8 / 30
嫌い
しおりを挟む
「それに私のこと好きだっていうけど、私は貴方のこと知らないし、私の意思を無視してそういうことをするし!そんな貴方を好きになるわけないじゃない!」
ユーグアルトは悲しそうな顔をしていたが、次第に諦めた表情になった。
「知ってるし、分かっている。でも、俺のことを知ってほしいんだ。なのに、レイラは俺を避けて逃げるばかりで知ろうともしてくれない。
だから、強行手段に出るしかないじゃないか。」
「だからといってこんなことしないでよ!」
「ごめんね...。でも、レイラが他の男を好きになったり追い掛けるようなことをするかもしれないって考えただけでも、俺は辛くって耐えられない。
だったら、嫌われても良い、憎まれても良い...どんな思いでもレイラから俺に向けてほしいし、俺を意識してほしいんだ。
自分勝手なのは分かっている。」
悔しそうに、辛そうに、悲しそうに、切々と訴えてくるユーグアルトに、私は思わずため息がついてしまった。
「逃げたり避けたりするのは当然じゃない。前回森で会ったときに貴方は私になにしました?顔を知ってるかどうかぐらいの仲で、あんなことをしてきた人を警戒するのは当然でしょ?」
「俺はレイラのことたくさん知ってる。」
「私とは挨拶しかしたことないでしょ。なんで知っているのよ。」
「俺は君のことよく知っているよ。君の好きな食べ物も花も色も、よく飲んでいるお茶の種類も君の交遊関係も...。」
「うわぁ...ストーカーがいる。」
「そんな反応する君も好き。」
「キモい。」
真剣な顔をして言う話じゃない。
思わずドン引きしてしまうが、後ろが壁なので物理的に距離を離すことは出来なかった。
思わずため息をついてしまう。
一体、この人の前でどれだけため息を吐いたのだろう...。
私の目が死んだ魚のような目になっている気がするわ...。
「とにかく、私のことは諦めて。両親からまだ返事が来てないからわからないけど、例え婚約しろと言われたってすぐにはしないし認めない。私はいま誰とも婚約する気はないし。」
「レイラが俺と結婚したいと思わせれば良いんだよね?既に求婚しているし!」
目をキラキラ輝かしてこっちをガン見するな。
思わず首を左右に振る。
「いや、あり得ないし。」
「そんなことない!俺、めっちゃ頑張る!」
「頑張らなくって良い。」
「いっぱいデートしようね!どこが良いかなー?」
「無理、ストーカーと一緒に行きたくない。」
「そんなつれないこと言わないでよー。」
「いや、そもそももう卒業だし、卒業したら関わることは無くなるから。もう諦めて。私は別の男性と結婚するから。」
「わかった。俺以外と結婚できないように妨害する。」
「なんでよ!やめてよ!諦めろって言ってるでしょ!最低!もう顔も見たくない!失せろ変態!」
どう頑張っても諦める気が無さすぎてブチッと怒りが沸き上がってしまい、ジタバタしながら怒る。
怒りが収まらない私はその後も罵倒をしたけれど、自分が何を言ったかは覚えてない。
しかし、私の怒りを受けたユーグアルトは表情をみられないように顔を伏せて呟く。
「ごめんね、どうしても君を逃がしてあげられないんだ...。」
悲痛な声で小さく呟くと身体を私から離して魔法を解除し、そのまま出ていった。
ユーグアルトは悲しそうな顔をしていたが、次第に諦めた表情になった。
「知ってるし、分かっている。でも、俺のことを知ってほしいんだ。なのに、レイラは俺を避けて逃げるばかりで知ろうともしてくれない。
だから、強行手段に出るしかないじゃないか。」
「だからといってこんなことしないでよ!」
「ごめんね...。でも、レイラが他の男を好きになったり追い掛けるようなことをするかもしれないって考えただけでも、俺は辛くって耐えられない。
だったら、嫌われても良い、憎まれても良い...どんな思いでもレイラから俺に向けてほしいし、俺を意識してほしいんだ。
自分勝手なのは分かっている。」
悔しそうに、辛そうに、悲しそうに、切々と訴えてくるユーグアルトに、私は思わずため息がついてしまった。
「逃げたり避けたりするのは当然じゃない。前回森で会ったときに貴方は私になにしました?顔を知ってるかどうかぐらいの仲で、あんなことをしてきた人を警戒するのは当然でしょ?」
「俺はレイラのことたくさん知ってる。」
「私とは挨拶しかしたことないでしょ。なんで知っているのよ。」
「俺は君のことよく知っているよ。君の好きな食べ物も花も色も、よく飲んでいるお茶の種類も君の交遊関係も...。」
「うわぁ...ストーカーがいる。」
「そんな反応する君も好き。」
「キモい。」
真剣な顔をして言う話じゃない。
思わずドン引きしてしまうが、後ろが壁なので物理的に距離を離すことは出来なかった。
思わずため息をついてしまう。
一体、この人の前でどれだけため息を吐いたのだろう...。
私の目が死んだ魚のような目になっている気がするわ...。
「とにかく、私のことは諦めて。両親からまだ返事が来てないからわからないけど、例え婚約しろと言われたってすぐにはしないし認めない。私はいま誰とも婚約する気はないし。」
「レイラが俺と結婚したいと思わせれば良いんだよね?既に求婚しているし!」
目をキラキラ輝かしてこっちをガン見するな。
思わず首を左右に振る。
「いや、あり得ないし。」
「そんなことない!俺、めっちゃ頑張る!」
「頑張らなくって良い。」
「いっぱいデートしようね!どこが良いかなー?」
「無理、ストーカーと一緒に行きたくない。」
「そんなつれないこと言わないでよー。」
「いや、そもそももう卒業だし、卒業したら関わることは無くなるから。もう諦めて。私は別の男性と結婚するから。」
「わかった。俺以外と結婚できないように妨害する。」
「なんでよ!やめてよ!諦めろって言ってるでしょ!最低!もう顔も見たくない!失せろ変態!」
どう頑張っても諦める気が無さすぎてブチッと怒りが沸き上がってしまい、ジタバタしながら怒る。
怒りが収まらない私はその後も罵倒をしたけれど、自分が何を言ったかは覚えてない。
しかし、私の怒りを受けたユーグアルトは表情をみられないように顔を伏せて呟く。
「ごめんね、どうしても君を逃がしてあげられないんだ...。」
悲痛な声で小さく呟くと身体を私から離して魔法を解除し、そのまま出ていった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる