17 / 70
入隊試験編
第14章 二次試験その5 その時が訪れる
しおりを挟む
「『ジャッジメントレイン』!」
翼からティルの放った光の羽根が、弾丸の集中豪雨となってギーメルを襲った。無数の光弾がまるで標的を襲う蜂の群れのように、地上から不敵な笑みを浮かべて空を見上げるギーメルに向かって、一直線に降り注いだ。
だが、またしてもギーメルの体が一瞬青白く発光し、体に稲妻が走ると、目にも止まらない速さで走り出した。
ティルの放った光の羽根が着弾し、けたたましい炸裂音とともにステージの石材を文字通り蜂の巣に変えたときには、ギーメルの姿はすでにステージ上の反対側にあり、涼しい顔で上空のティルに視線を向けていた。
「このっ!逃がさないから!」
ティルは狙いを再びギーメルに向け直し、なおも光の羽根の豪雨を撃ち込み続けた。まるで戦闘ヘリの機銃掃射のように、ギーメルを追撃し続けたが、思うように標的をとらえることができない。ギーメルは、あらかじめ狙いを見透かしているかのように変幻自在の足運びで、稲妻のようにステージ上を駆け回り、ティルを嘲笑った。
「遅え遅え!そんなんじゃ一生当たらねぇな。
もっとやる気出して来いや!」
「ダメだ、集中砲火じゃとらえられない。だったら、これでどう⁉︎」
ティルは光の尾を引きながらさらに上空へと飛翔する。
ステージ全体を視界におさめることができる高さから、地上を見下ろすと、深く息を吸い、再び背中の翼に魂気を充填する。翼がにわかに輝きの強さを増すと、今度はステージ全域にまで攻撃範囲を広げて光の羽根を斉射した。裁きの雨がステージ全体に降り注ぎ、視界に入るものを焼き払った。
「これならどう?いくら素早く動けても、逃げ場はなかったハズ・・・。」
ティルは呼吸を乱しながら、土煙で覆われたステージ上を見下ろしていた。そのとき、不意に、体が浮力を失い、地面に落下しそうになる感覚を覚える。
「(いけない!)」
翼に魂気を集中し直し、体勢を整えた。
ただでさえ翼の形成には大量のオーラを消費する。その翼から、光の羽根を雨の様に放っての大規模攻撃を立て続けに行った反動が現れ始めていた。この調子のまま長く戦い続けることはできない。
「(これでもダメだったら、空中からの攻撃じゃ倒しきれない・・・)」
ティルは祈る様な気持ちで、眼下の土煙が晴れて行くのを見守った。
だが、土煙の中から姿を現したのは、体の至るところに傷を負いながらも、なお我健在なりとばかりに全身から覇気を立ち昇らせ、眼光鋭く上空を睨みつけるギーメルの姿であった。
「(ダメだ、攻撃範囲を広げた分、羽根の密度が保てなかったんだ。いくらか命中はしたみたいだけど、決定打には程遠い。どうしよう・・・⁉︎」
気力を削っての大規模攻撃でも事態を打開できず、焦燥感を覚え始めたティルに対し、ギーメルは突き立てた親指をこれ見よがしに突き出すと、地面に向けて反転させ、大きく口角を上げて、これでもかというほど歯を剥き出しにして、挑発的な笑い顔を向けていた。
「コイツ・・・!バカにして!いいよ、やってやろうじゃない、接近戦で仕留めてやる!」
このまま遠距離戦で根気を消耗しても、ジリ貧だ。それなら、イチかバチか距離を詰めて、『雀蜂の一撃(ホーネットスパーク)』を撃ち込む。
ティルは意を決して急降下すると、光のムチを振るいながらギーメルの周囲を縦横無尽に飛び回った。
一足で強打を撃ち込まれないギリギリの距離を保ちつつ、隙あらば急所にムチを撃ち込む機会をうかがいながら、集中を切らさずにギーメルを牽制し続けた。
「空中でのスピードなら、私だって負けてない、必ず隙を見つけてやるから!」
「いいねぇ!早く飛び込んで来いよ、ムラムラしてきたぜぇ⁉︎」
ギーメルもまた昂りを見せ、さらに速度を上げて稲妻のごとく駆け回った。
両者があらん限りのスピードで空中、地上、それぞれの土俵を駆け巡り、時折接触する度に散る火花が、観戦する者たちの真剣な眼差しを照らし出していた。
ティルとギーメルのスピード勝負は互角と言えたが、やがてその時が訪れる。
ティルは接近戦では、光のムチとクナイによる牽制と一撃離脱戦法に徹していたが、密かに翼に、数発分だけ羽根の光弾を放つためのオーラを溜めていた。
「(この間合いで動き回りながらの、翼からの攻撃はないと思っているハズ。だからコレは、決まる!)」
ムチを振るうと見せかけて、翼から数発の光弾をギーメルの顔面に目がけて撃ち出した。
「うおお⁉︎危ねぇ!」
それでもギーメルは咄嗟に反応し、大きく体をのけぞらせ体勢を崩しながらも、光弾を回避した。
「(なんて反応速度なの。でも、まだ想定内。本命はこっち!)」
体をのけぞらせた拍子にガラ空きになったギーメルの首元に狙いをつけ、ムチの先端を滑り込ませる。逆転の『雀蜂の一撃(ホーネットスパーク)』を撃ち込むために。
だがその時、ギーメルの体が一段と強い光を放つと、体勢を崩していたはずのギーメルが、ティルの視界から消え去っていた。
次の瞬間、ティルの視界が反転する。
体から力が抜け、まるで頭の中に壊れたスピーカーを詰め込まれたように、キンキンと耳鳴りが響く。自分が顔を壁に押し当てている状態であることに気がつく。私は一体何をやって・・・いや、これは壁ではない、ステージの床だ。いつの間にか攻撃を受け、ダウンを喫したんだ!
「今の見たかい?バルトス。」
「ああシェリー、奴は体勢を崩された状態から、電流刺激によって限界を超えた反応速度で、立て続けに体を動かし、回避、接近、攻撃の3動作を一瞬のうちにやってのけた。」
「あのアジリティでコンボを繰り出せるとはね。これは、勝負ありかな?」
ギーメルはステージにはいつくばるティルを、仁王立ちで見下ろしていた。
「どうだ、オレ様の『雷光演舞(サンダーダンサー)』の味は?このオレを仕留めに来てたハズなのに、何が起きたかわからないだろう?」
ティルはどうにか起き上がろうと、体を起こすが、掌と膝を地面に着けた体勢から、立ち上がることができない。膝がガクガクと笑って震えが止まらない。景色が歪んでいる。目に映るものすべてが、まるでグチャグチャに混ぜた絵の具をぶちまけたかのようだ。
「ムダだぜ。アゴのいい所に、パンチを入れさせてもらったからな。脳がメチャクチャに揺らされて、体はいうことを聞かねぇし、魂気を満足に練ることもできないハズだ。」
「う・・・うるさい。まだ・・終わってない・・!」
絞り出すような声で威嚇すると、かろうじて掌を地面から離して、震える2本の足で体を支え、ギーメルを睨みつけた。
「いいねぇ、まだ目が死んでねぇ。だが、お前はもう終わりだよ!」
おもむろにティルの首元を片手で掴み、体ごと吊り上げた。
「『大雷台祭(サンダーカーニバル)』!」
ギーメルの体に稲光が走り、掴んだ首元から伝った電撃がティルに襲いかかった。
翼からティルの放った光の羽根が、弾丸の集中豪雨となってギーメルを襲った。無数の光弾がまるで標的を襲う蜂の群れのように、地上から不敵な笑みを浮かべて空を見上げるギーメルに向かって、一直線に降り注いだ。
だが、またしてもギーメルの体が一瞬青白く発光し、体に稲妻が走ると、目にも止まらない速さで走り出した。
ティルの放った光の羽根が着弾し、けたたましい炸裂音とともにステージの石材を文字通り蜂の巣に変えたときには、ギーメルの姿はすでにステージ上の反対側にあり、涼しい顔で上空のティルに視線を向けていた。
「このっ!逃がさないから!」
ティルは狙いを再びギーメルに向け直し、なおも光の羽根の豪雨を撃ち込み続けた。まるで戦闘ヘリの機銃掃射のように、ギーメルを追撃し続けたが、思うように標的をとらえることができない。ギーメルは、あらかじめ狙いを見透かしているかのように変幻自在の足運びで、稲妻のようにステージ上を駆け回り、ティルを嘲笑った。
「遅え遅え!そんなんじゃ一生当たらねぇな。
もっとやる気出して来いや!」
「ダメだ、集中砲火じゃとらえられない。だったら、これでどう⁉︎」
