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赤の他人宣言
私はゆっくり歩きながら、これからの予定に心を踊らせていた。
もちろん、妃教育を受けてるから表には出さない。
準備は終わって、根回しも済んでいる。
思い残すことはほとんどない。
-------
皆様初めまして。
私、テレシア・メル・インディーナ公爵令嬢ですわ。
ええ、身分が高いからと産まれたときから王子の婚約者になっております。
王子はアクセラント・ロッディー・コッセナ第一王子様ですわ。
コッセナ国の王太子候補と名高かったのですが...。
王太子候補は、過去現在に王族が婿・嫁入りしたいくつかの侯爵家の子息達や公爵家の子息達も選ばれて、王太子兼側近候補としての勉強をしております。
そうですわね。
いまアクセラント殿下は、皆様はご存知かも知れませんが...
所謂乙女ゲームで攻略されている状況ですわね。
お互い産まれたときから婚約者だったので、穏やかな関係を保ってきてはいました。
それが変わったのは学園入学してから。
テンプレ展開ではありますが、ヒロインが学園に入ると同時に転けたのを助けるってイベントがありましてね。
それからでしたわ。
私はそのイベントを見て、前世を思い出したんですけどね。
嫉妬に狂うほどアクセラント殿下が好きではないですし、特に相手にしなかったのですが。
私がヒロインをいじめているって噂が流れ始めまして。
覚悟を決めたのですわ。
先生方に相談して、陛下や宰相様にお父様にも相談して...忙しかったので、妃教育を理由に学園にお休みしてまで色々準備を行ってきましたので疲れましたわ。
本番はこれからなのにねぇ。
さてさて、目的地に着きました。
深呼吸して入りましょう。
私が教室内に入ると、静まり返ってしまいましたね。
最近休んでいたというのもありますけど、私の婚約者であるアクセラント殿下がいらっしゃいますからね。
興味津々で、いまはありがたいですわ。
ヒロインを囲うかのように、複数の男性が群がってる感じですわね。
その中にアクセラント殿下と王太子候補の方が何人かいらっしゃるのは、第三者から見てどうなのかしら?
「アクセラント殿下、少々お時間宜しいでしょうか?お時間は掛けませんわ。」
「なんだ。俺はお前に用はない。」
「ああ、この教室内にいる生徒の皆様もぜひ聞いていただきたいことなのです。私の声が聞こえる所にお集まり頂きたいのですわ。」
「何をするつもりだ。」
まぁまぁ、殿下...怒らないでくださいませね?
「さて、皆様ご存知の通り、私は産まれたときからアクセラント殿下の婚約者となっておりましたわ。
通常は婚約者として行動をしなければならないことがあるのは知っておりますが...殿下とは穏やかな関係でしかなかったので、特に何かするということは無かったのです。」
一旦途切れさせて、ゆっくりと周りを見渡し、皆様が聞いてくださってるのを確認します。
不満げな顔の方もいますが、確認がとれたので続きをいきましょう。
「でも、最近では私が妃教育で休んでいたにも関わらず、この方を私が虐めているとの噂がたってると友人方が教えてくださりまして...。
陛下や宰相様にお父様と相談して...決めたのですわ。」
ヒロインのほうに手を向けますが、視線は全くヒロインのほうに向けません。
アクセラント殿下が何か言おうとしてますね。
させませんよ。
「私、アクセラント殿下とは赤の他人宣言致しますわ!」
もちろん、妃教育を受けてるから表には出さない。
準備は終わって、根回しも済んでいる。
思い残すことはほとんどない。
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皆様初めまして。
私、テレシア・メル・インディーナ公爵令嬢ですわ。
ええ、身分が高いからと産まれたときから王子の婚約者になっております。
王子はアクセラント・ロッディー・コッセナ第一王子様ですわ。
コッセナ国の王太子候補と名高かったのですが...。
王太子候補は、過去現在に王族が婿・嫁入りしたいくつかの侯爵家の子息達や公爵家の子息達も選ばれて、王太子兼側近候補としての勉強をしております。
そうですわね。
いまアクセラント殿下は、皆様はご存知かも知れませんが...
所謂乙女ゲームで攻略されている状況ですわね。
お互い産まれたときから婚約者だったので、穏やかな関係を保ってきてはいました。
それが変わったのは学園入学してから。
テンプレ展開ではありますが、ヒロインが学園に入ると同時に転けたのを助けるってイベントがありましてね。
それからでしたわ。
私はそのイベントを見て、前世を思い出したんですけどね。
嫉妬に狂うほどアクセラント殿下が好きではないですし、特に相手にしなかったのですが。
私がヒロインをいじめているって噂が流れ始めまして。
覚悟を決めたのですわ。
先生方に相談して、陛下や宰相様にお父様にも相談して...忙しかったので、妃教育を理由に学園にお休みしてまで色々準備を行ってきましたので疲れましたわ。
本番はこれからなのにねぇ。
さてさて、目的地に着きました。
深呼吸して入りましょう。
私が教室内に入ると、静まり返ってしまいましたね。
最近休んでいたというのもありますけど、私の婚約者であるアクセラント殿下がいらっしゃいますからね。
興味津々で、いまはありがたいですわ。
ヒロインを囲うかのように、複数の男性が群がってる感じですわね。
その中にアクセラント殿下と王太子候補の方が何人かいらっしゃるのは、第三者から見てどうなのかしら?
「アクセラント殿下、少々お時間宜しいでしょうか?お時間は掛けませんわ。」
「なんだ。俺はお前に用はない。」
「ああ、この教室内にいる生徒の皆様もぜひ聞いていただきたいことなのです。私の声が聞こえる所にお集まり頂きたいのですわ。」
「何をするつもりだ。」
まぁまぁ、殿下...怒らないでくださいませね?
「さて、皆様ご存知の通り、私は産まれたときからアクセラント殿下の婚約者となっておりましたわ。
通常は婚約者として行動をしなければならないことがあるのは知っておりますが...殿下とは穏やかな関係でしかなかったので、特に何かするということは無かったのです。」
一旦途切れさせて、ゆっくりと周りを見渡し、皆様が聞いてくださってるのを確認します。
不満げな顔の方もいますが、確認がとれたので続きをいきましょう。
「でも、最近では私が妃教育で休んでいたにも関わらず、この方を私が虐めているとの噂がたってると友人方が教えてくださりまして...。
陛下や宰相様にお父様と相談して...決めたのですわ。」
ヒロインのほうに手を向けますが、視線は全くヒロインのほうに向けません。
アクセラント殿下が何か言おうとしてますね。
させませんよ。
「私、アクセラント殿下とは赤の他人宣言致しますわ!」
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