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2章 小学生2年生編
9話 やっぱり出来ない友達
陽太は、2年生の教室の隅でランドセルを整理していた。新しい学年が始まったけど、陽太と結衣の周りは、いつもと同じだった。クラスメイトの目は、冷たく、遠い。陽太は、結衣の手をそっと握った。
「結衣、2年生、楽しみだな! 今年は、絶対、いいことあるよ!」
陽太の声は、明るく響いた。結衣は、陽太の笑顔を見て、小さく頷いた。
「うん…陽太がいるから、あたし、頑張れる…」
結衣の目は、キラキラ光っていた。でも、その奥には、ほんの少しの不安が漂っていた。陽太は、結衣の笑顔に胸が温かくなった。でも、陽太の心の奥には、重い現実があった。いじめは、止まらない。陽太と結衣は、いつも「臭い」「貧乏」と笑われる。陽太は、結衣の手をぎゅっと握った。
「結衣、俺、ずっとそばにいるよ。仲間だろ?」
陽太の言葉に、結衣はパッと笑った。
「うん! 陽太、ずっと仲間だよ! あたし、陽太の妹、ずっと続けるから!」
結衣の笑顔は、陽太の小さな世界を明るくした。でも、その笑顔は、すぐに暗い影に試されることになる。
朝のホームルームが終わると、陽太は教室の前に立った。深く息を吸い、クラスメイトに頭を下げた。
「みんな、お願い! 結衣、悪くないんだ…いじめるの、やめてくれ!」
陽太の声は、震えていた。教室が静まり、クラスメイトの目が陽太に集まった。でも、その目は、冷たかった。タケルが、ニヤッと笑った。
「うぜえ! 臭えやつが、なに様だよ!」
タケルの声に、クラスメイトがクスクス笑った。陽太は、唇を噛んだ。結衣が、陽太の後ろで縮こまっている。陽太は、結衣の手を握り、声を張り上げた。
「結衣、悪くない! お願い…やめて…!」
陽太の叫び声は、教室に響いた。でも、誰も耳を貸さない。タケルが、陽太の肩を押した。
「ハッ、貧乏人が、カッコつけてんじゃねえ!」
陽太は、よろけた。でも、すぐに立ち直り、結衣を背中に隠した。
「結衣、怖がらないで…俺、いるから…」
陽太の声は、弱々しかった。結衣は、陽太の背中で小さく泣いていた。
「陽太…ごめん…あたし、いつも陽太に迷惑かけて…」
結衣の内面: 陽太、いつもあたしを守ってくれる…でも、なんでやり返さないの? ちょっと…ダサいよ…。結衣は、その気持ちを言葉にできなかった。でも、その小さな疑問が、結衣の心に影を落とした。
放課後、陽太と結衣は、校庭の隅でランドセルを背負っていた。タケルたちが、二人を囲んだ。
「臭い兄弟、なんでまだ学校にいんだよ! 消えろ!」
タケルの声に、結衣がびくっと震えた。陽太は、結衣の前に立ちはだかった。
「やめろ! 結衣、関係ない! 俺にしろ!」
陽太の声は、必死だった。タケルは、陽太を押した。
「ヒーロー気取り? みっともねえな!」
タケルの拳が、陽太の頬に飛んできた。バチンという音が、陽太の耳に響いた。陽太は、地面に倒れた。頬が熱く、頭がガンガンした。でも、陽太はすぐに立ち上がり、結衣を背中に隠した。
「結衣、怖がらないで! 俺、いるから! 絶対、守るよ!」
陽太の声は、涙で震えていた。タケルの足が、陽太の腹にグサッと入った。陽太は、息が詰まり、地面に崩れ落ちた。結衣が、陽太に駆け寄った。
「陽太! やめて! 陽太、痛いよね!?」
結衣の声は、涙でぐしゃぐしゃだった。陽太は、なんとか笑顔を作った。
「結衣…泣かないで…俺、平気だよ…結衣が無事なら…それでいい…」
陽太の頬には、赤い手形が浮かんでいた。腹はズキズキ痛む。でも、陽太は、結衣の涙を見ると、痛みを忘れた。タケルたちは、陽太と結衣を笑いながら去っていった。
「クソガキども、明日もこうなるぞ!」
陽太は、結衣の手を握り、校庭の隅に座った。
「結衣…ごめん…俺、弱くて…」
陽太の声は、小さかった。結衣は、陽太の胸に顔を埋めて泣いた。
「陽太…ありがとう…あたし、陽太がいてよかった…」
結衣の言葉に、陽太の胸がぎゅっと熱くなった。陽太の内面: 結衣の涙、俺の心を刺す…俺、もっと強くならなきゃ…結衣のために…。陽太は、結衣の髪をそっと撫でた。
「結衣が笑ってくれるなら、俺、どんな痛みでも平気だよ…」
家に帰ると、陽太と結衣はいつものように部屋の隅に座った。リビングからは、義父と母親たちの笑い声が漏れてくる。でも、陽太と結衣には、食べ物はない。陽太の腹が、ぐうっと鳴った。結衣が、陽太の顔を見て、目をうるっとさせた。
「陽太…今日、学校、怖かった…でも、陽太がいてくれて、よかった…」
結衣の声に、陽太は笑顔を作った。
「結衣、無事だったから、俺、嬉しいよ。明日も、俺、結衣を守るよ!」
陽太の言葉に、結衣は弱々しく笑った。
「陽太…いつも、あたしのことばっか…陽太、ほんと、王子様みたい…」
結衣の言葉に、陽太の胸がぎゅっと熱くなった。でも、その瞬間、ドアが乱暴に開いた。義父が、フラフラと部屋に入ってきた。手に持ったビールの缶が、カランと床に落ちた。
「お前ら、なんでいつもそんな暗い面してんだ!? ムカつくんだよ!」
義父の声は、ドロドロしていた。陽太は、結衣を背中に隠すように立った。
«…ごめんなさい。静かにします…»
陽太の声は、震えていた。義父は、陽太を睨んだ。
«静かに? テメエらの存在自体がムカつくんだよ!»
義父の手が、結衣に向かって伸びた。結衣が«ひっ»と小さな悲鳴を上げた。陽太は、咄嗟に結衣の前に立ちはだかった。
«やめて! 結衣、関係ない! 俺にしろ! お願い…!»
陽太の叫び声が、部屋に響いた。義父の目が、ギラッと光った。
«生意気なガキだな!»
義父の拳が、陽太の頬に飛んできた。バチンという音が、陽太の耳に響いた。陽太は、床に倒れた。頬が熱く、頭がガンガンした。でも、陽太はすぐに立ち上がり、結衣を背中に隠した。
«結衣…関係ない! 俺にしろ! お願い…!»
陽太の声は、涙で震えていた。義父は、陽太を睨み、もう一度拳を振り上げた。
«うるせえ! まとめて黙らせてやる!»
義父の足が、陽太の腹にグサッと入った。陽太は、息が詰まり、床に崩れ落ちた。結衣が、陽太に駆け寄った。
«陽太! やめて! 陽太、痛いよね!?»
結衣の声は、涙でぐしゃぐしゃだった。陽太は、なんとか笑顔を作った。
«結衣…泣かないで…俺、平気だよ…結衣が無事なら…それでいい…»
陽太の頬には、赤い手形が浮かんでいた。腹はズキズキ痛む。でも、陽太は、結衣の涙を見ると、痛みを忘れた。義父は、陽太をもう一度蹴り、部屋を出て行った。
«クソガキども…次はもっと痛えぞ…»
ドアがバタンと閉まり、部屋は静かになった。結衣は、陽太の胸に顔を埋めて泣いた。
«陽太…ごめん…あたし、いつも陽太に迷惑かけて…»
陽太は、結衣の髪をそっと撫でた。
«結衣…俺、結衣が無事なら、どんな痛みでも耐えられる…結衣の笑顔、俺の全部だから…»
結衣の内面: 陽太、いつもあたしを守ってくれる…でも、なんでこんな目に…あたし、もっと強くならなきゃ…。結衣は、陽太の胸で小さく頷いた。
«陽太…あたし、陽太のこと、ほんとに大好きだよ…»
陽太は、結衣を抱きしめながら、思った。結衣が笑っててくれるなら、俺、どんなことでも頑張れる…。
翌朝、陽太は、頬の手形を隠すように髪をかぶって、学校に向かった。結衣は、陽太の手をぎゅっと握った。
«陽太…昨日、怖かった…でも、陽太がいてくれて、よかった…»
結衣の声に、陽太は笑顔で頷いた。
«結衣、無事だったから、俺、嬉しいよ。今日も、俺、結衣を守るよ!»
陽太の言葉に、結衣はパッと笑った。
«うん! 陽太と一緒なら、なんでも平気!»
