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第三章学園生活は最高デース

3-8(水)勝負デース!!

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 混沌となるこの教室でカタストロフとなる寸前のこのステージに彼女たちは現れた!


 「話は聞かせてもらったわ! でも残念ながらリンダちゃん、あなたの日本語は間違っているわ!」

 「そうです! 先輩がそんな淫らなことするはず無いじゃないですか!」

 「‥‥‥長澤君手を出すなら私に」


 そこへ現れたのはおっぱいお化けの高橋静恵率いる矢島紗江、そして泉かなめの面々だった!


 いや、むしろ余計に大騒ぎになるんじゃ‥‥‥

 
 私の心配を他所に高橋静恵は魔法使いのような格好のまま水晶の玉を持ってお兄ちゃんの前に座る。


 そして怪しい手つきでその水晶を撫でまわし始める。
 その迫力に騒いでいたクラスのみんなも押し黙る。
 そして‥‥‥ 


 「見える、私には見える! 長澤君のラッキースケベが! そしてリンダちゃんが『私はお兄ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよ!?』の小説を愛読して妹キャラにはまっているという事を!!」


 「やはりそうですか! リンダちゃん、日本語はラノベで学習すると変な日本語になったり普通の人には違った意味になったりするんですよ!!」

 「‥‥‥さらにあなたの愛読『エルハイミR-おっさんが異世界転生して美少女に!?‐』も駄目。あれエロ過ぎるから」


 何と高橋静恵の操る水晶は七色にうっすらと輝きその雰囲気にみんな飲まれていく。


 「た、確かにリンダさんってたまに変な日本語使うわよね?」

 「そ、そう言えば先日も『写生大会』をもの凄い勘違いしていたりと‥‥‥」

 「そ、そうだよね、こんな素敵なお兄さんがそんな淫らなことする訳無いよね?」

 「ラッキースケベとは‥‥‥ 先輩、それなら事故ですよね(親指サムズアップ)」

 「くっ、うらやましすぎるがそれなら分かる。いや、むしろ邪心が無いほどラッキースケベは訪れるという神話まであるしな‥‥‥」

 「くぅううぅ、俺もあやかりてぇっ!!」



 いや、何故それで納得するオマエラ!?


 よくよく見れば高橋静恵の水晶だって下に敷かれた座布団みたいなところから足元にフットスイッチみたいなものが垂れ下がっているし、どう見ても有り得ない現象だし‥‥‥


 「OH-! 高橋静恵、それ違いますデース! 友也は私の運命の人デース!! そして由紀恵も私の嫁デース!」


 「ふっ、リンダちゃんに由紀恵ちゃんはあげてもいいけど長澤君はダメよ。彼は私と同じ大学に行って夢のキャンパスライフを過ごすのだから!」

 「わっ、ずるいです! 私だってすぐに行きますから先輩待っていてくださいよ!」

 「‥‥‥大学生なら在学中も籍入れられる。長澤君、私の旦那様」


 リンダに対してこいつらも負けていない。

 
 「そ、それでも友也は私の家族デース!」

 「そうね、ホームステイの『家族』よね?」


 リンダのその声に高橋静恵は冷静に返す。

 途端に周りから、「ああぁ、そう言う事かぁ」とか「やっぱり日本語って難しいよね、リンダちゃん」とか聞こえ始めている。

 しかしリンダはわなわなとしていて肩を震わせる。


 「だったら勝負デース! 文化祭の最終日に校庭の奥にある『あの木』の下で友也に告白デース!」

 「ふっ、良いでしょう、受けて立つわ!!」

 「あ、ずるい!! 私も!!」

 「‥‥‥私も」


 ちょ、ちょとぉっ!
 お兄ちゃんが大学行くまでの休戦協定はどうなるのよ!?



 事態は私を蚊帳の外に激変するのだった
 
 
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