ティルは光の尾を引きながらさらに上空へと飛翔する。
ステージ全体を視界におさめることができる高さから、地上を見下ろすと、深く息を吸い、再び背中の翼に魂気を充填する。翼がにわかに輝きの強さを増すと、今度はステージ全域にまで攻撃範囲を広げて光の羽根を斉射した。裁きの雨がステージ全体に降り注ぎ、視界に入るものを焼き払った。
「これならどう?いくら素早く動けても、逃げ場はなかったハズ・・・。」
ティルは呼吸を乱しながら、土煙で覆われたステージ上を見下ろしていた。そのとき、不意に、体が浮力を失い、地面に落下しそうになる感覚を覚える。
「(いけない!)」
翼に魂気を集中し直し、体勢を整えた。
ただでさえ翼の形成には大量のオーラを消費する。その翼から、光の羽根を雨の様に放っての大規模攻撃を立て続けに行った反動が現れ始めていた。この調子のまま長く戦い続けることはできない。
「(これでもダメだったら、空中からの攻撃じゃ倒しきれない・・・)」
ティルは祈る様な気持ちで、眼下の土煙が晴れて行くのを見守った。
だが、土煙の中から姿を現したのは、体の至るところに傷を負いながらも、なお我健在なりとばかりに全身から覇気を立ち昇らせ、眼光鋭く上空を睨みつけるギーメルの姿であった。
「(ダメだ、攻撃範囲を広げた分、羽根の密度が保てなかったんだ。いくらか命中はしたみたいだけど、決定打には程遠い。どうしよう・・・⁉︎」
気力を削っての大規模攻撃でも事態を打開できず、焦燥感を覚え始めたティルに対し、ギーメルは突き立てた親指をこれ見よがしに突き出すと、地面に向けて反転させ、大きく口角を上げて、これでもかというほど歯を剥き出しにして、挑発的な笑い顔を向けていた。
「コイツ・・・!バカにして!いいよ、やってやろうじゃない、接近戦で仕留めてやる!」
このまま遠距離戦で根気を消耗しても、ジリ貧だ。それなら、イチかバチか距離を詰めて、『雀蜂の一撃(ホーネットスパーク)』を撃ち込む。
ティルは意を決して急降下すると、光のムチを振るいながらギーメルの周囲を縦横無尽に飛び回った。
一足で強打を撃ち込まれないギリギリの距離を保ちつつ、隙あらば急所にムチを撃ち込む機会をうかがいながら、集中を切らさずにギーメルを牽制し続けた。
「空中でのスピードなら、私だって負けてない、必ず隙を見つけてやるから!」
「いいねぇ!早く飛び込んで来いよ、ムラムラしてきたぜぇ⁉︎」
ギーメルもまた昂りを見せ、さらに速度を上げて稲妻のごとく駆け回った。
両者があらん限りのスピードで空中、地上、それぞれの土俵を駆け巡り、時折接触する度に散る火花が、観戦する者たちの真剣な眼差しを照らし出していた。
ティルとギーメルのスピード勝負は互角と言えたが、やがてその時が訪れる。
ティルは接近戦では、光のムチとクナイによる牽制と一撃離脱戦法に徹していたが、密かに翼に、数発分だけ羽根の光弾を放つためのオーラを溜めていた。
「(この間合いで動き回りながらの、翼からの攻撃はないと思っているハズ。だからコレは、決まる!)」
ムチを振るうと見せかけて、翼から数発の光弾をギーメルの顔面に目がけて撃ち出した。
「うおお⁉︎危ねぇ!」
それでもギーメルは咄嗟に反応し、大きく体をのけぞらせ体勢を崩しながらも、光弾を回避した。
「(なんて反応速度なの。でも、まだ想定内。本命はこっち!)」
体をのけぞらせた拍子にガラ空きになったギーメルの首元に狙いをつけ、ムチの先端を滑り込ませる。逆転の『雀蜂の一撃(ホーネットスパーク)』を撃ち込むために。
だがその時、ギーメルの体が一段と強い光を放つと、体勢を崩していたはずのギーメルが、ティルの視界から消え去っていた。
次の瞬間、ティルの視界が反転する。
体から力が抜け、まるで頭の中に壊れたスピーカーを詰め込まれたように、キンキンと耳鳴りが響く。自分が顔を壁に押し当てている状態であることに気がつく。私は一体何をやって・・・いや、これは壁ではない、ステージの床だ。いつの間にか攻撃を受け、ダウンを喫したんだ!
「今の見たかい?バルトス。」
「ああシェリー、奴は体勢を崩された状態から、電流刺激によって限界を超えた反応速度で、立て続けに体を動かし、回避、接近、攻撃の3動作を一瞬のうちにやってのけた。」
「あのアジリティでコンボを繰り出せるとはね。これは、勝負ありかな?」
ギーメルはステージにはいつくばるティルを、仁王立ちで見下ろしていた。
「どうだ、オレ様の『雷光演舞(サンダーダンサー)』の味は?このオレを仕留めに来てたハズなのに、何が起きたかわからないだろう?」
ティルはどうにか起き上がろうと、体を起こすが、掌と膝を地面に着けた体勢から、立ち上がることができない。膝がガクガクと笑って震えが止まらない。景色が歪んでいる。目に映るものすべてが、まるでグチャグチャに混ぜた絵の具をぶちまけたかのようだ。
「ムダだぜ。アゴのいい所に、パンチを入れさせてもらったからな。脳がメチャクチャに揺らされて、体はいうことを聞かねぇし、魂気を満足に練ることもできないハズだ。」
「う・・・うるさい。まだ・・終わってない・・!」
絞り出すような声で威嚇すると、かろうじて掌を地面から離して、震える2本の足で体を支え、ギーメルを睨みつけた。
「いいねぇ、まだ目が死んでねぇ。だが、お前はもう終わりだよ!」
おもむろにティルの首元を片手で掴み、体ごと吊り上げた。
「『大雷台祭(サンダーカーニバル)』!」
ギーメルの体に稲光が走り、掴んだ首元から伝った電撃がティルに襲いかかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
嘘つきな君の世界一優しい断罪計画
空色蜻蛉
ファンタジー
誰も傷つけないよう付いた嘘が暴かれる時、誰よりも優しい青年の真実が明らかになる。
悪逆非道な侯爵家に生まれたリトスは、王太子妃を狙っている妹の野望を阻止し、実家を良い感じに没落させて、自分は国外追放されたいな~と考えていた。
軟派で無能な侯爵令息を装い、妹の対抗馬である庶民出身のテレサ嬢を支援したり、裏でいろいろ画策していた。
しかし、リトスの完璧な計画は、国外から招聘された有名な魔術師レイヴンによって徐々に暴かれていく。
リトスとレイヴン、二人の【星瞳の魔術師】が織りなす、オリジナル世界観の異世界ファンタジー物語。
※女性向けハイファンタジー&ブロマンス作品です
恋愛がメインではないので既存の女性向けカテゴリに分類できず・・主役二人の関係性はBLに近いです。
主人公最強、かつ相方も最強で、対等に戦うライバル&相棒です。
主役二人が水戸黄門よろしく事件を恰好よく解決していくお話になります。いっそ文芸の方がいいのかも?
※カクヨム、エブリスタ、Talesで連載中。掲載サイトによって進行がちがいます。
また、番外編の掲載の仕方も各サイトの仕様に合わせて変えています。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる