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5 今世
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クリスティアは元々活発な性格。初めての木登り、上から見下ろす景色にワクワクしながら登っていた。登りきったが、さほど高くない木だったため景色はそれほど変わりがなく、残念に思いながら降りようとした。登るまでは夢中で登ったが、降りる時はどうすればいいのか分からなかった。枝に小さい足を置いたが折れてしまい、バランスを崩し落ちてしまった。それほど高い木ではないとは言え、8歳児には落ちた衝撃は強かった。兄達が見つけ屋敷中が大騒ぎになってしまった。だいぶみんなに迷惑をかけてしまった。申し訳ない。
「ごめんなさい、お父さま、お母さま、ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さま。みんなに迷惑をかけてしまいました」
「もう木登りはやめなさい。わかったね、ティア。みんな君が死んでしまうのではないかと夜も寝ずに心配していたのだよ」
誰もが、いや木登りをやめるようにではなく、お淑やかにしようと言えばいいのではないか?と心の中でツッコミをいれていた。
「はい、もう木登りはしません」
だから、木登りだけじゃないってと心で総ツッコミをするもの達がいる。
「いい子ね」
お母さまがぎゅっと抱きしめてくれ、それをお父さまが包み込む。兄3人も一緒に包み込む。温かい。涙が溢れ出し、声を出して泣いた。お母さまが背中をトントンしてくれ、そのまま寝てしまった。
「良かった。あの子が死んでしまうのではないかと恐れがあった。私たちのところへ戻ってきてくれた」
「えぇ、えぇ、アル、生きた心地がしませんでした。あぁ、本当に良かった」
お母さまが泣き崩れ、お父さまがお母さまを抱きしめていた。
次の日、ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さまが様子を見にきてくれた。
「ティア、もう1人で木登りをしてはダメだよ。木登りする時は、私かダン、ギルもしくは護衛騎士に言うように」
「いや、兄上、木登りをやめさせようよ。なぜ木登りをする前提なんだよ。ティアもみんな心配したのだから、みんなに心配かけないような行動をとるように、なっ」
頭をなでなでしてくれた。
「はい!ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さま、ごめんなさい。もうすこしよくなったら、みんなにあやまりに行きたいのです。その時、いっしょにきてください、おねがいします」
ベッドでぺこりと頭を下げてお願いした。
3人に抱きしめられた。
「くー、ティアはかわいいのだから。危ないことしちゃダメだよ」
ラン兄さまが1番私に甘い。ダン兄さまは甘いけど躾には厳しい。ギル兄さまは言わずもがな、一緒にいたずらをする仲間である。
「あい」
返事が"あい"になってしまった。恥ずかしい。
グランドル辺境伯。北に位置する領地、魔の森を統括している貴族だ。霊峰があり、魔の森がある。霊峰があるため隣国は攻め込んでこない。逆にこちらも攻められないというところだ。だから魔獣に専念できる。
グランドル騎士団は屈強の騎士達がたくさんいる。魔法も使える。冒険者も強い。
グランドル領地にある冒険者ギルドや商業ギルドはこの国一のギルドということだ。
この国はマゼリエスタ王国?マゼリエスタ王国ってティアナの時の国だよ?えっ?戻ってきたの?
私が亡くなってから何年?何百年経っているの?今の国王陛下は誰?また同じ国で別人の人生を歩むの?どういうことなの?ラノベは小さい時に戻って2回目の人生をやり直してハッピーエンドか復讐してザマァさせる話よ。2回目の人生なら絶対お母様にはついて行かない、伯母様たちの養女になることを希望するわ。でも、私は別人になっている。とりあえず、幼少期から始める今世の人生。辺境伯令嬢クリスティアよ。
それから私は辺境伯の娘として剣と魔法を駆使した。剣よりは魔法の方が得意だった。徐々に日本での知識を披露しようと思い、伏線として本をたくさん読んだ。裏では、ラノベ通りに魔力量の増やし方、魔力操作を試した。ゲーム、ラノベ様々だ。
そろそろ披露していこうと思い、手始めに家族に魔力量の増やし方を伝授した。なぜ、そんなことを知っているかと問い詰められたが、魔力が枯渇近い状態で寝たら増えていたととぼけた。
そこから辺境伯騎士団は枯渇寸前まで魔力を使い切り寝ることを試したところ、魔力量が増えていた。最強の辺境伯騎士団の誕生だった。
魔獣討伐で亡くなる率が減ることはいいことだ。
私は今回、治癒魔法が使えるので、お母さまと共に治癒魔法を駆使した。そして辺境の亡くなる率が減った。もちろんお母さまも魔力を枯渇寸前までして寝ることを度々している。時々とは、まぁ、夫婦間が仲がいいことは家族も仲が良いということだ。本当に家族から愛されていることを実感する。辺境で生きるために厳しく指導されるが、過保護なところもある。辺境の地で精神的に逞しく育った。
魔の森の隣に位置する北の辺境伯地。生活は魔獣の肉、素材、魔石を売り、野菜などを買うという生活だった。土地は痩せていて、野菜が育ちにくいと言われてきた。
肉ばかりでは飽きる。美味しい料理が食べたいので、私は土魔法、水魔法を使い、地質改良を進めることにした。今現在8歳の子供がやることではないが美味しいものが食べたい欲求が勝った。
魔法と錬金の天才の次兄ダン兄さまには錬金術や魔道具のことで相談した。
食事改善でまず魔物肉は血抜きを十分にすること、そして肉を熟成させたいことは希望として伝えた。全て本の知識だと言っている。
土魔法を使って耕し、魔の森の枯葉などを堆肥にすればいいのではないか?腐葉土よ。あんなに枯葉が落ちているのにもったいない。使いたい放題ではないか。
それに霊峰から流れる川がある。水路を作ればいいのではないか?
