グラン王国の錬金術師 if 悪役錬金術師に転生してました!

えん水無月

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166 作り方を調べよう!

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 城で豪華な夕食と豪華なベッドで一泊した後、私達は家へと帰ってきた。
 パパにも会おうと思ったら、私の爆発騒ぎ前に帰っていた。

 私はソファーで寝転んで天井の染みを見ながら考える。
 惚れ薬を作れといわれても……というか、過去に一度使われた事があるらしい。

 それも十年前。

 まぁうん、そんな気はしてたわよ。
 十年前に作った錬金術師はミーナ、贈った相手は現在人妻のソフィーネさん。
 なんと、ソフィーネさんは惚れ薬を使ってブルックスを落としたとかなんとか。

 っても、薬の効果は半日ぐらいしかもたず、両思いだったのを確認した二人はそこから付き合いだした。
 と、ソフィーネさんと友人のフランシスさんから特別に教えて貰った。
 氷のようにつめたい笑顔の人だけど、親切に教えてくれた。
 そんな個人情報いいのだろうかと思った所、ソフィーネさん本人が当時から言いふらしていたと。


 考えてもしょうがないか。
 起き上がると、ノエに一声かける。


「ちょっと学園行って来る」
「はーい」


 帰りが遅くなったら適当に食事すませてねと言って、外にでた。
 人通りも戻ってきて近くで馬車を止めると学園へついた。


「やっほ」
「っ本日は、どのような……」


 うーん、いまだに受付の子は緊張しているようだ。


「ええっと、図書室開いてる? もしくは司書のフェル君いる?」
「はい、確認しますね。ええっと……はい。本日は図書室にいるようです」
「ありがとう、これお土産。そこのカフェのチケットよかったら皆で使って」
「ええっと、いつもその……ありがとございます」


 私は手をひらひらとさせて受付を後にする。
 美人は優雅に立ち去るものだ。

 図書室に入ると、人がまばらにいた。
 いつものように棒付きの呼び鈴を鳴らすと、テトテトテトテトと小さい子供、もとい、ファル君が歩いてくる。


「あっおねーさん。お久しぶりです!」
「おひさー地下図書室も見たいんだけど大丈夫? 前来たときは封鎖だったけど」
「はい、まだまだ汚いですけど、会員カードさえあれば大丈夫です!」
「はい、これ」


 私はカードを見せると、ファル君が確認した。
 私に返すと、お好きにどうぞと、かわいい笑みを浮かべてくれる。

 …………やばい、可愛くてもって帰りたいわね。
 純粋。
 そうこの純粋な目よ。
 私の周りは、目が笑ってなかった男、自称天才な男、最近ネクラになって来た男、動きが俊敏な豚ダルマ。

 うーん、癒されない。


「おねーさん?」
「ああ。ごめん、ちょっと別世界に行っていたわ……じゃぁ借りるときまた呼ぶから」
「はい! ご自由にどうぞ」


 錬金術の棚を最初に見る。
 相変わらず初級や錬金術の絵本的な物が並べられている。
 それに隠れてあった、日本での中学生が喜びそうなちょっとえっちな本は棚にはなかった。


「まぁあるとは思ってませんでしたけどー、上級扱いよねあれ」


 次に地下図書館の階段を下りて本を探す。
 以前来た時よりも整理整頓されている、さすがフェル君ね。
 兵器・魔術・魔物・人体・医術・封印書など、やばそうな棚の名前を見なかった事にして錬金術と書かれたプレートのついた棚へとついた。

 前より整頓されている。

「ええっと、惚れ薬の作り方が乗ってそうな本はっと……」

 いくつかの本をパラパラとめくり中身を確認する。
 どれも載っていない。


「おねーさん!」
「ひぃっ」


 思わず体がビクっとなる。
 声のほうを向くとフェル君が小さい手を振って走ってきた。


「もうすぐお昼なので一度閉めたいです」
「あっごめん。そうだ! 錬金術で惚れ薬の製造方法載ってる本って知ってる?」
「おねーさんが使うんですか?」
「違うわよ! 仕事。誰とは言えないけど……別に変な事に使うつもりはないわよ」
「でしたら、知ってます!」
「まじで!?」


 思わず、驚きの声をだしてしまった。


「はい! 実は先日校長先生から同じ本をきかれました」


 あっ、なるほど校長も先に調べていたのねって、知ってたら教えときなさいよ!
 今度会ったら文句言うんだから!
 …………いや、やっぱやめましょう。文句のひとつで死にたくないし。


「で、その本は!?」
「十年前に貸し出しだっきり無いです!」
「ふぉわ?」
「当時のええっと……錬金術師見習いのミーナさんです。貸し出ししたのですけど本の返却がされてなく、おそらく図書館には無いです。ごめんなさい」
「べ、べつに謝らなくてもいいのよー」


 ってか、校長もコレ知ってたのよね。
 あの狸爺…………じゃぁどうするのよ。
 期限こそ決まってないけど、ゲームと同じなら依頼期日ってのがあったはず。
 早ければ早いほど良を貰い、余りに遅い依頼は失敗とみなさえれて評価が落ちる。


「あの……」
「なーにー?」
「もしミーナさんに会ったら本を返してくれるように伝えてお願いします」
「そうか……本はミーナが借りっぱなしなのよね。取りに行けばいいのか。よし、ありがとー」

 で?

 どこに行けば……。
 





 ◇◇◇ 166.5 あるおっさんの裏話

 その娘を見た時は驚いた。
 昔愛した女と瓜二つだったからだ。

「あのー貴族様ですよね? 貴族様にご期待できるようは花はあまり、それとも私の顔に何か?」
「おお、すまない。花屋のようだな……ひとつもらおうか?」
「はい。ではどのような花がいいでしょうか?」


 なぬ。
 どのようなと言われてもな、花なんて全部同じに見える。


「そうだな、君のお勧めはどれだ」
「そうですね。フリージア……そう白いフリージアなどは母がよく好きで、でも春の花ですし――――」


 気づけば名の知らぬ花を買っていた。
 間違いないアレの娘だ。
 証拠はないが、私の感がそういっていた。
 
 ――。

 ――――あれから、花屋に通い続けた。


「なるほど、親はもう他界したか名は……」
「母の名は――――」


 やはり、思ったとおりの名前だ。
 さすがお前の子だ、うり二つ……そうか手紙を寄越さないと思ったら病気は治ったんだな。まったく勝手に死んだ事にして、私から逃げて、見つけた時には本当に死んでるとはお前らしい。


「所で、さっきの話の続きだ……好きな男がいるのか」
「え、えっと好きとかじゃなくてですね。あの、貴族様しがない花屋をからかわれてわては」
「確か……忌々しい錬金術師が昔騒いでいたな。いや、こっちの話だ。世の中には惚れ薬というのがあるらしい」
「ほ、惚れ薬ですかっ!」
「なに、ただの偽薬だろう。でもまぁ、手に入ったら持ってきてやろう」
「えっと、あの、高価な物をもらうわけには……き、貴族さまっ!?」


 馬車に乗り込み城へと目指す。
 となると、王に相談するか……くっ仕方が無いな。
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