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280 エディお兄ちゃんの憂い
アルお兄ちゃんはとうとう伴侶を決めたのだ。王太子妃そして未来の王妃様だぁ。よかった、よかった。
アルお兄ちゃんの学園時代。研究室の仲間だったという。研究室に入っていたということは頭がいいのか。一緒に同じテーマを共に考え、意見を出し合っていたのか。
いい雰囲気だね。
「ケビン、ケビンのおかげでキャリーと話ができ、自分の思いを直接伝えることができた、ありがとう」
おっつ、アルお兄ちゃんのキラキラスマイルが眩しすぎる。恥ずかしそうにしているキャリーさん。美男美女ですね。
さてと、本当に俺はレオンのところに戻ろうって、あの3人は俺を置いてそそくさと逃げやがって。
「アルお兄ちゃん、レオンの部屋はどこですか?僕は迷子になりそうです」
「あははは、そうだね。いつもケビンは馬車以外の方法でくるから城内外はわからないよね。テリュース、ケビンをレオンハルトの部屋まで案内してくれ」
「かしこまりました」
テリュースさんはアルお兄ちゃんの従者なのだ。従者はみんなできるタイプが多いよね。
「では、あとは若い2人に任せてお暇させていただきます」
ペコリ。カップルになったばかりの2人だから2人きりの世界に羽ばたいてくれ。
「ケビン、どんな年寄りの言葉だ、それは」
呆れるアルお兄ちゃんでした。
「では、テリュース様、レオンのところまでお願いいたします」
2人で会話もなく歩いていると、キレイなお姉さんパート2!がいた。しかし男性に罵倒されているようだ。
「本当にお前は辛気臭い。お前と婚約したのは家と家の繋がりだけだ。周りにかわいい女性が多いのになぜお前なんだ!くそ!もっと愛想良くできないのか!本当に使えない女だな」
「も、申し訳ございません」
この男は何を言っているのだ。とてもキレイなお姉さんだよ。お前のモラハラ体質が女性の笑顔を奪っているのではないのか?俺が言ってやる!ふっと黒い影が横切った。
「何をしているのだ!女性に手を挙げるなんて紳士のすることではない。特にウロボロス、貴様は騎士道に反している」
ウロボロスという男の手首をエディお兄ちゃんが掴んだ。
「「エディ様(さま)」」
「これは失礼いたしました。エディ様。しかし私の婚約者です。罰を与えるための制裁は当たり前です」
「貴様は罰を与えるために暴力を振るうのか!騎士として恥を知れ」
ウロボロスは逃げるように行ってしまった。DV男は地獄に行け!
エディお兄ちゃんは女性のところに行った。
「大丈夫かい?レイネ。ウロボロスは君にいつも暴力を振るうのかい?」
「あ、あのお酒が入ったり気に入らないことがあると」
典型DV男だな。器の小さい、それでいて自分の弱いものには強気で出るタイプ。エディお兄ちゃんは怒りに耐えているようだ。
「エディお兄ちゃん!」
「ケビン、どうしてここに?お茶会では大活躍だったな。お前らしいよ」
「そうかな、僕は早くレオンのところに行きたかったのにこんな時間になっちゃいました。ところで、大丈夫ですか?あの頬が」
「ありがとうございます。エディ様、それから、あの」
「僕?僕はケビン、10歳です」
「うふふ、ケビン様ですね。わたくしはレイネ オルランダと申します」
オルランダというと総騎士団長がオルランダと言っていたような。その娘さん?
