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本編
第109話 宿泊野外活動5
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1班が合流した。1班に概要を説明し、2班が練習したことを披露した。みんな唖然としていた。
「2班はすごいことを考えだしたのだな。すごいな。でも、すごい楽しい。剣舞、かっこいいな」
1班班長のアンディくんも気に入ってくれたようだ。
ルーが興奮して近寄ってきた。
「アイちゃん、アイちゃん、これ刀剣〇〇風だよね。よく考え出したね。かっこいいよ」
「ルー、剣舞はかっこいいのよ。見て衣装を描いてみたの。漢服古風にしてみたの。どうよ」
「きゃー、かっこいい、まじかっこいい。これに眼帯誰かにさせちゃえば」
「ルー、それ、いいアイデアね。似合う人は、アンディさんかな」
「また2人とも、おかしな言葉を発しているわよ。でもよかったわ、アイリと一緒にできるなんて嬉しい。女性の衣装も考えたの?」
女子トーク炸裂していた。男性陣は剣舞をいかにかっこよく見せられるかを検討していた。真面目だ。
「アイリさん、すまない。男性が踊る剣舞のことで聞きたい。いいかな」
それから男性陣の1班と2班に別れてどのように舞うか。
私はお疲れ様会で催すものだから、そんなには完璧にできなくてもいいと思う。まずは見栄えが大事。旗や剣、衣装で目を引き、形になっていればいいと思うのだけど、みんなのやる気と熱気が高いなぁ。あれ?
緩やかに流れるような踊りと殺陣の緊迫した雰囲気の融合。女性の華やかな踊り。
貴族の男性たちは、幼少の頃から剣を習うので、すんなりと殺陣が身につく。形になっている。早いな。これまだ一日目よね。何気に優秀なAクラス。
「先生、このクラスはとても真面目なクラスですね。お疲れ様会の催しで、これだけ真面目にできるなんて。文化祭の催しのような熱気ですよね」
「アイリさん、なんだ、その年寄りじみた言い方は。まぁ、このクラスは真面目だな。みんな真剣に取り組んでいる、いいクラスだな。そうだ、簡易シャワーなど少し多めに貸してくれないか」
「夜とかは、魔法封印を解いてくれるのですか?魔石に魔力を補填しないといけないので」
「あの簡易シャワーはクズ魔石でもいいのだろう。そういうのは研究室の副産物でたくさんあるから、補填しなくても大丈夫だろう。あとは夕食だが、毎年悲惨な状況なんだよ」
何を私に求めているのか、この先生。
「悪いが、1班の方を見て回ってくれないか?」
「うちのクラスだけでいいですか?」
「いいんじゃないか、他のクラスは担任が面倒見るのだから」
「先生?私に丸投げしてますよね。担任が面倒を見るのですよね?」
「俺も壊滅的にダメだから、自分の野外活動の時食べられたものではなかったよ。周りのみんなも出来なくて、干し肉の方がうまかったよ。眠いのに、早く朝食が食べたいと思って寝ていたのか起きていたのかという状態だった。腹が空きすぎて、寝不足だったよ。あははは。毎年恒例だ。下位貴族や平民の方が作るのがうまいよ。俺たちの時は誰もできない奴らだった。今年のAクラス、1班はどうかな。1日目の様子を見てダメだったら頼む」
だから、その縋るような目はやめてくれ。
「1日目は自分たちでやってもらうのですね。わかりました。先生も様子を私たちに教えてください」
「悪いな」
私は生徒なんだけど、引率の先生か?
着々と準備と練習が進み、宿泊野外活動日当日。
お兄さまたち3年生は山と湖方面、2年生は難易度が高い森、私たちは1年は初級の森と決められている。
いやー、キャンプ用品が売れた。そしてレンタル用品も盛況だった。
お兄さまの商会もホクホクだろう。
クラス全体が仲良くなった。セドリック様など上位貴族もバイロンくんたち平民と仲良く喋っている。バイロンくん、チョコのお裾分けもしちゃっているよ。そのチョコの卸元がお兄さまの商会、ル・ソレイユ商会だから、イライザ様などが詰め寄ってきた。
「いつ、販売になりますの?いつですの?並びますので販売日だけ教えて」
「アイリさんのお兄さまの商会は、いつも新しいものを売り出しますね。私はテオドール叔父上に教わることにします。叔父上の方が口が軽そうだから、そちらから情報を入手します」
セドリック様はテッシーこと叔父のテオドール様と最近和解したからそちらから聞くのだろう。
その前に、バイロンくん、君は何喋っているのかな。契約魔法は製造方法や入手先のことを口外禁止だが、製造先や販売先を言わないでよ。もう、バイロンくん。商会を手広く広げると忙しくなるのでこれ以上広げたくないのだが、カフェもしくはデザート販売店も考えないといけなくなってきた。問い合わせが殺到しているらしい。お兄さまの卒業予定の信頼できるご学友いないかしら。それとも1年生の時から育てようかしら。
ジェイシス様にも相談にのってもらおう。あちらにもチョコを卸しているので、お店を出そうとしていることを相談してみよう。そこで弊害などがあれば考えてくれると思う。ジェイシス様は先々を見越して決断しているので頼りになり、ついつい甘えてしまう。人材育成や、人材確保の件も相談し将来に向けて、基盤を作っていかないといけない。
チョコを作っていることがクラスメイトに知られてしまったから、野外活動の心配ではなくチョコの心配をしてしまった。
さあ、気を取り直して野外活動よ。みんなで協力してスコアを出したり、お泊まりもできるなんて嬉しい。これを通してクラスみんなが仲良くなればいいな。領地にみんな呼ぼうかな。それじゃあ、お兄さまみたいだね。お兄さまも結局クラスメイトと仲が良いからそうなるのかな。お兄さまの気持ちも分かってきたかな。クラスメイトと仲良くなれればいいな。
「2班はすごいことを考えだしたのだな。すごいな。でも、すごい楽しい。剣舞、かっこいいな」
1班班長のアンディくんも気に入ってくれたようだ。
ルーが興奮して近寄ってきた。
「アイちゃん、アイちゃん、これ刀剣〇〇風だよね。よく考え出したね。かっこいいよ」
「ルー、剣舞はかっこいいのよ。見て衣装を描いてみたの。漢服古風にしてみたの。どうよ」
「きゃー、かっこいい、まじかっこいい。これに眼帯誰かにさせちゃえば」
「ルー、それ、いいアイデアね。似合う人は、アンディさんかな」
「また2人とも、おかしな言葉を発しているわよ。でもよかったわ、アイリと一緒にできるなんて嬉しい。女性の衣装も考えたの?」
女子トーク炸裂していた。男性陣は剣舞をいかにかっこよく見せられるかを検討していた。真面目だ。
「アイリさん、すまない。男性が踊る剣舞のことで聞きたい。いいかな」
それから男性陣の1班と2班に別れてどのように舞うか。
私はお疲れ様会で催すものだから、そんなには完璧にできなくてもいいと思う。まずは見栄えが大事。旗や剣、衣装で目を引き、形になっていればいいと思うのだけど、みんなのやる気と熱気が高いなぁ。あれ?
緩やかに流れるような踊りと殺陣の緊迫した雰囲気の融合。女性の華やかな踊り。
貴族の男性たちは、幼少の頃から剣を習うので、すんなりと殺陣が身につく。形になっている。早いな。これまだ一日目よね。何気に優秀なAクラス。
「先生、このクラスはとても真面目なクラスですね。お疲れ様会の催しで、これだけ真面目にできるなんて。文化祭の催しのような熱気ですよね」
「アイリさん、なんだ、その年寄りじみた言い方は。まぁ、このクラスは真面目だな。みんな真剣に取り組んでいる、いいクラスだな。そうだ、簡易シャワーなど少し多めに貸してくれないか」
「夜とかは、魔法封印を解いてくれるのですか?魔石に魔力を補填しないといけないので」
「あの簡易シャワーはクズ魔石でもいいのだろう。そういうのは研究室の副産物でたくさんあるから、補填しなくても大丈夫だろう。あとは夕食だが、毎年悲惨な状況なんだよ」
何を私に求めているのか、この先生。
「悪いが、1班の方を見て回ってくれないか?」
「うちのクラスだけでいいですか?」
「いいんじゃないか、他のクラスは担任が面倒見るのだから」
「先生?私に丸投げしてますよね。担任が面倒を見るのですよね?」
「俺も壊滅的にダメだから、自分の野外活動の時食べられたものではなかったよ。周りのみんなも出来なくて、干し肉の方がうまかったよ。眠いのに、早く朝食が食べたいと思って寝ていたのか起きていたのかという状態だった。腹が空きすぎて、寝不足だったよ。あははは。毎年恒例だ。下位貴族や平民の方が作るのがうまいよ。俺たちの時は誰もできない奴らだった。今年のAクラス、1班はどうかな。1日目の様子を見てダメだったら頼む」
だから、その縋るような目はやめてくれ。
「1日目は自分たちでやってもらうのですね。わかりました。先生も様子を私たちに教えてください」
「悪いな」
私は生徒なんだけど、引率の先生か?
着々と準備と練習が進み、宿泊野外活動日当日。
お兄さまたち3年生は山と湖方面、2年生は難易度が高い森、私たちは1年は初級の森と決められている。
いやー、キャンプ用品が売れた。そしてレンタル用品も盛況だった。
お兄さまの商会もホクホクだろう。
クラス全体が仲良くなった。セドリック様など上位貴族もバイロンくんたち平民と仲良く喋っている。バイロンくん、チョコのお裾分けもしちゃっているよ。そのチョコの卸元がお兄さまの商会、ル・ソレイユ商会だから、イライザ様などが詰め寄ってきた。
「いつ、販売になりますの?いつですの?並びますので販売日だけ教えて」
「アイリさんのお兄さまの商会は、いつも新しいものを売り出しますね。私はテオドール叔父上に教わることにします。叔父上の方が口が軽そうだから、そちらから情報を入手します」
セドリック様はテッシーこと叔父のテオドール様と最近和解したからそちらから聞くのだろう。
その前に、バイロンくん、君は何喋っているのかな。契約魔法は製造方法や入手先のことを口外禁止だが、製造先や販売先を言わないでよ。もう、バイロンくん。商会を手広く広げると忙しくなるのでこれ以上広げたくないのだが、カフェもしくはデザート販売店も考えないといけなくなってきた。問い合わせが殺到しているらしい。お兄さまの卒業予定の信頼できるご学友いないかしら。それとも1年生の時から育てようかしら。
ジェイシス様にも相談にのってもらおう。あちらにもチョコを卸しているので、お店を出そうとしていることを相談してみよう。そこで弊害などがあれば考えてくれると思う。ジェイシス様は先々を見越して決断しているので頼りになり、ついつい甘えてしまう。人材育成や、人材確保の件も相談し将来に向けて、基盤を作っていかないといけない。
チョコを作っていることがクラスメイトに知られてしまったから、野外活動の心配ではなくチョコの心配をしてしまった。
さあ、気を取り直して野外活動よ。みんなで協力してスコアを出したり、お泊まりもできるなんて嬉しい。これを通してクラスみんなが仲良くなればいいな。領地にみんな呼ぼうかな。それじゃあ、お兄さまみたいだね。お兄さまも結局クラスメイトと仲が良いからそうなるのかな。お兄さまの気持ちも分かってきたかな。クラスメイトと仲良くなれればいいな。
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