アルム~アラ40女子がいきなり異世界の第三王子に転生して無意識に無双してプチハーレム状態なんだけど、私はBL要素が見たいの!!~

さいとう みさき

文字の大きさ
76 / 150
第三章:イザンカ王国

3-7:ここが正念場か?

しおりを挟む

「私はアルムと一緒になりますわ!!」



 ミリアリア姉さんにいきなり唇を奪われて私は思わず放心してしまった。


 女の子に、しかも美少女にファーストキッスを奪われたぁ!?

 いやいやいや、アプリリア姉さんにキスされる事はあっても流石に唇は無かった。
 強引なエシュリナーゼ姉さんだってそうだ。
 もちろん、マリーにもお休みのキスはおでこか頬だった。

 それが今のはちょっと舌まで入れられたキスだった!!


「あ、あの僕は……」

 そう言い出してマルクス叔父さんを見ると片手で目を覆って苦虫をかみつぶした感じで仁王立ちしていた。

 
「あ、あのぉ~」


「くっ! 目に入れても痛くない程の我が娘だがここまで意志が固かったとは!! アルムエイド殿下!! 姐さん女房になりますがどうぞよろしくお願い致します!!」


 マルクス叔父さんは断腸の思いで吐き出すかのようにそう言って私に向かって頭を下げる。

 
「お父様! それでは!!」

「ミリアリアよ、アルムエイド殿下はまだ幼いが年長者であるお前がしっかりとお支えするのだぞ!!」

「は、はいっ! 勿論ですわ!!」


 いやちょっと待てそこっ!
 私の意志完全無視かーいぃっ!

 どう言う事?
 ミリアリア姉さん、貴女ブルーゲイルの好きな人の為に私とキスまでするの??


「まぁまぁ父上。アルムエイド君はまだまだ幼い。ミリアリアとはもう少し間をおいてから婚約と言う事でよいのではないですか?」

「アルムが俺の義理の兄になるのか? なんか変だな(笑)」


 呆然とする私を他所に話を進めるイザーガ兄さん。
 そして相変わらずお気楽なエイジ。

 ちょっと待とうか君たち。
 完全に私とミリアリア姉さんが一緒になる前提って何!?


「アルムエイド君が私の本当の義理の弟になってくれるのは大歓迎だよ。いっそこちらのレッドゲイルに引っ越してこないかい? アマディアスには私から話をするよ?」

「アルムがずっとこっちにいるのか? いいなそれ!」

「そ、そうですわね。そうすればエシュリナーゼ姉さんにも邪魔されずに済みますわ!」


 え、えーとぉ……


 どう言う事、レッドゲイルの皆さん?
 何故にそこまで私をこちらへ引き込みたがる??


「アルムエイド殿下、おおぉ我が義息子よ! 兄上の所の優秀な血が我がレッドゲイルにも根付くか!!」

「あ、あのマルクス叔父さん?」

「義父(おとうさん)と呼んでもらっても結構ですぞ!!」

 
 うぉおおおーぃいいぃぃっ!!!!


 ばっ!
 抱きっ!!
 すりすりすりぃ~!
 

 いきなりマルクス叔父さんに抱き着かれ頬すりされる。
 
 ちょっとマテぇっ!
 叔父さん切り替え早すぎ!
 私もう義理の息子確定!?

 ちょっとぉっ!


 そう内心焦っていると、いきなり体が引っ張り上げられる。


「失礼、アルム様もお疲れのご様子。お話はまた後日と言う事で」


 私を引っ張り上げたのはマリーだった。
 そのあまりにもいい手際にマルクス叔父さん含む他のみんなも言葉を失う。
 そしてマリーから何とも言えない威圧的な雰囲気が漂ってきている。


「お、おほん。そ、そうだな、着いたばかりだ。まずはゆっくりして疲れを取るがいい。ミリアリア、話が有るから少し残りなさい」

 マルクス叔父さんは咳払いしてそう言う。
 私も何か言いかけようとするとマリーから何とも言えない圧迫感を感じて黙ってしまう。


「それでは失礼します」


 マリーはそう言って私を釣り上げたまま一礼して執務室を出て行くのだった。

 
 * * *


「しっかし、ミリアリア姉ぇーちゃんも思い切った事するな」

「いやエイジ、ミリアリア姉さんはブルーゲイルに本当に好きな人がいて、僕は今回ミリアリア姉さんがマルクス叔父さんにお見合いさせられるのを阻止するために仲が良くて将来を考えてるって事にしてお見合いを阻止させるために協力してるんだけど……」

「はぁ? お前本気で気付いていないのかよ?? ミリアリアねーちゃんは前からお前の事が好きなんだぜ??」

「はぁっ!?」


 客間の部屋に来ていろいろと荷物をマリーが整理しているとエイジがやって来てそんな話を始める。
 ミリアリア姉さんの事は嫌いじゃないけど、それは姉の一人としてで、一人の女性としてなんか見た事が無い。
 今までだってアプリリア姉さんと同じくスキンシップ強めな姉だ位に思っていたのに……


「エ、エイジ、それマジ?」

「マジだぜ」


 エイジにそう言われて私は思い切り頭を抱え込む。
 マジか?
 ミリアリア姉さんが私のこと好きだったなんて!!


「アルム様、奥方を何人もお迎えになってもイザンカ王家のしきたりでは問題ございません。しかし私にもお情けはいただけないと、身請けしていただいた関係上納得がいきませんよ? 私は妾でかまいませんので」

「いやマリーさん、それ本気で言ってるの?」

「勿論です。ですからアルム様の初めては是非私に!!」


 駄目だこの人も!
 私まだ十歳!!
 いや、もう何年も前からこの人は危ない「お巡りさん、このお姉さんです!」案件の人だったけど!


「なんでみんな僕なんか好きになるんだよぉ~」

「そりゃぁ、お前と一緒にいると飽きる暇がないしな!」

「それ、エイジの感想じゃないかよ~」


 エイジも今年で十二歳になる。
 順調に私のストライクゾーンに入って来た美少年になって来た。
 好意を寄せられるならむしろエイジのような美少年に……


 こんこん


 がここで扉がノックされる。
 カルミナさんが対応してドアを開くと、イザーガ兄さんが来ていた。


「やぁ、アルムエイド君、ミリアリアと一緒になってくれるんだね?」

「イザーガ兄さん!!」


 開口一番何言っちゃってるんですか、あなたぁっ!


「はははは、知ってるよ。ミリアリアから頼まれたんだろ? しかしミリアリアがあそこまで本気だったとはね。これはアマディアスを説得するのが一苦労だね。エシュリナーゼもそうか」

「イザーガ兄さん??」

 笑いながらそう言うイザーガ兄さんだったけど、そう言い終わった後に真顔に戻る。

「さてと、冗談はこれくらいにして早速魔力炉を起動して魔鉱石の精製を始めよう。どうやら我々には時間が少ないようなんだ」

「はいっ?」



 真剣なまなざしのイザーガ兄さんに私は思わず聞き返してしまうのだった。   

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

処理中です...