「オルランダ総騎士団長のご令嬢でしたか。スティングレイ領のダンジョンでお世話になりました」
「お噂は予々父から聞いております。すごいご活躍だったとか」
「え?ボクハナニモシテマセン。ところでエディお兄ちゃんとレイネ様はお知り合いですか?」
バツが悪そうなエディお兄ちゃん。んん?これはエディお兄ちゃんの好きな人か?あのDV男が婚約者か。
「学園の後輩なんだ。生徒会を一緒にやっているのだ。俺もレイネ嬢も薬草やポーション研究室に入っているのだよ。騎士としてだけではなく、その場でポーションなどを作ることができれば危機を回避できるのでは、と思って研究室に入っているのだ」
エディお兄ちゃんは騎士としても優秀だけど薬師としても優秀なんだ。そしてレイネさんも同じ志。
「レイネ様は薬草とかポーションなどが興味があるのですか!」
「お恥ずかしながら、薬草などで人のためになることを考えることが好きなのです。ですから外で薬草取りをしたり、本を読むことが好きです。刺繍とかできますが女性が好むことはあまり好きではないのです。だからウロボロス様には辛気臭いや薬草臭いなど言われてしまうのです」
この方はうちの美容研究所にもってこいの人ではないか。唾つけておこう。僕はレイネ様の手をしっかりと握った。
「ぜひフォーゲリア商会美容部門ならびに薬草部門研究室へ就職してください。あのウロボロスというDV男とは婚約白紙にして、うちに来てください」
俺はキラキラした目だと思うがレイネ様に懇願した。
「け、ケビン、お前、レイネにプロポーズしているのか!俺を差し置いて何を言っているのだ!」
「え?就職の勧誘ですよ。それに、俺を差し置いてってなんですかぁ?」
「ち、違う、そういう意味ではない」
真っ赤な顔をして動揺を隠せないエディお兄ちゃん。しかしいくら思っていても婚約していては何もできないんだよなぁ。
「エディお兄ちゃん、レイネ様は婚約しています。婚約白紙に持っていかなければエディお兄ちゃんの思いは無になります。対策をとらなければなりませんよ」
「ケビン、何を言っているのだ?」
「エディお兄ちゃんはあんなDV男がレイネ様に暴力を振るうのを黙ってみているのですか!あんなクズ男に制裁あるのみです。DV反対!」
「ケビン、でぃーぶいおとこってなんだ?」
「DVは暴力を振るう男です。それは言葉による暴力も入ります。犯罪です!国は取り締まるべきです!家庭内で暴力に苦しむ女性、働き口で言葉の暴力や性的行為など苦しんでいる女性がいると思うのです。そういう人たちを守る法案があってもいいと思うのです」
「なるほどそれは父上や母上に相談するよ。レイネのことは家と家の問題なのだよ」
「婚約白紙に持っていけるように働きかけましょう」
「あ、あの」
レイネさんを置き去りにして俺たちはどんどん話をしていた。あっ!聞かれていたよね。エディお兄ちゃんの気持ち、わかっちゃったよね。顔が赤いよ。エディお兄ちゃんも赤い。
「すまなかった、レイネ嬢。その、あいつに暴力を振るわれたら言ってほしい」
「あ、ありがとうございます。エディ様。ですが、大丈夫です、お心遣いありがどうございます。本当に大丈夫です。もう関わらないでください。貴方を巻き込むことはできません」
これはどうすればいいのか?証拠を出さなければ解決しないやつだ。証拠を突き詰めなければ!でもどうする?レイネ様とウロボロスのご両親に突きつければ婚約解消になればいいのに。
証拠、証拠、うーん、あっ、録画、ビデオだぁ。だいぶ前にイーサン兄様達にお願いしていたけどまだまだ忙しすぎて手がつけられないと言っていた。でも、やっぱりカメラとビデオが必要だな。競馬には写真判定とビデオ判定が必要だから、作ってもらうのは一石二鳥だ。早く考えてもらおう。もう一度催促しよう。
あのDV男との婚約白紙にさせないとレイネさんは幸せにはなれない。そしてエディお兄ちゃんも幸せになれないんだ。
レイネさんは行ってしまった。エディお兄ちゃんは悔しそうな顔をしてレイネさんの背中を見ていた。
「エディお兄ちゃん、レイネ様を助けられるのはエディお兄ちゃんしかいません」
「でもケビン、レイネは望んでいないんだよ。諦めているんだよ。何を言ってもダメなんだよ」
本人が諦めているなんて。ダメだよ、ダメ。諦めちゃダメなんだよ。2人ともだよ!
「エディお兄ちゃん、諦めてはそこで(◯◯)終了だよ」
はい、またパクりました。言葉のパクリは心に響くんだ。エディお兄ちゃんの心に響いていればいいな。
アルお兄ちゃんの学園時代。研究室の仲間だったという。研究室に入っていたということは頭がいいのか。一緒に同じテーマを共に考え、意見を出し合っていたのか。
いい雰囲気だね。
「ケビン、ケビンのおかげでキャリーと話ができ、自分の思いを直接伝えることができた、ありがとう」
おっつ、アルお兄ちゃんのキラキラスマイルが眩しすぎる。恥ずかしそうにしているキャリーさん。美男美女ですね。
さてと、本当に俺はレオンのところに戻ろうって、あの3人は俺を置いてそそくさと逃げやがって。
「アルお兄ちゃん、レオンの部屋はどこですか?僕は迷子になりそうです」
「あははは、そうだね。いつもケビンは馬車以外の方法でくるから城内外はわからないよね。テリュース、ケビンをレオンハルトの部屋まで案内してくれ」
「かしこまりました」
テリュースさんはアルお兄ちゃんの従者なのだ。従者はみんなできるタイプが多いよね。
「では、あとは若い2人に任せてお暇させていただきます」
ペコリ。カップルになったばかりの2人だから2人きりの世界に羽ばたいてくれ。
「ケビン、どんな年寄りの言葉だ、それは」
呆れるアルお兄ちゃんでした。
「では、テリュース様、レオンのところまでお願いいたします」
2人で会話もなく歩いていると、キレイなお姉さんパート2!がいた。しかし男性に罵倒されているようだ。
「本当にお前は辛気臭い。お前と婚約したのは家と家の繋がりだけだ。周りにかわいい女性が多いのになぜお前なんだ!くそ!もっと愛想良くできないのか!本当に使えない女だな」
「も、申し訳ございません」
この男は何を言っているのだ。とてもキレイなお姉さんだよ。お前のモラハラ体質が女性の笑顔を奪っているのではないのか?俺が言ってやる!ふっと黒い影が横切った。
「何をしているのだ!女性に手を挙げるなんて紳士のすることではない。特にウロボロス、貴様は騎士道に反している」
ウロボロスという男の手首をエディお兄ちゃんが掴んだ。
「「エディ様(さま)」」
「これは失礼いたしました。エディ様。しかし私の婚約者です。罰を与えるための制裁は当たり前です」
「貴様は罰を与えるために暴力を振るうのか!騎士として恥を知れ」
ウロボロスは逃げるように行ってしまった。DV男は地獄に行け!
エディお兄ちゃんは女性のところに行った。
「大丈夫かい?レイネ。ウロボロスは君にいつも暴力を振るうのかい?」
「あ、あのお酒が入ったり気に入らないことがあると」
典型DV男だな。器の小さい、それでいて自分の弱いものには強気で出るタイプ。エディお兄ちゃんは怒りに耐えているようだ。
「エディお兄ちゃん!」
「ケビン、どうしてここに?お茶会では大活躍だったな。お前らしいよ」
「そうかな、僕は早くレオンのところに行きたかったのにこんな時間になっちゃいました。ところで、大丈夫ですか?あの頬が」
「ありがとうございます。エディ様、それから、あの」
「僕?僕はケビン、10歳です」
「うふふ、ケビン様ですね。わたくしはレイネ オルランダと申します」
オルランダというと総騎士団長がオルランダと言っていたような。その娘さん?
