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本編
第105話 宿泊野外活動1
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夜会も終わり、貴族としての大きな行事は終わった。個人的なお茶会を催ししたり、領地に戻り仕事をする貴族もいる。私はマーガレット様のお茶会を手伝ったり、公爵夫人の仕事を覚えていった。
お兄さまとルーことルルーシェ様は婚約した。婚約式のドレスは私とテッシーが作ったもの。可愛く仕上がった。お兄さまもかっこいい。お似合いの2人だ。ルーは頬を染めて、お兄さまを見上げる姿とそれをニコリと微笑むお兄さま、悶絶してしまった。お兄さまやるな、おぬし。映像はもちろん撮りました。あとでルーに見せてあげよう。秘蔵映像、ふふふ。会話もバッチリ。
「これからよろしく頼む。アイリはルルーシェ様をルーと呼んでいるが、私はルルと呼んでもいいかな。私だけがルルと呼びたい」
真っ赤になりながら"はい"と答えるルー。青春や!お兄さまも甘い言葉が囁くことができる人だったなんてびっくり。初々しいのう。はい、これも秘蔵映像へ。私は世話焼きおばちゃん化している。カメラも欲しいなぁ。それは追々、お兄さまに言おう。
学園では、宿泊野外活動が予定されている。担任の担任 デズモンド先生が資料を配った。
「この資料に書かれているものを用意するように。学園でも貸出がある。漏れがないよう一人一人がよく読み準備すること。それから班編成だが、このクラスは20人いる。2班に分けるが、毎年この班編成でゴタゴタが起こる。ということで、くじ引きにする。まだ、仲良くなっていない者もいるだろう。ここで交流を深めて欲しい。横暴だと思われるが、ゴタゴタは先々の人間関係に影響を及ぼす。くじ引きで割り切って欲しい。他のクラスも同様だ。こちらのくじが男性陣こちらが女性陣だ。クラス委員、あとはよろしく。おっと、あと薬師・錬金コースのお前ら、どうするかな、マジックバッグ持っているだろう。特例だ、持ってきて、学園側の荷物を入れて欲しい。今回薬師・錬金コースの面々に協力をお願いしようとしている。特にアイリさん、バイロンさんに頼みたいことがある。薬師・錬金コースの学科の時に挨拶に行く。よろしく。班を決めたら、そこに配った通り、班の中の役割を決めるように、決めたら報告を頼む。以上だ」
くじ引きだ、どきどきするなぁ。確かにクラスの中でも孤立している人がいるし、まだよく喋っていない人もいる。くじ引きは妥当なところかな。
「アイちゃん、くじ引きドキドキするね。私、いつもくじ運が悪いのよ。引きたくないという時に引いたり、友達と一緒がいいと思うと別の班だったりくじ運がないのよ」
「わかるわ、私もくじ運が悪い。じゃんけんも弱い。グッパのわかれっこでいつも別の班になるのよ」
「アイちゃん、グッパのわかれっこって、グーっとパーでわかれましょのことよね。じゃー、いちごはなんていう?私はいち・ご、いちを強調する言い方」
「あ、私、逆というか普通に強調とかなく、いちご。イントネーションを記号で表すなら横棒、いちごだよ」
「アイリ、ルーちゃん、2人して何わからないこと喋っているの?時々あるわよ、2人でよくわからない単語を発しているの。くじ引き始まるわよ」
「「ごめん、マリアナ」」
2番に別れるだけだから誰かしら一緒の人がいるだろう。
「それではみなさん、この棒を引いてください」
私、2。隣にいるルーとマリアナを見ると1?別の班なの?やはり私のくじ運は期待を裏切らないわね。他のメンバーを見ると、男性陣があらテッシーの甥の方と伯爵のご子息と騎士爵の1人と平民の3人組。女性陣が全く関わってこなかった女性たちと平民のミーガンだった。チェルシーと別れてしまって心細いかな。
セドリック・パルカス・フォン・セレンタール公爵子息
エリオット スイフト ブラッドリー伯爵令息
ジョージ バークレイ 騎士爵 令息
イライザ ペンネル ベルフォード侯爵令嬢
メラニー ネイゲル キャデロック伯爵令嬢
バイロン ザッカリー
ビリー ジャイルズ
ロン ドットン
ミーガン ディー
そして私。
うーん、バイロン、ビリー、ロン、ミーガンはお昼ご飯を一緒に食べる仲だし、よく知っている仲間たちだけど、他の貴族の方々が全くわからないわね。関わりがなかった。
「ミーガン、大丈夫?チェルシーと別れてしまって心細いわよね」
「ビリー達やアイリ様がいるから心強いです」
「よかった、ミーガンよろしくね」
「アイリ様、同じ班ですね。よろしくお願いします。それとあの件は着々とというよりものすごいですよ。報告楽しみにしていてください」
バイロンくん、チョコの売れ行きがすごいことはわかるよ。バイロンくんとこの学園で出会えて本当によかったと思っているよ。
「さて、班編成が決まったわけだが、これから班内の役割を決めていこう」
おー、さすが仕切るのが上手いな、セドリック・パルカス・フォン・セレンタール公爵子息。
「班長はセドリックさんでよろしいのではないですか?」
イライザ ペンネル ベルフォード侯爵令嬢様が提言した。それにみんなが同調してセドリックさんを推した。
「それでは私が班長となります。副班長はアイリさんかイライザさんどうですか?」
「私は生活班になりますので、イライザさんいかがですか?」
私は断然生活班に行きたい。なぜなら食事は大事。まずい料理なんていやよ。レシピ本があり、切ってあって、混ぜるだけですと言われていても、作る人によって、上手くなったり不味くもなる。快適な野外活動をしたい。なので私は断然生活班よ。
「ま、まぁ、それなら副班長は私でいいですわ。セドリック様、あ、いえセドリックさん。よろしくお願いいたします」
テッシーもイケメンだけど、甥のセドリック様もイケメンだ。頬を染めるのも無理はない。
生活班は平民組と私となった。生活班でも枝分かれする。食事班と物質準備班に分かれる。それらはバイロンくんに任せよう。目利きはいいだろう。適材適所だね。
あとはレクリエーション班と情報班。各班で催しをして、順位を決めるらしい。
班長 セドリックくん
副班長兼救護班 イライザさん
情報班 エリオットくん
レクリエーション班 ジョージくん メラニーさん
生活班 食事係 アイリ ミーガンさん
生活班 物資準備班 バイロンくん ビリーくん ロンくん
宿泊野外活動を一緒に過ごすメンバーが決まった。
ちなみに、1班班長 辺境伯子息 アンディくん
副班長 ルルーシェ様
情報班 マリアナ
レクリエーション班 シャロンとエリオット
生活班 食事係 モニカとロッティ
生活班 物質準備係 侯爵令息 オーブリーくん男爵令息ボブビアンさんと騎士爵子息カールくん
に決まった。食事係はモニカとロッティか。あの2人は兄弟の面倒を見たり親を手伝っていたと言っていたから、もしかしたら食事も作れるかも知らない。
さあ班と係が決まった。これからこのメンバーで協力して野外活動を過ごしていかなければならない。
まずはコミニケーションが大事だね。班長のセドリックくん、どう仕切るのかな。
お兄さまとルーことルルーシェ様は婚約した。婚約式のドレスは私とテッシーが作ったもの。可愛く仕上がった。お兄さまもかっこいい。お似合いの2人だ。ルーは頬を染めて、お兄さまを見上げる姿とそれをニコリと微笑むお兄さま、悶絶してしまった。お兄さまやるな、おぬし。映像はもちろん撮りました。あとでルーに見せてあげよう。秘蔵映像、ふふふ。会話もバッチリ。
「これからよろしく頼む。アイリはルルーシェ様をルーと呼んでいるが、私はルルと呼んでもいいかな。私だけがルルと呼びたい」
真っ赤になりながら"はい"と答えるルー。青春や!お兄さまも甘い言葉が囁くことができる人だったなんてびっくり。初々しいのう。はい、これも秘蔵映像へ。私は世話焼きおばちゃん化している。カメラも欲しいなぁ。それは追々、お兄さまに言おう。
学園では、宿泊野外活動が予定されている。担任の担任 デズモンド先生が資料を配った。
「この資料に書かれているものを用意するように。学園でも貸出がある。漏れがないよう一人一人がよく読み準備すること。それから班編成だが、このクラスは20人いる。2班に分けるが、毎年この班編成でゴタゴタが起こる。ということで、くじ引きにする。まだ、仲良くなっていない者もいるだろう。ここで交流を深めて欲しい。横暴だと思われるが、ゴタゴタは先々の人間関係に影響を及ぼす。くじ引きで割り切って欲しい。他のクラスも同様だ。こちらのくじが男性陣こちらが女性陣だ。クラス委員、あとはよろしく。おっと、あと薬師・錬金コースのお前ら、どうするかな、マジックバッグ持っているだろう。特例だ、持ってきて、学園側の荷物を入れて欲しい。今回薬師・錬金コースの面々に協力をお願いしようとしている。特にアイリさん、バイロンさんに頼みたいことがある。薬師・錬金コースの学科の時に挨拶に行く。よろしく。班を決めたら、そこに配った通り、班の中の役割を決めるように、決めたら報告を頼む。以上だ」
くじ引きだ、どきどきするなぁ。確かにクラスの中でも孤立している人がいるし、まだよく喋っていない人もいる。くじ引きは妥当なところかな。
「アイちゃん、くじ引きドキドキするね。私、いつもくじ運が悪いのよ。引きたくないという時に引いたり、友達と一緒がいいと思うと別の班だったりくじ運がないのよ」
「わかるわ、私もくじ運が悪い。じゃんけんも弱い。グッパのわかれっこでいつも別の班になるのよ」
「アイちゃん、グッパのわかれっこって、グーっとパーでわかれましょのことよね。じゃー、いちごはなんていう?私はいち・ご、いちを強調する言い方」
「あ、私、逆というか普通に強調とかなく、いちご。イントネーションを記号で表すなら横棒、いちごだよ」
「アイリ、ルーちゃん、2人して何わからないこと喋っているの?時々あるわよ、2人でよくわからない単語を発しているの。くじ引き始まるわよ」
「「ごめん、マリアナ」」
2番に別れるだけだから誰かしら一緒の人がいるだろう。
「それではみなさん、この棒を引いてください」
私、2。隣にいるルーとマリアナを見ると1?別の班なの?やはり私のくじ運は期待を裏切らないわね。他のメンバーを見ると、男性陣があらテッシーの甥の方と伯爵のご子息と騎士爵の1人と平民の3人組。女性陣が全く関わってこなかった女性たちと平民のミーガンだった。チェルシーと別れてしまって心細いかな。
セドリック・パルカス・フォン・セレンタール公爵子息
エリオット スイフト ブラッドリー伯爵令息
ジョージ バークレイ 騎士爵 令息
イライザ ペンネル ベルフォード侯爵令嬢
メラニー ネイゲル キャデロック伯爵令嬢
バイロン ザッカリー
ビリー ジャイルズ
ロン ドットン
ミーガン ディー
そして私。
うーん、バイロン、ビリー、ロン、ミーガンはお昼ご飯を一緒に食べる仲だし、よく知っている仲間たちだけど、他の貴族の方々が全くわからないわね。関わりがなかった。
「ミーガン、大丈夫?チェルシーと別れてしまって心細いわよね」
「ビリー達やアイリ様がいるから心強いです」
「よかった、ミーガンよろしくね」
「アイリ様、同じ班ですね。よろしくお願いします。それとあの件は着々とというよりものすごいですよ。報告楽しみにしていてください」
バイロンくん、チョコの売れ行きがすごいことはわかるよ。バイロンくんとこの学園で出会えて本当によかったと思っているよ。
「さて、班編成が決まったわけだが、これから班内の役割を決めていこう」
おー、さすが仕切るのが上手いな、セドリック・パルカス・フォン・セレンタール公爵子息。
「班長はセドリックさんでよろしいのではないですか?」
イライザ ペンネル ベルフォード侯爵令嬢様が提言した。それにみんなが同調してセドリックさんを推した。
「それでは私が班長となります。副班長はアイリさんかイライザさんどうですか?」
「私は生活班になりますので、イライザさんいかがですか?」
私は断然生活班に行きたい。なぜなら食事は大事。まずい料理なんていやよ。レシピ本があり、切ってあって、混ぜるだけですと言われていても、作る人によって、上手くなったり不味くもなる。快適な野外活動をしたい。なので私は断然生活班よ。
「ま、まぁ、それなら副班長は私でいいですわ。セドリック様、あ、いえセドリックさん。よろしくお願いいたします」
テッシーもイケメンだけど、甥のセドリック様もイケメンだ。頬を染めるのも無理はない。
生活班は平民組と私となった。生活班でも枝分かれする。食事班と物質準備班に分かれる。それらはバイロンくんに任せよう。目利きはいいだろう。適材適所だね。
あとはレクリエーション班と情報班。各班で催しをして、順位を決めるらしい。
班長 セドリックくん
副班長兼救護班 イライザさん
情報班 エリオットくん
レクリエーション班 ジョージくん メラニーさん
生活班 食事係 アイリ ミーガンさん
生活班 物資準備班 バイロンくん ビリーくん ロンくん
宿泊野外活動を一緒に過ごすメンバーが決まった。
ちなみに、1班班長 辺境伯子息 アンディくん
副班長 ルルーシェ様
情報班 マリアナ
レクリエーション班 シャロンとエリオット
生活班 食事係 モニカとロッティ
生活班 物質準備係 侯爵令息 オーブリーくん男爵令息ボブビアンさんと騎士爵子息カールくん
に決まった。食事係はモニカとロッティか。あの2人は兄弟の面倒を見たり親を手伝っていたと言っていたから、もしかしたら食事も作れるかも知らない。
さあ班と係が決まった。これからこのメンバーで協力して野外活動を過ごしていかなければならない。
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