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レッテルの下には、
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しおりを挟む「ねぇ、」
――放課後。
ベッドの上に腰かけてパラパラと雑誌を捲っているその姿に声を掛ければ、俯いていた顔がゆっくりと上がる。
「…ん?なに?」
心地よい低音が静かに響く。
少し長めの前髪から覗く漆黒の瞳が、ゆるりとあたしに向けられる。
この瞬間が、好き。
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