「オルランダ総騎士団長のご令嬢でしたか。スティングレイ領のダンジョンでお世話になりました」
「お噂は予々父から聞いております。すごいご活躍だったとか」
「え?ボクハナニモシテマセン。ところでエディお兄ちゃんとレイネ様はお知り合いですか?」
バツが悪そうなエディお兄ちゃん。んん?これはエディお兄ちゃんの好きな人か?あのDV男が婚約者か。
「学園の後輩なんだ。生徒会を一緒にやっているのだ。俺もレイネ嬢も薬草やポーション研究室に入っているのだよ。騎士としてだけではなく、その場でポーションなどを作ることができれば危機を回避できるのでは、と思って研究室に入っているのだ」
エディお兄ちゃんは騎士としても優秀だけど薬師としても優秀なんだ。そしてレイネさんも同じ志。
「レイネ様は薬草とかポーションなどが興味があるのですか!」
「お恥ずかしながら、薬草などで人のためになることを考えることが好きなのです。ですから外で薬草取りをしたり、本を読むことが好きです。刺繍とかできますが女性が好むことはあまり好きではないのです。だからウロボロス様には辛気臭いや薬草臭いなど言われてしまうのです」
この方はうちの美容研究所にもってこいの人ではないか。唾つけておこう。僕はレイネ様の手をしっかりと握った。
「ぜひフォーゲリア商会美容部門ならびに薬草部門研究室へ就職してください。あのウロボロスというDV男とは婚約白紙にして、うちに来てください」
俺はキラキラした目だと思うがレイネ様に懇願した。
「け、ケビン、お前、レイネにプロポーズしているのか!俺を差し置いて何を言っているのだ!」
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「ち、違う、そういう意味ではない」
真っ赤な顔をして動揺を隠せないエディお兄ちゃん。しかしいくら思っていても婚約していては何もできないんだよなぁ。
「エディお兄ちゃん、レイネ様は婚約しています。婚約白紙に持っていかなければエディお兄ちゃんの思いは無になります。対策をとらなければなりませんよ」
「ケビン、何を言っているのだ?」
「エディお兄ちゃんはあんなDV男がレイネ様に暴力を振るうのを黙ってみているのですか!あんなクズ男に制裁あるのみです。DV反対!」
「ケビン、でぃーぶいおとこってなんだ?」
「DVは暴力を振るう男です。それは言葉による暴力も入ります。犯罪です!国は取り締まるべきです!家庭内で暴力に苦しむ女性、働き口で言葉の暴力や性的行為など苦しんでいる女性がいると思うのです。そういう人たちを守る法案があってもいいと思うのです」
「なるほどそれは父上や母上に相談するよ。レイネのことは家と家の問題なのだよ」
「婚約白紙に持っていけるように働きかけましょう」
「あ、あの」
レイネさんを置き去りにして俺たちはどんどん話をしていた。あっ!聞かれていたよね。エディお兄ちゃんの気持ち、わかっちゃったよね。顔が赤いよ。エディお兄ちゃんも赤い。
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「あ、ありがとうございます。エディ様。ですが、大丈夫です、お心遣いありがどうございます。本当に大丈夫です。もう関わらないでください。貴方を巻き込むことはできません」
これはどうすればいいのか?証拠を出さなければ解決しないやつだ。証拠を突き詰めなければ!でもどうする?レイネ様とウロボロスのご両親に突きつければ婚約解消になればいいのに。
証拠、証拠、うーん、あっ、録画、ビデオだぁ。だいぶ前にイーサン兄様達にお願いしていたけどまだまだ忙しすぎて手がつけられないと言っていた。でも、やっぱりカメラとビデオが必要だな。競馬には写真判定とビデオ判定が必要だから、作ってもらうのは一石二鳥だ。早く考えてもらおう。もう一度催促しよう。
あのDV男との婚約白紙にさせないとレイネさんは幸せにはなれない。そしてエディお兄ちゃんも幸せになれないんだ。
レイネさんは行ってしまった。エディお兄ちゃんは悔しそうな顔をしてレイネさんの背中を見ていた。
「エディお兄ちゃん、レイネ様を助けられるのはエディお兄ちゃんしかいません」
「でもケビン、レイネは望んでいないんだよ。諦めているんだよ。何を言ってもダメなんだよ」
本人が諦めているなんて。ダメだよ、ダメ。諦めちゃダメなんだよ。2人ともだよ!
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