会うだけだ。
単眼メイドさんいわく、警備がザルですね。と言われる城に入った。
ディーオの案内で城の中を歩き豪華な控え室に入る。
調度品を眺めているのに飽きた単眼メイドさんと、椅子に座ったまま微動だにしないリオ。その横では、これまた動かないディーオが座っている。
私は、ご自由にお食べくださいという、スナック系のお菓子をパリパリパリと食べる。
「遅いー!」
「まぁ色々あるんだろう……君は黙って座っていればいい」
「城を攻め落としましょうか? そうしたら出てくるとおもいます」
「いやいやいや、それは辞めて……」
単眼メイドさんの意見を却下する。
むしろ、いいよって言ったら本気でしそうだ。
コンコン。
部屋がノックされた。いよいよ係員が来たか……。
「来たか……」
「じゃぁ、二人とも待っていてね。すぐに戻ってくるから」
扉が開くと、係員ではなくて小さい頭が見えた。
可愛らしい姿で子供みたいな、じゃなくて実際子供なんだけど……。
「エルンさまー!」
「はっ!? シンシアっ!?」
「はい、いつも可愛いシンシアですっ。おひさしぶりです。今日はシンシアのためにありがとうございます!」
「え。ええそう、そうね」
ちょっと、ディーオっ! シンシアが来るだなんて聞いてないわよ! と目配せをする。
ディーオも、俺も聞いてないという目線が帰ってきた。
「ええっと、ヘルンは?」
「はい、ヘルンさまは軍用の会議が入りこれないと言うので、シンシアが変わりに来ました。ガール補佐官さまの嫌がらせす!」
嫌がらせの部分を笑顔で言うシンシア、そのせいで嫌味に聞こえない。
「所でエルンさまっ。ディーオさまと……こちらの人はだれでしょう?」
「え。ええっと……私の友達のリオとそのお付きの人」
「よろしくお願いしますリオさま! と……」
「私の名はお好きに、そうですね目が可愛いメイドさんと呼んで貰えれば嬉しい限りです」
「本当ですね、大きな一つ目が可愛いらしいです!」
っ!。
私もディーオも、そして単眼メイドも緊張する。
だって、単眼メイドさん、変装してきてるので見た目は二つ目だ。
なのにシンシアは一つ目と言い切ったからだ。
「えと、シンシア……? もしかしてこっちに座っている人の耳は?」
「はい、長いです! エルフさんでしょうか? でも肌が日焼けしてます!」
「驚いたな……神眼の持ち主か……」
ディーオがさも物知りそうに喋る。
仕方がないから説明してもらおう。
「神眼とは?」
「まぁ真実の瞳に似た性質だ。そういう人間には変装や変身は意味が無い。
鍛え続ければ、人の良し悪しもわかるし歴史に名を残す人物にはそういう目を持つ人間が多かったと聞く」
「へえ……すごいわね」
最初の真実の瞳の説明がないので凄さがわかりにくいけど、まぁ見破る目ってやつね。
私もそうらしいのに、なぜ私のは魔眼なんだろう……これが差別と言う奴か。
まぁその話は置いておいて、ヘルンが会議っていう事は……。
「ヘルンはここに来ない?」
「はい、むずかしいとおもいますっ!」
私はリオに振り向いてすぐに謝る。
「ごめん、リオ」
「いやいい……おい、ヘルンの妻だよな?」
「はいなんでしょうか、リオさま!」
「ヘルンと結婚して幸せか?」
「はいっ!」
シンシアの笑顔がまぶしい。
うう、こんな笑顔を見た後に、私はリオとヘルンを会わせるという提案をなぜしたのか……でも、リオもリオで可哀想とおもったのよ。
そうこれはその、不倫じゃないし。
良くある話、初恋の人と会うだけ、そうそれだけよ。
「エルン。城は見飽きた帰るぞ」
「ファッ、ご主人様何を言っているんですが? 折角ネトリに魔っほごほごほふが」
単眼メイドさんの口を塞ぐリオ、その顔は先ほどの緊張した顔ではなく眉を潜めて、このメイド何を突然言うんだと言うなっている。
まぁ私がそう思っただけだけど。
「ノリス黙れ、へし折るぞ」
短く言うリオの言葉に、単眼メイドさんが黙って首を何度も頷いた。
「リオさまはお城見学だったのですよね? でしたらもっと秘密の場所があるんです、一緒にどうでしょうか?」
「いや、いい」
シンシアの顔がしょんぼりする。
「そう悲しい顔をするな、幸せなら笑え」
「ふえっはっはい」
その頭をリオは軽く撫でると、シンシアがあわわわ嬉しそうだ。
「エルン、色々と手はずご苦労だったな、先に帰る」
すたすたとリオは歩き出して廊下へと出て行く、その後を単眼メイドさんが慌ててついて行った。
えーっと…………どうしよう。
シンシアは不思議そうな顔で私を見ているし、私もシンシアとリオが開けて行った廊下を交互にみる。
「ディーオ! 後は任せたっ! シンシアちょっとごめん。後追いかけるから、ま、また来るね」
「はい! よくわかりませんが、また来て下さいっ!」
後ろでディーオが、待てと言っているけど私は既に走っている。
正面の出口までざっと数百メートルはあるし走れば追いつく。
ほら、リオと、リオの背中にしがみ付いてる単眼メイドさんが見えた。
私はリオの肩を背後から控えめに叩いて下を向く。
「はぁはぁはぁ……ちょ……まち、うっぷっ、なさいよ」
「…………全力で走ってきたのか?」
「そりゃ、うっ、さっき食べたのが上がってきた。わけぐらいは」
あれよ、寝ていない上に食べた後に走ったので気持ちが悪い。
「ノリス、何かだしてやれ」
@私の目の前に空の皮袋が出された。
袋の先をみると、単眼メイドさんが出してくれたのが見えた、ありがとう。
早速使った。
◇◇◇
使い終わった袋を持ってお城をでる。
なんだろう、城を守る兵士さんが目線を合わせてくれない。
「とりあえず、何か飲まない? 口の中が酸っぱくて……理由も聞きたいし」
「そうだな、ノリス先に帰ってろ」
「わかりました、では人間、失礼します。一つ忠告します」
「な、なに?」
「リオ様は実は両刀――ごっ」
目の前から単眼メイドさんが消えた。
いや、リオの一撃で城前にあったお店へと体ごと突っ込んでいた……。
元気良く挨拶をすると、それぞれの返事が返ってくる。
「おはようございます、エルン様」
「君にしては早いな」
単眼メイドさんにディーオが返事を返してくれる。
リオはというと、長い銀髪を後ろでまとめ、体のラインがでるようなぴったりとした服。
長い耳は私には見えているけど、これ隠れているのよね。
どこぞの社長秘書、もしくは妙齢の女騎士を思わせる。
「エルン! へ、へんじゃないかな」
「良く似合ってるわよ」
ガチガチに緊張したリオを馬車に乗せて城へといく。
贈呈式といっても、ディーオと私が個人的に渡すので大きな式ではない。
むしろ友達感覚で会うだけだ。
単眼メイドさんいわく、警備がザルですね。と言われる城に入った。
ディーオの案内で城の中を歩き豪華な控え室に入る。
調度品を眺めているのに飽きた単眼メイドさんと、椅子に座ったまま微動だにしないリオ。その横では、これまた動かないディーオが座っている。
私は、ご自由にお食べくださいという、スナック系のお菓子をパリパリパリと食べる。
「遅いー!」
「まぁ色々あるんだろう……君は黙って座っていればいい」
「城を攻め落としましょうか? そうしたら出てくるとおもいます」
「いやいやいや、それは辞めて……」
単眼メイドさんの意見を却下する。
むしろ、いいよって言ったら本気でしそうだ。
コンコン。
部屋がノックされた。いよいよ係員が来たか……。
「来たか……」
「じゃぁ、二人とも待っていてね。すぐに戻ってくるから」
扉が開くと、係員ではなくて小さい頭が見えた。
可愛らしい姿で子供みたいな、じゃなくて実際子供なんだけど……。
「エルンさまー!」
「はっ!? シンシアっ!?」
「はい、いつも可愛いシンシアですっ。おひさしぶりです。今日はシンシアのためにありがとうございます!」
「え。ええそう、そうね」
ちょっと、ディーオっ! シンシアが来るだなんて聞いてないわよ! と目配せをする。
ディーオも、俺も聞いてないという目線が帰ってきた。
「ええっと、ヘルンは?」
「はい、ヘルンさまは軍用の会議が入りこれないと言うので、シンシアが変わりに来ました。ガール補佐官さまの嫌がらせす!」
嫌がらせの部分を笑顔で言うシンシア、そのせいで嫌味に聞こえない。
「所でエルンさまっ。ディーオさまと……こちらの人はだれでしょう?」
「え。ええっと……私の友達のリオとそのお付きの人」
「よろしくお願いしますリオさま! と……」
「私の名はお好きに、そうですね目が可愛いメイドさんと呼んで貰えれば嬉しい限りです」
「本当ですね、大きな一つ目が可愛いらしいです!」
っ!。
私もディーオも、そして単眼メイドも緊張する。
だって、単眼メイドさん、変装してきてるので見た目は二つ目だ。
なのにシンシアは一つ目と言い切ったからだ。
「えと、シンシア……? もしかしてこっちに座っている人の耳は?」
「はい、長いです! エルフさんでしょうか? でも肌が日焼けしてます!」
「驚いたな……神眼の持ち主か……」
ディーオがさも物知りそうに喋る。
仕方がないから説明してもらおう。
「神眼とは?」
「まぁ真実の瞳に似た性質だ。そういう人間には変装や変身は意味が無い。
鍛え続ければ、人の良し悪しもわかるし歴史に名を残す人物にはそういう目を持つ人間が多かったと聞く」
「へえ……すごいわね」
最初の真実の瞳の説明がないので凄さがわかりにくいけど、まぁ見破る目ってやつね。
私もそうらしいのに、なぜ私のは魔眼なんだろう……これが差別と言う奴か。
まぁその話は置いておいて、ヘルンが会議っていう事は……。
「ヘルンはここに来ない?」
「はい、むずかしいとおもいますっ!」
私はリオに振り向いてすぐに謝る。
「ごめん、リオ」
「いやいい……おい、ヘルンの妻だよな?」
「はいなんでしょうか、リオさま!」
「ヘルンと結婚して幸せか?」
「はいっ!」
シンシアの笑顔がまぶしい。
うう、こんな笑顔を見た後に、私はリオとヘルンを会わせるという提案をなぜしたのか……でも、リオもリオで可哀想とおもったのよ。
そうこれはその、不倫じゃないし。
良くある話、初恋の人と会うだけ、そうそれだけよ。
「エルン。城は見飽きた帰るぞ」
「ファッ、ご主人様何を言っているんですが? 折角ネトリに魔っほごほごほふが」
単眼メイドさんの口を塞ぐリオ、その顔は先ほどの緊張した顔ではなく眉を潜めて、このメイド何を突然言うんだと言うなっている。
まぁ私がそう思っただけだけど。
「ノリス黙れ、へし折るぞ」
短く言うリオの言葉に、単眼メイドさんが黙って首を何度も頷いた。
「リオさまはお城見学だったのですよね? でしたらもっと秘密の場所があるんです、一緒にどうでしょうか?」
「いや、いい」
シンシアの顔がしょんぼりする。
「そう悲しい顔をするな、幸せなら笑え」
「ふえっはっはい」
その頭をリオは軽く撫でると、シンシアがあわわわ嬉しそうだ。
「エルン、色々と手はずご苦労だったな、先に帰る」
すたすたとリオは歩き出して廊下へと出て行く、その後を単眼メイドさんが慌ててついて行った。
えーっと…………どうしよう。
シンシアは不思議そうな顔で私を見ているし、私もシンシアとリオが開けて行った廊下を交互にみる。
「ディーオ! 後は任せたっ! シンシアちょっとごめん。後追いかけるから、ま、また来るね」
「はい! よくわかりませんが、また来て下さいっ!」
後ろでディーオが、待てと言っているけど私は既に走っている。
正面の出口までざっと数百メートルはあるし走れば追いつく。
ほら、リオと、リオの背中にしがみ付いてる単眼メイドさんが見えた。
私はリオの肩を背後から控えめに叩いて下を向く。
「はぁはぁはぁ……ちょ……まち、うっぷっ、なさいよ」
「…………全力で走ってきたのか?」
「そりゃ、うっ、さっき食べたのが上がってきた。わけぐらいは」
あれよ、寝ていない上に食べた後に走ったので気持ちが悪い。
「ノリス、何かだしてやれ」
@私の目の前に空の皮袋が出された。
袋の先をみると、単眼メイドさんが出してくれたのが見えた、ありがとう。
早速使った。
◇◇◇
使い終わった袋を持ってお城をでる。
なんだろう、城を守る兵士さんが目線を合わせてくれない。
「とりあえず、何か飲まない? 口の中が酸っぱくて……理由も聞きたいし」
「そうだな、ノリス先に帰ってろ」
「わかりました、では人間、失礼します。一つ忠告します」
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