俺の相棒は元ワニ、今ドラゴン!?元飼育員の異世界スローライフ

ライカタイガ

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第36話 新たなる訓練2

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訓練を開始して3時間ほどたっただろうか。

「今日の所はここまでにしましょう」
とレオンナンドが提案した。

オレはもう少しやりたかったがレオンナンドの提案を聞く事にした。

「ダイ様、これだけ魔力を使ってもまだ尽きないなんて
ダイ様の魔力量は計り知れませんね」

「はい、なのでこの魔力が間違って一気に解放される事があると思うと怖くて・・・」
オレはレオンナンドに不安を打ち明けた

レオンナンドは神妙な面持ちで
「ですね・・・」というと続けて

「なので訓練あるのみです!
明日も、明後日もそのまた先もダイ様の不安がなくなるまで私はずっとお付き合いします!」キラン

まさに心の靄を晴らす爽やかな風のようなスマイル

「はい!よろしくお願いします!」
と元気に返事をした。

「そうだ、バルシュ様からダイ様と相談してほしいと言われていたのですが
訓練の時以外は一時的に能力値を下げる魔法を使ってみてはどうかと・・・
正直、能力を下げる魔法をダイ様にかけるのは気が引けるのですが・・・」

なるほど、それを使えば普段の生活でものを壊したりしてしまう事が減りそうだ。
オレは、レオンナンドのスマイルを真似して
「かけてください!これで安心して生活できます!」キラン

レオンナンドは安堵の表情となり
「わかりました!それでは掛けます。効果は7時間ほどなので昼と夜食後に行いましょう」

オレはなんか病院でもらう薬みたいだなとか思いながら
「はい、お願いします」
と返事をした。

レオンナンドは目を瞑りブツブツと詠唱を始めた。
「能力減少!」


オレの体にふわっと光が宿り消えると体が少し重くなったように感じた。

レオンナンドはふぅと一息つけると
「これで能力が一時的に抑えられました。試しにさっきと同じように木剣に魔力を流してみてください。」

おれは手を何度か開いて閉じてを繰り返した後
「はい、ではやってみます」
木剣を振りかぶり、魔力をに剣流し始める。
体感では1/3程度だろうか。さっきより力が制限されているのがわかった。
「抑えられています!」

「はい、では次に思いっきりジャンプしてみてください!」

オレはレオンナンドを見て頷き
グッと足に力を込めてジャンプをした。

肩に鉛でも乗っているかのようにジャンプがしずらくなった。

しかし気付くとレオンナンドの頭を超えていた

レオンナンドは得意のスマイルも引きつり
「ははは、能力を落としてもこれほどとは」

それどもオレはうれしかった
「すっごく飛びにくかったです!ありがとうございます!」

「能力を下げられてお礼を言われたのは初めてですよ。ははは
それではお屋敷に戻りましょうか」

「はい」と返事をして安心したオレは岩の上で寝ているゴロウを小脇に抱え
1日目の訓練を終えた。

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