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第6話「結果で、証明します」
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第6話「結果で、証明します」
三日後の朝、マーガレットから呼び出しがかかった。
執務室の扉を開けた瞬間、凛は状況を把握した。
マーガレットが机の前に座っている。
そして——その隣に、腕を組んだマリー主任が立っていた。
顔が赤い。
口元が、怒りで引き結ばれている。
(来ると思ってた)
凛は落ち着いて部屋に入り、二人の前に立った。
「呼んでいただきありがとうございます」
「よく来れたもんだね」
マリーが低い声で言った。
「あんたのせいで私が恥をかいた。上に資料を勝手に持ち込んで、現場の問題を暴くなんて、新人のやることじゃない」
「おっしゃる通りです」
マリーが少し驚いた顔をした。
素直に認めるとは思っていなかったのだろう。
「手順を踏まなかったのは、私のやり方が間違っていました。先に主任にお話しするべきでした。それは謝ります」
「……じゃあ」
「ただ」
凛は続けた。
「改善案の内容が間違っているとは思っていません。数字は正直です。食材のロスが週にどれだけ出ているか、新人が何人辞めているか——これは事実です」
マリーの顔色が変わった。
「事実だとしても、現場を知らない新人が口を出すことじゃない」
「では、現場を知っていたら口を出してもいいですか」
「何?」
「私にもう少し時間をください。一ヶ月あれば、結果を出します。数字で」
マリーが鼻で笑った。
「一ヶ月で何ができる。お前はまだ皿洗いしかさせてもらってない新人だろ」
「そうです。だから——一ヶ月、皿洗い以外もやらせてください」
沈黙。
マーガレットが、ずっと黙って二人のやり取りを聞いていた。
凛がそちらを向くと、マーガレットは静かに口を開いた。
「マリー」
「……はい」
「一ヶ月、この子に厨房の補佐をさせなさい。結果が出なければそれまで。結果が出れば——話を聞く」
マリーが唇を噛んだ。
反論したそうだったが、マーガレットの前では言えないのだろう。
「……わかりました」
低い声で、絞り出すように言った。
それから凛を睨みつけた。
「一ヶ月で結果を出せなかったら、自分から辞めてもらう。いいな」
「わかりました」
凛は頷いた。
マリーは吐き捨てるように言って、執務室を出ていった。
二人になると、マーガレットが小さく息を吐いた。
「やりにくくしてしまったかもしれんな」
「いえ、チャンスをいただいたと思っています」
「マリーは長年ここで働いてきた。やり方は古いが、悪い人間ではない。追い詰めるな」
「わかっています」
凛はマーガレットを見た。
「マリー主任を変えるつもりはないです。ただ——主任が守ってきたものの中に、本当に必要なものがある。それを残しながら、変えていきたいと思っています」
マーガレットは少しの間、凛を見ていた。
「……変わった子だ」
「よく言われます」
「いい意味で言っている」
――――
その日から、凛の仕事が変わった。
皿洗いと床掃除は続けながら、厨房の観察に時間を使い始めた。
誰が何をしているか。
どこで時間が取られているか。
どこに無駄があるか。
そして——誰が、くすぶっているか。
三日観察して、凛はリストを作った。
名前、担当業務、得意なこと、問題点。
エマから聞いた情報と、自分の目で見たものを合わせた。
厨房には今、二十三人のメイドがいた。
そのうち本当に力を発揮できている人間は、凛の見立てで七人ほどだった。
残りの十六人は——何らかの理由で、力を出せていなかった。
最初に声をかけたのは、ソフィーだった。
二十代後半。
調理担当だが、いつも端の方で作業している。
手は速いのに、主任の近くにいると途端に動きが鈍くなる。
昼休み、凛はソフィーの隣に座った。
「ソフィーさん、少し聞いてもいいですか」
ソフィーが驚いたように顔を上げた。
「え、私、ですか」
「はい。ソフィーさんが昨日作ったスープ、飲みましたよ。美味しかった」
ソフィーが目を丸くした。
「……食べたんですか。あれ、余り物で作っただけで」
「余り物であの味が出せるなら、本番ではもっとできるじゃないですか」
ソフィーはしばらく黙っていた。
それから、ぼそりと言った。
「主任に言ったら、余計なことをするなって言われました。決まったメニュー以外は作るなって」
「いつから?」
「三年前、くらいです」
三年間、ずっと黙ってきたのか。
凛は少し胸が痛くなった。
「ソフィーさん、今度その余り物スープのレシピを教えてもらえますか」
「え、なんで」
「使いたいので」
「どうやって」
「厨房の廃棄食材を減らす方法の一つとして、正式に提案します」
