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第10話「浮気相手の末路」
第10話「浮気相手の末路」
裁判まで、あと五日になった。
現在の状況を整理すると——ロットは騎士団の留置所に拘留中。横領罪と署名偽造罪で正式に立件済み。カーシュ伯爵は連帯賠償の申し立てを受けて、弁護人を通じた交渉に応じ始めていた。
そしてアレル・ミーシュへの民事責任の追及が、いよいよ本格化していた。
その日の朝食を終えたころ、シードが書類を持って食堂に戻ってきた。
「アレル・ミーシュ側から、接触の申し入れがあった」
「また、ですか」
私は紅茶のカップを置いた。
以前にも、ミーシュ男爵家から書状が来たことがあった。あのときはエドガー騎士の助言に従って、騎士団を通じて対応した。
「今回は本人からだ」
「アレル本人から?」
「ああ。直接話し合いたいと」
シードは書類をテーブルに置いた。
「君はどうしたい」
私は少し考えた。
アレルと話す。三週間前の応接室で、扇の陰で笑っていた顔が浮かんだ。ロットの隣で得意げにしていた、あの表情。
「会いません」
私は静かに答えた。
「理由は」
「話すことが何もありません。帳簿の数字は、感情で変わりませんので」
シードが、わずかに目を細めた。
「そうか」
「断りの返事は、騎士団を通じてお願いできますか」
「すでにそのつもりだった」
シードは書類を手に取って、立ち上がった。
「ただ——アレルが申し入れをしてきた理由は、把握しておいた方がいい」
「何か動きがありましたか」
シードが椅子に座り直した。
「アレル側の弁護人から、示談の打診が来ている」
「示談」
「不正受益の民事責任について、裁判外で解決したいという申し出だ。つまり——」
シードは静かに続けた。
「アレル側は、裁判になることを恐れている」
示談の打診、という話を聞きながら、私はアレルのことを考えた。
計算高い人だと思っていた。ロットに近づいたのも、打算があってのことだろうと。でも——詰めが甘かった。私が帳簿をつけていることを、軽視していた。
あるいは、知らなかったのかもしれない。
ロットが私の資産を横領していると知りながら受け取っていたのか、それとも「夫が妻の許可を得て引き出した金だ」と信じていたのか。
どちらにせよ、受け取った事実は変わらない。
「示談には応じるつもりはありません」
私は静かに言った。
「理由を聞いていいか」
「示談で幕引きにしてしまえば、アレルが本当のことを知らないまま終わります」
シードが、少し目を上げた。
「本当のこと、とは」
「自分がしたことの重さを、きちんと知ってほしいんです」
私は膝の上の手を、少し握った。
「楽に終わらせるつもりはありません。ただ——必要以上に追い詰めるつもりもない。裁判で、然るべき結論を出してもらえれば、それで十分です」
シードはしばらく、私を見ていた。
「わかった」
短く言って、書類に目を落とした。
「示談は断る。裁判で決着をつける方向で進める」
「お願いします」
午後、シードが珍しく早く書斎から出てきた。
「少し時間がある。庭に出るか」
突然の申し出に、私は少し目を瞬かせた。
「シードが庭に?」
「何かおかしいか」
「いいえ。……嬉しいです」
シードは何も言わなかった。でも、先に庭への扉を開けた。
庭に出ると、午後の日差しが柔らかく差していた。白と紫の花が、風に揺れている。私たちは並んでベンチに座った。
しばらく、何も話さなかった。
ただ、庭を見ていた。
「リーナ」
やがてシードが口を開いた。
「アレルのことだが」
「はい」
「示談を断ることで、ミーシュ家との関係が複雑になる可能性がある。それは理解しているか」
「しています」
「構わないのか」
「構いません」
私は静かに答えた。
「ミーシュ家との関係を守るために、アレルを見逃す理由がありません」
シードが、少し間を置いた。
「そうだな」
「それに——」
私は庭の花を見ながら続けた。
「アレルのことは、もう怒っていないんです」
「怒っていない?」
「ええ。最初は、腹が立ちました。あの応接室で笑っていた顔を見たとき。でも今は——気の毒だと思っています」