そのことをを家族に伝えた。柔軟な頭脳を持ち合わせている父は、私の意見を聞いてくれた。頭を打ち、意識不明から目覚めた娘の様子が違うと疑問に思っていただろうが口には出さなかった。
私たちは、土魔法で公共事業を手がける。そして、魔獣対策として塀を強化する。魔獣が体当たりしても崩れない強度。土魔法はハズレ属性と言われていたが、攻撃の有用性なども教えた。地面から槍をドーンと出しましょう。落とし穴に土槍ドーンと作りましょう。でもこれらは魔獣の素材をダメにするからやめた方がいいかしら?あとは、壁をドーンと作りましょう。
一度目のティアナの性格は何も言えない大人しい女性だった。その後、2度目の人生で日本人になり、テレビや図鑑、雑誌、小説、マンガなどで知識を吸収した。歴史の小説やマンガは楽しかった。色々な武将の戦略が時代時代にあった。また、ブラック企業に勤める社会人だったので性格が図太くなったと思う。あははははっ。
その二つの経験で、今の私が形成されている。自由気ままに過ごしている。淑女教育は少し頑張った。言いたいことは我慢せずに言うが、言ってはいけないことは一歩引く、慎み深い女性になったと自分では思っている。
3度目の人生を謳歌するのよ!
「ごめんなさい、お父さま、お母さま、ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さま。みんなに迷惑をかけてしまいました」
「もう木登りはやめなさい。わかったね、ティア。みんな君が死んでしまうのではないかと夜も寝ずに心配していたのだよ」
誰もが、いや木登りをやめるようにではなく、お淑やかにしようと言えばいいのではないか?と心の中でツッコミをいれていた。
「はい、もう木登りはしません」
だから、木登りだけじゃないってと心で総ツッコミをするもの達がいる。
「いい子ね」
お母さまがぎゅっと抱きしめてくれ、それをお父さまが包み込む。兄3人も一緒に包み込む。温かい。涙が溢れ出し、声を出して泣いた。お母さまが背中をトントンしてくれ、そのまま寝てしまった。
「良かった。あの子が死んでしまうのではないかと恐れがあった。私たちのところへ戻ってきてくれた」
「えぇ、えぇ、アル、生きた心地がしませんでした。あぁ、本当に良かった」
お母さまが泣き崩れ、お父さまがお母さまを抱きしめていた。
次の日、ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さまが様子を見にきてくれた。
「ティア、もう1人で木登りをしてはダメだよ。木登りする時は、私かダン、ギルもしくは護衛騎士に言うように」
「いや、兄上、木登りをやめさせようよ。なぜ木登りをする前提なんだよ。ティアもみんな心配したのだから、みんなに心配かけないような行動をとるように、なっ」
頭をなでなでしてくれた。
「はい!ラン兄さま、ダン兄さま、ギル兄さま、ごめんなさい。もうすこしよくなったら、みんなにあやまりに行きたいのです。その時、いっしょにきてください、おねがいします」
ベッドでぺこりと頭を下げてお願いした。
3人に抱きしめられた。
「くー、ティアはかわいいのだから。危ないことしちゃダメだよ」
ラン兄さまが1番私に甘い。ダン兄さまは甘いけど躾には厳しい。ギル兄さまは言わずもがな、一緒にいたずらをする仲間である。
「あい」
返事が"あい"になってしまった。恥ずかしい。
グランドル辺境伯。北に位置する領地、魔の森を統括している貴族だ。霊峰があり、魔の森がある。霊峰があるため隣国は攻め込んでこない。逆にこちらも攻められないというところだ。だから魔獣に専念できる。
グランドル騎士団は屈強の騎士達がたくさんいる。魔法も使える。冒険者も強い。
グランドル領地にある冒険者ギルドや商業ギルドはこの国一のギルドということだ。
この国はマゼリエスタ王国?マゼリエスタ王国ってティアナの時の国だよ?えっ?戻ってきたの?