ソフィーが瞬きをした。
「……それって、私のレシピが認められるってことですか」
「そうです」
ソフィーはしばらく凛を見つめていた。
それから、ゆっくりと笑った。
エマとは違う、どこか照れくさそうな笑い方だった。
「……わかりました」
――――
次はリタだった。
三十代。
食材の在庫管理担当だが、記録が雑だと怒られ続けている。
凛が話しかけると、最初は警戒されたが、三日かけて少しずつ話してくれるようになった。
「記録が雑なんじゃなくて、記録のやり方が人によって違うから、後で読んでもわからなくなるんです」
「フォーマットが統一されていない?」
「そうです。私は細かく書くけど、前の担当者は大雑把に書く。混在してるから読みにくくなる」
「じゃあ、統一のフォーマットを作りましょう。リタさんに作ってもらえますか」
リタが目を見開いた。
「私が、作るんですか」
「一番問題をわかってる人が作るのが一番いい」
「でも、主任が」
「主任には私から話を通します」
リタはしばらく黙っていた。
それから、小さく頷いた。
「……やってみます」
その次はクロエだった。
十九歳。
新人で、毎朝怒鳴られて目が赤い。
話しかけると、最初は泣きそうな顔をした。
また怒られると思ったのかもしれない。
「怒りに来たわけじゃないですよ」
凛がそう言うと、クロエの顔がくしゃっと歪んだ。
「ごめんなさい、最近誰かに話しかけられると、つい」
「謝らなくていいです。慣れたら変わります」
「変わりますか、ほんとに」
「変えます、私が」
クロエが、涙を堪えながら凛を見た。
「……信じていいんですか」
「信じなくていいです、今は。でも見ててください」
――――
一週間で、凛が話しかけたメイドは十二人になった。
全員に共通していたことが、一つあった。
誰も、自分の意見を言える場所を持っていなかった。
言っても無駄だと諦めていた。
言ったら怒られると恐れていた。
自分の仕事が誰かの役に立っているとは、思えていなかった。
(これは、組織の問題だ)
個人の問題じゃない。
仕組みの問題だった。
前世の会社でも、同じだった。
社員が悪いんじゃない。
仕組みが悪いから、人が機能しなくなる。
仕組みを変えれば、同じ人間でも全然違う動きをする。
それを、凛は何度も見てきた。
一週間後、凛はマリー主任の前に立った。
「三つだけ、変えさせてください」
マリーが不機嫌そうに眉を寄せた。
「なんだ」
「食材管理の記録フォーマットの統一。使用順序のルールの明文化。あと、朝の仕込みの担当割り振りを固定にすること。この三つだけです」
「……それだけか」
「今月はそれだけです」
マリーは腕を組んで、しばらく凛を見た。
「増やすつもりだろ、来月以降に」
「結果次第で相談させてください」
「正直だな」
「嘘をついても意味がないので」
マリーは長い沈黙のあと、鼻を鳴らした。
「……好きにしろ。ただし私のやり方には手を出すな」
「わかりました」
凛は頭を下げた。
マリーが踵を返しかけて、ふと立ち止まった。
「……スープのことだが」
「はい」
「ソフィーが昔から作りたがってたのは知ってる。試験的にやってみてもいい。廃棄が減るなら私にも都合がいい」
凛は少し驚いた。
マリーが自分からそれを言うとは思っていなかった。
「ありがとうございます」
「礼はいらない。結果を出せ」
それだけ言って、マリーは行ってしまった。
――――
その夜、エマが凛の部屋を訪ねてきた。
「今日、ソフィーさんが笑ってました」
「そうですか」
「あの人が笑うの、私、初めて見た」
凛はベッドの端に腰かけて、エマを見た。
「エマさんも、もうすぐ厨房の正式担当に異動してもらいます。隅っこじゃなくて、真ん中で」
エマの目が揺れた。
「……本当ですか」
「マーガレットさんには話を通してあります。あとは結果が出れば、自然にそうなります」
エマはしばらく黙っていた。
それから、ぽつりと言った。
「凛さんって、なんでそんなに人のことがわかるんですか」
「わかってるんじゃないです」
凛は窓の外を見た。
王城の灯りが、いつもの場所に光っている。
「ただ、見てるだけです。ちゃんと見れば、みんな何かを持ってる。それだけですよ」
エマが帰ったあと、凛は紙に向かった。
今日話しかけた人、変化があった人、次に動くべきこと。
それを一つひとつ書き出す。
厨房だけで、まだまだやることがある。
そして厨房は——500人のほんの一部に過ぎなかった。
(でも、始まった)
確かに、動き始めていた。
凛はペンを置いて、目を閉じた。
明日も、朝は早い。
——一人ずつ。必ず、全員のところに辿り着く。
――――
【次話予告】
一ヶ月後、厨房の数字が変わり始めた。
その噂が、王城の別の部署にまで届いて——。
「厨房を変えた子が、いるらしい」
