ヒロインと婚約者をくっつけるため頑張ってたら...

curosu

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手慣れている

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「んっ...レイラの肌、真っ赤になっちゃったね。これで会場に戻って、俺のレイラだって宣伝したい気が...するけれども...はぁっ...レイラの肌を見るのは俺だけで充分だよね?んんっ...ふっ...。」

「やめろ。」

いつまでも擦り付けてくるな。

「はぁっ...。ねぇ、レイラ。レイラがくれるのならば...俺は毒さえも喜んで食べるよ。君になら殺されたい。」

突然真面目な声色で言われる。

「...私に罪人として処刑されろと...?」

思わず嫌悪を滲ませて威圧。

さすがに聞き捨てできませんよ?


「それは困るなー...でも、もう俺はレイラが居ないと生きていけないから、レイラが俺のこと要らなくなったら殺してほしいかなー...?」

そう言いながらユーグアルトは私のドレスを慣れた手つきで着せ直し、私の身体を起こして髪を結び始めた。

コルセットも苦しくなく、ちょうど良い加減で結ばれた。

コルセットをぎゅっとされたときに「んっ...。」と思わず言ってしまったら、ユーグアルトがビクッとして固まった後にゆっくりと深呼吸していたのは見なかったことにする。


「どうして手慣れてるのよ。」

疑問に思うほど手慣れすぎじゃないだろうか?

熟練のメイドぐらいうまい。

普通の紳士でさえもそんなことはできない。

精々、メイドを呼び出してやって貰うとか...慣れてる人でも相手を気遣いつつゆっくりと終わらせていくのに...。

ユーグアルトはテキパキとやっていたので、流石に疑問に思う。

「レイラの為にたくさん練習した。レイラが手慣れてるって言うなら、練習したかいがあったな。」

と言いつつ髪の毛を結び始める。

櫛だって、どっから取り出したのよ...。

ってか、なんで持ってるのよ...。

「よし、これで大丈夫。」

髪も結び直し終わったようだ。

けど、家で結んだやり方とユーグアルトが結んだやり方は違う。

アップスタイルにしていたのに、ハーフアップになっている。

不思議に思っていると、後ろから抱き締められ首筋に顔を埋められた。

ちくしょう、抵抗出来なかった。

「一応、気にするだろうからって髪型をおろしてみた。
ふふ...これでレイラは他のパーティーにもいけないし、痕が消えるまで...いや、消えた後も俺のことを思い出しちゃうね。俺のことで頭いっぱいになってほしい。」

ちゅっとまたキスを首筋にされたので、相手の頭をバシッと叩いて強引に離れる。

相手から少し離れて、ニコッと笑顔で思いっきり手を振り下ろす。

パァンッと良い音が鳴り響いた。
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