ヒロインと婚約者をくっつけるため頑張ってたら...

curosu

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最後のイベント

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「見上げて  ごらん。

星達が輝く空  遠い空

貴方と二人きり

私達を祝福するかのように  星が流れ始める

流れる星は  希望?

それとも愛?

全てを受け止め  貴方と二人  愛し合い  生きていこう

貴方を愛してる…」


私は歌い終わり、魔力切れで倒れてしまう。

荒い息をつきながら、私が隠れている森の入り口にある広場の二人をみてホッと安堵する。

どうやらイベントは成功したみたい。


二人とも身体を寄せ合いながら、流れ星を見ている。

私は腰に着けているアイテムバックからMP回復ポーションを取り出して、魔力切れで震える身体を押さえつけながら一気に飲み干し、しばらく動けるようになるまで休む。

仰向けにひっくり返って休みながら、いままでのことを思い出した。


------

私はレイラ・アライン伯爵令嬢です。

それに、私の婚約者のベールスード・ロイドアウロー公爵子息とシーナリア・キャッスロー子爵令嬢がいま二人で流れ星を見ている人達です。

シーナリア子爵令嬢はヒロインで...ベールスード公爵子息はいわゆる攻略対象ってやつです。

ああ、乙女ゲームの世界なんだって入学式の時に思い出しました。

しかも自分は悪役令嬢ポジション。

くっそ!神許すまじ。


それからというもの、ヒロインがどのルートに入るか確認してたら自分の婚約者であるベールスードルートに入っていくから、これは影で応援しなきゃいけないと思いましたよ。

婚約者のことは、友人ぐらいの気安さしかないからねー。恋愛感情?ないないあり得ない。

だって、政略結婚だしね。

正直、応援することに関しては後悔してるけど後悔していない。

うん、自分で言ってて意味わからない。

だって!大変だったんだもん!

いくら自分が特殊魔法持ちで!イメージに合った前世の曲を歌ったりイメージにあった言葉を言えば、簡単にどんな魔法も発動出来るけど!

影に隠れて見つからないように、時には屋上からばれないように気を付けながら...

土をボコッとさせてヒロインをわざと転ばせて攻略対象に抱き止められるとか、水の塊をヒロインの頭上に落としてびしょ濡れさせて攻略対象に助けてもらうとか。

あとは断罪イベント前にある、今現在の最後のイベントをやるのはきつかった...。

いくら特殊魔法持ちで魔力も豊富で優秀な私でも、流れ星を出現させるのはキツイ。

私の豊富な魔力がほぼ空になるぐらい禁忌に近い超大型魔法。


でも、これで物語通りなら...あとは断罪イベントを待つだけ。

これで私は自由になれる。

家に帰っても婚約破棄された娘を助けてくれる両親じゃないから、自由になった後の準備も進めてあるし、あっちこっちに分けて今後の為の金銭を隠してある。

何かあったときのためにね。
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