呼んでいる声がする

音羽有紀

文字の大きさ
43 / 61
第2章

呼んでいる声がする第2章(その3)星

しおりを挟む
呼んでいる声がする第2章(その3) 星



「あたしね、実は蓮花ちゃんの出て来るやまももの木の夢ずっと見ているの。」

「えっ、瑠子ちゃんも?」

蓮花は頷いた

「これって不思議よね。」

「わあ、じゃあ、あたし達は前世でも会っていたのかな。」

「そうかも。」

「すごい。」

 嬉しそうに蓮花はほほ笑んだ。

「うん、でも、蓮花ちゃん、辛そうで何処かに行っちゃうのそれをあたしが必死で止めてるの。」

「ええ?ほんと?」

 驚いた様に蓮花は言って言葉を続けた。

「あたしの夢と関連有るのかもしれないだって、あたしの夢の中でもね、あの木の周辺で爆撃が落ちたんだけれど何処か行く所があってそれを女の人が必死に止めているの。その女の人って瑠子ちゃんなのかな?」

 驚いて瑠子は言った。

「そうなのかも。なんか同じ場面の様だね。」

 「そうなの! すごーい。わあ、じゃあ、あたし達前世でも会っていたのかな。同じ夢を見ているんだ。」

興奮した蓮花はそう言った。

 でも本当に本当に前世かなと蓮花のはしゃぎ様を見ながらとても不思議な感覚がした。

 なんにしても蓮花が喜んでくれて良かったと思った。

浜岡駅について蓮花と別れ樹海線に乗った。

 イエローハウスの坂に到着して猫達いるかなと瑠子は思ったが猫男は毎日ご飯を上げているみたいで瑠子が通る頃にはもう誰もいない。

  何処かで猫達は寝ているのかなと思った

 彼は、餌代を稼ぐ為にバイトしているのかないや、それではまるで、彼が聖人みたいではないかとまた首を振った

最近こんな具合で首をふりすぎて首の調子が悪いので気をつけなければいけないと思った。

コツコツコツ

自分の足音だけが坂の道に響いている

その音で夜に妹だけ連れて出て行った母を思い出してしまった。

 なぜ母はあたしを置いて行ってしまったのか

子供が生まれてから夫婦仲が悪くなったと言われた事があったっけ

それからあたしは結婚しないと決めたよ

 と瑠子は遠い何処かに居る母親に向かって言った。

 そう考えて歩いていた瑠子は背筋が曲がって下を向いていたせいか人が後ろから歩いて来る気配に気ずかなかった。

 にわかに声がして驚いて振り向くとイエローハウスの留萌さんであった。

「こんばんは。また会いましたね」

振り向くと留萌さんであったが、その物言いに笑ってしまった。

「こんばんは。」

少し声のトーンを上げて答えた。暗い気持ちを悟られたくは無かったのだ。

「寂しい夜だね。俺はいつもこんな日は空を見るんだ。星を見ると癒されるんですよ。」

そう言うと留萌さん空を見上げた。

その言葉で瑠子もそうした。

 星は少ししか無かったけれど、冷たい空気が夜空を神秘的に見せていた。



                              つづく


読んでいただいてありがとうございます^^
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

地味男はイケメン元総長

緋村燐
青春
高校一年になったばかりの灯里は、メイクオタクである事を秘密にしながら地味子として過ごしていた。 GW前に、校外学習の班の親交を深めようという事で遊園地に行くことになった灯里達。 お化け屋敷に地味男の陸斗と入るとハプニングが! 「なぁ、オレの秘密知っちゃった?」 「誰にも言わないからっ! だから代わりに……」 ヒミツの関係はじめよう? *野いちごに掲載しているものを改稿した作品です。 野いちご様 ベリーズカフェ様 エブリスタ様 カクヨム様 にも掲載しています。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...