ヒロインと婚約者をくっつけるため頑張ってたら...

curosu

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家族

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馬車乗り場に到着し、乗ろうと思ったら既に乗っていた。

...文章だけ見るとおかしいと思うが、私も唖然としたのだ。

到着したことに気がついて、ユーグアルトからなんとか離れて自分で馬車に乗ろうと思うじゃない?

でも、ユーグアルトは流れるような動きで私を抱えたまま乗って、しかもそのまま私を離さないまま座ったのだ。

なんとか降りようと行動する間もなかった。


...馬車の中では私を膝に置いたまま抱きついて離れなかったけど。

たまに手が悪さをしていたから、手の甲をつねったり叩いたりの攻防戦があったけれど。


------


「おかえり、レイラ。レイラは無事だろうね?」

お父様、私に挨拶した後のユーグアルトに向かっての威圧が凄まじいわ。

「レイラは無事ですよ。ただ、いつまで無事かは...レイラ次第と言うところでしょうか?
レイラは私を煽るのが上手いので...抑えるのも大変なのですよ。」

お父様とユーグアルトは無言でしばし睨み合い...お父様がため息をついてユーグアルトに帰るように言った。

「では、これで失礼致します。レイラ、またね。」

なぜか私の頬を一撫でした後、ユーグアルトは帰っていった。

お父様はユーグアルトが完全に居なくなるまでじっと動かず見送った後、私をざっと上から下まで見て、私の肩に手を乗せた。

「レイラ...あれはお父様と同じような男だ...申し訳ないが...諦めた方が良いと思うぞ...。」

と、お父様は言うだけ言って去っていった。

お母様とイチャイチャしたいらしい。

お母様に会いにいこうってボソッと聞こえたもの。


さて、いまさらだけれどこの国と私の家族について説明させて貰おう。

現在のアライン伯爵家は...実はお父様は入り婿で、お母様がアライン伯爵を継いでいる。

この国は国へ貢献してくれる実力者であれば、家は誰が継いでも良いことになっている。

その家の血を継いでいることは絶対条件だけれど、性別も年齢も関係ないし、親戚から養子として跡継ぎを迎えることもある。

適当に跡継ぎを決めて...その跡継ぎが継いだ後に問題起こされると家も困るけれど、国や他の家も困るしね。

そもそも一人っ子で親戚も厳しい場合、とりあえず一人っ子に子供を作って貰うか、愛人を迎えて子供を作るか等しても良いことにはなっているのだけれど...。

まぁ、よっぽど緊迫していない限りは醜聞になってしまうのでやらない。

と言っても、愛妻家が多いから特に問題はないしどの家も子供は二人ぐらいいるから滅多に起こらないのだけれど。

結婚も血が濃くなりすぎないようにすれば、親戚同士での結婚も出来る。

まぁ、血が近いと恋愛感情すら起きないから...そこまで気にする必要ない。

なので、表向きは政略結婚でも実は恋愛結婚だったっていうのは意外と多い。

こんな感じの国のやり方なので、尊い貴族の血が~っとうるさい人は殆んどいない。

いることはいるけど、極々一部だけ。

尊い貴族の血とか意味がわからないけど、とりあえずその選民意識をどうにかした方がいいわね。
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