1 / 1
降りかかる災い
しおりを挟む
おどろおどろしいんです。
未だに降りかかるるんですよ。
ええ、ゴロゴロと。
あいつには私も酷く苦しめられたものでね。
先日には二度と目覚めない風に眠り呆けていた私が、頭をかち割られた人のように飛び上がったモンです。
え、そんなに驚くものかって?
私は誰でも飛び上がると思いますよ。
何しろ衝撃的ですからね。
私に直撃した時は困りものでした。
痛いなんてモンじゃないんですよ。
こちとら無防備ですからね。
不意に訪れる災いには案外我々は脆いモンだと思い知らされました。
え、直撃したのになんで無事なのかって?
そりゃあ、私が丈夫だからでしょう。
こう見えても鍛えてますから。
今じゃあ、あいつが腹に当たろうがどうってことはありませんね。
傷の一つも負わせてみろってモンです。
それに、最近は私もしっかり対策をしてるんですよ。
私も学習してるんです。
お陰で回数も随分減りました。
でも、あいつへの理解がおよばないこと。
しばらくすると対策なんかもろともせず、平然と、何事もなかったように私に降りかかるんですよ。
困ったものです。
私も対抗して家に壁を築くんですけどね。
え、そんな頻繁に家を壊されてるのかって?
そうですね、少なくとも家の中の小物たちは甚大な被害を受けていますね。
あと壁も少し穴を開けられていたり……え、そんなことですむかって?
家そのものが燃えちまうだろうって?
あなたさっきから何の話をしてるんですか?
いくらなんでもそんなことできるわけないでしょう。
私は猫の話をしてるんですから。
未だに降りかかるるんですよ。
ええ、ゴロゴロと。
あいつには私も酷く苦しめられたものでね。
先日には二度と目覚めない風に眠り呆けていた私が、頭をかち割られた人のように飛び上がったモンです。
え、そんなに驚くものかって?
私は誰でも飛び上がると思いますよ。
何しろ衝撃的ですからね。
私に直撃した時は困りものでした。
痛いなんてモンじゃないんですよ。
こちとら無防備ですからね。
不意に訪れる災いには案外我々は脆いモンだと思い知らされました。
え、直撃したのになんで無事なのかって?
そりゃあ、私が丈夫だからでしょう。
こう見えても鍛えてますから。
今じゃあ、あいつが腹に当たろうがどうってことはありませんね。
傷の一つも負わせてみろってモンです。
それに、最近は私もしっかり対策をしてるんですよ。
私も学習してるんです。
お陰で回数も随分減りました。
でも、あいつへの理解がおよばないこと。
しばらくすると対策なんかもろともせず、平然と、何事もなかったように私に降りかかるんですよ。
困ったものです。
私も対抗して家に壁を築くんですけどね。
え、そんな頻繁に家を壊されてるのかって?
そうですね、少なくとも家の中の小物たちは甚大な被害を受けていますね。
あと壁も少し穴を開けられていたり……え、そんなことですむかって?
家そのものが燃えちまうだろうって?
あなたさっきから何の話をしてるんですか?
いくらなんでもそんなことできるわけないでしょう。
私は猫の話をしてるんですから。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
まばたき怪談
坂本 光陽
ホラー
まばたきをしないうちに読み終えられるかも。そんな短すぎるホラー小説をまとめました。ラスト一行の恐怖。ラスト一行の地獄。ラスト一行で明かされる凄惨な事実。一話140字なので、別名「X(旧ツイッター)・ホラー」。ショートショートよりも短い「まばたき怪談」を公開します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる