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番外編
番外編 絶好の海日和とお酒の試飲会
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絶好の海日和。
「ステファン、奥方の体調は大丈夫か?無理させていないか?我々がこういう時に来てしまい、奥方の負担になっていなければいいが」
「陛下、大丈夫です。アグリ様の転移魔法で妻を連れいただきましたので、体調も良いです。お気遣いありがとうございます」
「ステファン、ここでは陛下はなしだ。名前で良い。しかしここは快適だな。サウシードのところに行ったらすぐ帰ってこよう。今日も何やら面白いことをすると聞いているぞ。楽しみだな」
「は?クリス、一緒に遊ぼうとしているのか?」
「ああ、アグリが楽しかったと言っていたものが楽しみだったのだ。カイデールたちも今日は楽しみにしているぞ」
今日は水上バイクなどマリンスポーツをするのよ。
昨日、みんながウエットスーツの試着をした。もちろん国王陛下や護衛騎士たちも。うーん、国王陛下もですか?と何度も尋ねたが、試着するとのことだった。
「ルー、ウエットスーツは恥ずかしい?」
「この世界だから水着は無理だもんね。だからいいと思う。すごく楽しみなの。もう青い海なんて、テレビで見て行った気になるしかなかったのよ。水上バイクやバナナボートなんて楽しみ。絶叫トイって何?」
「それはね、バナナボートみたいに水上バイクで引っ張るけど、座椅子のような形に座って、左右振られたり、空中に少し浮くぐらいかな。水上ボートならパラセイリングしたかったけど、バイクでは威力が足りないのよね」
「アイちゃん、早く遊ぼう」
「うん、行こう」
それから、国王陛下やお兄さまたちに禁止事項を伝えた。決して競争をしてはいけない。競争をすると前しか見ていなく、事故になるので2台の競争は絶対禁止。
みんなでバナナボートに乗り、振り落とされずに誰が最後まで残れるかや、水上アスレチックでそちらは競争して良いので、みんなで笑い合いながら楽しく遊んだ。国王陛下やアグリ様もよく遊んでいた。
途中、フェルナンド様、カイル、レオンと一緒に遊び、ゆっくりだか水上バイクに乗せた。もちろん運転は大人たち。大人たちの足の間に挟まるようにして、水上バイクを楽しんでいた。
ジェイシス様も到着したが、ジェイシス様、イーサン様も水上バイクで遊んでいた。今日はみんなで遊ぶ日だ。
シュノーケリングも体験させ、海を満喫。
「ルー、リゾート気分味わえた?」
「もちろんよ。みんなと遊ぶのが楽しい。健康ってやっぱりいいよね」
「よかった、作った甲斐があったよ。明日は馬になるわよ。領地を案内するわ」
「馬?私乗ったことがないのよ。ずっと引きこもっていたから」
「そうか、お兄さまの前に乗ればいいじゃないの?」
「やめてー、違う意味で脇汗出るよ。ムリ、ムリよ」
「ルー、馬車ではいけないところもあるから、馬の方がいいのよね。カイデール殿下に乗せてもらう?でもお兄さまが寂しがってしまうよ」
「うーん、カイに頼んでみてから考えようかな」
お兄さまの様子を見るのか?あざといぞ、ルー。
「もう、アイちゃん、ニヤニヤしないでよ。別にアレクセイ様の行動をみたいからというわけじゃないわよ。本当にニヤニヤしないでよ。もう。アイちゃんだって、ジェイシス様の前に乗せて貰えばいいじゃないの」
「わたし、馬に乗れるので」
今、私たちは温泉で会話をしている。温泉最高。
「もうそろそろ出ようか。夕ご飯の時間が近くなってきたから、私、用意しないといけない」
「アイちゃん、本当に忙しいよね」
「ルーだけを招待しようとしたらこんなに大事になってしまったのよ」
「そうよね、まさかお父様が来るなんて。遊んでないで、早く視察に行けばいいのに」
アグリ様の転移魔法ですぐ行けるので、まだ出発しないらしい。あちらも待っているのではないかと思うのだけどいいのかな?
今回はお酒の飲み比べをすることを計画している。魔法を使って熟成速度を早め、モンテスキュー領の大麦で作ったウィスキーとスタンフォート領の大麦のウィスキーの飲み比べ。赤ワイン、白ワイン、ブランデーの飲み比べである。売り出す前に選ぶ目安を決める。味わい深い、辛い、甘いなど味の違いを横グラフで表示しようと思った。
「ジェイシス様、お昼は子供のように遊んでいましたね。楽しかったですか?」
「アイリ、ああ、楽しかったよ。子供の時は勉強と剣ばかりで今日のような遊びはしたことがなかった。それに温泉は寛げる。うちのスタンフォート領も調べたいな。両親も気に入ったみたいだよ。特に王妃様と母は。アイリと話語したいみたいだから、母達のところにも行って欲しい。これから、お酒の試飲だな。父が張り切っているよ」
頭をぽんぽんとされ、試飲の用意を手伝ってくれた。
席は女性は女性、男性は男性に分けた。お兄さまたちも飲むらしい。お兄さまたちも大人なのね。お兄さまたちご学友たちは今日のことなどお酒を飲みながら盛り上がっている。お酒はほどほどに。
「王妃様、マーガレット様、ゆっくりできましたでしょうか?何か不便な点はございましたか?」
「アイリちゃん、もうお義母さまと呼んでいいのよ。ねっ。ここは温泉があっていいわね。それにシャンプーやトリートメント、化粧水全てがいいわ」
「そうよ、私のことは王妃様ではなく、メリージェーンは長いからメリーと呼んでね。私も水上バイク乗りたかったわ。次乗せてね」
女性には、ワイン、スパークリングワイン、アップルシードルを用意した。もちろん、ウイスキーなど女性の観点からの感想を聞いた。女性は甘いほうがやはり良いとのことだった。渋みがない白ワイン、アップルシードルは美味しいとのことだ。
男性はウィスキー派とブランデー派に分かれた。あまり飲んだことがないのでどう違うからわからないなぉ。男性達はお酒について飲みながらずっと話している。話が尽きないね。楽しそうでなによりです。明日は二日酔いにならないように気をつけてください。
私たちは先に寝ますよ。
「ステファン、奥方の体調は大丈夫か?無理させていないか?我々がこういう時に来てしまい、奥方の負担になっていなければいいが」
「陛下、大丈夫です。アグリ様の転移魔法で妻を連れいただきましたので、体調も良いです。お気遣いありがとうございます」
「ステファン、ここでは陛下はなしだ。名前で良い。しかしここは快適だな。サウシードのところに行ったらすぐ帰ってこよう。今日も何やら面白いことをすると聞いているぞ。楽しみだな」
「は?クリス、一緒に遊ぼうとしているのか?」
「ああ、アグリが楽しかったと言っていたものが楽しみだったのだ。カイデールたちも今日は楽しみにしているぞ」
今日は水上バイクなどマリンスポーツをするのよ。
昨日、みんながウエットスーツの試着をした。もちろん国王陛下や護衛騎士たちも。うーん、国王陛下もですか?と何度も尋ねたが、試着するとのことだった。
「ルー、ウエットスーツは恥ずかしい?」
「この世界だから水着は無理だもんね。だからいいと思う。すごく楽しみなの。もう青い海なんて、テレビで見て行った気になるしかなかったのよ。水上バイクやバナナボートなんて楽しみ。絶叫トイって何?」
「それはね、バナナボートみたいに水上バイクで引っ張るけど、座椅子のような形に座って、左右振られたり、空中に少し浮くぐらいかな。水上ボートならパラセイリングしたかったけど、バイクでは威力が足りないのよね」
「アイちゃん、早く遊ぼう」
「うん、行こう」
それから、国王陛下やお兄さまたちに禁止事項を伝えた。決して競争をしてはいけない。競争をすると前しか見ていなく、事故になるので2台の競争は絶対禁止。
みんなでバナナボートに乗り、振り落とされずに誰が最後まで残れるかや、水上アスレチックでそちらは競争して良いので、みんなで笑い合いながら楽しく遊んだ。国王陛下やアグリ様もよく遊んでいた。
途中、フェルナンド様、カイル、レオンと一緒に遊び、ゆっくりだか水上バイクに乗せた。もちろん運転は大人たち。大人たちの足の間に挟まるようにして、水上バイクを楽しんでいた。
ジェイシス様も到着したが、ジェイシス様、イーサン様も水上バイクで遊んでいた。今日はみんなで遊ぶ日だ。
シュノーケリングも体験させ、海を満喫。
「ルー、リゾート気分味わえた?」
「もちろんよ。みんなと遊ぶのが楽しい。健康ってやっぱりいいよね」
「よかった、作った甲斐があったよ。明日は馬になるわよ。領地を案内するわ」
「馬?私乗ったことがないのよ。ずっと引きこもっていたから」
「そうか、お兄さまの前に乗ればいいじゃないの?」
「やめてー、違う意味で脇汗出るよ。ムリ、ムリよ」
「ルー、馬車ではいけないところもあるから、馬の方がいいのよね。カイデール殿下に乗せてもらう?でもお兄さまが寂しがってしまうよ」
「うーん、カイに頼んでみてから考えようかな」
お兄さまの様子を見るのか?あざといぞ、ルー。
「もう、アイちゃん、ニヤニヤしないでよ。別にアレクセイ様の行動をみたいからというわけじゃないわよ。本当にニヤニヤしないでよ。もう。アイちゃんだって、ジェイシス様の前に乗せて貰えばいいじゃないの」
「わたし、馬に乗れるので」
今、私たちは温泉で会話をしている。温泉最高。
「もうそろそろ出ようか。夕ご飯の時間が近くなってきたから、私、用意しないといけない」
「アイちゃん、本当に忙しいよね」
「ルーだけを招待しようとしたらこんなに大事になってしまったのよ」
「そうよね、まさかお父様が来るなんて。遊んでないで、早く視察に行けばいいのに」
アグリ様の転移魔法ですぐ行けるので、まだ出発しないらしい。あちらも待っているのではないかと思うのだけどいいのかな?
今回はお酒の飲み比べをすることを計画している。魔法を使って熟成速度を早め、モンテスキュー領の大麦で作ったウィスキーとスタンフォート領の大麦のウィスキーの飲み比べ。赤ワイン、白ワイン、ブランデーの飲み比べである。売り出す前に選ぶ目安を決める。味わい深い、辛い、甘いなど味の違いを横グラフで表示しようと思った。
「ジェイシス様、お昼は子供のように遊んでいましたね。楽しかったですか?」
「アイリ、ああ、楽しかったよ。子供の時は勉強と剣ばかりで今日のような遊びはしたことがなかった。それに温泉は寛げる。うちのスタンフォート領も調べたいな。両親も気に入ったみたいだよ。特に王妃様と母は。アイリと話語したいみたいだから、母達のところにも行って欲しい。これから、お酒の試飲だな。父が張り切っているよ」
頭をぽんぽんとされ、試飲の用意を手伝ってくれた。
席は女性は女性、男性は男性に分けた。お兄さまたちも飲むらしい。お兄さまたちも大人なのね。お兄さまたちご学友たちは今日のことなどお酒を飲みながら盛り上がっている。お酒はほどほどに。
「王妃様、マーガレット様、ゆっくりできましたでしょうか?何か不便な点はございましたか?」
「アイリちゃん、もうお義母さまと呼んでいいのよ。ねっ。ここは温泉があっていいわね。それにシャンプーやトリートメント、化粧水全てがいいわ」
「そうよ、私のことは王妃様ではなく、メリージェーンは長いからメリーと呼んでね。私も水上バイク乗りたかったわ。次乗せてね」
女性には、ワイン、スパークリングワイン、アップルシードルを用意した。もちろん、ウイスキーなど女性の観点からの感想を聞いた。女性は甘いほうがやはり良いとのことだった。渋みがない白ワイン、アップルシードルは美味しいとのことだ。
男性はウィスキー派とブランデー派に分かれた。あまり飲んだことがないのでどう違うからわからないなぉ。男性達はお酒について飲みながらずっと話している。話が尽きないね。楽しそうでなによりです。明日は二日酔いにならないように気をつけてください。
私たちは先に寝ますよ。
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