陽太の心は、結衣の笑顔で少しだけ軽くなった。でも、陽太は知っていた。結衣の笑顔を守るのは、簡単じゃない。陽太は、結衣の手を握りながら、思った。俺、もっと強くならなきゃ…結衣のために…。
「結衣、2年生、楽しみだな! 今年は、絶対、いいことあるよ!」
陽太の声は、明るく響いた。結衣は、陽太の笑顔を見て、小さく頷いた。
「うん…陽太がいるから、あたし、頑張れる…」
結衣の目は、キラキラ光っていた。でも、その奥には、ほんの少しの不安が漂っていた。陽太は、結衣の笑顔に胸が温かくなった。でも、陽太の心の奥には、重い現実があった。いじめは、止まらない。陽太と結衣は、いつも「臭い」「貧乏」と笑われる。陽太は、結衣の手をぎゅっと握った。
「結衣、俺、ずっとそばにいるよ。仲間だろ?」
陽太の言葉に、結衣はパッと笑った。
「うん! 陽太、ずっと仲間だよ! あたし、陽太の妹、ずっと続けるから!」
結衣の笑顔は、陽太の小さな世界を明るくした。でも、その笑顔は、すぐに暗い影に試されることになる。
朝のホームルームが終わると、陽太は教室の前に立った。深く息を吸い、クラスメイトに頭を下げた。
「みんな、お願い! 結衣、悪くないんだ…いじめるの、やめてくれ!」
陽太の声は、震えていた。教室が静まり、クラスメイトの目が陽太に集まった。でも、その目は、冷たかった。タケルが、ニヤッと笑った。
「うぜえ! 臭えやつが、なに様だよ!」
タケルの声に、クラスメイトがクスクス笑った。陽太は、唇を噛んだ。結衣が、陽太の後ろで縮こまっている。陽太は、結衣の手を握り、声を張り上げた。
「結衣、悪くない! お願い…やめて…!」
陽太の叫び声は、教室に響いた。でも、誰も耳を貸さない。タケルが、陽太の肩を押した。
「ハッ、貧乏人が、カッコつけてんじゃねえ!」
陽太は、よろけた。でも、すぐに立ち直り、結衣を背中に隠した。
「結衣、怖がらないで…俺、いるから…」
陽太の声は、弱々しかった。結衣は、陽太の背中で小さく泣いていた。
「陽太…ごめん…あたし、いつも陽太に迷惑かけて…」
結衣の内面: 陽太、いつもあたしを守ってくれる…でも、なんでやり返さないの? ちょっと…ダサいよ…。結衣は、その気持ちを言葉にできなかった。でも、その小さな疑問が、結衣の心に影を落とした。
放課後、陽太と結衣は、校庭の隅でランドセルを背負っていた。タケルたちが、二人を囲んだ。
「臭い兄弟、なんでまだ学校にいんだよ! 消えろ!」
タケルの声に、結衣がびくっと震えた。陽太は、結衣の前に立ちはだかった。
「やめろ! 結衣、関係ない! 俺にしろ!」
陽太の声は、必死だった。タケルは、陽太を押した。
「ヒーロー気取り? みっともねえな!」
タケルの拳が、陽太の頬に飛んできた。バチンという音が、陽太の耳に響いた。陽太は、地面に倒れた。頬が熱く、頭がガンガンした。でも、陽太はすぐに立ち上がり、結衣を背中に隠した。
「結衣、怖がらないで! 俺、いるから! 絶対、守るよ!」
陽太の声は、涙で震えていた。タケルの足が、陽太の腹にグサッと入った。陽太は、息が詰まり、地面に崩れ落ちた。結衣が、陽太に駆け寄った。
「陽太! やめて! 陽太、痛いよね!?」
結衣の声は、涙でぐしゃぐしゃだった。陽太は、なんとか笑顔を作った。
「結衣…泣かないで…俺、平気だよ…結衣が無事なら…それでいい…」
陽太の頬には、赤い手形が浮かんでいた。腹はズキズキ痛む。でも、陽太は、結衣の涙を見ると、痛みを忘れた。タケルたちは、陽太と結衣を笑いながら去っていった。
「クソガキども、明日もこうなるぞ!」
陽太は、結衣の手を握り、校庭の隅に座った。
「結衣…ごめん…俺、弱くて…」
陽太の声は、小さかった。結衣は、陽太の胸に顔を埋めて泣いた。
「陽太…ありがとう…あたし、陽太がいてよかった…」
結衣の言葉に、陽太の胸がぎゅっと熱くなった。陽太の内面: 結衣の涙、俺の心を刺す…俺、もっと強くならなきゃ…結衣のために…。陽太は、結衣の髪をそっと撫でた。
「結衣が笑ってくれるなら、俺、どんな痛みでも平気だよ…」
家に帰ると、陽太と結衣はいつものように部屋の隅に座った。リビングからは、義父と母親たちの笑い声が漏れてくる。でも、陽太と結衣には、食べ物はない。陽太の腹が、ぐうっと鳴った。結衣が、陽太の顔を見て、目をうるっとさせた。
「陽太…今日、学校、怖かった…でも、陽太がいてくれて、よかった…」
結衣の声に、陽太は笑顔を作った。
「結衣、無事だったから、俺、嬉しいよ。明日も、俺、結衣を守るよ!」
陽太の言葉に、結衣は弱々しく笑った。
「陽太…いつも、あたしのことばっか…陽太、ほんと、王子様みたい…」
結衣の言葉に、陽太の胸がぎゅっと熱くなった。でも、その瞬間、ドアが乱暴に開いた。義父が、フラフラと部屋に入ってきた。手に持ったビールの缶が、カランと床に落ちた。
「お前ら、なんでいつもそんな暗い面してんだ!? ムカつくんだよ!」
義父の声は、ドロドロしていた。陽太は、結衣を背中に隠すように立った。
«…ごめんなさい。静かにします…»
陽太の声は、震えていた。義父は、陽太を睨んだ。
«静かに? テメエらの存在自体がムカつくんだよ!»
義父の手が、結衣に向かって伸びた。結衣が«ひっ»と小さな悲鳴を上げた。陽太は、咄嗟に結衣の前に立ちはだかった。
«やめて! 結衣、関係ない! 俺にしろ! お願い…!»
陽太の叫び声が、部屋に響いた。義父の目が、ギラッと光った。
«生意気なガキだな!»
義父の拳が、陽太の頬に飛んできた。バチンという音が、陽太の耳に響いた。陽太は、床に倒れた。頬が熱く、頭がガンガンした。でも、陽太はすぐに立ち上がり、結衣を背中に隠した。
«結衣…関係ない! 俺にしろ! お願い…!»
陽太の声は、涙で震えていた。義父は、陽太を睨み、もう一度拳を振り上げた。
«うるせえ! まとめて黙らせてやる!»
義父の足が、陽太の腹にグサッと入った。陽太は、息が詰まり、床に崩れ落ちた。結衣が、陽太に駆け寄った。
«陽太! やめて! 陽太、痛いよね!?»
結衣の声は、涙でぐしゃぐしゃだった。陽太は、なんとか笑顔を作った。
«結衣…泣かないで…俺、平気だよ…結衣が無事なら…それでいい…»
陽太の頬には、赤い手形が浮かんでいた。腹はズキズキ痛む。でも、陽太は、結衣の涙を見ると、痛みを忘れた。義父は、陽太をもう一度蹴り、部屋を出て行った。
«クソガキども…次はもっと痛えぞ…»
ドアがバタンと閉まり、部屋は静かになった。結衣は、陽太の胸に顔を埋めて泣いた。
«陽太…ごめん…あたし、いつも陽太に迷惑かけて…»
陽太は、結衣の髪をそっと撫でた。
«結衣…俺、結衣が無事なら、どんな痛みでも耐えられる…結衣の笑顔、俺の全部だから…»
結衣の内面: 陽太、いつもあたしを守ってくれる…でも、なんでこんな目に…あたし、もっと強くならなきゃ…。結衣は、陽太の胸で小さく頷いた。
«陽太…あたし、陽太のこと、ほんとに大好きだよ…»
陽太は、結衣を抱きしめながら、思った。結衣が笑っててくれるなら、俺、どんなことでも頑張れる…。
翌朝、陽太は、頬の手形を隠すように髪をかぶって、学校に向かった。結衣は、陽太の手をぎゅっと握った。
«陽太…昨日、怖かった…でも、陽太がいてくれて、よかった…»
結衣の声に、陽太は笑顔で頷いた。
«結衣、無事だったから、俺、嬉しいよ。今日も、俺、結衣を守るよ!»
陽太の言葉に、結衣はパッと笑った。
«うん! 陽太と一緒なら、なんでも平気!»
陽太の心は、結衣の笑顔で少しだけ軽くなった。でも、陽太は知っていた。結衣の笑顔を守るのは、簡単じゃない。陽太は、結衣の手を握りながら、思った。俺、もっと強くならなきゃ…結衣のために…。
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