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揺れる黒と、広がる赤
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しおりを挟む休み明けの学校ほどダルイものはないと思う。
ただでさえ昨日の夜は動画サイトを見漁ったせいで寝不足だったし、いつもの倍はダルかった。
その結果、授業のほとんどを睡眠学習に当てたのは言うまでもない。
昼休みは相も変わらずマユミとユカと他愛もない話しをして過ごして、午後の授業も爆睡。
そして、やっとの思いで迎えた放課後。
「辻本、お前授業中に寝すぎな」
帰りのホームを終えた後、担任に委員会の雑用を頼まれたあたしは職員室へと向かい、渡されたプリントの山を3枚に綴ってホッチキスで留めるという作業をしていた。
そんなあたしの隣で今日の小テストの丸付けを行っていた担任がふいにそう言ってきた。
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