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第23話 お兄さまのお泊まり会 その弍

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午後からは、騎士訓練場で、鍛える人、私のトレーニング場ももちろん好評。なんだか競争をしているみたいです。

私のトレーニング場は、騎士にも好評。私が使うよりも騎士たちが使った方有用。

私はいまだにゆっくりとボルダリングをしている。手と足がブルブルして、上の方に上がれない。ですが、自分ではだいぶ体力がついたと自信を持って言える、かも?

午前中の勉強とうってかわって、のびのびと遊んでいるのかな、これは。

郊外にある我がタウンハウスは無駄に敷地が広いので、競争にはうってつけの場所ね。あとは、魔道具開発の話に花開く人、料理に行く人と様々だった。

フランくんはもちろん厨房に来ていた。うちのダン料理長や厨房の仲間たちに教わり、おやつと夕食の準備を手伝い、楽しく料理をしていた。料理の便利グッズや魔道具を使いこなしていた。学校があるので、休みの時に料理修行に伺いたいとうちのお父さまに頭を下げていた。フランくんのご両親、男爵さまの意向を聞いてからということになった。

ちびっ子の午後は鬼ごっこをして遊び、お昼寝、夕ご飯はバーベキュー大会を一緒に楽しんだ。

そう、夕食はバーベキュー大会、もちろんピザあり。自分で好きな食材を串に刺し、自分で焼くのがいいらしい。自分の串を見せていた。串にトマトを刺し焼いている人もいた。焼きトマト、甘くなるね。
サラダとスープとデザートも用意していた。みんな、各自で焼いていた。ピザは独自で作り、みんなで誰のが美味しいか、評論会をしていた。

その後、お風呂を堪能。お風呂を入る前にパジャマを選んでもらった。みんなそれぞれ好きな色を選んでいた。そして、大浴場にみんなで入ったみたいだ。水洗トイレにもびっくりしていたが、大浴場、シャワー、シャンプーなど真新しい物にびっくりしていた。お兄さまや執事たちにシャンプーや、シャワーのやり方を教わり、ドライヤーで、髪の毛を乾かしていた。そして一部屋で夜を過ごす。 

楽しそうだね。青春ってかんじ。

ゆくゆくは、サウナが欲しい、露天風呂も欲しい。領地に地熱がないかしら。いつでも、たっぷりのお湯の温泉施設。欲しい。

ちびっ子たちも、午後、いっぱい走り回ったのでお風呂に入らせた。大浴場はまだ、子供達には大きすぎるので、部屋のお風呂です。3人一緒に入っても大きいお風呂だけど。おもちゃを入れてお風呂でも3人仲良く遊んでいた。

さて、アグリさまがフェルナンド様をお迎えに来ました。フェルナンド様がお城にお帰りになる時が大変だった。
帰りたくない。ぼくも泊まるんだ、と駄々をこねられました。夜中、寂しくて泣かれてしまうのも困るので、帰らないかなぁと思っていたが、帰らないと、頑なに泣き叫んでいた。

さてさて、どうしようかと、みんなでフェルナンド様を宥めていると王妃さま登場。アグリ様が王妃さまをお迎えに行ってくれたと思ったのだが、王妃さまがこちらにお泊まりすることになりました。侍女と一緒にお越しになりました。結界があるので安心なのか。もうなんでもありね。

王妃さまにも女性用浴場を教え、使用していただき、もちろん王妃さまの侍女さまにも教えました。
パジャマもお渡しして、フェルナンドさまとそのままご就寝と思いきや、フェルナンドさまご就寝後、私たちと少しだけ、女子会。パジャマパーティー。ベットには転倒防止柵を取り付けてあるので、フェルナンド様は落ちません。乳母さんが見ているから安心だそうです。

少しお酒を飲んで、食べて、おしゃべりして楽しんだ。話はシャンプーや美容液の話。違いがわかるよね。さすがです。わたしは、精神年齢が高いので、違和感なく女子会に参加していました。全く違和感なく。ただし、私は成人していないので飲めないのはつらいです。

王妃さまにも、歳が同じぐらいの人と喋っているみたい、なんて言われてしまい、笑うしかない。

お兄さまたちは、なんだかうるさかったわね。ずっと騒がしかったよ。

次の日の朝はさすがにみんな遅かった。

王妃さまも一緒に朝食をとった。パンケーキ、エックベネディクト、サンドイッチ、柔らかロールパン、クロワッサン。他オムレツ、サラダ、スープ、フルーツ入りヨーグルト。コーヒー、紅茶、フルーツ搾りジュース。

お兄さまたちは男の子チームはよく食べていた。昨日の夜も食べたのに、そんなに食べると昼食を食べられないよというぐらい食べていたのよ。

王妃さまはご公務かあるので、王城へ帰って行きました。ご苦労様です。
お兄さまたちは、朝食後、胃の消化のために散歩に出かけ、うちの騎士団の訓練を一緒に参加し、勉強に入るらしい。

今日帰る気があるのか、帰るそぶりも見えないが。やはりもう一泊するみたいだ。 
 
昼食はイタリアン風。何種類ものスパゲッティとラザニア。サラダにスープ。

夜は唐揚げ、ハンバーグセットにした。
ご飯の心配ばかりの私。
お料理の修行にきたフランくんは、午後は厨房でずっと手伝ってくれた。厨房が本当に好きみたい。なかなか手際の良い、お家でやっているのがわかる手つき。
魔道具に興味のあるリンドくんとパーシバルくんには、シャワーやドライヤーなど刺激のある魔道具があってよかったかな。まぁ,色々考えれば便利グッズにしたいものがいっぱいあると思う。がんばれ、発明家たち。私も便利なものは、なんとなくこんな感じ、と漠然としたイメージを伝え、作ってもらおうとしている。作るのはお兄さまとお父さまだから、そこは頑張ってもらおう。

ちびっ子たちは、本日も元気に走り回り楽しんでいた。お絵描き、描いたものを当てる、これなぁにクイズで、みんなで笑い合いながら答えを出し合った。なかなか絵心のある画伯たちであった。

みんなでお風呂に入り、夕食を共にし、お帰り時間となった。交友を深めたお兄さまたち。よかったね。
ちびっ子たちも楽しんでよかったね。
しかし、結局この日もお泊まりし、翌日昼帰っていった。
お疲れ様でした。

「アイリ、ありがとう。みんな大満足で帰って行ったよ」

「ほんと夜、騒ぎすぎよ、お兄さま」
 
「いやー、お互いの趣味や気になることなど話をしたり、ゲームをしたりって、あのリバーシはやばい代物だよ。」

「大丈夫,リバーシと昨日から広めたものをお父さまに商品登録してもらいましたし、第二王子殿下にはお土産として、お渡ししましたし。」

「何はともあれ、無事終わってよかった」

「本当に無事に終わってよかったわね」

その後、リバーシが爆発的に売れたのは言わずもがな。どのラノベでも爆発的に売れたと記してある通り、やっぱりである。
どの世界線でも、リバーシ強し。貯蓄が増えていくぞー。

そういえば、恋愛小説が流行りみたいだから、前世のハーレ◯◯ーンのような恋愛小説書こうかしら。でも、そんな激しい変愛したことがないので、無理か、激しすぎるのも嫌厭され、異教徒と言われてしまうかも、ガクブルです。古典恋愛、ロミジュリ。でも悲恋なのよね。シンデレがいいかも。どうかしら。何がいいかしら
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