廊下の向こうから、見知らぬメイドたちが凛を見ていた。
——次は、あなたたちのところに行きます。
三日後の朝、マーガレットから呼び出しがかかった。
執務室の扉を開けた瞬間、凛は状況を把握した。
マーガレットが机の前に座っている。
そして——その隣に、腕を組んだマリー主任が立っていた。
顔が赤い。
口元が、怒りで引き結ばれている。
(来ると思ってた)
凛は落ち着いて部屋に入り、二人の前に立った。
「呼んでいただきありがとうございます」
「よく来れたもんだね」
マリーが低い声で言った。
「あんたのせいで私が恥をかいた。上に資料を勝手に持ち込んで、現場の問題を暴くなんて、新人のやることじゃない」
「おっしゃる通りです」
マリーが少し驚いた顔をした。
素直に認めるとは思っていなかったのだろう。
「手順を踏まなかったのは、私のやり方が間違っていました。先に主任にお話しするべきでした。それは謝ります」
「……じゃあ」
「ただ」
凛は続けた。
「改善案の内容が間違っているとは思っていません。数字は正直です。食材のロスが週にどれだけ出ているか、新人が何人辞めているか——これは事実です」
マリーの顔色が変わった。
「事実だとしても、現場を知らない新人が口を出すことじゃない」
「では、現場を知っていたら口を出してもいいですか」
「何?」
「私にもう少し時間をください。一ヶ月あれば、結果を出します。数字で」
マリーが鼻で笑った。
「一ヶ月で何ができる。お前はまだ皿洗いしかさせてもらってない新人だろ」
「そうです。だから——一ヶ月、皿洗い以外もやらせてください」
沈黙。
マーガレットが、ずっと黙って二人のやり取りを聞いていた。
凛がそちらを向くと、マーガレットは静かに口を開いた。
「マリー」
「……はい」
「一ヶ月、この子に厨房の補佐をさせなさい。結果が出なければそれまで。結果が出れば——話を聞く」
マリーが唇を噛んだ。
反論したそうだったが、マーガレットの前では言えないのだろう。
「……わかりました」
低い声で、絞り出すように言った。
それから凛を睨みつけた。
「一ヶ月で結果を出せなかったら、自分から辞めてもらう。いいな」
「わかりました」
凛は頷いた。
マリーは吐き捨てるように言って、執務室を出ていった。
二人になると、マーガレットが小さく息を吐いた。
「やりにくくしてしまったかもしれんな」
「いえ、チャンスをいただいたと思っています」
「マリーは長年ここで働いてきた。やり方は古いが、悪い人間ではない。追い詰めるな」
「わかっています」
凛はマーガレットを見た。
「マリー主任を変えるつもりはないです。ただ——主任が守ってきたものの中に、本当に必要なものがある。それを残しながら、変えていきたいと思っています」
マーガレットは少しの間、凛を見ていた。
「……変わった子だ」
「よく言われます」
「いい意味で言っている」
――――
その日から、凛の仕事が変わった。
皿洗いと床掃除は続けながら、厨房の観察に時間を使い始めた。
誰が何をしているか。
どこで時間が取られているか。
どこに無駄があるか。
そして——誰が、くすぶっているか。
三日観察して、凛はリストを作った。
名前、担当業務、得意なこと、問題点。
エマから聞いた情報と、自分の目で見たものを合わせた。
厨房には今、二十三人のメイドがいた。
そのうち本当に力を発揮できている人間は、凛の見立てで七人ほどだった。
残りの十六人は——何らかの理由で、力を出せていなかった。
最初に声をかけたのは、ソフィーだった。
二十代後半。
調理担当だが、いつも端の方で作業している。
手は速いのに、主任の近くにいると途端に動きが鈍くなる。
昼休み、凛はソフィーの隣に座った。
「ソフィーさん、少し聞いてもいいですか」
ソフィーが驚いたように顔を上げた。
「え、私、ですか」
「はい。ソフィーさんが昨日作ったスープ、飲みましたよ。美味しかった」
ソフィーが目を丸くした。
「……食べたんですか。あれ、余り物で作っただけで」
「余り物であの味が出せるなら、本番ではもっとできるじゃないですか」
ソフィーはしばらく黙っていた。
それから、ぼそりと言った。
「主任に言ったら、余計なことをするなって言われました。決まったメニュー以外は作るなって」
「いつから?」
「三年前、くらいです」
三年間、ずっと黙ってきたのか。
凛は少し胸が痛くなった。
「ソフィーさん、今度その余り物スープのレシピを教えてもらえますか」
「え、なんで」
「使いたいので」
「どうやって」
「厨房の廃棄食材を減らす方法の一つとして、正式に提案します」
ソフィーが瞬きをした。
「……それって、私のレシピが認められるってことですか」
「そうです」
ソフィーはしばらく凛を見つめていた。
それから、ゆっくりと笑った。
エマとは違う、どこか照れくさそうな笑い方だった。
「……わかりました」
――――
次はリタだった。
三十代。
食材の在庫管理担当だが、記録が雑だと怒られ続けている。
凛が話しかけると、最初は警戒されたが、三日かけて少しずつ話してくれるようになった。
「記録が雑なんじゃなくて、記録のやり方が人によって違うから、後で読んでもわからなくなるんです」
「フォーマットが統一されていない?」
「そうです。私は細かく書くけど、前の担当者は大雑把に書く。混在してるから読みにくくなる」
「じゃあ、統一のフォーマットを作りましょう。リタさんに作ってもらえますか」
リタが目を見開いた。
「私が、作るんですか」
「一番問題をわかってる人が作るのが一番いい」
「でも、主任が」
「主任には私から話を通します」
リタはしばらく黙っていた。
それから、小さく頷いた。
「……やってみます」
その次はクロエだった。
十九歳。
新人で、毎朝怒鳴られて目が赤い。
話しかけると、最初は泣きそうな顔をした。
また怒られると思ったのかもしれない。
「怒りに来たわけじゃないですよ」
凛がそう言うと、クロエの顔がくしゃっと歪んだ。
「ごめんなさい、最近誰かに話しかけられると、つい」
「謝らなくていいです。慣れたら変わります」
「変わりますか、ほんとに」
「変えます、私が」
クロエが、涙を堪えながら凛を見た。
「……信じていいんですか」
「信じなくていいです、今は。でも見ててください」
――――
一週間で、凛が話しかけたメイドは十二人になった。
全員に共通していたことが、一つあった。
誰も、自分の意見を言える場所を持っていなかった。
言っても無駄だと諦めていた。
言ったら怒られると恐れていた。
自分の仕事が誰かの役に立っているとは、思えていなかった。
(これは、組織の問題だ)
個人の問題じゃない。
仕組みの問題だった。
前世の会社でも、同じだった。
社員が悪いんじゃない。
仕組みが悪いから、人が機能しなくなる。
仕組みを変えれば、同じ人間でも全然違う動きをする。
それを、凛は何度も見てきた。
一週間後、凛はマリー主任の前に立った。
「三つだけ、変えさせてください」
マリーが不機嫌そうに眉を寄せた。
「なんだ」
「食材管理の記録フォーマットの統一。使用順序のルールの明文化。あと、朝の仕込みの担当割り振りを固定にすること。この三つだけです」
「……それだけか」
「今月はそれだけです」
マリーは腕を組んで、しばらく凛を見た。
「増やすつもりだろ、来月以降に」
「結果次第で相談させてください」
「正直だな」
「嘘をついても意味がないので」
マリーは長い沈黙のあと、鼻を鳴らした。
「……好きにしろ。ただし私のやり方には手を出すな」
「わかりました」
凛は頭を下げた。
マリーが踵を返しかけて、ふと立ち止まった。
「……スープのことだが」
「はい」
「ソフィーが昔から作りたがってたのは知ってる。試験的にやってみてもいい。廃棄が減るなら私にも都合がいい」
凛は少し驚いた。
マリーが自分からそれを言うとは思っていなかった。
「ありがとうございます」
「礼はいらない。結果を出せ」
それだけ言って、マリーは行ってしまった。
――――
その夜、エマが凛の部屋を訪ねてきた。
「今日、ソフィーさんが笑ってました」
「そうですか」
「あの人が笑うの、私、初めて見た」
凛はベッドの端に腰かけて、エマを見た。
「エマさんも、もうすぐ厨房の正式担当に異動してもらいます。隅っこじゃなくて、真ん中で」
エマの目が揺れた。
「……本当ですか」
「マーガレットさんには話を通してあります。あとは結果が出れば、自然にそうなります」
エマはしばらく黙っていた。
それから、ぽつりと言った。
「凛さんって、なんでそんなに人のことがわかるんですか」
「わかってるんじゃないです」
凛は窓の外を見た。
王城の灯りが、いつもの場所に光っている。
「ただ、見てるだけです。ちゃんと見れば、みんな何かを持ってる。それだけですよ」
エマが帰ったあと、凛は紙に向かった。
今日話しかけた人、変化があった人、次に動くべきこと。
それを一つひとつ書き出す。
厨房だけで、まだまだやることがある。
そして厨房は——500人のほんの一部に過ぎなかった。
(でも、始まった)
確かに、動き始めていた。
凛はペンを置いて、目を閉じた。
明日も、朝は早い。
——一人ずつ。必ず、全員のところに辿り着く。
――――
【次話予告】
一ヶ月後、厨房の数字が変わり始めた。
その噂が、王城の別の部署にまで届いて——。
「厨房を変えた子が、いるらしい」
廊下の向こうから、見知らぬメイドたちが凛を見ていた。
——次は、あなたたちのところに行きます。
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