アルム~アラ40女子がいきなり異世界の第三王子に転生して無意識に無双してプチハーレム状態なんだけど、私はBL要素が見たいの!!~

さいとう みさき

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第一章:転生

1-2:生まれ変わり

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 温かい。
 そしてなんかいい香りがする。

 だけど、目を見開いてもぼやけていてよく見えない。

 周りでどうやら誰かが何か言っている様だけど、よく聞き取れない。


 だるいし、すぐに眠くなる。
 体の感覚もはっきりしないので、手足もまともに動かせない状態。


 私、どうしちゃったんだろう?
 そう、思っていると、また眠くなってくる……



 そんなこんなで多分、何十日も過ぎた頃だろう。
 だんだんと目が見え始め、耳も聞こえて来る。




 そうだ、私は異世界に転生したのだった!!




 うわぁ~。
 ほんとうに別の世界に転生しちゃったんだ!!

 私が転生したその先は、あの女神の話の通りならば王族か貴族に生まれ変わっていて、人生勝組確定!
 しかも王宮の秘めた恋愛を間近で見られると言うベストポジション!!

 そして私はあの女神の言う通りなら、あの女神同様美少女確定だろう。


 完璧な勝ち組。


 前世ではありえない事だった。

 そりゃぁ、前世の私は自分で言うのもなんだけど、中の上くらいの容姿をしていた。
 ただ、残念ながら言い寄って来る男はほぼ皆無で、逆にこちらから声をかけると引かれる事の連発。
 何が悪いのか親友に相談もしたもんだ。

 そんな暗い過去を振り切って、今度の人生は完全な勝ち組!!

 しかも男性同士のイケナイ恋愛を眺めながら、自分もステキな旦那様を見つけ、王族か貴族なのでの悠々自適の左手うちわのビクトリーライフを満喫できる!


 良いぞぉ、私!
 やったぞ私!!

 認めたくない若さ故の間違いさえしなければ、今度こそは!!



 と、周りの大人たちが何か言ってる。

 ぼやけて見えていたそれだが、どうやらもの凄く偉そうな人が私の顔を覗き込んでいる。
 髭があってちょっと、ちょい悪オヤジっぽい感じがするイケメン。
 前世なら好みのオジサマかも。


 そんな彼は私を見てにっこりと笑っている。

 多分、彼が父親なのだろう。
 そんな事を考えていると、同じくその隣に胸の大きな金髪碧眼の凄い美人の女性が同じく覗き込んできて、私を抱き抱える。
 優しく抱っこされ、何か言っているけど言葉が分からない。
 多分、私をあやしているのだろう。

 ときたま”アルムエイド”とか言ってるけど、なんだろうね?
 もしかしてそれが私の名前?

 その言葉が出る時ににっこりとすると、この二人はたいそう嬉しそうにする。

 そうやら、アルムエイドとか言うのが私の名前らしい。


 ん~。
 女の子にしてはなんかそれっぽく無い響き。
 とは言えここは異世界。
 きっとすごく可愛らしい意味があるのだろう。





 
 ……そんな呑気な事を考えていた時代が私にもありましたよ、ええ。




 突然襲う尿意。
 赤ん坊なのだからここは仕方なしに粗相をしようとして、もの凄い違和感を感じ始める。
 それまでは体も何も感覚がまだまだよくわからず、すぐに眠くなるこの身体。
 まっとうに確認なんかした事はありませんて。

 あ、授乳されるのはよく分かったけど、冷静に考えるとあれって女性のおっぱい吸ってるのよね?
 私、他の人の胸を吸った……

 いやいや、これは食事で私はノーマル。
 ごはんよ、ごはん!!

 絶対に他意は無い。
 無いはずなのに、今の身体はとても授乳の時には喜んでいる。
 きっとお腹が空いているからだろう。


 で、元の話に戻って、おしっこしたくなって気付いた。

 なんか違う。
 今まで女性を三十九年やっていたけど、こんな感覚は意識すると初めてだ。
 何と言うか、尿意がして今まではそのまま出すというか、あふれる出る感じ。
 でも今はその尿意が何となく先の方までと言うか、出口がもっと先に感じる?

 いやいやいや、まだまだ未熟児だからあろう。

 そう思いながら我慢できなくなって粗相をしてしまうと、なんか放たれるのがやっぱり先端まで行ってから出て行く感じ……


 ええぇ~?
 何この感覚??

 戸惑いながらも、何故か泣けてくる。
 それが今のこの身体の勝手な反応。

 確かに、おしっこしたら股間のあたりが気持ち悪い。

 そんな私の様子に周りは慌てるが、誰かが何か言って私をまた布団か何かの上に置いておしめを取り換えてくれる。

 うん、赤ん坊のコミュニケーションじゃこのくらいしか手段がないもんなぁ~。

 と、まだ尿意が残っている?

 うわぁ、今おしめ取っちゃダメぇっ!!
 いくら赤ん坊でも放尿するところ見られるのは恥ずかしい!!

 でも体が言うこと聞かない!!



 あ、ダメ、出ちゃうぅううううううぅぅぅっ!!!!
 

 ちょろちょろちょろちょろ~


 ごめんなさい、こんな私で!!
 でもスッキリするので気持ちいい~。

 周りはちょっと騒いでいるけど、笑い声まで聞こえて来る。
 何よ、女の子のおもらし見て何が面白いのよ?
 変態か?
 王族か貴族は変態が多いとも聞くから、こう言うのがええんかぁ?


 と思っていたら、股間を拭かれるんだけけど、なにか引っ張られている感覚が……

 いやちょっと待て、そんな引っ張れるものが女の子にあるはずがない。
 あるはずが……


 ぐいっ!

 ふきふき。


 ぐわぁっ!
 こ、これって。
 これってぇっ!!





 間違いない、おちんちんだぁッ!!!!





 いやいやちょっと待て、なんで私にそんなモンが付いているのよ?
 私って女の子だよね?
 それなのになんでそんなモノが付いている?
 
 いや、この感覚。
 なんか丸いものが二つあるのが分かる……

 って事は……







 


 間違いない、私って男の子に転生したぁっ!?









「ふ、ふぎゃー、ふぎゃー、ふぎゃ―っ!!」


 そんなこと思ったらなんか悲しいやら焦るやら、とにかく情緒不安定で涙が出て来て大泣きになってしまう。


 

 私、転生して男の子になっちゃったよぉっ!!!! 

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