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182 連帯保証人
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あの騒動から既に五日、私は出来上がった惚れ薬の小瓶を手の中で見ながら、ある男を自宅で待つ。
絶対に開けないでくださいね! と念を押された小瓶。
中の液体は透明で水みたい、匂いだけでも興奮状態なるらしく恐ろしく危険な物だ。
ドアノッカーの音が鳴ると台所に居たノエがパタパタと走り扉を開けるのが聞こえてきた。ノエと一緒に応接室に来た男は、私を見てなぜかため息を出す。
解せぬ。
「ディーオその態度は酷くない? いきなりため息とか」
「そっくりそのまま返したい気分だ。休校日に何用だ。それとその背後にある五つほどの酒樽は関係あるのか?」
「あーこれ? マギカから買った奴よ。一樽持ってく?」
「いらん」
立ったまま、上から目線で私を見てくる。
適当に座って、と言うまで立つ気なのかこの男は……先ほどから座るそぶりを見せないので、好きに座ってと声をかける。
「座ったら面倒な事言われそうだったのでな……仕方がない」
「別に面倒じゃないわよ。私を死刑から守って欲しいだけ」
座ったディーオは、私の言葉を聞いたとたんに立ち上がろうとする。
私はその手を握って必死に体重をかけた。
逃がさないわよ。
「く、離せっ!」
「話すから!」
「離せ。面倒事は持ち込むなっ!」
「話すからって離してって事? だったら座って!」
押し問答の末、ディーオの服が破れた所でディーオはソファーへ座った。
ディーオ様どうぞ。と、礼儀正しくナナが紅茶を運んでくると破れたローブを縫ってきます! ふんす! と持っていく。
まぁ可愛い。
「それに比べて、こっちは不機嫌そうな顔ね」
「そうな。じゃなくて不機嫌なんだ。死刑になるほど犯罪を犯したとも思えんが……わかった」
「本当!?」
「ああ、ナナ君や君の実家には被害が出ないように善処をしよう」
「ちょ、私の事は守ってくれないわけ? そもそも理由も聞いてもらってないんですけどー!」
「聞きたくないからな」
コイツわ……。
ゴホン。咳払いして一連の事を話す。
一連というのは、王から依頼を受け惚れ薬の納品をするのと、使うのがたぶんガール補佐官だ。という所だ。
「ふむ……ボクのもっとも嫌いな政治のジャンルだな。で? 死刑というのは、その薬が失敗したのか?」
「成功したわよ、それもナナとミーナのダブル天才錬金術師の傑作よ。薬は成功したのにいちゃもんつけられたら怖いじゃない」
後は証拠隠滅だ。
危険な薬なのは私も知っている、それを持っていって牢に閉じ込められたら人生オワタなのだ。
ディーオは腕を組んで話を聞いた後、紅茶を一口飲んで口を開く。
「保証人か」
「そう! ディーオがいれば薬だけ取られる事もないし安全に帰れるじゃない」
「一応言うが、王はそれほど愚かじゃないぞ」
「そりゃだってディーオは知らないじゃない、私は王に殺されたのよ!」
「何時だ?」
はっ!
前世でのゲームでの話だった。
「ええっと、夢で」
「…………今度いい薬がある」
「いや、ちょっとマジで心配しないでよ。とにかく、ディーオが証人として一緒について貰えれば、ね。ディーオしかいないのよ」
ディーオは考えるポーズをしているけど、何かちょっと嬉しそうだ。
「そうか、ボクしかいないか」
呟く姿はやっぱり嬉しそうである。
これはあれよね? ディーオに頼む前にエレファントさんに頼んで都合つかなかった事は伏せたほうがいいわよね。
あと、リュートとカインにも頼んだけどどっちも騎士科の遠征とかぶってダメだったのも伏せたほうがいいわよね。
さらに言うと、ミーナとナナどっちか連れて行こうと思ったけど、マギカも含め徹夜組な三人は今頃は爆睡中なのも黙っておこう。
「よし、ついていこう」
「本当? ありがとう」
「しかし、惚れ薬か……」
「え。もしかして欲しいの?」
もてない男の最後の手段、惚れ薬。
そうか、ディーオは欲しいのか、誰に飲ませるのかしら。
え、もしかして私とか?
「変な勘違いして椅子から逃げるな。コレを渡しておく」
ディーオは懐から正露丸みたいな黒い粒を取り出してテーブルに置いた。
一粒掴んで匂いを嗅ぐ。
「臭くはないから排泄物ではないようね」
「君はボクが普段から排泄物を持ち歩き、人に渡すような人間に見えるのかっ!」
「錬金術師なんて不思議なんだし、ないわけじゃないしー」
「一日であるが毒物を回避する薬だ。万が一であるが惚れ薬を飲まされるわけには行かないからな」
なるほど!
確かに、そういう事は考えてなかった。
私は直ぐに丸薬を飲む。
「これでいい?」
「ボクも飲んで置こう。さて……王は今日は城だろう直ぐに行くのか?」
「ええ、お願い」
お待たせしました。と、ノエが少し破れたローブを修復してもってきた。
先ほど破れた場所が見た目ではわからない。
「ノエ、馬車の用意お願いできる?」
「はい! 少々お待ちを」
絶対に開けないでくださいね! と念を押された小瓶。
中の液体は透明で水みたい、匂いだけでも興奮状態なるらしく恐ろしく危険な物だ。
ドアノッカーの音が鳴ると台所に居たノエがパタパタと走り扉を開けるのが聞こえてきた。ノエと一緒に応接室に来た男は、私を見てなぜかため息を出す。
解せぬ。
「ディーオその態度は酷くない? いきなりため息とか」
「そっくりそのまま返したい気分だ。休校日に何用だ。それとその背後にある五つほどの酒樽は関係あるのか?」
「あーこれ? マギカから買った奴よ。一樽持ってく?」
「いらん」
立ったまま、上から目線で私を見てくる。
適当に座って、と言うまで立つ気なのかこの男は……先ほどから座るそぶりを見せないので、好きに座ってと声をかける。
「座ったら面倒な事言われそうだったのでな……仕方がない」
「別に面倒じゃないわよ。私を死刑から守って欲しいだけ」
座ったディーオは、私の言葉を聞いたとたんに立ち上がろうとする。
私はその手を握って必死に体重をかけた。
逃がさないわよ。
「く、離せっ!」
「話すから!」
「離せ。面倒事は持ち込むなっ!」
「話すからって離してって事? だったら座って!」
押し問答の末、ディーオの服が破れた所でディーオはソファーへ座った。
ディーオ様どうぞ。と、礼儀正しくナナが紅茶を運んでくると破れたローブを縫ってきます! ふんす! と持っていく。
まぁ可愛い。
「それに比べて、こっちは不機嫌そうな顔ね」
「そうな。じゃなくて不機嫌なんだ。死刑になるほど犯罪を犯したとも思えんが……わかった」
「本当!?」
「ああ、ナナ君や君の実家には被害が出ないように善処をしよう」
「ちょ、私の事は守ってくれないわけ? そもそも理由も聞いてもらってないんですけどー!」
「聞きたくないからな」
コイツわ……。
ゴホン。咳払いして一連の事を話す。
一連というのは、王から依頼を受け惚れ薬の納品をするのと、使うのがたぶんガール補佐官だ。という所だ。
「ふむ……ボクのもっとも嫌いな政治のジャンルだな。で? 死刑というのは、その薬が失敗したのか?」
「成功したわよ、それもナナとミーナのダブル天才錬金術師の傑作よ。薬は成功したのにいちゃもんつけられたら怖いじゃない」
後は証拠隠滅だ。
危険な薬なのは私も知っている、それを持っていって牢に閉じ込められたら人生オワタなのだ。
ディーオは腕を組んで話を聞いた後、紅茶を一口飲んで口を開く。
「保証人か」
「そう! ディーオがいれば薬だけ取られる事もないし安全に帰れるじゃない」
「一応言うが、王はそれほど愚かじゃないぞ」
「そりゃだってディーオは知らないじゃない、私は王に殺されたのよ!」
「何時だ?」
はっ!
前世でのゲームでの話だった。
「ええっと、夢で」
「…………今度いい薬がある」
「いや、ちょっとマジで心配しないでよ。とにかく、ディーオが証人として一緒について貰えれば、ね。ディーオしかいないのよ」
ディーオは考えるポーズをしているけど、何かちょっと嬉しそうだ。
「そうか、ボクしかいないか」
呟く姿はやっぱり嬉しそうである。
これはあれよね? ディーオに頼む前にエレファントさんに頼んで都合つかなかった事は伏せたほうがいいわよね。
あと、リュートとカインにも頼んだけどどっちも騎士科の遠征とかぶってダメだったのも伏せたほうがいいわよね。
さらに言うと、ミーナとナナどっちか連れて行こうと思ったけど、マギカも含め徹夜組な三人は今頃は爆睡中なのも黙っておこう。
「よし、ついていこう」
「本当? ありがとう」
「しかし、惚れ薬か……」
「え。もしかして欲しいの?」
もてない男の最後の手段、惚れ薬。
そうか、ディーオは欲しいのか、誰に飲ませるのかしら。
え、もしかして私とか?
「変な勘違いして椅子から逃げるな。コレを渡しておく」
ディーオは懐から正露丸みたいな黒い粒を取り出してテーブルに置いた。
一粒掴んで匂いを嗅ぐ。
「臭くはないから排泄物ではないようね」
「君はボクが普段から排泄物を持ち歩き、人に渡すような人間に見えるのかっ!」
「錬金術師なんて不思議なんだし、ないわけじゃないしー」
「一日であるが毒物を回避する薬だ。万が一であるが惚れ薬を飲まされるわけには行かないからな」
なるほど!
確かに、そういう事は考えてなかった。
私は直ぐに丸薬を飲む。
「これでいい?」
「ボクも飲んで置こう。さて……王は今日は城だろう直ぐに行くのか?」
「ええ、お願い」
お待たせしました。と、ノエが少し破れたローブを修復してもってきた。
先ほど破れた場所が見た目ではわからない。
「ノエ、馬車の用意お願いできる?」
「はい! 少々お待ちを」
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