278 / 315
277 誰が発起人?
俺達はひっそりと王城へやって来た、と言っての護衛騎士たちがいるのでひっそりではない。
「レオン、レックスは今何をしている時間?」
「レックスは今は剣術の時間かな?」
「ん?レオンはないの?」
「ん?あー、僕はいいの」
これはサボって来たのか。てっきりすべて終わらしてきたかと思っていたけど、姿を現したら怒られるのではないか?ん?俺たちも共犯者として怒られるのか?まさかなぁ。特に護衛騎士のウィルズさんいつも一緒に怒られているだろうなぁ。無茶ぶりレオンの後を付いてきているから大変だな。まぁ、俺の護衛騎士たちも大変だと愚痴をこぼしていたけどね。
「ケビン、これって僕たちも一緒に怒られるパターンじゃないのか?」
イザークがボソリと俺が思っていた事を呟いていた。大いに同感して、お互い顔を見合わせて頷いた。
「ケビン様、レックス様は今のお時間でしたらあちら鍛錬場にいると思われます。本当でしたらレオンハルト様も一緒に鍛錬をしている時間なのですが」
護衛騎士のウィルズさんがレックスの状況を教えてくれた。今レオンは行ってはいけないよな。
「レオン、少し王城を散策しようよ。しばらくすればレックスも鍛錬が終わるよね」
「そうだね、うん、そうしよう。王城、そうだ、魔道具開発研究所を案内するよ。ケビン、イザーク」
大きな庭園、そびえたつ城。複数の施設。こう眺めるとやっぱり大きいよなあ。
「我に乗れ、小童ども。魔道具開発研究所は遠い。お前達のその短い足では時間がかかりすぎる」
短い足って酷い。まだ成長途中だよ!リルが大きくなって背中に乗るように促しているけど、余計目立つって。レオンがここにいることがバレてしまうではないか!しかしレオンは全く考えずにリルの背中に乗っているよぉ。おいおい。
「早くみんなリルに乗って。リル、では研究所へしゅっぱーつ。ケビン、イザーク、いつも転移で城内しか見ていないよね。あっちが僕たちが住んでいる棟。中央が謁見や晩餐会などの会場。こっちが政務する棟。向こうのほうが騎士団達の鍛錬場。そしてここが魔道具開発研究所だよ。最近、所長が変わって、この魔道具開発研究所も変わったんだよ。僕も参加できるようになったんだ。やっぱりボロレス公爵の失脚で徐々に改善されているのがわかるよ。さぁ、中に入って」
子供が勝手に入っていいのだろうか?レオンの護衛騎士のウィルズさんを見ると諦め顔をしている。
中はうちの魔道具施設と同じザワザワとして、論議している人や開発に打ち込んでいる人など様々だ。
「レオンハルト様、ん?今の時間は鍛錬ではないですか?後ろにいる方々は?」
ほらやっぱりレオンは鍛錬の時間だよ。サボりはダメだよ。
「き、今日は従兄弟達が来てくれたから休みにしたんだよ」
えー、俺たち連れてこられただけなんだけど。順番が違うではないか!
「そうだったのですね。私はこの魔道具開発研究所所長のマーシェルと申します。こちらが筆頭主任のゲイルです」
「従兄弟達を紹介するね。こっちがケビン、そしてイザークだよ。ケビンはメルシーおばさまの息子でフォーゲリア伯爵家だよ。イザークは、隣国のジェラルディンおばさまの息子だよ。隣国から音楽留学しているんだ」
周りがフォーゲリア伯爵という言葉でザワザワしていた。
「これはこれは、フォーゲリア伯爵家の魔道具開発施設の噂は予々聞いております。ドバイン様もいらっしゃり今や魔道具界の筆頭となっておりますね」
ゲイルさんのモノクロメガネがキラーンとしたようなしないような。
「あはは、イーサン兄様達やドバイン様の情熱がすごいので僕は話半分で寝てしまいます」
「私もその会合に参加したいですね」
ゲイルさんのその一言で周りの目が、圧が怖いぞ。どうする?どうするよ、これ?なんとか言わないとダメなのか?
「こ、今度、ドバイン様とイーサン兄様達に話をしてみますね。交流会?魔道具士フォーラム、シンポジウムを開催してみては」
フォーラム?シンポジウム?という言葉を説明した。フォーラムは一つのテーマで討論、シンポジウムは複数の視点から意見を出し合う討論会。
「おぉ、それは素晴らしい。意見を出し合えばより素晴らしい魔道具開発に繋がり、国全体の生活基準の押し上げにつながる。これは素晴らしい。ぜひぜひ討論会や交流会をしたいです」
あれ?これは発起人はだれ?
「えーと、すみません。そのフォーラムやシンポジウムをまとめる人は所長のマーシャル様やゲイル様でよろしいのでしょうか?」
「いえいえ、我々よりもフォーゲリア伯爵家の魔道具開発の方が優れておりますのでそちらで開催を提議していただければありがたいです」
「いえいえいえ、王宮魔道具開発研究所は国の機関ですのでそちらが中心になった方がいいのではないですか?」
「いえいえいえいえ、我々はフォーゲリア伯爵家の優れた魔道具に感嘆しております。ぜひとも教えを被りたいと思っていたところです。最近レオンハルト様がここにお越しになり、色々なアイデアを出していただいて感服しておりました。レオンハルト様はフォーゲリアの魔道具施設にも顔を出していらっしゃると聞いているのでそちらの影響が大きいのでしょう。我々もぜひともぜひとも話に加わりたいと強く強く思っていたところなのです。ぜひとも!」
圧が強い。どうして魔道具士の人たちって圧と情熱が強いのだろう。志はみんな同じだからそういうものか。さて、誰が発起人なんだ、これって?
クルさんで転移できることはあまり公にできないのでこの話は後日ということになった。俺が言うの?
「僕がドバイン様やイーサン兄様達に言うのですか?マーシャル様のお手紙とか一筆いただけないでしょうか?」
「おぉ、そうだね。ドバイン様に手紙を書きましょう。帰りに渡しますね。ではこの施設を案内はレオンハルト様とゲイルに任せましょう」
俺たちはレオンとゲイル様の後を追った。
「ケビン、イザーク、ここが僕の研究部屋なんだ。まだ簡単な魔道具を考えているんだけどゆくゆくは大きな魔道具を作りたい」
「今はどんなのを作っているの?」
「うん、母上がね、ドライヤーは乾かすのに優れているけど髪の毛をセットできるものが欲しいと言っていたんだ。だからドライヤーを応用して何かできないかなぁと考えていたんだよ」
ヘアーアイロンか!
「レオン、すごいじゃないか!ヘアーアイロンだよ。ストレートにしたりクルクルして巻き髪を作ったり、その日の気分で髪の毛を形を帰ることができるんだよ。いいじゃないか!こう先端を変えられるようにしてストレートアイロン用と巻き髪を作るよう作ればいいのではないか?巻き髪をようならセットアップした時に髪の毛をモリモリに盛れるよ!ホットカーラーもいいよね。軽く巻き髪を作るには」
「ふふっ、やっぱりケビンに1言うと答えが返ってきちゃうよね。それ以上のことまで教えてくれるんだ」
ゲイル様が俺をガン見見てくる。ヤバいよ、ヤバい。魔道具開発に俺が関わっていると思われたくないんだよ。バレているのかな。ドキドキ。
「オホン、ケビン様は魔道具に興味がおありなのですか?」
「ひぇっ、つ、作るのはできないですよ。僕にはそんなスキルはありません。こんなのがあったら便利かなぁと思うだけです。イーサン兄様やランドルフ、セドリック、ルーティなどの魔道具士達がすごいのです。僕は何もしていないですよぉ~」
俺は目を逸らすことしかできなかった。あっ、時計だ。
「時計が作れるようになったんだね、レオン」
「うん、ケビンにもらってから僕自身で作ってみたんだ。姉様達に僕が作った目覚まし時計をプレゼントしたら喜んでいたよ。メロディはイザークに演奏してもらったものを入れたんだ」
「これもケビン様が?」
「違います、イーサン兄様達が作りました」
やっぱり怖い怖い、ゲイル様の圧が怖い。
「交流会が本当に楽しみです。その時はケビン様は主催者側でいらっしゃいますよね」
やっぱり俺なの?イーサン兄様達は絶対討論会で忙しい、事務局はできないと言いそうだしどうするよぉ~、発起人。
「レオン、レックスは今何をしている時間?」
「レックスは今は剣術の時間かな?」
「ん?レオンはないの?」
「ん?あー、僕はいいの」
これはサボって来たのか。てっきりすべて終わらしてきたかと思っていたけど、姿を現したら怒られるのではないか?ん?俺たちも共犯者として怒られるのか?まさかなぁ。特に護衛騎士のウィルズさんいつも一緒に怒られているだろうなぁ。無茶ぶりレオンの後を付いてきているから大変だな。まぁ、俺の護衛騎士たちも大変だと愚痴をこぼしていたけどね。
「ケビン、これって僕たちも一緒に怒られるパターンじゃないのか?」
イザークがボソリと俺が思っていた事を呟いていた。大いに同感して、お互い顔を見合わせて頷いた。
「ケビン様、レックス様は今のお時間でしたらあちら鍛錬場にいると思われます。本当でしたらレオンハルト様も一緒に鍛錬をしている時間なのですが」
護衛騎士のウィルズさんがレックスの状況を教えてくれた。今レオンは行ってはいけないよな。
「レオン、少し王城を散策しようよ。しばらくすればレックスも鍛錬が終わるよね」
「そうだね、うん、そうしよう。王城、そうだ、魔道具開発研究所を案内するよ。ケビン、イザーク」
大きな庭園、そびえたつ城。複数の施設。こう眺めるとやっぱり大きいよなあ。
「我に乗れ、小童ども。魔道具開発研究所は遠い。お前達のその短い足では時間がかかりすぎる」
短い足って酷い。まだ成長途中だよ!リルが大きくなって背中に乗るように促しているけど、余計目立つって。レオンがここにいることがバレてしまうではないか!しかしレオンは全く考えずにリルの背中に乗っているよぉ。おいおい。
「早くみんなリルに乗って。リル、では研究所へしゅっぱーつ。ケビン、イザーク、いつも転移で城内しか見ていないよね。あっちが僕たちが住んでいる棟。中央が謁見や晩餐会などの会場。こっちが政務する棟。向こうのほうが騎士団達の鍛錬場。そしてここが魔道具開発研究所だよ。最近、所長が変わって、この魔道具開発研究所も変わったんだよ。僕も参加できるようになったんだ。やっぱりボロレス公爵の失脚で徐々に改善されているのがわかるよ。さぁ、中に入って」
子供が勝手に入っていいのだろうか?レオンの護衛騎士のウィルズさんを見ると諦め顔をしている。
中はうちの魔道具施設と同じザワザワとして、論議している人や開発に打ち込んでいる人など様々だ。
「レオンハルト様、ん?今の時間は鍛錬ではないですか?後ろにいる方々は?」
ほらやっぱりレオンは鍛錬の時間だよ。サボりはダメだよ。
「き、今日は従兄弟達が来てくれたから休みにしたんだよ」
えー、俺たち連れてこられただけなんだけど。順番が違うではないか!
「そうだったのですね。私はこの魔道具開発研究所所長のマーシェルと申します。こちらが筆頭主任のゲイルです」
「従兄弟達を紹介するね。こっちがケビン、そしてイザークだよ。ケビンはメルシーおばさまの息子でフォーゲリア伯爵家だよ。イザークは、隣国のジェラルディンおばさまの息子だよ。隣国から音楽留学しているんだ」
周りがフォーゲリア伯爵という言葉でザワザワしていた。
「これはこれは、フォーゲリア伯爵家の魔道具開発施設の噂は予々聞いております。ドバイン様もいらっしゃり今や魔道具界の筆頭となっておりますね」
ゲイルさんのモノクロメガネがキラーンとしたようなしないような。
「あはは、イーサン兄様達やドバイン様の情熱がすごいので僕は話半分で寝てしまいます」
「私もその会合に参加したいですね」
ゲイルさんのその一言で周りの目が、圧が怖いぞ。どうする?どうするよ、これ?なんとか言わないとダメなのか?
「こ、今度、ドバイン様とイーサン兄様達に話をしてみますね。交流会?魔道具士フォーラム、シンポジウムを開催してみては」
フォーラム?シンポジウム?という言葉を説明した。フォーラムは一つのテーマで討論、シンポジウムは複数の視点から意見を出し合う討論会。
「おぉ、それは素晴らしい。意見を出し合えばより素晴らしい魔道具開発に繋がり、国全体の生活基準の押し上げにつながる。これは素晴らしい。ぜひぜひ討論会や交流会をしたいです」
あれ?これは発起人はだれ?
