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No.2 勇者、呼んでみた。

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我だ。この世界を管轄する神である我だ。

この日記、口に出した事もそのまま記録されるのだな…注文内容まで残ってしまっているではないか。まあ後で見返すとこう言う日もあったなぁなど思い返せるのなら日記としては良いのだろう。

よし、昨日の焼肉で知神に聞いた異世界転生とやらをやってみることにしよう。
えーと、勇者を召喚して敵勢力と戦わせるのが主流だと聞いたな。まずは呼んでくる勇者を見繕わなければ。

むぅ、他の神に一々生物借りてもいいか確認するの面倒臭いな。

あ、そうだ、冥界に行きそうになってる魂捕まえてこっそり持ってくればよくね?バレたら冥界神に後で怒られそうだが、まあバレなければどうということはあるまい。

むむむむむ、それっ

おーおー、暴れるな、折角我が其方にもう一度生を授けてやろというのだ。

む?お前は誰だと?

神である我にお前とは、中々無礼な奴だな。

ん、そうだ。我は世界を管理する神だ。

いや、お主の世界の神ではないのだが、まあよい。

お主を捕まえたのは、我の世界に連れてゆく為だ。

おお、物分かりがよいな。そうだ、異世界転生だ。

はぁ?特典?何だそれは。そんな物ある訳無かろう。

ええい文句の多い奴め!さっさと行かんか!
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