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本編
第111話 謎解き
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地図に従い進んで行った。分かれ道。
"どっちかにいけば辿り着き、どっちかにいけば戻る"
二者択一。みんなで指を指し多い方を進むことにした。勘しかない。
「よし、勘は当たっていたみたいだ。次は何だ?」
"ここに人ならざる者が隠れている。倒せ!ただし間違った場合減点となる。よく見分けて倒すように"
人ならざるものが擬態化しているということか。観察力を試されているのかしら。
「今度は観察力を試されているのかもしれない。ここで時間をかけるわけにもいかないが、間違ったものを叩くと減点になる。慎重に見て、疑わしきはみんなで確認していこう」
「難しいな。この赤いサークル内限定だけど、どれが擬態化しているのだ?」
「よく観察しよう。少しずっと様子が変わっていっているのかもしれない」
??テレビのクイズ番組でだんだん色が変わっていったり、ものが消えていったりするあれか?なんて的確なヒントをくれるエリオットさん。参謀か、君は。
「エリオットさんがさっき言ったように、だんだん様子が変わってきて消えていたり、別のものになったり、色が変わっているものがあるかもしれないし、擬態化して、木の枝の位置が変わっていたりするかもしれないわよ。よく観察していきましょう」
「そうだな、アイリさん。観察していこう」
みんながそれぞれの位置につき観察していくと、ビリーくんがセドリック様に一緒に見てもらいたいことを伝えていた。セドリック様は一緒に見に行った。
「みんな、来てくれ。ビリーが探してくれた。みんなじっくりみてくれ。だんだん消えていくのだ」
木がだんだん薄くなって消えていく。そしてしばらくすると変えていたのがだんだん見えてくる。ぱっと見ではわからない。よくこの大きい空間でこれがわかったわね。テレビの時でさえ、どこが変わったかわからないこともあった。
「やったな、ビリー。セドリックさん、それでは倒しましょう」
「ああ、ビリー、君に任せるよ」
「わ,私ですか?セドリックさんがお願いします」
「いや、ビリーだよ。バシッと倒してくれ」
そして、見え隠れする木を倒し、道が開けた。そこには宝箱があり、また謎解きかな。
"全員同じ答えを言え。全員揃うまで宝箱は開かない。
制限時間5分。それ以降は減点方式"
「みんなで同じ答え?せーので答えよう」
第一問、魔法属性、欲しい属性は?
転移魔法、火魔法、氷魔法、みんなバラバラだった。
第二問 好きな食べ物は
肉、クッキー、ケーキ、魚、全然合わない。
第三問 好きな色は
青、黒、ピンク、赤、また合わない
第四問 誕生日にもらうなら何?
本、花、食べ物、剣、自転車、バイロンくん、何、新製品を言っているのよ!
「バイロン、自転車って何?後で教えてもらうぞ」
言いつつ、私を見るセドリック様。目を逸らす。
第五問 担任デズモンド先生のいいところ
みんな、え?何?私もわからないよ。いいところ?あったかな
「いいところってあったかしら?ね?」
「アイリさん、そんなこと言ってだめよ。あなた方の商会が作った映像機器でみられていたら、先生にバレるわよ」
イライザさんが指摘してくれた。そうよね、映像で見ているかもしれないわね。
「あっ。じゃーいいこと言っておけばいいのよ」
「もうアイリさん、思ってもいないことを言ってはいけないわ」
「でも、イライザさん、ここはみんなで合わせなくてはいけないわ。これは合わせることができるかもしれないじゃない」
思っていなくても合わせないと。これは合わせられるかもしれない。みんなの顔を見て、頷きあう。
かっこいい、優しい、威厳がある。
かっこいいの意見が多かった。合わせにきたのにダメだったかぁ。
「先生ってかっこいい?」
イライザさーん、ダメよ。これは合わせにいった答えなのよ。
「か、かっこいい時もあるかなぁ、たぶん」
第六問 ラッキー問題 学園長の名前は何?
何だっけ?
ラドクリフ学園長!
".正解です。おめでとう。宝箱に入っている食材は今日の夕食の一品にどうぞ。味わって食べてください"
高級そうな肉が出てきた。
本当のラッキー問題。よかった、覚えておいて。危なかった。
「肉だ!高級そうだな。楽しみだ」
そしてゴール。担任が待っていた。
「お前たち1番だ、おめでとう。みんなが来るまでゆっくり休め。休んでからアイリさんたちはご飯作りを始めてもいいぞ。それからお前たち、俺のいいところないのか?」
「やっぱりみられていたのか?いえ、先生はかっこいいです」
「嘘つけ。映像を見ていたよ」
みんなで笑い合った。
A2班の場所に行き、みんなで宿泊テントを張った。もちろん男女別のテント。マジックバッグから簡易シャワー、炊事場、テーブル、椅子などを次々と出し、設置していった。お湯を沸かし、お茶、コーヒーをみんなに振る舞った。みんなで今までの振り返りをしていた。
材料あるしクッキーでも作ろうかな。ちょうどおやつの時間。
そして、夕食の料理は高級肉あるし、バーベキューしちゃおう。タレを作って、野菜切ればいいし、ご飯も欲しいわね。あとはスープかな。ご飯がダメな人用にパンも作ろう。
時間がかかるものは下ごしらえしようかな。
「アイリさん、食事の用意をしますか?」
「ミーガン、まだ休んでいていいわよ。おやつの時間かなぁと思って、今からクッキー作ろうと思ったの。あと今日の夕食、高級肉をもらったからバーベキューにしようかと思うの、どう思う?」
「アイリさん、バーベキュー?自体知らないわよ。でもクッキー私も手伝っていい?」
「いいわよ、ミーガン一緒に作りましょう。覚えれば簡単にできるのよ」
そこへみんなが来た。
「アイリさん、もう夕食を作るの?少しお腹すいたなぁ。簡単に作れるのない?」
腹ペコバイロンくん。
「これからクッキー作ろうとしたけど、薄皮パリパリピザ作ろうか?簡単にできるし」
やったー、と男性陣盛り上がっている。
「夕飯何作るの、アイリさん」
腹ペコバイロンめ。
「高級肉をもらったから、バーベキューと野菜、スープ、パン、ご飯、デザート作ろうかなぁと思ったの」
「バーベキュー?何それ?アイリさんの作る料理楽しみ。手伝うよ。野菜切ったりできるよ」
バイロン、ロン、ビリーも手伝ってくれるようだ。
「俺たちも手伝うよ」
セドリック様、エリオット様、ジョージ様も一緒に手伝ってくれるらしい。みんなで作るのは楽しいから、手伝ってもらおう。
今はテーブルに薄皮パリパリピザの種を置き、薄く伸ばしてもらった。そこにトマトソース、ソーセージ、チーズ、オニオンをのせて、窯で焼くことをお願いした。
私たちは、クッキーを作った。窯は2つあるのでクッキーも焼けた。過剰設営ではないか?と思うぐらい設備が整っている。この窯もうちの商会なものか。
「やった、夕食前に少し腹ごしらえができる。自分で作ったけど美味しそう。もう食べて良いか?いただきまーす」
バイロン、自由だな、君。みんなも食べ始めた。
「うまーい。簡単なのにうまい。このクッキーもうまい。最高」
エリオット様、ジョージ様も自が出てきたかな。
「美味しいですわ。この薄焼きのピザ?男性陣が作ったとは思えませんわ」
そこにデズモンド先生がまた来た。暇なのかしら。
「お前また酷いこと考えただろう」
「いえ、何も」
「うまそうなもの食べているな。食べていいか?」
「あー、先生、そんなに食べたら俺たちの分がなくなるよ」
「いいじゃないか。これうまいな。クッキーもうまいって、これ、ここで作ったのか?」
「そうです。みんなで作りました。自分たちで作るのがこんなにうまいなんて。まだ騎士の演習に行くのは先になりますが、アイリさんに簡単な料理を教えてもらえれば、その演習の時に作ることもできますよね。先生」
セドリック様、あなたは本当に真面目ですね。騎士コースの演習の時のため覚えようとするなんて、偉すぎる。
「ああ、そうだな。毎回当番が回ってきて、作る人により当たりハズレがあるんだよ。俺はハズレと言われていたけどな。あははは」
「夕食の時、俺もここに来ようかな。生徒との交流と称して来ようかな」
先生、食べにくるの?
"どっちかにいけば辿り着き、どっちかにいけば戻る"
二者択一。みんなで指を指し多い方を進むことにした。勘しかない。
「よし、勘は当たっていたみたいだ。次は何だ?」
"ここに人ならざる者が隠れている。倒せ!ただし間違った場合減点となる。よく見分けて倒すように"
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「今度は観察力を試されているのかもしれない。ここで時間をかけるわけにもいかないが、間違ったものを叩くと減点になる。慎重に見て、疑わしきはみんなで確認していこう」
「難しいな。この赤いサークル内限定だけど、どれが擬態化しているのだ?」
「よく観察しよう。少しずっと様子が変わっていっているのかもしれない」
??テレビのクイズ番組でだんだん色が変わっていったり、ものが消えていったりするあれか?なんて的確なヒントをくれるエリオットさん。参謀か、君は。
「エリオットさんがさっき言ったように、だんだん様子が変わってきて消えていたり、別のものになったり、色が変わっているものがあるかもしれないし、擬態化して、木の枝の位置が変わっていたりするかもしれないわよ。よく観察していきましょう」
「そうだな、アイリさん。観察していこう」
みんながそれぞれの位置につき観察していくと、ビリーくんがセドリック様に一緒に見てもらいたいことを伝えていた。セドリック様は一緒に見に行った。
「みんな、来てくれ。ビリーが探してくれた。みんなじっくりみてくれ。だんだん消えていくのだ」
木がだんだん薄くなって消えていく。そしてしばらくすると変えていたのがだんだん見えてくる。ぱっと見ではわからない。よくこの大きい空間でこれがわかったわね。テレビの時でさえ、どこが変わったかわからないこともあった。
「やったな、ビリー。セドリックさん、それでは倒しましょう」
「ああ、ビリー、君に任せるよ」
「わ,私ですか?セドリックさんがお願いします」
「いや、ビリーだよ。バシッと倒してくれ」
そして、見え隠れする木を倒し、道が開けた。そこには宝箱があり、また謎解きかな。
"全員同じ答えを言え。全員揃うまで宝箱は開かない。
制限時間5分。それ以降は減点方式"
「みんなで同じ答え?せーので答えよう」
第一問、魔法属性、欲しい属性は?
転移魔法、火魔法、氷魔法、みんなバラバラだった。
第二問 好きな食べ物は
肉、クッキー、ケーキ、魚、全然合わない。
第三問 好きな色は
青、黒、ピンク、赤、また合わない
第四問 誕生日にもらうなら何?
本、花、食べ物、剣、自転車、バイロンくん、何、新製品を言っているのよ!
「バイロン、自転車って何?後で教えてもらうぞ」
言いつつ、私を見るセドリック様。目を逸らす。
第五問 担任デズモンド先生のいいところ
みんな、え?何?私もわからないよ。いいところ?あったかな
「いいところってあったかしら?ね?」
「アイリさん、そんなこと言ってだめよ。あなた方の商会が作った映像機器でみられていたら、先生にバレるわよ」
イライザさんが指摘してくれた。そうよね、映像で見ているかもしれないわね。
「あっ。じゃーいいこと言っておけばいいのよ」
「もうアイリさん、思ってもいないことを言ってはいけないわ」
「でも、イライザさん、ここはみんなで合わせなくてはいけないわ。これは合わせることができるかもしれないじゃない」
思っていなくても合わせないと。これは合わせられるかもしれない。みんなの顔を見て、頷きあう。
かっこいい、優しい、威厳がある。
かっこいいの意見が多かった。合わせにきたのにダメだったかぁ。
「先生ってかっこいい?」
イライザさーん、ダメよ。これは合わせにいった答えなのよ。
「か、かっこいい時もあるかなぁ、たぶん」
第六問 ラッキー問題 学園長の名前は何?
何だっけ?
ラドクリフ学園長!
".正解です。おめでとう。宝箱に入っている食材は今日の夕食の一品にどうぞ。味わって食べてください"
高級そうな肉が出てきた。
本当のラッキー問題。よかった、覚えておいて。危なかった。
「肉だ!高級そうだな。楽しみだ」
そしてゴール。担任が待っていた。
「お前たち1番だ、おめでとう。みんなが来るまでゆっくり休め。休んでからアイリさんたちはご飯作りを始めてもいいぞ。それからお前たち、俺のいいところないのか?」
「やっぱりみられていたのか?いえ、先生はかっこいいです」
「嘘つけ。映像を見ていたよ」
みんなで笑い合った。
A2班の場所に行き、みんなで宿泊テントを張った。もちろん男女別のテント。マジックバッグから簡易シャワー、炊事場、テーブル、椅子などを次々と出し、設置していった。お湯を沸かし、お茶、コーヒーをみんなに振る舞った。みんなで今までの振り返りをしていた。
材料あるしクッキーでも作ろうかな。ちょうどおやつの時間。
そして、夕食の料理は高級肉あるし、バーベキューしちゃおう。タレを作って、野菜切ればいいし、ご飯も欲しいわね。あとはスープかな。ご飯がダメな人用にパンも作ろう。
時間がかかるものは下ごしらえしようかな。
「アイリさん、食事の用意をしますか?」
「ミーガン、まだ休んでいていいわよ。おやつの時間かなぁと思って、今からクッキー作ろうと思ったの。あと今日の夕食、高級肉をもらったからバーベキューにしようかと思うの、どう思う?」
「アイリさん、バーベキュー?自体知らないわよ。でもクッキー私も手伝っていい?」
「いいわよ、ミーガン一緒に作りましょう。覚えれば簡単にできるのよ」
そこへみんなが来た。
「アイリさん、もう夕食を作るの?少しお腹すいたなぁ。簡単に作れるのない?」
腹ペコバイロンくん。
「これからクッキー作ろうとしたけど、薄皮パリパリピザ作ろうか?簡単にできるし」
やったー、と男性陣盛り上がっている。
「夕飯何作るの、アイリさん」
腹ペコバイロンめ。
「高級肉をもらったから、バーベキューと野菜、スープ、パン、ご飯、デザート作ろうかなぁと思ったの」
「バーベキュー?何それ?アイリさんの作る料理楽しみ。手伝うよ。野菜切ったりできるよ」
バイロン、ロン、ビリーも手伝ってくれるようだ。
「俺たちも手伝うよ」
セドリック様、エリオット様、ジョージ様も一緒に手伝ってくれるらしい。みんなで作るのは楽しいから、手伝ってもらおう。
今はテーブルに薄皮パリパリピザの種を置き、薄く伸ばしてもらった。そこにトマトソース、ソーセージ、チーズ、オニオンをのせて、窯で焼くことをお願いした。
私たちは、クッキーを作った。窯は2つあるのでクッキーも焼けた。過剰設営ではないか?と思うぐらい設備が整っている。この窯もうちの商会なものか。
「やった、夕食前に少し腹ごしらえができる。自分で作ったけど美味しそう。もう食べて良いか?いただきまーす」
バイロン、自由だな、君。みんなも食べ始めた。
「うまーい。簡単なのにうまい。このクッキーもうまい。最高」
エリオット様、ジョージ様も自が出てきたかな。
「美味しいですわ。この薄焼きのピザ?男性陣が作ったとは思えませんわ」
そこにデズモンド先生がまた来た。暇なのかしら。
「お前また酷いこと考えただろう」
「いえ、何も」
「うまそうなもの食べているな。食べていいか?」
「あー、先生、そんなに食べたら俺たちの分がなくなるよ」
「いいじゃないか。これうまいな。クッキーもうまいって、これ、ここで作ったのか?」
「そうです。みんなで作りました。自分たちで作るのがこんなにうまいなんて。まだ騎士の演習に行くのは先になりますが、アイリさんに簡単な料理を教えてもらえれば、その演習の時に作ることもできますよね。先生」
セドリック様、あなたは本当に真面目ですね。騎士コースの演習の時のため覚えようとするなんて、偉すぎる。
「ああ、そうだな。毎回当番が回ってきて、作る人により当たりハズレがあるんだよ。俺はハズレと言われていたけどな。あははは」
「夕食の時、俺もここに来ようかな。生徒との交流と称して来ようかな」
先生、食べにくるの?
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