アルム~アラ40女子がいきなり異世界の第三王子に転生して無意識に無双してプチハーレム状態なんだけど、私はBL要素が見たいの!!~

さいとう みさき

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第一章:転生

1-12:アルムの魔法

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 アプリリア姉さんにお話をしてもらって、自分のいるイザンカ王国について理解した。
 
 齢五歳の男の子が何処まで理解したかはおいておいて、中身はあっちの世界を含めるとアラフォーオーバー。
 まじか!?
 私、完全に精神的には四十超えちゃったの!?

 しばしそう考えるとショックを受けるも、気を取り直して魔術の練習をして見る。
 今日も宮廷魔術師のドボルゲルクさんに指導を受ける。


「それではアルム様、防壁魔法から始めましょう」

 そう言って目の前で【防壁魔法】ウォールの呪文を唱えて見せる。
 するとドボルゲルクさんの目の前にうっすらと半透明な虹色の壁が出来あがる。

「この魔法は物理的な…… えーと、剣や槍の攻撃が防げる魔法です」

 子ども相手なので、なるべく簡単な単語使ってくれるけどその辺はもう分かっているので問題無い。
 むしろ魔導書を読み漁っていたのである程度の難しい言葉も分かるし、その理論も理解している。

 元システムエンジニアを舐めないで欲しい。

 こちとらお客様の無理難題を納品寸前で四十八時間で成し遂げたと言う大業の実績がある。
 理論、構成、術式の意味と分かっていれば何をどうすればいいかはすんなりと理解できる。

 この【防壁魔法】、単に目の前に魔力を展開させ、周辺のマナを掻き集め物理的に物体を通させない様に構築されている。
 だから魔力を注ぎ込んだだけ強固なものが構築される。

 一応、無詠唱魔法は使えるけどまだみんなには内緒なので呪文を唱える。

 唱えるふりして、魔力を引っ張り出し周辺のマナに干渉して目の前に壁を作るイメージでっと……


 きんっ!


 手に持つ杖が余剰の魔力を吸い取る。
 吸い取るのだけど、取り付けられている宝石の黒い色が一瞬で赤くなる。
 あ~、これってもう一回魔力吸わせたら金色になって満杯になっちゃう。
 
 おかしい、もともとの魔力だってもの凄く絞っていたのに。


 そう思っていると、目の前に魔法の壁が出来あがる。
 が、それを見たドボルゲルクさんは目を見開き、アワアワと口を開く。


「ななななな、アルム様! 何度言ったら分かるのですか!! それ【防壁魔法】違います! 【絶対防壁】です!! 物理どころか魔法すら通じない、最高位の防壁魔法です!!」


 うーん、またやてしまった。
 目の前に壁を構築する時に、網目の様に魔力を編んだら強いんじゃね? なんて思って、ゴルフクラブなどでカーボンをクロスしながら編み上げて強靭なモノを作るイメージしたら、魔法まで耐性を持つ【絶対防壁】になっちゃった。

 私の場合、呪文の構成が分かっているとついつい更に良くしたくなっちゃって、余計な事考えるとそれが現実になってしまう。
 まぁ、魔力吸収の杖のお陰で内緒の【絶対防壁】以上に硬い【超・絶対防壁】にならなかっただけましか。

 多分、【超・絶対防壁】魔法だと試した事無いけど【流星召喚】メテオストライクも受けてもびくともしないと思う。


「まったく、アルム様が規格ハズレと言うのは知っておりますが、手加減してください。私、自信無くしますから!!」


 そう言って膝を抱え込み、地面に木の枝で「の」の字書いてるドボルゲルクさん四十九歳。
 なんか悪い事してしまった。

 私はお愛想笑いをしながら、ドボルゲルクさんの指導を受けるのだった。


 * * *


「うーんおかしいわね? 術式は合っているはずなのに……」

 宮廷魔術師の指導が終わって、室内に戻るとエシュリナーゼ姉さんが魔導書を開きながら床に魔法陣を絵がいて唸っていた。
 何だろうと思い、エシュリナーゼ姉さんの元へ行く。

「エシュリナーゼ姉さん、どうしたの?」

「あらアルム。いやね、召喚魔法を構築したのだけど上手く行かなくてね。ミリアリア辺りはこう言うの得意だから負けていられなくてね!」

 そう言ってぺらぺらと魔導書をめくる。
 私は何となく魔法陣を見ると、術式で同じ命令が二重にかかっている場所がある。
 
 これじゃぁ、システムエラー起こすよ。
 ソースの作り方で途中で何か思い付き、付け加えるとよくおこるエラーの典型的なやつだ。
 プログラムに変換して動かさないと気付かないエラーってのはよくあるので要注意。

 で、この世界の魔法も構築方法がこの様に重なると、やっぱり同じくエラーが起こる。
 魔力が通らなくなるからだ。

「えっと、エシュリナーゼ姉さん、僕も何か手伝おうか?」

「あら、手伝ってくれるの!? じゃあ、アルムは魔力が大きいから魔力供給をお願いね! 多分魔力の出力を増やせば起動できるはずだから!!」

 そう言って魔法陣に手をついて私を呼ぶ。
 
「そうだ、二人同時に魔法陣に魔力を流すと私に逆流してくるかもしれないから、私に魔力供給をして見てね、背中に手をついて私に魔力を送り込む感じでやってみて。多分姉弟だから適性は有ると思うし」

 そう言って背中を指さす。
 
 確かに。
 同じ魔法陣に二か所から魔力を注ぎ込むと魔力量の多い方から魔力逆流と言う現象が起こる。

 これは前世の世界で乾電池を三つ用意して二つは順列に、そしてもう一つは逆に接続して豆電球をくっつけると、電球はつくのと同じ。
 但し、逆にした乾電池は逆の電圧を喰らうのであまり良い事ではない。
 瞬間的にそれ程負荷が多くない電圧なら大丈夫だけど、それが大電圧だと最悪暴発する。
 
 この世界の魔法も同じような現象があこるらしい。
 なので、順列にして魔力を流し込めばいいのだが……


 ぴとっ
 

「あん♡」

 いや、背中に手をつけただけで変な声を出さないで欲しい。  
 なのにこの姉を見るとなんか嬉しそうに息が荒くなり始めている!?


「は、初めてアルムに(魔力を)入れてもらうのよね? お姉ちゃん、アルムに(魔力を)入れられちゃうのよね? ちょ、ちょっと怖いけどお姉ちゃんアルムにだったらたくさん入れてもらいたいわね(魔力を)。出来れば(魔素が)濃いのをドバドバと中に(魔力を)出してもらいたいわね!!」


 言い方ぁっ!!


 まだ十五歳になったばかりの娘がなんていう事言うの!!
 いや、それより五歳の男の子に対して何考えてるのよ!?

 駄目だ、この姉早く何とかしないと……


「それじゃぁ、始めましょ。アルム、私に魔力を注いで!」

「うん、じゃぁ行くよ!!」

 気を取り直して自分の魔力を姉に注ぎ込イメージをする。
 体の奥底から出て来る魔力を手に回し、エシュリナーゼ姉さんの背中に流し込むイメージを。

 すると私の魔力がエシュリナーゼ姉さんに流れ込み始めるのが分かる。

「来た…… って、なにこれぇっ!?」

 私の魔力は流石に姉弟だからなのか、エシュリナーゼ姉さんにどんどん入って行く。
 入ってゆくのだけど……


「んぁ♡ す、すごいぃ~、アルムのが私に入ってくるぅ~!! 熱くて(魔素の)濃いぃのが私の中にたくさん入ってくるぅ♡♡♡」

「姉さんさすがに言い方っ!!」

 
 赤い顔してうっすらと汗ばみ、何故か喜んでいる表情をするエシュリナーザ姉さん。
 びくびくと体まで振るわせてそんな事を言うので、思わず突っ込みを入れてしまった。

 五歳児に突っこみを入れられる十五歳の姉って……

「ひゃうんっ! だ、ダメ凄過ぎぃ♡ こんなの私、私壊れちゃうぅ、アルムに入られれてこわされちゃぅううううぅぅぅっ♡」

「だから、言い方ぁ―っ!!!!」

 が、次の瞬間エシュリナーゼ姉さんの体が輝いたと思ったら衣服が爆発するかの様に飛散した。


 カッ!

 ぼふんっ!!


「うわっ!? エ、エシュリナーゼ姉さんっ!?」

「んはぁ~んっ♡♡♡!!!!」

 驚き顔を手で覆い隠すも、エシュリナーゼ姉さんは完全に裸の姿でそこにしゃがんでいた。
 
「だ、大丈夫エシュリナーゼ姉さん??」

「はぁはぁ、凄かったぁ~♡ こんなの初めてよ、やっぱりアルムは私の弟よ! この姉を(魔力暴走まで)イカせるだなんて!!」

「だぁーっ!! だから言い方ぁっ!!」 


 もの凄く嬉しそうにはあはぁする姉に私は思い切り突っ込みを入れるのだった。

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