15 / 51
第15話 帰路
しおりを挟む
寝ているバルシュを横に
オレはゴロウと話をした。
「ゴロウ、君に会ったらお礼がしたかったんだ。
前の世界では本当にありがとう。君がいてくれたから色々頑張れたんだ」
「そうか?私は前の場所では寝てばかりで何もできていなかったけど・・・
タイガ、いや、この人にはダイと呼ばれていたかな。
君はこの世界では随分小さくなっちゃったんだね
前の場所で始めて会った時くらいの大きさだ」
「え?オレが初めて動物園に行ったときのこと覚えているの?」
「そりゃね、ほとんどの子供が私や他の子を見て怖がったりしている中で
君だけ楽しそうに私たちをずっと見ていたからね」
「そっか、初めて連れて行ってもらってゴロウを見たときは感動したな。」
・
・
・
それからゴロウとの話は続き気付けば日が落ち始めてた。
「父様、父様!起きてください!」
「んん~ は!? 私はどれくらい気を失っていた?」
「1時間くらいでしょうか」
「まずいな、このままだと日が暮れてしまう。
そうなると魔物も活発に動き始めてしまう。急いで帰ろう」
「はい、父様」
オレとバルシュは急いで鞄を持ちもと来た道を戻る
ゴロウはオレの肩に乗り快適そうだ。
ゴロウは見た目よりずっと軽く羽をもっているかのように
重さを感じない
もしかするとこれは何かの魔法が起因しているのかもしれない。
これは後で調べてみよう。
今は帰ることが最優先だ、
「ダイ、きをつけるのだぞ
この辺りはそこまで強い魔物はいないが
複数の魔物に囲まれると厄介だ。
数回は魔物との闘いになる事を覚悟しておいてほしい」
オレはコクりとうなずく。
真のとの実践経験のない俺は
バルシュの言葉を聞き今一度気を引き締めた。
・
・
・
あたりは真っ暗になっていた。
バルシュの生活魔法で弱めの光で進行方向を照らしているが、
3m先は何があるかもわからない。
数メートルごとにある道しるべを頼りにバルシュは進む
周りの魔物を警戒しながらの移動は想像以上にストレスだ。
バルシュにあとどれくらいかを聞こうとしたとき
「ついた・・・」
バルシュは立ち止まり 呟いた
え!?魔物は?
「まさか、一度も魔物と出くわすことが無いとは・・・」
バルシュも想定外だったのか少しキョトンとしている。
そうこうしていると遠くから声がする
「 ぁー ィー 」
声の方に目を向けると
「あなた― ダイ―」
と俺たちを呼びながらメリッサが駆け寄ってくる
そうして少し怒った感情と焦る感情が一緒になったような泣きそうな顔で
「どうしたのですか、遅いので本当に心配いたしました。。」
「すまんメリッサ 色々あってな、帰りの馬車で話そう」
「ごめんなさい、母様心配をかけてしまって」
「いえ、あなたたちが無事ならそれでいいの」
メリッサはオレに抱き着きながら涙声で話す。
その後ろに顔に引っかき傷と左目がはれ上がり痣になっているセバスチャンが見えて
メリッサを必死で止めてくれたセバスチャンの苦労が聞かなくても分かった。
オレとバルシュは馬車に乗り込む前にセバスチャンに謝った。
オレはゴロウと話をした。
「ゴロウ、君に会ったらお礼がしたかったんだ。
前の世界では本当にありがとう。君がいてくれたから色々頑張れたんだ」
「そうか?私は前の場所では寝てばかりで何もできていなかったけど・・・
タイガ、いや、この人にはダイと呼ばれていたかな。
君はこの世界では随分小さくなっちゃったんだね
前の場所で始めて会った時くらいの大きさだ」
「え?オレが初めて動物園に行ったときのこと覚えているの?」
「そりゃね、ほとんどの子供が私や他の子を見て怖がったりしている中で
君だけ楽しそうに私たちをずっと見ていたからね」
「そっか、初めて連れて行ってもらってゴロウを見たときは感動したな。」
・
・
・
それからゴロウとの話は続き気付けば日が落ち始めてた。
「父様、父様!起きてください!」
「んん~ は!? 私はどれくらい気を失っていた?」
「1時間くらいでしょうか」
「まずいな、このままだと日が暮れてしまう。
そうなると魔物も活発に動き始めてしまう。急いで帰ろう」
「はい、父様」
オレとバルシュは急いで鞄を持ちもと来た道を戻る
ゴロウはオレの肩に乗り快適そうだ。
ゴロウは見た目よりずっと軽く羽をもっているかのように
重さを感じない
もしかするとこれは何かの魔法が起因しているのかもしれない。
これは後で調べてみよう。
今は帰ることが最優先だ、
「ダイ、きをつけるのだぞ
この辺りはそこまで強い魔物はいないが
複数の魔物に囲まれると厄介だ。
数回は魔物との闘いになる事を覚悟しておいてほしい」
オレはコクりとうなずく。
真のとの実践経験のない俺は
バルシュの言葉を聞き今一度気を引き締めた。
・
・
・
あたりは真っ暗になっていた。
バルシュの生活魔法で弱めの光で進行方向を照らしているが、
3m先は何があるかもわからない。
数メートルごとにある道しるべを頼りにバルシュは進む
周りの魔物を警戒しながらの移動は想像以上にストレスだ。
バルシュにあとどれくらいかを聞こうとしたとき
「ついた・・・」
バルシュは立ち止まり 呟いた
え!?魔物は?
「まさか、一度も魔物と出くわすことが無いとは・・・」
バルシュも想定外だったのか少しキョトンとしている。
そうこうしていると遠くから声がする
「 ぁー ィー 」
声の方に目を向けると
「あなた― ダイ―」
と俺たちを呼びながらメリッサが駆け寄ってくる
そうして少し怒った感情と焦る感情が一緒になったような泣きそうな顔で
「どうしたのですか、遅いので本当に心配いたしました。。」
「すまんメリッサ 色々あってな、帰りの馬車で話そう」
「ごめんなさい、母様心配をかけてしまって」
「いえ、あなたたちが無事ならそれでいいの」
メリッサはオレに抱き着きながら涙声で話す。
その後ろに顔に引っかき傷と左目がはれ上がり痣になっているセバスチャンが見えて
メリッサを必死で止めてくれたセバスチャンの苦労が聞かなくても分かった。
オレとバルシュは馬車に乗り込む前にセバスチャンに謝った。
401
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる