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本編
第112話 キャンプ1日目の夕食
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時間は早いが夕食の下ごしらえをし始めた。パン種を作り寝かせておく。お肉を柔らかくするために玉ねぎやりんごを擦ったものにつけておく。タレを作る。野菜を切る。スープも作り、お米があるからパエリア作ろう。あとはデザートはパウンドケーキかな。混ぜて焼くだけだから。みんなも手伝ってくれた。野菜切る、りんご、玉ねぎを擦ってくれた。玉ねぎを擦ったのは、ジョージ様とバイロンだった。目が痛いと泣きながら擦っていた。がんばれ。玉ねぎは目に染みて涙が出るのよ。でも、それでお肉は柔らかくなるのよ。私はスープを作り、大体の下拵えは出来た。あとはパエリアをいつオーブンに入れようかな。
「みんな、ご飯いつたべる?それに合わさせて、ご飯を作ろうと思うの」
「他のクラスも帰ってきたみたいだよ。ご飯はそうだな。6時ぐらいにするか。その頃に情報班で集まっているエリオットが帰ってくるだろう」
みんな賛成ということで、6時ぐらいを目途に作ろう。もう少しゆっくりできるかな。
みんなでクッキーを食べてくつろいでいた。
「でも、アイリさんと同じ班でよかったわ。ご飯が美味しそうですわ」
「そうだよ、アイリさんのご飯は美味しいんだよ。なっ、ビリー、ロン、ミーガン」
3人はうんうん頷いていた。
「そうですわよね、4人はいつもお昼一緒に食べていますよね。私もご一緒したいと思っていたのに、なかなかお話できなくて、寂しかったですわ。今回同じ班になれて、そしてお話もいっぱいできて嬉しいのです」
あら、イライザさん、いつでも言ってくれたらよかったのに。
「イライザさん、いつでも言って。大歓迎よ」
「あの、私のこと、マリアナ様のようにイライザと呼んで欲しいのです。ダメですか?」
「いいの?じゃあイライザよろしくね。私のことはアイリでもいいし、ルーが言っているアイちゃんでもいいけど、アイリでお願い。メラニーさんはメラニーでいい?メラちゃんじゃいやよね?」
「メラちゃんはちょっといやよ。メラニーと呼んで欲しいわ。私は下位貴族なので、アイリさんと呼びます」
「アイリでいいわよ。外に出たら、おほほほ、アイリ様ごきげんよう、でいいけど学園内はアイリと呼んで欲しいわ」
「何ですか、そのおほほほほって」
バイロンくんのツッコミ。あなた、私に対して敬う気持ちなし。いつでもどこでも対等よね。いいけど。
「貴族のイメージはおほほほほ、扇子バサーって感じよね?違う、バイロンくん」
「俺の近くの貴族はアイリさんやルーさんやマリアナさんだから、そういうイメージがなかったけど、一般的な貴族令嬢はそういうかんじなのかな」
「わ、私たちはそんなことしないですわ、多分」
イライザ、そんなイメージだったけど。
情報班のエリオットさんが帰ってきたので、さて、夕ご飯作り始めよう。
パン、パエリアを窯に入れ、白ごはんも作る。スープを温め、バーベキューの用意。
「さぁ、みんな、自分でこの網の上に肉や野菜を焼いて、タレや塩をつけて食べてちょうだい。こっちにはごはん、パン、スープがあるので自分で好きな分だけ取って食べてね。そういえば、本当に先生来るのかしら?」
タイミングを計ったかのように先生が来た。
「先生も食べますか?ご飯、パン、パエリア、スープは自分で好きなだけとってください。私のイチオシはご飯に焼肉です。自分で肉と野菜を焼いて食べるのがバーベキューです。どうぞ食べてください」
「おー、うまそうだな。じゃー早速いただくよ、っていうかみんな食べるのが早いんだが、味わって食べろよ」
と言っていた先生もまた食べるのが早いけど。
「まだあるからゆっくり食べて」
もうはらぺこ隊だよ。
女性は女性用に取り分けているから私たちはゆっくり食べている。でも、男性陣の消費が早いから、別のものも作っては出していた。
「ねぇ、まだ食べられるの?」
「「「まだ食べる!!!」」」
パンがまだ余っているから照り焼きチキンバーガーとハンバーガーを作ろう。ピザのがとして残しておいたのがある。あとはパウンドケーキだ。
ゆっくりしたところで、情報班のエリオットさんが会議での話をした。
「俺たちの班が1番だった。だいぶ遅れて2位はCクラスの1班だったらしい。タイムアップした班もいるらしい。明日は体力勝負。狩りなんだよ。道具が弓だって。情報班のみんなも初めてなことで戸惑っていたよ。動物が出てきたら、的に当てたりと様々らしい」
狩り?狩りなんてやったことないし、それも弓。流石に弓はしたことがないなぁ。
「誰か弓の経験があるものはいるか?だよな、俺も流石に弓の経験はない。みんなで頑張るしかないな」
班長セドリック様も弓の経験がないのね。みんな初心者、初心者ながら笑い合いながら楽しくできるかもしれない。
「みんな初心者だから、笑い合いながら狩りをすることができますね。楽しみですよね、みんながどんな弓使いをするのか」
「そうだな、誰がヘタなのだろう。もしかしてセドリックさんが1番下手かもしれないぞ」
「ありえる、そしてイライザさんがうまかったら笑えるよな。イヤー、と言いながら仕留める。ゴーレムを倒す時も、いやー来ないでと言いながらバッサバッサゴーレム倒していたからな」
バイロンくん、君、本当にイザベルのゴーレム倒しがツボにハマっているようだ。
「無我夢中でしたの、もう」
「あははは」
みんな楽しそうに明日の話をしている。
「そうだ、少し休んだらお疲れ様会の剣舞を我々2班のところを合わせようではないか。明日の方が過酷なら合わせることが難しくなるかもしれない。今日のうち詰めよう」
セドリック様は本当に優れたリーダーだよ。その後、男女別テントへ別れ、シャワーを浴びた。
これから女子トーク。
「アイリ、このテントと言い、簡易シャワーといい、本当にすごいものを作ったのね。ご飯も美味しかったし快適よ」
「快適さを求めてしまったのよ。やっぱり外で寝泊まりなんて不便しか感じないでしょ。快適が1番よ。えー、みんなに聞きたいことがあるの。これぞ、女子会トークの醍醐味,恋バナ」
「「「コイバナ???」」」
みんな何それというかんじでキョトンとしていた。
「恋の話のことよ。みんな婚約者や好きな人がいるの?」
「アイリはスタンフォート公爵様の番でしょ。逆に聞くわ。番として、甘やかしてくれるの、キャー」
「あ、甘やかしてくれるわね。ジェイシス様は大人だし」
「きゃー、アイリ、顔が真っ赤よ。ふーん、ふーん愛を囁かれるのね?スタンフォート公爵様、大人だものねぇ」
ミイラ取りがミイラになったかんじだ。ジェイシス様のことを聞かれるとは。恥ずかしい。
「ま、まぁ、うん。囁かれるねぇ。それよりみんなはどうなの?イライザは?」
「私は、いるわよ。一つ上で幼馴染で伯爵の三男なの。ベルフォート侯爵家に婿に入って継いでいくの。この学園の2年にいるわ。時々学園の帰りにカフェに行ったり、街の散策したり交流はしているわ」
おおー、青春だわ。
メラニーは婚約者も恋人もいないとのことだった。父は
伯爵の位だが今代限りの伯爵の位だから、貴族に嫁いでも、商家に嫁いでもどちらでも良いらしい。誰かいい人が見つかればいいね。
ミーガンは今は勉強を頑張りたい。そしていいところに就職したい。恋はそらからでいいとしっかりとした信念を持っていた。
よし、また明日早いから寝ましょう。すぐ寝入ってしまった。
「みんな、ご飯いつたべる?それに合わさせて、ご飯を作ろうと思うの」
「他のクラスも帰ってきたみたいだよ。ご飯はそうだな。6時ぐらいにするか。その頃に情報班で集まっているエリオットが帰ってくるだろう」
みんな賛成ということで、6時ぐらいを目途に作ろう。もう少しゆっくりできるかな。
みんなでクッキーを食べてくつろいでいた。
「でも、アイリさんと同じ班でよかったわ。ご飯が美味しそうですわ」
「そうだよ、アイリさんのご飯は美味しいんだよ。なっ、ビリー、ロン、ミーガン」
3人はうんうん頷いていた。
「そうですわよね、4人はいつもお昼一緒に食べていますよね。私もご一緒したいと思っていたのに、なかなかお話できなくて、寂しかったですわ。今回同じ班になれて、そしてお話もいっぱいできて嬉しいのです」
あら、イライザさん、いつでも言ってくれたらよかったのに。
「イライザさん、いつでも言って。大歓迎よ」
「あの、私のこと、マリアナ様のようにイライザと呼んで欲しいのです。ダメですか?」
「いいの?じゃあイライザよろしくね。私のことはアイリでもいいし、ルーが言っているアイちゃんでもいいけど、アイリでお願い。メラニーさんはメラニーでいい?メラちゃんじゃいやよね?」
「メラちゃんはちょっといやよ。メラニーと呼んで欲しいわ。私は下位貴族なので、アイリさんと呼びます」
「アイリでいいわよ。外に出たら、おほほほ、アイリ様ごきげんよう、でいいけど学園内はアイリと呼んで欲しいわ」
「何ですか、そのおほほほほって」
バイロンくんのツッコミ。あなた、私に対して敬う気持ちなし。いつでもどこでも対等よね。いいけど。
「貴族のイメージはおほほほほ、扇子バサーって感じよね?違う、バイロンくん」
「俺の近くの貴族はアイリさんやルーさんやマリアナさんだから、そういうイメージがなかったけど、一般的な貴族令嬢はそういうかんじなのかな」
「わ、私たちはそんなことしないですわ、多分」
イライザ、そんなイメージだったけど。
情報班のエリオットさんが帰ってきたので、さて、夕ご飯作り始めよう。
パン、パエリアを窯に入れ、白ごはんも作る。スープを温め、バーベキューの用意。
「さぁ、みんな、自分でこの網の上に肉や野菜を焼いて、タレや塩をつけて食べてちょうだい。こっちにはごはん、パン、スープがあるので自分で好きな分だけ取って食べてね。そういえば、本当に先生来るのかしら?」
タイミングを計ったかのように先生が来た。
「先生も食べますか?ご飯、パン、パエリア、スープは自分で好きなだけとってください。私のイチオシはご飯に焼肉です。自分で肉と野菜を焼いて食べるのがバーベキューです。どうぞ食べてください」
「おー、うまそうだな。じゃー早速いただくよ、っていうかみんな食べるのが早いんだが、味わって食べろよ」
と言っていた先生もまた食べるのが早いけど。
「まだあるからゆっくり食べて」
もうはらぺこ隊だよ。
女性は女性用に取り分けているから私たちはゆっくり食べている。でも、男性陣の消費が早いから、別のものも作っては出していた。
「ねぇ、まだ食べられるの?」
「「「まだ食べる!!!」」」
パンがまだ余っているから照り焼きチキンバーガーとハンバーガーを作ろう。ピザのがとして残しておいたのがある。あとはパウンドケーキだ。
ゆっくりしたところで、情報班のエリオットさんが会議での話をした。
「俺たちの班が1番だった。だいぶ遅れて2位はCクラスの1班だったらしい。タイムアップした班もいるらしい。明日は体力勝負。狩りなんだよ。道具が弓だって。情報班のみんなも初めてなことで戸惑っていたよ。動物が出てきたら、的に当てたりと様々らしい」
狩り?狩りなんてやったことないし、それも弓。流石に弓はしたことがないなぁ。
「誰か弓の経験があるものはいるか?だよな、俺も流石に弓の経験はない。みんなで頑張るしかないな」
班長セドリック様も弓の経験がないのね。みんな初心者、初心者ながら笑い合いながら楽しくできるかもしれない。
「みんな初心者だから、笑い合いながら狩りをすることができますね。楽しみですよね、みんながどんな弓使いをするのか」
「そうだな、誰がヘタなのだろう。もしかしてセドリックさんが1番下手かもしれないぞ」
「ありえる、そしてイライザさんがうまかったら笑えるよな。イヤー、と言いながら仕留める。ゴーレムを倒す時も、いやー来ないでと言いながらバッサバッサゴーレム倒していたからな」
バイロンくん、君、本当にイザベルのゴーレム倒しがツボにハマっているようだ。
「無我夢中でしたの、もう」
「あははは」
みんな楽しそうに明日の話をしている。
「そうだ、少し休んだらお疲れ様会の剣舞を我々2班のところを合わせようではないか。明日の方が過酷なら合わせることが難しくなるかもしれない。今日のうち詰めよう」
セドリック様は本当に優れたリーダーだよ。その後、男女別テントへ別れ、シャワーを浴びた。
これから女子トーク。
「アイリ、このテントと言い、簡易シャワーといい、本当にすごいものを作ったのね。ご飯も美味しかったし快適よ」
「快適さを求めてしまったのよ。やっぱり外で寝泊まりなんて不便しか感じないでしょ。快適が1番よ。えー、みんなに聞きたいことがあるの。これぞ、女子会トークの醍醐味,恋バナ」
「「「コイバナ???」」」
みんな何それというかんじでキョトンとしていた。
「恋の話のことよ。みんな婚約者や好きな人がいるの?」
「アイリはスタンフォート公爵様の番でしょ。逆に聞くわ。番として、甘やかしてくれるの、キャー」
「あ、甘やかしてくれるわね。ジェイシス様は大人だし」
「きゃー、アイリ、顔が真っ赤よ。ふーん、ふーん愛を囁かれるのね?スタンフォート公爵様、大人だものねぇ」
ミイラ取りがミイラになったかんじだ。ジェイシス様のことを聞かれるとは。恥ずかしい。
「ま、まぁ、うん。囁かれるねぇ。それよりみんなはどうなの?イライザは?」
「私は、いるわよ。一つ上で幼馴染で伯爵の三男なの。ベルフォート侯爵家に婿に入って継いでいくの。この学園の2年にいるわ。時々学園の帰りにカフェに行ったり、街の散策したり交流はしているわ」
おおー、青春だわ。
メラニーは婚約者も恋人もいないとのことだった。父は
伯爵の位だが今代限りの伯爵の位だから、貴族に嫁いでも、商家に嫁いでもどちらでも良いらしい。誰かいい人が見つかればいいね。
ミーガンは今は勉強を頑張りたい。そしていいところに就職したい。恋はそらからでいいとしっかりとした信念を持っていた。
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