私が亡くなってから何年?何百年経っているの?今の国王陛下は誰?また同じ国で別人の人生を歩むの?どういうことなの?ラノベは小さい時に戻って2回目の人生をやり直してハッピーエンドか復讐してザマァさせる話よ。2回目の人生なら絶対お母様にはついて行かない、伯母様たちの養女になることを希望するわ。でも、私は別人になっている。とりあえず、幼少期から始める今世の人生。辺境伯令嬢クリスティアよ。
それから私は辺境伯の娘として剣と魔法を駆使した。剣よりは魔法の方が得意だった。徐々に日本での知識を披露しようと思い、伏線として本をたくさん読んだ。裏では、ラノベ通りに魔力量の増やし方、魔力操作を試した。ゲーム、ラノベ様々だ。
そろそろ披露していこうと思い、手始めに家族に魔力量の増やし方を伝授した。なぜ、そんなことを知っているかと問い詰められたが、魔力が枯渇近い状態で寝たら増えていたととぼけた。
そこから辺境伯騎士団は枯渇寸前まで魔力を使い切り寝ることを試したところ、魔力量が増えていた。最強の辺境伯騎士団の誕生だった。
魔獣討伐で亡くなる率が減ることはいいことだ。
私は今回、治癒魔法が使えるので、お母さまと共に治癒魔法を駆使した。そして辺境の亡くなる率が減った。もちろんお母さまも魔力を枯渇寸前までして寝ることを度々している。時々とは、まぁ、夫婦間が仲がいいことは家族も仲が良いということだ。本当に家族から愛されていることを実感する。辺境で生きるために厳しく指導されるが、過保護なところもある。辺境の地で精神的に逞しく育った。
魔の森の隣に位置する北の辺境伯地。生活は魔獣の肉、素材、魔石を売り、野菜などを買うという生活だった。土地は痩せていて、野菜が育ちにくいと言われてきた。
肉ばかりでは飽きる。美味しい料理が食べたいので、私は土魔法、水魔法を使い、地質改良を進めることにした。今現在8歳の子供がやることではないが美味しいものが食べたい欲求が勝った。
魔法と錬金の天才の次兄ダン兄さまには錬金術や魔道具のことで相談した。
食事改善でまず魔物肉は血抜きを十分にすること、そして肉を熟成させたいことは希望として伝えた。全て本の知識だと言っている。
土魔法を使って耕し、魔の森の枯葉などを堆肥にすればいいのではないか?腐葉土よ。あんなに枯葉が落ちているのにもったいない。使いたい放題ではないか。
それに霊峰から流れる川がある。水路を作ればいいのではないか?
そのことをを家族に伝えた。柔軟な頭脳を持ち合わせている父は、私の意見を聞いてくれた。頭を打ち、意識不明から目覚めた娘の様子が違うと疑問に思っていただろうが口には出さなかった。
私たちは、土魔法で公共事業を手がける。そして、魔獣対策として塀を強化する。魔獣が体当たりしても崩れない強度。土魔法はハズレ属性と言われていたが、攻撃の有用性なども教えた。地面から槍をドーンと出しましょう。落とし穴に土槍ドーンと作りましょう。でもこれらは魔獣の素材をダメにするからやめた方がいいかしら?あとは、壁をドーンと作りましょう。
一度目のティアナの性格は何も言えない大人しい女性だった。その後、2度目の人生で日本人になり、テレビや図鑑、雑誌、小説、マンガなどで知識を吸収した。歴史の小説やマンガは楽しかった。色々な武将の戦略が時代時代にあった。また、ブラック企業に勤める社会人だったので性格が図太くなったと思う。あははははっ。
その二つの経験で、今の私が形成されている。自由気ままに過ごしている。淑女教育は少し頑張った。言いたいことは我慢せずに言うが、言ってはいけないことは一歩引く、慎み深い女性になったと自分では思っている。
3度目の人生を謳歌するのよ!
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