俺の相棒は元ワニ、今ドラゴン!?元飼育員の異世界スローライフ

ライカタイガ

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第18話 朝支度

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ゴロウが肉を食べ終わり満足そうにプカプカ浮いていたので

ゴロウに用意したクッションを別途の横に置いた。

「ゴロウ、一応寝床用意したから寝るときはここで寝てね」

「うん、眠くなってきたところ」

ゴロウはそうあくびをしながら答え

クッションの上に横になった。



それを見て、ドラゴンって多分大きくなるよな。

そうなるとこんなクッションじゃ寝れないよな。

まぁ追々考えるか・・・



今日は疲れたしオレも寝ることにした。



「おやすみ、ゴロウ・・・」

既にゴロウはいびきをかいて入眠していた。




翌朝目を覚ますと、昨日寝ていたクッションにゴロウがいない。

しかもオレはオレで体が重くて起き上がれない。

昨日の契約に魔力を使いすぎたせいかもしれない。

そうこう考えていると視界の下の方から

太い尻尾がぴょこぴょこと動いている。

ゴロウがオレの上で寝ているようだ。



そのせいでオレも身動きが取れないのだ。

「ゴロウ。ごめん、起きてくれないかな」



「ううーん、ダイ、おはよう。もうちょっと寝かせて」

ゴロウは前の世界にいたときからの癖なのか、

それとももともと寝るのが好きなのか起きるのが苦手なようだ。



「わかった、寝ててもいいから少しずれてくれるかな」

「ここが一番寝やすかったんだけど…いいよ」



「ありがとう…」

ゴロウがオレのおなかの上からずれるとようやく起き上がることが出来た。

朝の支度をしようと服を出そうと歩き始めると

2m程前に押し出された。



「ゴロウ何かした?」



「むにゃむにゃ、え、何もしてないよ~」



「そうか、ごめん。」



そう謝り、もう一度1歩前に足を出す。



ドシンッ



今度は先ほどよりも前に進み壁にぶつかってしまった。

しかし痛みは枕が軽く当たったくらいの衝撃で

ほぼダメージはない。



「俺の能力が強化されているのか・・・体も軽くなって頑丈になっている」

これもゴロウとの契約したことに関係があるのか

バルシュに報告することがまた増えた。



色々考えているとドアがノックされた

「ダイ様、どうかなさいましたか!?」

エリーの声だ、さっきの音で心配をかけてしまったようだ。



「ううん、エリー大丈夫だよ。寝ぼけてベッドから落ちちゃっただけだから」



「そうですか、ですがダイ様お支度のお手伝いをしなくて本当に大丈夫なのですか?」



乳母としてオレの面倒を見てくれているエリーに

オレは5歳になったんだから着替えくらい一人でできる

と言い今日から一人で朝の支度をすることになっている。

5歳の体とはいえ裸を見られるのはやはり恥ずかしい。



「大丈夫!大丈夫だよ!一人でできるよ」



「そうですか、何かありましたらすぐにお申し付けくださいね」

なんだか寂しそうな声だが着替えくらい一人でやらせてほしいので



「うん!エリーありがとう」



「いえ、それでは外でお待ちしておりますね」



待っているのか・・・

急いで支度をしよう。でなければ戸惑ていると思われて

明日からまた支度を手伝ってもらうことになってしまいそうだ。



オレは急いで支度をした。

シャツを2枚とパンツを1枚力の加減を誤り破いてしまったが。

これは後でゴロウの力を図る名目でどうにか処分しよう・・・
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