脛かじり生活(願望)を堪能人生録~ゆるく楽しく生活していけるはずだよね?

ブラウン

文字の大きさ
307 / 315

306 子育て

 光り輝く魔石というかグレードの高い魔晶石だったようだ。2つの魔晶石がコトコトしている。中の人たちが早く出さんかーいってかんじ。

 俺も魔力を流し始めた。魔晶石の光が大きくなり、大きくなり、そして、そして普通に卵と小さい人が出てきた。卵はバルスの嫁だが、こっちの小さい人は誰?

「もう、あなた、おっそいのよ、見つけるのが!どのくらい待ったと思ってんのよ!」

「ごめんね、ごめんねー、これでも一生懸命、愛しの君をさがしたのだよ。我も湖深くでじっとしていることしかできず、アルとケビンの魔力のおかげで復活したのだよ。よかった、また出会えてよかった。あとは今、卵だから大事に育てていかないといけない」
  
 お嫁さんの方が強そうだなぁ。どこの家でも女性が強いんだよね。うんうん、鶏の卵より小さい、うずらの卵よりは大きい。潰されたらグシャっとされちゃうからね。踏み潰してはいけないよ。

「不届な思念が飛んできたわね。誰よ!」

「あー、あやつはケビン。いつも邪推な考えをするのだ!」

「あー、あの子」

 なんだか、残念な子を見るようにみんな俺を見るのですが。

「バルス、この卵が君のお嫁様なのか?私はアルバートと申します。バルスにはいつも助けられており、頼りになる相棒です」

「ふふん」

 アルお兄ちゃんがバルスをヨイショしている。まぁ、大きくなったバルスに乗って戦ったアルお兄ちゃんはかっこよかったもんね。

「ヨロシク、アル」

「そして、父上と母上だ。お嫁様に魔力補完をして育ててくれる両親だよ」

「初めまして、私はこの国の王太子のケンドリックと申します。そしてこちらが妃のアリステリアです」

「アリステリアと申します。お嫁様、仲良くしていきましょう」

「そうねぇ、ねぇ、お嫁様と言われるのもむず痒いので名前つけてちょうだい。かわいい名前にしてほしいわ」

 名前かぁ。まだどんな姿か見ていないのにかわいい名前やキラキラネームをつけると残念なことになるのではないのか?大丈夫か?

「また、あの子邪な心を持っているわよね。ほんとに失礼しちゃうわ!」

 俺の心を覗かないでくれ。心の中は腹黒いのだよ。見た目の可愛さでバレないだけなんだよ。ふふふ。

 名前かぁ。みんながそれぞれ可愛い名前を言っているがヨメは気に入らないようだ。卵が赤いから赤いドラゴンなんだろうなぁ。アカドラ、殺気が漏れている。バルスヨメ、あっ、却下ですね。ババァ、すみません。レッドラ、はいはい真剣に考えます。女の子の名前付けは大変なんだよ。前世の姪っ子が産まれた時の名付けはそれはそれは大変だった。名前負けするだの、ありふれている、当て字過ぎて読めないなどなど。女の子は難しいんだよ。結局『ここあ』ひらがなの『ここあ』にしたんだよ。単なる義姉がココアが好きで、たまたま飲んでいて、そうだ、ここあにしようって決まったのだ。あっさりと決まってしまった。可愛いから良しとした。

「それいいわ、ココアでいいわ」

 はい?また思念読んだね、君。

「まぁ、ココア?ココア、いいわね、可愛いわ」

 アリステリア様も気に入ったようだ。

「あー、ココアってあの、甘くて美味しい飲み物だよね。この間、ケビンの喫茶店で生クリームをクルクルと乗せたあの美味しい飲み物の名前だ」

 レオン、まだ君しか飲ませてないんだよ。新商品として喫茶店で出すんだからね。もう暴露しないで。

「我も飲んだが甘くて美味かった」

「うんうん、ココアは美味しかったわよね。それにしても『ここあ』なんて可愛い名前、なぜ私たちの安直な名前しかあの時は出てこなかったのよ!まぁ、今は子供達に定着しているからいいけど、ふん」

 リルクルコンビごめんね、うーん、どんな名前が良かったのかなぁ。エイドリアーンとバルボアでも良かったのか?

「「ちがうわ!」」

「ごめん」

「この子は私たちが大事に育てるわ。みんなで育てていきましょうね。魔力補完をしに来てね」

 バルスのお嫁さんにここあと命名したし、さてと、君は誰?

「ねぇ、君は誰なの?精霊?妖精?」

 お祖父様の方にいる精霊なのか妖精なのか、小さい子がいる。

「この子は火と炎属性の子だよ。本当に君は誰?」

 お祖父様はずっと肩の上にいる小さい子に話しかけずに見ていたんだって。怖いよ。話しかけようよ。

「我は」

 また、我だって。バルスと同じオヤジ臭か?バルスが脇腹を頭突きしてきた。イタッ!

 俺はバルスを抱え込み、ギューギューに首を抱き抱えた。

「痛いぞ、ケビン。離すんだ、苦しい。我は子供なのだよ!」

「何が子供だ!小さくったって強いじゃないか!もう、地味に脇腹が痛いよ」

 じゃれあっているとアルお兄ちゃんとケンおじちゃんが諭した。

「静かに二人とも。このお方は多分高位者だ」

 高位者?何者?

「我はフェニックス。南の山奥深くの火山にいたが、運悪く魔晶石の中から出られなくなってしまい、そこにずっといた。どのくらいいたのかもわからない」

 南の火山?休火山があるんだ!温泉!温泉あるのかな。話が逸れてしまった。そのフェニックスが話を続けているのに集中しよう。

「そちに会ったのは1500年前か?」

 バルス達そんなに前?すご!

「おおー、あの時の黒いのか?そしてその卵は赤いのか。緑と橙はどこへ行ったのだ?」

「まだわからん。やっとヨメを探し出せたのだ。後で緑のと、橙を探しにいかなければ」

 そんなにいるの?そして君はフェニックス、おお、不死鳥、かっこいい!キターーーー。

「こやつの火と炎が強い。我は貴様といることにする。魔力をもらうぞ」

 上から目線でお祖父様にいっている。確かに1500年前とか言っているなら年上だね。

「フェニックス様?古文書にはあったが本当にいたのかわからず幻のフェニックス様だったのだ。まさか、本当にいらっしゃるとは」

 お祖父様も伝承でしか聞いたことがなかったフェニックス。しかし魔晶石についうっかり取り込まれて1500年って、えーと、抜作君か?名前は抜作でいいのかな?

「おい、そこの小童こわっぱ変なことを考えただろう。消し炭にするぞ」

「え?イタイケな僕に何を言っているのですか?」

 どうも古代生物達は俺に喧嘩を売ってくるんだ。ひどい、グスン。

「フェニックスさんは今小さい人の形をしてますがフェニックスになれるのですか?見たいです。かっこいいのでしょう?」

「うむ、我はかっこいいぞ!しかし、今はまだ魔力が足らん。こやつと一緒にいて魔力を正常化をさせんといかん。我はこやつといる」

 こやつこやつって、お祖父様になんてことを言うのだ。なんて言ったって、だよ!

「おー、貴殿は国王なのか!確かに1500年前の統治していた者の魔力を感じるな。そうかそうか」

「フェニックス様、私は現在この国を統治しておりますオスカーと申します。魔力が必要でしたら一緒に過ごしましょう」

「うむ、そうだな、そこの小童こわっぱも魔法属性はなさそうだが、魔力は膨大にあるようだ。魔力補完を頼むぞ、わっはっはっは」

 年寄りは大事にしないといけないからね、しょうがない。

「年寄りではないわい!うむ、我にも名前をつけてほしいぞ。オスカーの従魔になってもいいぞ。人間の年齢など大した期間でもあるまいから」

 そして名前は華炎カエンと名付けた。俺って名付けの天才?クルさんの猫パンチ炸裂。名前付けで根に持っているの?ごめんね。

あなたにおすすめの小説

英雄の孫は今日も最強

まーびん
ファンタジー
前世では社会人だったが、死んで異世界に転生し、貧乏貴族ターセル男爵家の3男となった主人公ロイ。 前世のギスギスした家庭と違い、家族の皆から愛され、ロイはすくすくと3歳まで育った。 中でも、毎日一緒に遊んでくれるじいじは爺馬鹿全開で、ロイもそんなじいじが大好き。 元将軍で「英雄」と呼ばれる最強のじいじの血を引いたロイは、じいじ達に見守られながら、今日も楽しく最強な日々を過ごす。

本の虫な転生赤ちゃんは血塗りの宰相の義愛娘~本の世界に入れる『ひみちゅのちから』でピンチの帝国を救ったら、冷酷パパに溺愛されてます

青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。 藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。 溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。 その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。 目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。 前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。 リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。 アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。 当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。 そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。 ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。 彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。 やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。 これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

家族に忘れられていた第五王子は愛され生活を送る

りーさん
ファンタジー
 アズール王国の王宮には、多くの王子や王女が住んでいる蒼星宮という宮がある。  その宮にはとある噂が広まっていた。併設されている図書館に子どもの幽霊が現れると。  そんなある日、図書館に出入りしていた第一王子は子どものような人影を見かける。  その時、父である国王にすら忘れられ、存在を知られていなかった第五王子の才覚が露になっていく。

虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!

竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。 でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。 何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。 王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。 僕は邪魔なんだよね。分かってる。 先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。 そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。 だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。 僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。 従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。 だけど、みんな知らなかったんだ。 僕がいなくなったら困るってこと…。 帰ってきてくれって言われても、今更無理です。 2026.03.30 内容紹介一部修正

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

転生貴族は現代日本の知識で領地経営して発展させる

ファンタジー
大陸の西に存在するディーレンス王国の貴族、クローディス家では当主が亡くなり、長男、次男、三男でその領地を分配した。 しかしこの物語の主人公クルス・クローディスに分配されたのはディーレンス王国の属国、その北に位置する土地で、領内には人間族以外の異種族もいた上、北からは別の異種族からの侵攻を受けている絶望的な土地だった。 そこで主人公クルスは前世の現代日本の知識を使って絶望的な領地を発展させる。 目指すのは大陸一発展した領地。 果たしてクルスは実現できるのか? これはそんなクルスを描いた物語である。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。