脛かじり生活(願望)を堪能人生録~ゆるく楽しく生活していけるはずだよね?

ブラウン

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288  事務官ローガン、結婚するの?

 ルーナと遊び、ジュリと鍛錬をしていたとある日、ロナウド兄様に王都商会に一緒に出勤するように言われた。出勤って。俺、喫茶店兼雑貨店のオーナーだけど王都商会の幹部ではないよ。拡張案などの構造計画は俺が担当だけどね。

「ロナウド兄様どうしたのですか?何か不具合がありましたか?」

「いや、この前、ケビンがお客様の声が知りたいと言ってめやすばこ?というものだったか?箱をいくつか設置していたではないか。そこに大量の声が投稿されているんだよ。王都でも識字率が低いこともあって、お客様の声を言いにくる人もいるのだ。ケビンにも内容を見てもらいたいと思って事務室にきて欲しいのだ」

 なるほど、どんな声が入っていたのだろう。酒の種類を増やせ!酒をもう少し飲みたい、飲む時間を増やせ、というおっちゃん達の陳情など、酒に関することは却下だ。散々お祖父様2人や冒険者、商人、様々なお酒好きのおっちゃん達の声は聞いてあげたのだ。今後は純粋な声を聞こう。

「ロナウド兄様、そんなにお客様の声が来ているのですか?」

「お褒めの言葉もたくさんあるよ。でも多いのはお願いだね。中にはどうすればいいのかわからないものがあるんだ。ケビンが見て、どうにか助けられないかと思ったのだ」

 助けるような事案って何?俺が訝しんでいるとロナウド兄様は頭を撫でて優しく微笑んでいた。

「ケビン、お客さまがうちの商会に求めてくる事案によってはまた建屋を拡張しなければいけなくなるような予感がする。もうすでにフレッド様が土地は確保しているんだ。だから大胆なことをしても大丈夫だよ」

 へ?もう拡張計画?この前したばかりなんだけど。俺はイーサン兄様、ロナウド兄様と一緒に商会に行った。イーサン兄様は馬車が商会に到着するや否やさっさと魔道具施設に行ってしまった。

「イーサン兄様も仕事中毒だな。ケビンが提案したビデオやカメラを作成するにあたってみんなすごい熱量で論議しているよ。俺には全く何言っているかわからなかったけどな、ははは。今度ケビンも一緒に加わった方がいいのではないか?」

「それはイヤです。長すぎて。イーサン兄様、そんなに仕事ばかりしているとライザ様に愛想尽かされちゃうよ」

「確かに。俺も気をつけよう」

 そうだ、そうだ。イーサン兄様もロナウド兄様も仕事ばかりしすぎると恋人に逃げられるヨォ。気をつけてね。話しながら執務室についた。ローガンとトルシエと数人見知らぬ事務官がいた。

「「ケビン様お久しぶりです」」

「久しぶり、ローガン、トルシエ。忙しそうだね」

「はい、とても忙しいですがやりがいを感じています」

 ここにも仕事中毒者がいた。

「ローガン、トルシエ、仕事はほどほどにね。プライベートも大事だからね」

「あっ、はい。その、ケビン様。そのですね、ビオラードの母親のローゼリアさんとこの度結婚することになりました。ビオラードも私のことを父親として認めてくれたので、その、結婚します」

 なんだって!ローガン、結婚するの?えー、早っ。出会いは倒れたローゼリアさんを抱き抱えて医務室に連れて行ったことがきっかけだったが、そのあといい雰囲気だと聞いていたが結婚か。そしてここにも、ここにも春が来ているヤツがいる。やっぱり俺はキューピッド、愛の魔導士なのかもしれない。魔法属性はないが、そうなのか魅了とは全く違う愛の魔法使いなのか?杖を持ってシャラララーンとしようかな。効くかどうかはわからないけど。

「あ、あのケビン様、大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫。自分の正体について考えていただけだから。それよりローガン、おめでとう。ビオラードが認めてくれたんだね、よかったね。これからは仕事が一番ではなく家族が一番だからね。わかった?」

「はい、それはもちろんです。ローゼリアとビオラードを大事にしていきます」

「うーん、よし、僕が結婚式を考えてあげるよ。この商会の中庭でガーデンウェディングをしよう。パティシエールでウェディングケーキも作ろう。友達や親戚も呼ぶんだよ。公開結婚式でもいいな。みんなに祝福されるんだ。ムフフフ」

「け、ケビン様。突拍子もないことを考えないでください。普通でいいのです。お願いです、普通にしてください」

 普通って何?イーサン兄様の結婚式だってまだ考え中だし、ローガンの方が先かな?

「ローガン、父親のルーベンスに報告したの?いつ頃結婚したい?」

「父にはまだ紹介していないです。話をします。その時ケビン様もきていただけませんか?父とケビン様は仲がいいので。あ、あと、あの、ローゼリアとはなるべく早めに結婚したいです。一緒に過ごしていきたいです」

 はいはい、左様ですか。爆ぜろ!

 失礼しました。気持ちが爆発してしまいました。

「僕が行ってどうするの?でも、わかったよ。紹介する日を教えてね。結婚式計画も楽しみにしていて」

「フツウデイイデス」

 なんか、消え入るような声が聞こえたが聞こえなかったことにしよう。ガーデンウェディングをコンセプトに考えていけばいいね。料理はうちの料理長と施設食堂長に、ケーキはパティシエールに、ドレスは母様のところのレンタルドレスに頼むでしょ。神父は西地区の神殿長に任せて、装飾は花で飾ろう。ほら、もうオーケー。今まで、1人でビオラードを育て、仕事などで、苦労をしてきたローゼリアさん。よし、ウェディングドレスは俺が作ってあげようかな。惚れてしまうやろってなるね。もう惚れているって。脳内ボケツッコミする俺。みんな春すぎて、壊れていくケビン君でした。

 そしてここにもいたんだ!

「俺もライザと早く結婚したいな。イーサン兄様が先だろうが、ライザと共に過ごしたい。多分ブラッドも同じ気持ちだと思う。この前飲んだ時ポロッと言っていたからな」

 ローガンの結婚を皮切りに結婚式が続くのかな。ロナウド兄様とブラッドもなのかぁ。ブラッドもユリアさんと愛を育んでいたのか。ローガンとユリアさんと続いたらルーベンスが寂しがるかなぁ。一緒に住むと言わないけど、誰か近くにいてあげて。ルーベンスも仕事大好き人間だから、今までユリアさんが見ていてくれたからよかったけど、結婚したら、仕事一辺倒になってしまうのが心配だ。これは俺が苦言を呈しておこう。

 さてと、本題のお客様の声を確認しよう。どんな声があるのだろう。





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