シードが、静かに私を見た。
「気の毒」
「ロットを信じて、ロットに利用されて、最後はロットに全部押しつけられた。そういう人だったのかもしれないと思うと——純粋に怒る気にはなれなくて」
シードはしばらく黙っていた。
「君は、優しすぎる」
「そうでしょうか」
「そうだ」
彼は静かに言った。
「だからといって、見逃せとは言わない。ただ——君がそういう人だということを、覚えておく」
私は少し目を瞬かせた。
覚えておく、という言葉が、胸の奥に静かに落ちた。
夕方、エドガー騎士から書状が届いた。
アレルの聴取で、新たな事実が判明したという。
ロットとアレルの間でやり取りされた書状の精査が完了した結果——アレルがロットに対して、複数回にわたって「もっと金が必要だ」と要求していた記録が見つかった。
つまり、アレルは受け取るだけではなく、積極的に要求していた。
私はその書状を読んで、静かに息をついた。
アレルからの接触申し入れには、短い返書を添えることにした。騎士団を通じて届けてもらう形で、一文だけ書いた。
——泣いても、帳簿の数字は変わりません。
気の毒だと思ったのは、少し早かったかもしれない。でも、判断を変えるつもりはなかった。
でも——それで判断を変えるつもりはなかった。裁判で、然るべき結論を出してもらえばいい。それは変わらない。
夕食の席でシードに書状を渡すと、彼は一読して短く言った。
「予想通りだ」
「そうですか」
「これで、アレルへの不正受益の追及がより明確になる。民事で確実に動ける」
「わかりました」
私は料理に手をつけながら、窓の外を見た。
夕暮れの空が、深い橙色に染まっていた。
「シード」
「なんだ」
「裁判が終わったら——少しだけ、遠出したいです」
シードが顔を上げた。
「遠出」
「王都の外に出たことが、ここしばらくないので。どこか、静かなところへ」
シードは少し間を置いた。
「裁判が終わってから、考える」
「……それは、一緒に行ってくれるということですか」
「勝手にどこかへ行かせるわけにはいかない」
シードはそう言って、料理に視線を戻した。
私は小さく笑った。
過保護、というのは、本当に筋金入りだった。
でも——悪くない。
全然、悪くなかった。
裁判まで、あと五日になった。
現在の状況を整理すると——ロットは騎士団の留置所に拘留中。横領罪と署名偽造罪で正式に立件済み。カーシュ伯爵は連帯賠償の申し立てを受けて、弁護人を通じた交渉に応じ始めていた。
そしてアレル・ミーシュへの民事責任の追及が、いよいよ本格化していた。
その日の朝食を終えたころ、シードが書類を持って食堂に戻ってきた。
「アレル・ミーシュ側から、接触の申し入れがあった」
「また、ですか」
私は紅茶のカップを置いた。
以前にも、ミーシュ男爵家から書状が来たことがあった。あのときはエドガー騎士の助言に従って、騎士団を通じて対応した。
「今回は本人からだ」
「アレル本人から?」
「ああ。直接話し合いたいと」
シードは書類をテーブルに置いた。
「君はどうしたい」
私は少し考えた。
アレルと話す。三週間前の応接室で、扇の陰で笑っていた顔が浮かんだ。ロットの隣で得意げにしていた、あの表情。
「会いません」
私は静かに答えた。
「理由は」
「話すことが何もありません。帳簿の数字は、感情で変わりませんので」
シードが、わずかに目を細めた。
「そうか」
「断りの返事は、騎士団を通じてお願いできますか」
「すでにそのつもりだった」
シードは書類を手に取って、立ち上がった。
「ただ——アレルが申し入れをしてきた理由は、把握しておいた方がいい」
「何か動きがありましたか」
シードが椅子に座り直した。
「アレル側の弁護人から、示談の打診が来ている」
「示談」
「不正受益の民事責任について、裁判外で解決したいという申し出だ。つまり——」
シードは静かに続けた。
「アレル側は、裁判になることを恐れている」
示談の打診、という話を聞きながら、私はアレルのことを考えた。
計算高い人だと思っていた。ロットに近づいたのも、打算があってのことだろうと。でも——詰めが甘かった。私が帳簿をつけていることを、軽視していた。
あるいは、知らなかったのかもしれない。
ロットが私の資産を横領していると知りながら受け取っていたのか、それとも「夫が妻の許可を得て引き出した金だ」と信じていたのか。
どちらにせよ、受け取った事実は変わらない。
「示談には応じるつもりはありません」
私は静かに言った。
「理由を聞いていいか」
「示談で幕引きにしてしまえば、アレルが本当のことを知らないまま終わります」
シードが、少し目を上げた。
「本当のこと、とは」
「自分がしたことの重さを、きちんと知ってほしいんです」
私は膝の上の手を、少し握った。
「楽に終わらせるつもりはありません。ただ——必要以上に追い詰めるつもりもない。裁判で、然るべき結論を出してもらえれば、それで十分です」
シードはしばらく、私を見ていた。
「わかった」
短く言って、書類に目を落とした。
「示談は断る。裁判で決着をつける方向で進める」
「お願いします」
午後、シードが珍しく早く書斎から出てきた。
「少し時間がある。庭に出るか」
突然の申し出に、私は少し目を瞬かせた。
「シードが庭に?」
「何かおかしいか」
「いいえ。……嬉しいです」
シードは何も言わなかった。でも、先に庭への扉を開けた。
庭に出ると、午後の日差しが柔らかく差していた。白と紫の花が、風に揺れている。私たちは並んでベンチに座った。
しばらく、何も話さなかった。
ただ、庭を見ていた。
「リーナ」
やがてシードが口を開いた。
「アレルのことだが」
「はい」
「示談を断ることで、ミーシュ家との関係が複雑になる可能性がある。それは理解しているか」
「しています」
「構わないのか」
「構いません」
私は静かに答えた。
「ミーシュ家との関係を守るために、アレルを見逃す理由がありません」
シードが、少し間を置いた。
「そうだな」
「それに——」
私は庭の花を見ながら続けた。
「アレルのことは、もう怒っていないんです」
「怒っていない?」
「ええ。最初は、腹が立ちました。あの応接室で笑っていた顔を見たとき。でも今は——気の毒だと思っています」
シードが、静かに私を見た。
「気の毒」
「ロットを信じて、ロットに利用されて、最後はロットに全部押しつけられた。そういう人だったのかもしれないと思うと——純粋に怒る気にはなれなくて」
シードはしばらく黙っていた。
「君は、優しすぎる」
「そうでしょうか」
「そうだ」
彼は静かに言った。
「だからといって、見逃せとは言わない。ただ——君がそういう人だということを、覚えておく」
私は少し目を瞬かせた。
覚えておく、という言葉が、胸の奥に静かに落ちた。
夕方、エドガー騎士から書状が届いた。
アレルの聴取で、新たな事実が判明したという。
ロットとアレルの間でやり取りされた書状の精査が完了した結果——アレルがロットに対して、複数回にわたって「もっと金が必要だ」と要求していた記録が見つかった。
つまり、アレルは受け取るだけではなく、積極的に要求していた。
私はその書状を読んで、静かに息をついた。
アレルからの接触申し入れには、短い返書を添えることにした。騎士団を通じて届けてもらう形で、一文だけ書いた。
——泣いても、帳簿の数字は変わりません。
気の毒だと思ったのは、少し早かったかもしれない。でも、判断を変えるつもりはなかった。
でも——それで判断を変えるつもりはなかった。裁判で、然るべき結論を出してもらえばいい。それは変わらない。
夕食の席でシードに書状を渡すと、彼は一読して短く言った。
「予想通りだ」
「そうですか」
「これで、アレルへの不正受益の追及がより明確になる。民事で確実に動ける」
「わかりました」
私は料理に手をつけながら、窓の外を見た。
夕暮れの空が、深い橙色に染まっていた。
「シード」
「なんだ」
「裁判が終わったら——少しだけ、遠出したいです」
シードが顔を上げた。
「遠出」
「王都の外に出たことが、ここしばらくないので。どこか、静かなところへ」
シードは少し間を置いた。
「裁判が終わってから、考える」
「……それは、一緒に行ってくれるということですか」
「勝手にどこかへ行かせるわけにはいかない」
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