「えーと、すみません。そのフォーラムやシンポジウムをまとめる人は所長のマーシャル様やゲイル様でよろしいのでしょうか?」
「いえいえ、我々よりもフォーゲリア伯爵家の魔道具開発の方が優れておりますのでそちらで開催を提議していただければありがたいです」
「いえいえいえ、王宮魔道具開発研究所は国の機関ですのでそちらが中心になった方がいいのではないですか?」
「いえいえいえいえ、我々はフォーゲリア伯爵家の優れた魔道具に感嘆しております。ぜひとも教えを被りたいと思っていたところです。最近レオンハルト様がここにお越しになり、色々なアイデアを出していただいて感服しておりました。レオンハルト様はフォーゲリアの魔道具施設にも顔を出していらっしゃると聞いているのでそちらの影響が大きいのでしょう。我々もぜひともぜひとも話に加わりたいと強く強く思っていたところなのです。ぜひとも!」
圧が強い。どうして魔道具士の人たちって圧と情熱が強いのだろう。志はみんな同じだからそういうものか。さて、誰が発起人なんだ、これって?
クルさんで転移できることはあまり公にできないのでこの話は後日ということになった。俺が言うの?
「僕がドバイン様やイーサン兄様達に言うのですか?マーシャル様のお手紙とか一筆いただけないでしょうか?」
「おぉ、そうだね。ドバイン様に手紙を書きましょう。帰りに渡しますね。ではこの施設を案内はレオンハルト様とゲイルに任せましょう」
俺たちはレオンとゲイル様の後を追った。
「ケビン、イザーク、ここが僕の研究部屋なんだ。まだ簡単な魔道具を考えているんだけどゆくゆくは大きな魔道具を作りたい」
「今はどんなのを作っているの?」
「うん、母上がね、ドライヤーは乾かすのに優れているけど髪の毛をセットできるものが欲しいと言っていたんだ。だからドライヤーを応用して何かできないかなぁと考えていたんだよ」
ヘアーアイロンか!
「レオン、すごいじゃないか!ヘアーアイロンだよ。ストレートにしたりクルクルして巻き髪を作ったり、その日の気分で髪の毛を形を帰ることができるんだよ。いいじゃないか!こう先端を変えられるようにしてストレートアイロン用と巻き髪を作るよう作ればいいのではないか?巻き髪をようならセットアップした時に髪の毛をモリモリに盛れるよ!ホットカーラーもいいよね。軽く巻き髪を作るには」
「ふふっ、やっぱりケビンに1言うと答えが返ってきちゃうよね。それ以上のことまで教えてくれるんだ」
ゲイル様が俺をガン見見てくる。ヤバいよ、ヤバい。魔道具開発に俺が関わっていると思われたくないんだよ。バレているのかな。ドキドキ。
「オホン、ケビン様は魔道具に興味がおありなのですか?」
「ひぇっ、つ、作るのはできないですよ。僕にはそんなスキルはありません。こんなのがあったら便利かなぁと思うだけです。イーサン兄様やランドルフ、セドリック、ルーティなどの魔道具士達がすごいのです。僕は何もしていないですよぉ~」
俺は目を逸らすことしかできなかった。あっ、時計だ。
「時計が作れるようになったんだね、レオン」
「うん、ケビンにもらってから僕自身で作ってみたんだ。姉様達に僕が作った目覚まし時計をプレゼントしたら喜んでいたよ。メロディはイザークに演奏してもらったものを入れたんだ」
「これもケビン様が?」
「違います、イーサン兄様達が作りました」
やっぱり怖い怖い、ゲイル様の圧が怖い。
「交流会が本当に楽しみです。その時はケビン様は主催者側でいらっしゃいますよね」
やっぱり俺なの?イーサン兄様達は絶対討論会で忙しい、事務局はできないと言いそうだしどうするよぉ~、発起人。
あなたにおすすめの小説
英雄の孫は今日も最強
まーびん
ファンタジー
前世では社会人だったが、死んで異世界に転生し、貧乏貴族ターセル男爵家の3男となった主人公ロイ。
前世のギスギスした家庭と違い、家族の皆から愛され、ロイはすくすくと3歳まで育った。
中でも、毎日一緒に遊んでくれるじいじは爺馬鹿全開で、ロイもそんなじいじが大好き。
元将軍で「英雄」と呼ばれる最強のじいじの血を引いたロイは、じいじ達に見守られながら、今日も楽しく最強な日々を過ごす。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
転生?憑依?したおっさんの俺は【この子】を幸せにしたい
くらげ
ファンタジー
鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は、四十目前の独り身の普通という名のブラック会社に務めるサラリーマンだった。だが、目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた。しかも【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
「誰も【この子】を幸せにしないなら俺が幸せにしてもいいよな?」
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin